2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社公表予想からの修正は無し。中間実績は「ほぼ予想通り(通期予想に対する進捗順調)」
  • 業績の方向性:増収増益(連結経常収益 1,104億23百万円:前年同期比+15.2%、連結経常利益 292億92百万円:前年同期比+10.2%、親会社株主に帰属する中間純利益 203億78百万円:前年同期比+10.7%)
  • 注目すべき変化:資金運用収益が貸出金利息・有価証券利息配当金の増加で大幅増(貸出金利息 502.72億 → 前年44,164百万円→50,272百万円等)、有価証券評価の改善で包括利益が大幅増(中間包括利益 512億56百万円:前年同期比+399.6%)。一方、預金利息等の資金調達費用も増加。
  • 今後の見通し:通期業績予想(親会社帰属当期純利益 400億円、経常利益 570億円)は据置。中間の進捗率は純利益で約51%と順調(会社コメント)。
  • 投資家への示唆:資金利益(利鞘改善)と有価証券運用の改善が業績牽引。金利上昇局面での利ザヤ拡大が継続すれば通期着地の可能性は高い一方、預金利息上昇による資金調達費用増や有価証券評価の変動がリスク。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:株式会社ひろぎんホールディングス(コード 7337)
    • 主要事業分野:銀行持株会社(グループ中核は広島銀行)―銀行業、リース業、証券等の金融事業および地域関連の非金融サービス
    • 代表者名:代表取締役社長 部谷 俊雄
    • URL:https://www.hirogin-hd.co.jp/
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年11月10日
    • 対象会計期間:2026年3月期 第2四半期(中間期:2025年4月1日~2025年9月30日)
    • 決算説明会:有(機関投資家向け)
    • 半期報告書提出予定日:2025年11月21日
  • セグメント:
    • 銀行業:貸出・預金・有価証券等の中核金融業務(収益の大半を占める)
    • リース業:リース債権等の運用・貸出
    • その他:証券・債権回収・IT・地域開発等(持分法投資利益等含む)
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(普通株式、自己株式含む):305,327,921株(2026/3期中間)
    • 期末自己株式数:4,576,416株(2026/3期中間)
    • 中間期平均株式数:300,684,484株
    • 時価総額:–(提示資料に記載なし)
  • 今後の予定:
    • 配当支払開始予定日:2025年12月10日
    • (その他 IRイベント等:決算説明会実施)

決算サプライズ分析

  • 予想vs実績(会社予想との比較、達成率は会社公表通期予想に対する中間進捗等で評価)
    • 営業利益(経常利益): 中間 292億92百万円(前年同期比+10.2%)。通期経常利益予想 570億円に対する進捗率 約51%(良いペース)
    • 純利益(親会社株主に帰属する当期純利益): 中間 203億78百万円(前年同期比+10.7%)。通期予想 400億円に対する進捗率 約51%(良いペース)
  • サプライズの要因:
    • 上振れ要因:貸出金利息・有価証券利息配当金の増加による資金運用収益の増(貸出金利息増加、有価証券利回り改善)、有価証券の時価評価改善(その他包括利益増)
    • 下振れ要因:預金利息等の資金調達費用増加(預金利息大幅増)および貸倒引当金繰入等の増加で経常費用は上昇
  • 通期への影響:
    • 会社は通期予想を据え置き。中間進捗は純利益で約51%と順調であり、現時点で通期予想達成可能性は高いと会社は説明。ただし“預金金利上昇・有価証券評価の変動”が下振れリスク。

財務指標

  • 貸借対照表(要点、百万円)
    • 総資産:12,503,943(前期末 12,131,905、増加約3,720億円)→ 資産増加は貸出金・有価証券中心
    • 有価証券:2,088,963(前期末 1,916,703、増加1,722億円)
    • 貸出金:8,352,640(前期末 7,934,540、増加4,181億円)
    • 預金(計):9,292,677(ほか譲渡性預金185,830含む)
    • 純資産:547,278(前期末 504,636、増加426億円)
    • 自己資本(参考)=547,075百万円
  • 収益性(中間・連結、百万円・前年比)
    • 経常収益(売上高代替):110,423(+15.2%/前年95,888、+14,535百万円)
    • 経常利益:29,292(+10.2%/前年26,584、+2,708百万円)
    • 税引前中間純利益:29,043(前年26,373、+2,670)
    • 親会社株主に帰属する中間純利益:20,378(+10.7%/前年18,402、+1,976百万円)
    • EPS(中間):67.77円(前年 60.57円、+7.20円)
  • 進捗率分析(通期予想に対する中間進捗)
    • 通期親会社帰属当期純利益予想 40,000百万円に対する中間実績 20,378百万円 → 進捗率 約51%(過去同期間比でも「順調」と会社)
    • 通期経常利益予想 57,000百万円に対する中間実績 29,292百万円 → 進捗率 約51%
  • 財務安全性
    • 自己資本比率(会社算定、連結):4.4%(ただし注記:同社の算定方法による値で、自己資本比率告示ベースではない)→ 表面的には低く見えるが銀行業特性により別途規制比率を確認(下記)
    • 連結(規制ベース)コア資本等:自己資本の額 4,620億円、リスク・アセット 40,608億円 → 自己資本比率(コア比)11.37%(安定水準、目安:9.5%以上を会社目標)
    • 流動性:預金残高は堅調に維持(預金等 9.47兆円レベル)
  • 効率性
    • 営業経費(連結):33,805百万円(前年 31,565、増加)→ 営業経費率(会社定義) 50.7%(前年同期比改善の表記あり)
    • 総資産回転率等の詳細数値は資料に直接の記載なし
  • セグメント別(中間期、百万円)
    • 銀行業:外部経常収益 92,817、セグメント利益 27,009(前年同期比増加)
    • リース業:外部経常収益 11,561、セグメント利益 743(やや小幅減益)
    • その他:外部経常収益 6,043、セグメント利益 8,519(持分法利益等で寄与)
  • 財務の解説(背景)
    • 主因は「預貸金利回り差の改善」と「有価証券運用利回りの改善」による資金利益の増加。これによりグループ粗利益や銀行コア収益が拡大し、与信費用や営業経費の増加を上回った。

配当

  • 配当実績と予想(円/株)
    • 2026年3月期 中間配当:27.00円(支払予定 2025年12月10日)
    • 2026年3月期 期末配当(予想):27.00円
    • 2026年3月期 年間配当(予想):54.00円(直近公表からの修正無し)
  • 配当利回り:–(株価情報は資料に記載無し)
  • 配当性向(会社公表の総還元等):通期総還元性向目標は53.3%(通期見通しベース)/中間の配当性向は直近公表参照で算出可(資料に具体値なし)
  • 自社株買い等:過去に自社株取得実施(注記あり)。2025年度見通しで自己株式取得の方針等も開示(但し中間短信では通期方針に変更なし)。

セグメント別情報

  • セグメント別状況(中間、百万円)
    • 銀行業:経常収益(外部)92,817、セグメント利益 27,009(前年同期比増)→ 資金利益拡大が主因
    • リース業:経常収益(外部)11,561、セグメント利益 743(小幅減)→ 営業資産は堅調(営業資産約902億円等)
    • その他:経常収益(外部)6,043、セグメント利益 8,519(持分法投資利益等を含む)
  • 前年同期比較:銀行セグメントが収益と利益の中心で増益を牽引。グループ会社(証券・リース等)も概ね堅調に推移(グループ会社中間純利益合計 1,542百万円:前年同期比+187百万円)
  • セグメント戦略:銀行は貸出増・利鞘改善・非資金収益拡大(法人ソリューション等)を重視。グループでは不動産ファイナンスや地域創生関連のサービスを拡充予定(新会社設立による私募ファンド運用等)。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画(中期計画2024)との整合:
    • 会社は中期計画2024の指標(連結ROE 11%程度目標、連結自己資本比率 9.5%以上目標、連結BPS 2,000円以上等)を提示。今回中間実績はROE 7.73%(中間ベース、前年同期 6.84%)、連結自己資本比率(規制ベース)約11.37%(速報値)で目標に沿う推移。BPS・ROEともに計画軸に整合。
  • KPI達成状況:
    • 中間でのコア業務純益は過去最高を更新(広島銀行単体でコア業務純益 301億円:前年同期比+68億円)、中期目標に対する進捗は良好との表現。

競合状況や市場動向

  • 競合他社との比較:資料は主に自社の定量情報中心のため、同業他社との直接比較は記載なし(地方銀行としては利鞘改善と有価証券運用が鍵)。
  • 市場動向:金利上昇環境が続くと貸出利回りや運用利回りが改善し得る一方、預金利回りの上昇で調達コストも増える。ひろぎんは利鞘改善を取り込みつつ、有価証券ポートフォリオの組成見直しで投資効率を高める動き。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 通期(2026年3月期):経常利益 57,000百万円(+9.2%)、親会社株主に帰属する当期純利益 40,000百万円(+11.6%)、1株当たり当期純利益 133.58円。会社は5月12日公表値から修正なし。
    • 中間時点の進捗:純利益で約51%と順調。会社は通期見通しの達成可能性が高いと説明。
    • 前提条件(会社提示のマーケットシナリオ、決算資料より抜粋):短期日銀政策金利 0.50%、長期10年国債 1.60%、為替 145円、日経平均 40,000円(資料内の想定)。
  • 予想の信頼性:過去の予想達成傾向は資料に限定的記載だが、今回中間の進捗率は順調で会社は据置を維持。なお外部要因(金利、流動性、市場評価)の変動により上下のリスクあり。
  • リスク要因:
    • 預金金利や調達コストの上昇(既に預金利息が増加)
    • 有価証券評価の変動(含み益・含み損の変動が包括利益や将来収益に影響)
    • 与信費用の増加(貸倒引当金繰入等)
    • 地域景気や大口債務者の信用状況

重要な注記

  • 会計方針:会計方針の変更・見積り変更・修正再表示は無し(中間期における重要な変更なし)。
  • 重要な後発事象:子会社設立決議(ひろぎんエリアデザインの完全子会社が出資する「ひろぎんリージョナルアドバイザーズ株式会社」を2026年4月1日設立予定、資本金100百万円、事業:私募ファンドの組成・運用に関する投資助言業務)―中期計画に沿った不動産私募ファンド事業への取り組み。
  • 発行済株式関連:期中平均株式数等を基にEPS算定。中間監査は監査対象外(注記あり)。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 7337
企業名 ひろぎんホールディングス
URL https://www.hirogin-hd.co.jp/
市場区分 プライム市場
業種 銀行 – 銀行業

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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