2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ: 通期業績予想は売上高を3,800億円→3,700億円に下方修正(△2.6%)。中間期実績自体は会社の通期想定の範囲と整合。ただしアナリスト予想との比較は資料に記載なし(–)。
- 業績の方向性: 増収増益ではなく「増収減益/減収増益」の混在。中間期は売上高が前年同期比△4.3%(減収)、営業利益は+13.5%(増益)、親会社株主に帰属する中間純利益は△35.0%(減益)。
- 注目すべき変化: 前年同期に計上された段階取得に係る差益等の特別利益が今回は発生しておらず、中間純利益が大きく減少。デバイス事業は売上減だが採算改善で営業利益が大幅増(営業利益率改善)。
- 今後の見通し: 会社はデバイス分野の調整長期化を理由に通期売上を下方修正したが、営業利益・経常利益・当期純利益は据え置き。下期での採算改善やシナジー想定が前提と推測されるため、達成可能性はデバイス市況の動向に依存。
- 投資家への示唆: 売上は弱含みだが営業力で採算改善を実現している点、通期利益据え置きの理由(主に採算改善見込み)とデバイス市況回復の不確実性を注視することが重要。併せて子会社合併(2026/4/1予定)による統合効果の進捗を確認。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名: リョーサン菱洋ホールディングス株式会社
- 主要事業分野: デバイス事業(半導体/デバイスの販売等)、ソリューション事業(ICT/ITソリューションの販売・サービス等)
- 代表者名: 代表取締役社長執行役員 中村 守孝
- 問合せ先: 取締役常務執行役員 管理本部長 高橋則彦(TEL: 03-3546-5003)
- 報告概要:
- 提出日: 2025年11月12日
- 対象会計期間: 2026年3月期 第2四半期(中間期)連結:2025年4月1日~2025年9月30日
- 決算説明資料作成: 有(説明会開催有り:証券アナリスト・機関投資家向け)
- セグメント:
- デバイス事業: 半導体・デバイスの販売(主にデバイス商材)
- ソリューション事業: ICT/ITソリューション、クラウド、生成AI等を活用したソリューション提供
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(普通株式、自己株式含む): 54,000,000株
- 期末自己株式数: 13,898,507株
- 中間期平均株式数: 40,079,160株
- 時価総額: –(資料記載なし)
- 今後の予定:
- 半期報告書提出予定日: 2025年11月14日
- 配当支払開始予定日: 2025年11月28日
- 合併関連(重要な後発事象): 子会社間合併(リョーサンを存続会社、菱洋エレクトロを解散)承認株主総会(菱洋エレクトロ)予定日 2026年1月28日、合併効力発生日 2026年4月1日(予定)
- 決算説明会: 実施済/開催あり
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(中間期実績と会社通期予想に基づく進捗比較)
- 売上高: 中間実績172,249百万円。通期予想370,000百万円に対する進捗率 46.6%(通期想定の半期比50%をやや下回る)。
- 営業利益: 中間実績3,873百万円。通期予想9,500百万円に対する進捗率 40.8%(やや遅れ)。
- 親会社株主に帰属する中間純利益: 中間実績3,717百万円。通期予想6,000百万円に対する進捗率 62.0%(通期想定に対して上ブレ寄りの進捗)。
- サプライズの要因:
- 営業利益の増加(+13.5%)は売上減にもかかわらず「売上構成の変化による採算性改善(マージン改善)」が主因。
- 親会社株主に帰属する中間純利益の大幅減(△35.0%)は、前年同期に計上された段階取得差益等の特別利益が今回無かったことが主要因(特殊要因の逆回転)。
- 通期への影響:
- 会社は通期売上予想を下方修正(△10,000百万円)したが、利益予想は据え置き。結果として通期の利益達成はH2の採算改善(または特別要因の想定)に依存。
- デバイス市況が回復しない場合は売上だけでなく利益にも下振れ余地あり。現時点で修正は売上のみ。
財務指標
- 貸借対照表(要点)
- 総資産: 229,945百万円(前連結期末 230,502百万円、△56百万円)
- 純資産: 132,625百万円(前連結期末 131,450百万円、+1,175百万円)
- 自己資本比率: 57.7%(安定水準。前期57.0%)
- 現金・現金同等物: 27,731百万円
- 流動資産合計: 191,878百万円 / 流動負債合計: 86,265百万円 → 流動比率 約222%(流動性は良好)
- 短期借入金: 24,504百万円、長期借入金: 3,099百万円、コマーシャル・ペーパー: 6,996百万円
- 簡易的なネット有利子負債概算: 有利子負債合計(短期+長期+CP)≈34,599百万円に対し現金27,731百万円 → ネットで約▲6,868百万円(小幅のネット負債)
- 損益(中間期)
- 売上高: 172,249百万円(前年同期比△4.3% / △7,808百万円)
- 売上総利益: 17,565百万円(前年16,643百万円)
- 営業利益: 3,873百万円(前年3,412百万円、+13.5%)。営業利益率 ≒ 2.25%(前年 約1.90%)→ 採算改善(良い傾向)
- 経常利益: 3,254百万円(前年3,347百万円、△2.8%)
- 親会社株主に帰属する中間純利益: 3,717百万円(前年5,721百万円、△35.0%)
- 1株当たり中間純利益(EPS): 92.76円(前年142.91円、△35.1%)
- 進捗率分析(通期予想との比較)
- 売上高進捗率: 46.6%(通常の半期ペース50%を下回る)
- 営業利益進捗率: 40.8%(やや遅れ)
- 純利益進捗率: 62.0%(高め。ただし前年の特殊利益が影響しており比較には注意)
- 過去同期間との比較: 売上は減少だが営業利益は改善、純利益は前年の特別益不在で低下。
- 財務安全性
- 自己資本比率57.7%(安定水準)
- 流動比率 約222%(良好)
- 負債比率(負債合計97,320百万円 / 純資産132,625百万円)≈73.4%(過度ではない水準)
- 効率性
- 総資産回転率(簡便)= 売上高 / 総資産 ≒ 0.75回/年
- 営業利益率は前年から上昇(約1.90%→約2.25%)
- セグメント別(中間期)
- デバイス事業: 売上高122,266百万円(前年比△6.5%)、セグメント営業利益2,271百万円(+25.0%)
- ソリューション事業: 売上高49,983百万円(+1.3%)、セグメント営業利益1,698百万円(+4.6%)
- コメント: デバイスは需要減で売上低下も、商品構成改善で採算回復。ソリューションはDX需要で堅調。
配当
- 中間配当: 70円(支払予定日 2025/11/28)
- 期末配当(予想): 70円
- 年間配当予想: 140円(前回予想から修正なし)
- 配当利回り: –(株価情報未提供のため算出不可)
- 配当性向(通期予想ベース): 年間配当140円 / 予想EPS149.75円 ≒ 93.5%(非常に高水準。注:企業が高配当政策を継続する可能性あり)
- 特別配当: 無
- 自社株買い: 決算短信にて特記なし(現時点ではなし)
セグメント別情報
- デバイス事業
- 売上高: 122,266百万円(前年同期比△6.5%)
- 営業利益: 2,271百万円(前年同期比+25.0%)
- 主因: 半導体在庫調整やテレビ向け需要減が売上を押下げる一方、売上構成改善で採算改善。
- ソリューション事業
- 売上高: 49,983百万円(+1.3%)
- 営業利益: 1,698百万円(+4.6%)
- 主因: DX・生成AI・クラウド関連のIT投資が堅調で幅広い商材が好調。
- 地域別
- 日本比率が増加(前中間期49.4%→当中間期53.5%)、中国が減少(33.5%→25.4%)。中国市場の弱さが影響。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画: 資料上の具体的数値目標の記載なし(–)。
- 進捗・KPI: セグメント収益の向上(デバイスの採算改善、ソリューションの成長)は中期で期待される方向性と整合。ただしデバイス市況回復が鍵。
- 組織再編: 完全子会社間合併(リョーサン/菱洋エレクトロ)を実施し、商号変更や統合シナジーを追求(2026/4/1予定)。中期的な生産性向上・シナジー創出が目的。
競合状況や市場動向
- 市場動向: 半導体・デバイス分野は在庫調整が続き需要一部弱含み。ソリューション分野はDX・AI投資追い風で堅調。
- 競合比較: 資料に同業他社比較は記載なし(–)。相対的にデバイス依存度が高い点は景気循環リスクを伴うが、ソリューションでの収益安定化を図っている。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期(2026年3月期)連結予想: 売上高370,000百万円(前期比+2.8%)、営業利益9,500百万円(+11.2%)、経常利益8,000百万円(+12.1%)、親会社株主に帰属する当期純利益6,000百万円(△36.1%)。
- 直近修正: 売上高を380,000→370,000に下方修正(通期)。利益見通しは据え置き(会社説明は「デバイスの調整長期化による売上見通し修正」)。
- 前提条件: デバイス分野の市況回復見込みが弱い中で、採算改善・コスト管理で利益を確保する想定。
- 予想の信頼性: 前中間期に存在した一時的な特別利益が影響しており、利益予想は保守的に見える一方、売上下方修正が行われているため、達成可否は下期のデバイス市況および統合効果の実現に依存。
- リスク要因:
- デバイス(半導体)市況の長期調整
- 為替変動(海外売上比率あり)
- 原材料・仕入価格変動
- 大口顧客動向および地域別需要の偏在(中国の低迷等)
重要な注記
- 会計方針の変更: なし
- 監査/レビュー: 第2四半期決算短信は監査法人のレビュー対象外
- 企業結合関係: 2024/4/1実施の共同株式移転に係る暫定会計処理の確定が比較数値に反映(のれん等の初期配分見直し)。重要な後発事象として完全子会社間の合併(2026/4/1予定)を決議済み。
- その他: 通期利益据え置きの背景には採算改善等の想定がある旨の会社説明あり。
(注記)
- 不明な項目は「–」と記載しています。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 167A |
| 企業名 | リョーサン菱洋ホールディングス |
| URL | https://www.rr-hds.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 商社・卸売 – 卸売業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
本レポートに含まれる内容は、過去のデータや公開情報を基にしたものであり、主観的な価値判断や将来の結果を保証するものではありません。特定の金融商品の購入、売却、保有、またはその他の投資行動を推奨する意図は一切ありません。
投資には元本割れのリスクがあり、市場状況や経済環境の変化により損失が発生する可能性があります。最終的な投資判断は、すべてご自身の責任で行ってください。当サイト運営者は、本レポートの情報を利用した結果発生したいかなる損失や損害についても一切責任を負いません。
なお、本レポートは、金融商品取引法に基づく投資助言を行うものではなく、参考資料としてのみご利用ください。特定の銘柄や投資行動についての判断は、個別の専門家や金融機関にご相談されることを強くお勧めします。