2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:上期(第2四半期)予想を修正(営業利益:9,800→10,800百万円、通期も営業利益を1,000百万円上方修正)。市場予想は不明のため――。総じて「会社予想に対して上振れ(上期修正)」。
  • 業績の方向性:増収増益(第1四半期:営業収益73,624百万円、前年同期比+12.2%;営業利益6,385百万円、同+66.8%)。
  • 注目すべき変化:物流事業(主に航空貨物)の取扱増と、不動産(MSH日本橋箱崎ビルのマルチテナント化による新規入居)で大幅増益。不動産の営業利益は前年同期比+121.4%と高伸長。
  • 今後の見通し:上期業績予想を上方修正(自動車関連貨物の物量増が想定超過のため)。通期は上期修正を反映してわずかに上方修正(営業利益21,000百万円→上方)。達成可能性は第1四半期の進捗(営業利益進捗率:約30%)から見て現実的。
  • 投資家への示唆:航空貨物など特定顧客・業態の物量増が業績を押し上げている点に注目。為替・関税・海空運賃の不確実性が継続している点は留意すべき。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:三井倉庫ホールディングス株式会社
    • 主要事業分野:物流事業(倉庫・流通加工、海空運輸・港湾作業等)、不動産事業(オフィス等の賃貸・管理)
    • 代表者名:代表取締役社長 古賀 博文
    • 問合せ先:財務経理部長 松木 武(TEL 03-6775-3082)
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年8月4日
    • 対象会計期間:2026年3月期 第1四半期(2025年4月1日~2025年6月30日、連結)
    • 決算説明資料作成:有
    • 決算説明会:有(証券アナリスト、機関投資家向け)
  • セグメント:
    • 物流事業:倉庫・荷役・輸送(航空貨物取扱増が主因)
    • 不動産事業:オフィス等の賃貸(MSH日本橋箱崎ビルのマルチテナント化)
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(自己株含む):74,953,206株(2026年3月期1Q)
    • 期中平均株式数(四半期累計):74,806,716株
    • 備考:2025年5月1日に普通株式1株→3株の株式分割を実施(EPS等は分割後ベースで表示)
  • 今後の予定:
    • 決算発表:2025年8月4日(本資料)
    • IRイベント:決算説明会開催(証券アナリスト・機関投資家向け、詳細はIR参照)

決算サプライズ分析

  • 予想 vs 実績(第1四半期は会社による個別Q1予想の提示なし、以下は通期・上期予想との関連)
    • 売上高:第1四半期 実績 73,624百万円(前年同期比+12.2%)。会社想定を上回るため上期(第2四半期累計)予想を据え置かず修正。達成率(通期予想比):73,624/294,000=約25.0%(通期の通常ペース)。
    • 営業利益:第1四半期 実績 6,385百万円。通期予想21,000に対する進捗率=約30.4%(第1四半期単体としては高い進捗)。
    • 純利益:第1四半期 実績 親会社株主に帰属する四半期純利益 3,272百万円。通期予想10,300に対する進捗率=約31.8%。
  • サプライズの要因:自動車関連貨物増で航空貨物取扱高が想定を上回ったこと、不動産での新規テナント入居による賃料収入増。これが上期予想の上振れ要因。
  • 通期への影響:上期(第2四半期)予想を修正(営業利益+1,000百万円、経常利益+500百万円、親会社株主に帰属する中間純利益+100百万円)。通期も営業利益を1,000百万円上方修正(20,000→21,000百万円)。会社は上期実績反映のみで通期修正を実施しているため、今後の第2四半期の動向(特に航空貨物の継続性)で達成可能性が左右される。

財務指標

  • 損益(第1四半期:2025/4/1–6/30、単位:百万円)
    • 売上高(営業収益):73,624(前年同期比+12.2%/+8,004)
    • 営業利益:6,385(前年同期比+66.8%/+2,557)
    • 経常利益:6,529(前年同期比+63.5%/+2,536)
    • 親会社株主に帰属する四半期純利益:3,272(前年同期比+10.0%/+296)
    • EPS(1株当たり四半期純利益、分割後):43.74円(前年同期39.82円、+3.92円)
  • 収益性指標
    • 営業利益率:6,385/73,624=約8.67%(前年同期は約5.84% → 改善:良い)
  • 財政状態(2025/6/30)
    • 総資産:286,805百万円(前期末280,374、+6,431/+2.3%)
    • 純資産:131,365百万円(前期末129,749、+1,616/+1.2%)
    • 自己資本比率:41.4%(前期末41.8%、△0.3ポイント、安定水準)
    • 有利子負債:91,220百万円(前期末87,615、+3,604/+4.1%)
    • D/Eレシオ(会社公表):0.77(目安1.0未満で財務余地あり、良い)
    • 流動比率(概算):流動資産90,533 / 流動負債64,306 ≒ 1.41(141%)(短期安全性:良好)
  • キャッシュ・フロー(第1四半期累計、百万円)
    • 営業CF:8,593(前年同期 8,964、△371)
    • 投資CF:△3,725(前年同期 △4,850、改善)
    • 財務CF:541(前年同期 △3,484、短期借入の実行等で入金)
    • 現金及び現金同等物:39,906(期首34,652、+5,253)
  • セグメント別(第1四半期、百万円 / 前年同期比)
    • 物流事業:営業収益71,987(+11.6%)、営業利益6,923(+49.5%) — 主力、利益寄与大
    • 不動産事業:営業収益1,636(+45.6%)、営業利益777(+121.4%) — 物件のマルチテナント化が寄与
  • 財務の解説:
    • 自己資本は純利益計上で増加。現金は関税預り金等で増加。短期借入増加は配当支払等を理由としている。投資はMSH日本橋箱崎ビル工事代金が主因。

配当

  • 配当実績と予想(1株当たり、分割後表記)
    • 2026年3月期(予想):中間 24.50円、期末 24.50円、年間 49.00円(直近予想からの修正:無)
    • 参考(前期):年間146.00円(株式分割前の金額のため注意)
  • 配当利回り:株価依存のため現時点で算出不可(株価:–)
  • 配当性向:予想EPS(通期)137.64円に対する配当49.00円 → 配当性向 ≒ 35.6%(中程度の還元水準)
  • 特別配当:無し
  • 株主還元方針:自社株買い等の記載は無し(現状は配当実施)

セグメント別情報

  • 物流事業:
    • 売上高 71,987百万円(前年同期比+11.6%)、営業利益 6,923百万円(+49.5%)
    • 主因:航空貨物取扱増(自動車関連貨物増加)、欧州拠点の通期寄与、新規小売向け業務開始
    • 見通し:物量依存度が高く、継続性は需給・関税・海空運賃動向に左右される
  • 不動産事業:
    • 売上高 1,636百万円(+45.6%)、営業利益 777百万円(+121.4%)
    • 主因:MSH日本橋箱崎ビルのマルチテナント化による新規入居
    • 見通し:東京ビジネス地区の空室率低下・賃料微増の追い風。ただしテナント稼働維持が鍵
  • 貢献度:第1四半期は物流が収益の主力、不動産は利益率改善で寄与度増

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:重点取組分野で新規業務獲得(欧州拠点の稼働、国内流通小売業への展開)を掲げており、第1四半期は新拠点の寄与や新規業務獲得で計画に合致した進捗を示している。
  • KPI達成状況:具体KPI(数値)は開示なしだが、物流拠点の稼働・新規顧客獲得は進捗良好。

競合状況や市場動向

  • 競合比較:同業他社との詳細比較データは開示なし(–)。ただし、航空貨物取扱の増減が業績変動要因である点は業界共通の特徴。
  • 市場動向:米国関税問題や海空運賃の不透明感が継続。東京オフィス市況は空室率低下・賃料微増と記載。

今後の見通し

  • 業績予想(会社公表、2026年3月期)
    • 第2四半期(中間期)予想:営業収益 146,000百万円(据え置き)、営業利益 10,800百万円(前回9,800→修正)、経常利益 10,400百万円、親会社株主に帰属する中間純利益 5,000百万円
    • 通期予想:営業収益 294,000百万円(据え置き)、営業利益 21,000百万円(前回20,000→修正)、経常利益 20,000百万円、親会社株主に帰属する当期純利益 10,300百万円
    • 修正理由:自動車関連貨物等により航空貨物取扱が想定を上回ったため(上期修正を実施、通期は上期修正を反映)
  • 予想の信頼性:第1四半期の進捗は堅調だが、航空貨物など物量依存分野の変動が大きく、下振れリスクに注意。
  • リスク要因:為替変動、米国関税動向、海上/航空運賃の変動、主要顧客の在庫調整、オフィス市況の変化、原材料価格上昇等。

重要な注記

  • 会計方針の変更:無し
  • 継続企業の前提:問題無しと監査人(あずさ監査法人)の期中レビュー報告で確認済み
  • その他重要事項:
    • 2025年5月1日付で普通株式1株→3株の株式分割を実施(注記・EPSは分割後ベースで算定)
    • 四半期連結財務諸表に対する任意の期中レビュー(監査人)あり。監査人は重要な点で異常なしと結論

(注)数値は決算短信(2026年3月期 第1四半期、2025年8月4日公表)に基づく。市場(アナリスト)予想との比較は資料に未記載のため「–」と表記。投資助言は行っておりません。


上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 9302
企業名 三井倉庫ホールディングス
URL http://msh.mitsui-soko.com/
市場区分 プライム市場
業種 運輸・物流 – 倉庫・運輸関連業

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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