2026年3月期第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:今回の中間実績は会社の通期予想(上方修正後)に対して概ね想定どおり〜堅調(四半期ベースで通期達成率は売上高47.7%、営業利益49.9%、当期純利益51.7%)。市場予想との比較は資料に記載なし。
  • 業績の方向性:増収増益(売上高 +6.0%、営業利益 +7.6%、親会社株主に帰属する中間純利益 +15.8%)。
  • 注目すべき変化:ヘルスケア事業(売上 +52.1%、営業利益 +39.2%)と自動車事業(売上 +37.2%、営業利益 +112.3%)が大幅増加。これがグループ全体の増収増益を牽引。対照的に産業機械事業やエナジーソリューションズ等は減収。
  • 今後の見通し:会社は通期業績予想を上方修正(2025/11/6公表)。中間の進捗率は概ね均等配分であり、通期予想達成の見込みは妥当と思われるが、海外景気や為替等の外部要因は依然リスク。
  • 投資家への示唆:中期的な成長はヘルスケア・自動車分野の大型案件による寄与が鍵。セグメント間で業績のばらつきが大きいため、案件の進捗・受注状況を注視すべき(特に大型受注の完了/反動リスク)。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:第一実業株式会社
    • 主要事業分野:産業機械、エレクトロニクス、自動車、ヘルスケア、プラント・エネルギー、エナジーソリューションズ、航空・インフラ等の製造設備・システムの設計・製造・販売
    • 代表者名:代表取締役 社長執行役員 船渡 雄司
    • URL:https://www.djk.co.jp/
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年11月6日(決算短信公表日)
    • 対象会計期間:2026年3月期 第2四半期(中間期間:2025年4月1日〜2025年9月30日、連結)
    • 決算説明資料:有(機関投資家・アナリスト向け説明会あり、開催予定 2025年11月21日)
  • セグメント(報告セグメント概要):
    • プラント・エネルギー事業:各種プラント用設備の設計・製造・販売
    • エナジーソリューションズ事業:リチウムイオン電池製造設備等
    • 産業機械事業:成形機、塗装関連設備等(プラスチックス・食品関連等)
    • エレクトロニクス事業:電子部品製造関連設備等
    • 自動車事業:自動組立ライン、塗装ライン、車載電子部品関連設備等
    • ヘルスケア事業:医療関連機器製造装置、自動包装機ライン等
    • 航空・インフラ事業:航空地上支援機材、空港施設関連機器、官公庁向け防衛関連等
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(自己株含む):32,759,200株(2026年3月期中間期)
    • 期中平均株式数(中間期):31,911,155株
    • 期末自己株式数:825,819株
    • 時価総額:–(資料に記載なし)
  • 今後の予定:
    • 半期報告書提出予定日:2025年11月13日
    • 配当支払開始予定日:2025年11月28日
    • 決算説明会:2025年11月21日(機関投資家・アナリスト向け、オンライン)

決算サプライズ分析

  • 予想 vs 実績(会社の通期予想(上方修正後)に対する中間累計達成率)
    • 売上高:107,326百万円、通期予想225,000百万円に対する進捗率47.7%
    • 営業利益:6,591百万円、通期予想13,200百万円に対する進捗率49.9%
    • 親会社株主に帰属する当期純利益:4,966百万円、通期予想9,600百万円に対する進捗率51.7%
  • サプライズの要因:
    • 上振れ要因:ヘルスケア事業の医療関連機器・自動包装機ライン売上の大幅増、自動車事業の電動駆動関連設備における大口案件売上計上。これらが売上・利益を押し上げた。
    • 下振れ要因:産業機械、エナジーソリューションズ、エレクトロニクス等での売上減(前期の大口案件反動等)。
  • 通期への影響:
    • 会社は既に通期予想を上方修正しており、中間の進捗は通期予想を達成できる水準。だが大型案件の納期・引渡しタイミング、海外景気・為替等の外部要因が不確実性。

財務指標

  • 損益(中間累計:2025/4/1〜2025/9/30)
    • 売上高:107,326百万円(前年同期101,288百万円、+6.0%、+6,038百万円)
    • 売上総利益:18,766百万円(前年17,881百万円)
    • 販管費:12,175百万円(前年11,754百万円)
    • 営業利益:6,591百万円(前年6,126百万円、+7.6%、+464百万円)
    • 経常利益:6,705百万円(前年6,214百万円、+7.9%、+491百万円)
    • 親会社株主に帰属する中間純利益:4,966百万円(前年4,290百万円、+15.8%、+676百万円)
    • 1株当たり中間純利益(EPS):155.63円(前年135.23円)
  • 損益率等
    • 営業利益率:6.1%(6,591/107,326、目安:5〜10%でまずまず)
    • 売上高総利益率:17.5%(18,766/107,326)
  • 貸借対照表(当中間期:2025/9/30)
    • 総資産:164,764百万円(前期末171,373百万円、△3.9%)
    • 純資産:84,145百万円(前期末79,852百万円、+5.4%)
    • 自己資本比率:51.0%(安定水準; 前期末46.5%から改善)
    • 現金及び預金:39,563百万円(前期末35,960百万円、+10.0%)
    • 流動資産合計:141,386百万円、流動負債:76,083百万円 → 流動比率 ≒ 185.8%(流動比率 = 141,386/76,083)
    • 有利子負債:短期借入金2,160百万円、長期借入金残高は小額(長期借入金の返済実績あり)→ ネットキャッシュ傾向(現金が有利子負債を上回る)
  • キャッシュ・フロー(中間累計)
    • 営業CF:+6,297百万円(主に税引き前利益・売上債権・契約資産の減少等)
    • 投資CF:+167百万円(投資有価証券取得による支出があるも、定期預金の減少等で収入)
    • 財務CF:△1,807百万円(長期借入金の返済、配当金支払等)
    • 現金及び現金同等物の期末残高:38,188百万円(期首33,882百万円、増加+4,306百万円)
  • 効率性
    • 総資産回転率(中間期換算):売上/総資産 ≒ 0.65(年換算で約1.3程度)、資産効率は業種特性で評価が分かれる。
    • 営業利益率の改善は限定的だが、ヘルスケア/自動車などの高付加価値案件で改善傾向。
  • セグメント別(売上高/セグメント利益:前年同期比)
    • プラント・エネルギー:売上 10,624百万円(△3.8%)、セグメント利益 719百万円(△14.3%)
    • エナジーソリューションズ:売上 22,285百万円(△7.5%)、利益 1,279百万円(△0.5%)
    • 産業機械:売上 12,837百万円(△15.4%)、利益 200百万円(△63.2%)
    • エレクトロニクス:売上 22,929百万円(△4.3%)、利益 1,231百万円(+11.7%)
    • 自動車:売上 23,492百万円(+37.2%)、利益 1,652百万円(+112.3%)
    • ヘルスケア:売上 10,925百万円(+52.1%)、利益 1,060百万円(+39.2%)
    • 航空・インフラ:売上 4,193百万円(+58.7%)、利益 391百万円(+161.9%)
  • 財務の解説:総資産はやや減少したが、負債の減少・利益計上により自己資本比率が向上。現金増加・有利子負債小幅で財務安全性は良好(自己資本比率51.0%:安定水準)。

配当

  • 中間配当:51.00円(2026年3月期中間、前年は41.00円)
  • 期末配当(予想):71.00円(修正後、前年期末は51.00円(うち特別配当8.00円))
  • 年間配当(予想):122.00円(修正後、前年実績92.00円)
  • 配当利回り:–(株価情報が資料にないため算出不可)
  • 配当性向(目安):通期予想EPS 300.84円に対する年間配当122円 → 配当性向 約40.6%(概算)
  • 特別配当の有無:2025年3月期は期末に特別配当8円を実施。今期通期予想に特別配当は含まれているが、別途の特別配当は記載なし。
  • 株主還元方針:配当増額の修正を発表(増配)。自社株取得については当中間期に目立った取得なし。

セグメント別情報(要点)

  • 収益貢献度(中間累計)
    • 上位貢献:自動車(売上234.92億円)、エレクトロニクス(229.29億円)、エナジーソリューションズ(222.85億円)
    • 高成長:ヘルスケア(+52.1%)、航空・インフラ(+58.7%)、自動車(+37.2%)
    • 収益悪化:産業機械は前期の大口案件の反動などで減益(売上△15.4%、利益△63.2%)
  • 戦略・見通し:
    • ヘルスケア・自動車は大型案件および需要拡大が確認され、引き続き成長ドライバー。
    • 一方、産業機械や一部エレクトロニクスでは需給の変動や前期反動に注意。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:資料内に詳細な中期数値目標は記載なし(–)。
  • KPI達成状況:セグメント別の大型受注・売上計上が中期目標(成長領域)に合致している旨の記載。一方で一部既存事業の減速もあり、計画進捗は分野依存。

競合状況や市場動向

  • 競合との比較:同業他社との直接比較データは資料に記載なし(–)。
  • 市場動向:国内は消費マインド弱含みだが雇用・所得改善で緩やか回復。海外景気減速、地政学リスク、為替変動がリスク要因。自動車向け(電動化関連)や医療機器向けは需要堅調。

今後の見通し

  • 業績予想(会社公表・上方修正後、2025/4/1〜2026/3/31通期)
    • 売上高:225,000百万円(前期比 +1.5%)
    • 営業利益:13,200百万円(同 +0.7%)
    • 経常利益:13,500百万円(同 △0.7%)
    • 親会社株主に帰属する当期純利益:9,600百万円(同 +8.6%)
    • 1株当たり当期純利益(EPS):300.84円
    • 注記:通期予想は上方修正済み(詳細は別途公表資料参照)
  • 予想の信頼性:
    • 中間の進捗はほぼ均等配分で通期予想に整合。過去の予想達成傾向については本資料での記載なし(–)。
  • リスク要因:
    • 大型受注案件の納期・完成・収益認識タイミングの変動、海外景気や為替変動、地政学リスク、素材・部品価格変動等。

重要な注記

  • 会計方針:当中間期における会計方針の変更、見積りの変更、修正再表示は無(特記事項なし)。
  • 連結範囲の変更:無
  • 監査/レビュー:第2四半期決算短信は公認会計士・監査法人のレビュー対象外である旨の注記あり。
  • その他:通期業績予想・配当については2025年11月6日に上方修正および増配を公表。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 8059
企業名 第一実業
URL https://www.djk.co.jp
市場区分 プライム市場
業種 商社・卸売 – 卸売業

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

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By シャーロット

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