2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社予想の通期修正は無し。第2四半期(中間)発表における通期見通しへの修正もなく、発表内容は「会社予想範囲内(ほぼ予想通り)」と判断されます(市場コンセンサスは–)。
  • 業績の方向性:増収増益ではなく「減収減益(連結・中間)」。売上高は前年同期比△2.4%(約△637百万円)、営業利益はほぼ横ばい(△0.2%)だが、経常利益・当期純利益は減少。
  • 注目すべき変化:前年同期に計上した投資有価証券売却益(249百万円)が当期は12百万円に留まり、これが中間純利益大幅減(親会社株主帰属中間純利益522百万円、前年857百万円、△39.0%)の主要因。
  • 今後の見通し:通期予想(売上54,000百万円、営業利益1,950百万円、当期純利益1,150百万円)に修正は無し。中間進捗率は売上48.2%、営業利益45.6%、当期純利益45.4%で、概ね半年での想定ペースだがやや下振れ余地あり。
  • 投資家への示唆:営業収益力自体は大幅悪化していない(営業利益ほぼ横ばい)が、特別益の有無で純利益が大きく変動するため、利益の質(安定性)と上海拠点の設備投資影響・樹脂セグメントの回復状況を注視する必要あり。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:東邦化学工業株式会社
    • 主要事業分野:界面活性剤、樹脂、化成品、スペシャリティーケミカル等の製造・販売(香粧原料、プラスチック用添加剤、農薬助剤、各種樹脂・溶剤など)
    • 代表者名:代表取締役社長 中崎 龍雄
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年11月7日
    • 対象会計期間:2026年3月期 第2四半期(中間期、連結) 2025年4月1日~2025年9月30日
    • 決算補足説明資料:作成有(TDnetで開示)。決算説明会は無し。
  • セグメント(報告区分):
    • 界面活性剤(香粧原料、プラスチック用添加剤、土木建築用薬剤、農薬助剤等)
    • 樹脂(石油樹脂、合成樹脂、樹脂エマルション、アクリレート等)
    • 化成品(合成ゴム・ABS向け製品、石油添加剤、金属加工油剤等)
    • スペシャリティーケミカル(溶剤、電子情報産業向け微細加工用樹脂等)
    • その他(環境調査測定・分析等)
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数:21,350,000株(自己株式含む)
    • 期中平均株式数(中間期):21,027,985株
  • 今後の予定:
    • 次回決算発表(通期):2026年3月期通期決算(予定日:–)
    • 株主総会・IRイベント:記載なし(決算補足資料あり)

決算サプライズ分析

  • 予想 vs 実績(会社予想との比較は通期予想ベース。中間期単独の会社予想は未公表)
    • 売上高:26,003百万円。通期予想54,000百万円に対する進捗率48.2%(通常の半期進捗目安50%にやや未達)。
    • 営業利益:890百万円。通期予想1,950百万円に対する進捗率45.6%(やや未達)。
    • 親会社株主に帰属する当期純利益:522百万円。通期予想1,150百万円に対する進捗率45.4%。
  • サプライズの要因:
    • 営業面:界面活性剤セグメントで販売構成の変化により利益率が改善し、当社単体では増益。一方で、連結子会社(東邦化学(上海))の増設工事による一部設備停止が減益要因。
    • 非営業面:前年同期に比べた投資有価証券売却益の大幅減(249→12百万円)で純利益が大きく押し下げられた。
  • 通期への影響:会社は通期予想を据え置き。中間の進捗は概ね半期想定に近いが、下期における中国向け需要動向・上海での設備増設完了・樹脂需要の回復が通期達成の鍵。現時点で予想修正は無し。

財務指標(要点)

  • 主要数値(当中間期:2025/9/30、単位:百万円)
    • 売上高(中間累計):26,003(前年同期26,640、△637、△2.4%)
    • 営業利益:890(前年同期892、△1、△0.2%) 営業利益率=890/26,003=約3.42%
    • 経常利益:758(前年同期883、△125、△14.2%)
    • 親会社株主に帰属する中間純利益:522(前年同期857、△334、△39.0%)
    • 1株当たり中間純利益(EPS):24.87円(前年同期40.79円、△39.0%)
  • 貸借対照表(主要)
    • 総資産:68,297百万円(前期末67,862、+435)
    • 純資産:21,048百万円(前期末21,077、△28)
    • 自己資本比率:30.7%(前期末30.9%)→ 目安:40%以上が安定水準。30.7%はやや低め(資本余力に余裕余地あり)。
  • 流動性・負債
    • 流動負債:24,774百万円、短期借入金:10,702百万円、長期借入金:14,434百万円
    • 現金及び現金同等物:5,726百万円(前期末5,704、+22)
    • 純有利子負債概算(短長期借入合計 25,136 − 現金5,726 = 約19,410百万円)※概算
  • キャッシュフロー(中間)
    • 営業CF:+2,305百万円(前年同期+922、増加)
    • 投資CF:△1,667百万円(有形固定資産取得支出1,587百万円が主因)
    • 財務CF:△466百万円(配当金支払420百万円、借入の増減等)
    • 期末現金残高:5,726百万円(前中間期5,704百万円)
  • 収益性・効率性
    • 売上総利益は増(4,102百万円、前年4,031)、販売費及び一般管理費は増(3,211百万円、前年3,138)で営業利益は横ばい。
    • 総資産回転等の詳細指標は–(必要データは別途計算可)。

進捗率分析(通期予想に対する中間進捗)

  • 売上高進捗率:48.2%(やや進捗不足。半期で50%が目安)
  • 営業利益進捗率:45.6%(目安よりやや低い)
  • 純利益進捗率:45.4%
  • 過去同期間比較:前年は中間で売上26,640/通期実績(前年通期は53,629?※通期前提は資料参照)だが、今回は会社が通期据え置きのため、進捗は概ね想定内。

配当

  • 中間配当:0.00円(無配)
  • 期末予想:22.00円(通期予想合計22.00円、前期は年間20.00円)
  • 直近の配当予想修正:無し
  • 自社株買い・特別配当:無し

セグメント別情報

(中間累計 2025/4〜9)

  • 界面活性剤:売上12,631百万円(前年比△576百万円、△4.4%)、セグメント利益362百万円(前年比+74百万円)
    • 香粧原料の一般洗浄剤向け大口販売減、土木建築薬剤減少。一方、プラスチック用添加剤や農薬助剤は増収。利益率改善で増益。
  • 樹脂:売上2,173百万円(前年比△136百万円、△5.9%)、セグメント損失△3百万円(前年は+29百万円)
    • 石油樹脂や合成樹脂、エマルションで販売低迷。損益が悪化。
  • 化成品:売上3,182百万円(前年比+14百万円、+0.5%)、セグメント利益91百万円(前年比+73百万円)
    • ゴム・ABS向けは中国で回復の兆し。石油添加剤等は減少。
  • スペシャリティーケミカル:売上7,876百万円(前年比△37百万円、△0.5%)、セグメント利益356百万円(前年比△67百万円)
    • 微細加工用樹脂の生産調整や医薬用向け減少等で利益減。
  • セグメント戦略的示唆:界面活性剤は利益率改善で着実、樹脂部門の回復が課題。上海拠点の設備増強による中期供給力強化が鍵だが短期的には稼働調整で利益を圧迫。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:資料に中期計画進捗の記載なし(—)。
  • KPI達成状況:特定KPIの記載なし。設備投資(上海の加圧反応設備増設など)による生産能力拡大は進行中(建設仮勘定が増加)。

競合状況や市場動向

  • 市場動向:半導体向け製品は回復基調で堅調、しかし中国の石油化学需要低迷が継続しており需給に差(エチレン稼働率低迷等)。マクロの不透明性(為替・米国通商政策・中国回復遅れ)がリスク。
  • 競合比較:同業他社との相対的優位性や市場シェアに関する具体的比較は資料になく–。樹脂セグメントの弱さは競合に対する留意点。

今後の見通し(会社発表)

  • 通期業績予想(修正無し):
    • 売上高:54,000百万円(前期比+0.7%)
    • 営業利益:1,950百万円(+7.4%)
    • 経常利益:1,650百万円(△5.9%)
    • 親会社株主に帰属する当期純利益:1,150百万円(△25.5%)
    • 1株当たり当期純利益:54.69円
  • 予想の信頼性:直近の通期見通しは据え置き。過去の予想達成傾向(保守的/中立/楽観的)に関する記載は無し(–)。
  • リスク要因:
    • 中国市場低迷の継続(石油化学関連需要)
    • 上海増設に伴う一時的な稼働停止の影響
    • 原材料価格・為替変動
    • 特別損益(有価証券売却益等)の発生有無による純利益の変動

重要な注記

  • 会計方針の変更・特有の会計処理:無し
  • 連結範囲の変更:無し
  • 監査・レビュー:第2四半期決算短信は公認会計士・監査法人のレビュー対象外
  • その他:決算補足説明資料をTDnetで同日開示。上海子会社の設備増設に伴う一時的な稼働停止が営業利益に影響。

(不明な項目は — と表記しています)
注意:本まとめは開示資料に基づく情報整理であり、投資助言・売買推奨を目的とするものではありません。


上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 4409
企業名 東邦化学工業
URL http://www.toho-chem.co.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 素材・化学 – 化学

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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