2025年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社予想に対して上振れ(会社は通期業績予想を増額修正)。市場予想との比較は情報なし(–)。
- 業績の方向性:増収増益(売上高+5.8%、営業利益+196.6%、親会社株主に帰属する四半期純利益+301.7%)。
- 注目すべき変化:半導体市況の回復による「電子情報産業用微細加工用樹脂」の大幅増収(スペシャリティーケミカル部門が前年同期比+25.3%、セグメント利益+403百万円)と、投資有価証券売却益(278百万円)の計上で純利益が大幅改善。香粧原料の大口ユーザー向け販売減で界面活性剤部門は減収。
- 今後の見通し:通期予想(売上高53,200百万円、営業利益1,800百万円、親会社株主に帰属する当期純利益1,380百万円)に対する進捗は良好(売上高進捗約75%、営業利益約81%、純利益約94%)。会社は通期見通しを上方修正済み。
- 投資家への示唆:セグメント構成の変化(半導体関連の回復が収益押上げ)と一時的な特別益の影響を分けて見ることが重要。自己資本比率28.0%など財務レバレッジはやや高めのため、今後の原料価格や為替、景気動向が業績に与える影響を注視すべき。
基本情報
- 企業名:東邦化学工業株式会社
- 主要事業分野:界面活性剤、樹脂、化成品、スペシャリティーケミカル等の化学製品製造・販売(香粧原料、石油添加剤、石油樹脂、アクリレート、微細加工用樹脂等)
- 代表者名:代表取締役社長 中崎 龍雄
- 問合せ:取締役経理本部長 川崎 正一(TEL 03-5550-3735)
- 報告概要:提出日 2025年2月5日、対象会計期間 2024年4月1日~2024年12月31日(2025年3月期 第3四半期累計)
- 決算補足説明資料:無、決算説明会:無
セグメント
- 界面活性剤:香粧原料、プラスチック用添加剤、土木建築用薬剤、農薬助剤、繊維助剤、紙パルプ用薬剤 等
- 樹脂:石油樹脂、合成樹脂、樹脂エマルション、アクリレート 等
- 化成品:合成ゴム・ABS向け剤、石油添加剤、金属加工油剤 等
- スペシャリティーケミカル:溶剤、微細加工用樹脂 等
- その他:環境調査測定・分析等
発行済株式
- 期末発行済株式数(自己株式含む):21,350,000株
- 期末自己株式数:322,015株
- 期中平均株式数(四半期累計):21,027,999株
- 時価総額:–(情報なし)
今後の予定
- 決算発表・株主総会・IRイベント等:本資料に記載のもの以外は–(特記事項なし)
決算サプライズ分析
- 予想 vs 実績(会社通期予想との比較・達成率 = 第3四半期累計実績 / 通期予想)
- 売上高:39,925百万円(通期予想53,200百万円に対する進捗約75.0%)→ 良好な進捗
- 営業利益:1,465百万円(通期予想1,800百万円に対する進捗約81.4%)→ 良好
- 親会社株主に帰属する当期純利益:1,294百万円(通期予想1,380百万円に対する進捗約93.8%)→ 非常に高い進捗
- サプライズの要因:
- 主力のスペシャリティーケミカル(微細加工用樹脂)の需要回復による売上増加と利益率改善。
- 売上構成の改善(高収益製品比率の上昇)。
- 連結子会社(東邦化学(上海)等)の業績改善。
- 投資有価証券売却益(278百万円)の計上が純利益を押上げ。
- 一方、香粧原料の大口ユーザーの海外調達切替で界面活性剤の一部が減収。
- 通期への影響:会社は通期予想を上方修正済み。第3四半期時点で進捗は良好なため、現状では通期予想達成の可能性は高いと会社見解。ただし外部環境(為替、原料価格、中国需要、半導体市況の先行き)に注意。
財務指標(要点)
- 損益(第3四半期累計:2024/4–2024/12)
- 売上高:39,925百万円(前年同期比+5.8%、+2,181百万円)
- 売上原価:33,724百万円
- 売上総利益:6,200百万円(粗利率 約15.5% ← 前年 13.4%)
- 販管費:4,735百万円
- 営業利益:1,465百万円(前年同期比+196.6%、+971百万円) 営業利益率 約3.67%(前年 1.31%)
- 経常利益:1,487百万円(前年同期比+186.1%、+967百万円)
- 四半期純利益(親会社株主帰属):1,294百万円(前年同期比+301.7%、+972百万円)
- 1株当たり四半期純利益(累計):61.55円(前年 15.32円)
- 財政状態(2024/12/31)
- 総資産:70,960百万円(前期末 69,936百万円)
- 純資産:19,951百万円(前期末 19,160百万円)
- 自己資本比率:28.0%(前期末 27.3%)→ 28.0%(やや低め;目安40%以上が安定)
- 流動資産:39,873百万円、流動負債:25,157百万円 → 流動比率(Current ratio) ≈ 158.5%(健全)
- 有利子負債(概算):短期借入金10,711 + 長期借入金16,041 + 社債1,700 = 28,452百万円
- 負債合計:51,009百万円 → 負債/自己資本(D/E) ≈ 1.43倍(143%:やや高めのレバレッジ)
- キャッシュフロー:四半期キャッシュフロー計算書は未作成(注記)。
- 減価償却費(累計):2,100百万円(前年同期 2,260百万円)
配当
- 配当実績・予想:中間配当 0.00円(2025年3月期も中間は0.00)、期末(予想)20.00円、年間合計 20.00円(2024年3月期は年間17.00円)
- 配当の修正:直近で増配(発表あり)→ 期末配当を修正(増配)
- 配当利回り:–(株価情報なし)
- 配当性向:予想EPS 65.63円に対し年間配当20.00円 → 配当性向約30.5%(配当総額ベースでは約31%:427百万円÷1,380百万円)→ 中程度の還元水準
- 自社株買い:今回の短信に記載なし
セグメント別情報(第3四半期累計)
- 界面活性剤:売上 19,791百万円(前年同期比 -5.9%、 -1,248百万円)、セグメント利益 551百万円(前年同期比 +250百万円)
- 要因:香粧原料の大口ユーザー減(輸入品シフト)で売上減だが、製品ミックス改善で利益率改善。
- 樹脂:売上 3,527百万円(前年同期比 +23.5%、 +671百万円)、セグメント利益 72百万円(前年は▲37百万円の損失)
- 要因:石油樹脂の増収、合成樹脂の需要回復。
- 化成品:売上 4,749百万円(前年同期比 +9.4%、 +409百万円)、セグメント利益 50百万円(前年同期比 +16百万円)
- 要因:石油添加剤、金属加工油剤等の回復。
- スペシャリティーケミカル:売上 11,786百万円(前年同期比 +25.3%、 +2,378百万円)、セグメント利益 704百万円(前年同期比 +403百万円)
- 要因:電子情報向け微細加工用樹脂の大幅増が主因。
- セグメント間の調整等:調整額 88百万円(棚卸資産の調整等)
中長期計画との整合性
- 中期経営計画(公表があれば):–(本資料には中期計画の進捗表記なし)
競合状況や市場動向
- 市場動向:半導体市況の底打ち→電子情報向け製品需要回復は追い風。一方、中国の景気低迷や高金利環境、地政学リスクは下押し要因。原料価格や為替の変動リスクあり。
- 競合比較:同業他社との相対的なポジションは本短信に記載なし → 競合比較は–(外部情報要)
今後の見通し
- 業績予想(会社公表・修正後) 2025年3月期通期(2024/4/1–2025/3/31)
- 売上高:53,200百万円(前期比+5.1%)
- 営業利益:1,800百万円(前期比+133.4%)
- 経常利益:1,700百万円(前期比+128.6%)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:1,380百万円(前期比+152.5%)
- 1株当たり当期純利益(予想):65.63円
- 会社の前提・修正理由:半導体関連製品や香粧原料、石油添加剤等の販売が前回予想を上回る見込み、及び売上構成改善で利益率向上を見込み増額修正。
重要な注記
- 会計方針の変更なし、連結範囲の重要な変更なし。
- 第3四半期連結累計期間の四半期連結キャッシュ・フロー計算書は作成していない。
- 減価償却費(累計):2,100百万円(前年同期 2,260百万円)。
- 添付財務諸表に対する監査法人レビュー:無
注記・留意事項(表現上の注意)
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 4409 |
| 企業名 | 東邦化学工業 |
| URL | http://www.toho-chem.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 素材・化学 – 化学 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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