2025年12月期第3四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ: 会社が開示する通期予想(売上高50,000百万円、調整後EBITDA3,800百万円)に対し、第3四半期累計の売上高進捗率は75.3%(37,632/50,000)、調整後EBITDA進捗率は84.1%(3,196/3,800)。市場予想との比較は–。通期予想は修正有り(発表済)。
- 業績の方向性: 増収ではなく減収減益の傾向(売上高△3.9%、営業利益△6.8%)だが、特別利益の計上により親会社株主に帰属する四半期純利益は27.1%増加。
- 注目すべき変化: 投資有価証券売却益等の特別利益計上(特別利益合計2,036百万円)が純利益を押し上げた点(経常利益は△15.0%と悪化)。
- 今後の見通し: 通期は売上高・調整後EBITDAの下方修正を反映(通期売上予想50,000百万円、調整後EBITDA3,800百万円、いずれも対前期△)。第3四半期時点の進捗からは達成可能性はあるが、海外受注や主要顧客の内製化動向がリスク。
- 投資家への示唆: 表面的な純利益増は特別利益によるため、事業本業(売上・営業利益・調整後EBITDA)のトレンド(特に海外受注の弱さと国内大口の変動)を重視すべき。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名: 株式会社CAC Holdings
- コード: 4725
- 主要事業分野: 国内外のIT受託開発・システムインテグレーションおよび関連サービス(セグメントは国内IT、海外IT)
- 代表者名: 代表取締役社長 西森 良太
- URL: https://www.cac-holdings.com/
- 報告概要:
- 提出日: 2025年11月13日
- 対象会計期間: 2025年12月期 第3四半期累計(2025年1月1日~2025年9月30日)
- 決算説明資料: 有(当社HP掲載)、決算説明会: 無
- セグメント:
- 国内IT: 国内顧客向け受託開発等
- 海外IT: 米国・英国等の海外子会社を通じた受託開発等
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(普通株式、自己株含む): 20,541,400株
- 期中平均株式数(四半期累計): 17,096,398株
- 期末自己株式数: 3,433,119株
- 時価総額: –(注:提示なし)
- 今後の予定:
- 次回決算発表: 通期(2025年12月期)発表(期末)(日付は別途)
- 株主総会/IRイベント: –(記載なし)
決算サプライズ分析
- 予想 vs 実績(会社公表の通期予想との比較。単位:百万円)
- 売上高: 実績 37,632(第3Q累計)、通期予想 50,000 → 達成率 75.3%
- 調整後EBITDA: 実績 3,196、通期予想 3,800 → 達成率 84.1%
- 営業利益・純利益: 会社は通期で「売上高」と「調整後EBITDA」のみ開示のため、通期との直接比較は調整後EBITDAベースで評価
- サプライズの要因:
- 売上高下振れ要因: 一部主要顧客の内製化、大型案件の収束、海外(米国・英国)での一部案件縮小
- EBITDA/利益の動き: 原価率改善や費用削減で海外ITの調整後EBITDAは増加(+13.7%)した一方、国内は人材投資やR&D移管等のコスト増がありつつも新規連結子会社寄与で調整後EBITDAは微増
- 純利益増加の主因: 投資有価証券売却益等の特別利益(投資有価証券売却益1,748百万円等)計上により税引前利益が増加
- 通期への影響:
- 会社は通期予想を修正済(売上高・調整後EBITDAで開示)。第3四半期の進捗は調整後EBITDAの進捗が比較的良好だが、海外受注・主要顧客の内製化が継続すると売上回復が限定的となり得るため、通期目標の実現は受注動向に依存。
財務指標
- 主要財務諸表要点(単位:百万円)
- 売上高(第3Q累計): 37,632(前年同期 39,145、△3.9%)
- 営業利益: 2,386(前年同期 2,561、△6.8%)
- 経常利益: 2,023(前年同期 2,381、△15.0%)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益: 1,870(前年同期 1,471、+27.1%)
- 調整後EBITDA: 3,196(前年同期 3,303、△3.2%)
- 総資産: 48,797(前期末 54,733)
- 純資産: 34,695(前期末 37,714)
- 自己資本比率: 70.1%(前期末 68.3%)(70.1%(安定水準))
- 収益性(前年同期比)
- 売上高: 37,632 百万円(△3.9%:△1,513 百万円)
- 営業利益: 2,386 百万円(△6.8%:△175 百万円);営業利益率 = 2,386/37,632 = 約6.3%(前年同期は約6.5%)
- 調整後EBITDA: 3,196 百万円(△3.2%:△107 百万円);調整後EBITDAマージン = 8.5%(前年同期 8.4%)
- 経常利益: 2,023 百万円(△15.0%)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益: 1,870 百万円(+27.1%)
- 1株当たり四半期純利益(EPS): 109.39 円(前年同期 86.20 円)
- 進捗率分析(第3四半期累計→通期予想に対する進捗)
- 売上高進捗率: 75.3%(通常ペースとしてはやや高め。通期目標が下方修正されているため見かけ上高め)
- 調整後EBITDA進捗率: 84.1%(良好)
- 純利益進捗率: –(通期純利益予想非開示のため)
- 過去同期間との比較: 売上進捗は前年より減収で伸び悩み。EBITDAは改善傾向の地域がある。
- 財務の安全性
- 自己資本比率: 70.1%(安定水準)
- 負債合計: 14,102 百万円(前期 17,019 百万円、減少)
- 負債/自己資本(概算): 14,102/34,695 ≒ 40.6%(低水準)
- 流動比率(概算): 流動資産 24,430 / 流動負債 9,101 ≒ 268%(健全)
- 効率性
- 総資産回転率(概算): 売上高 37,632 / 総資産 48,797 ≒ 0.77回
- 売上高営業利益率: 約6.3%(前年同期間約6.5%)
- セグメント別(第3Q累計)
- 国内IT: 売上 28,006(△4.3%)、調整後EBITDA 3,042(+2.1%)、EBITDA率 10.9%
- 海外IT: 売上 9,625(△2.6%)、調整後EBITDA 1,449(+13.7%)、EBITDA率 15.1%
- セグメント合計調整後EBITDA 3,196(△3.2%)
- 財務の解説:
- 総資産減少の主因は投資有価証券の減少(21,820→17,336、△4,484百万円)や現金預金の減少。純資産の減少は評価差額金の減少(その他有価証券評価差額金△29,39百万円)等による。
配当
- 配当実績と予想:
- 中間配当(2025年12月期): 50円(実施)
- 期末配当(予想): 50円
- 年間配当予想: 100円(前回予想から修正なし)
- 直近実績(2024年12月期): 中間 40円、期末 50円、年間 90円 → 今期は増配見込み(+10円/年)
- 配当利回り: –(株価に依存するため記載無し)
- 配当性向: –(通期純利益予想非開示のため算定不可)
- 特別配当の有無: 無
- 株主還元方針: 自社株買い等の記載は今回決算短信に無し(ただし株式給付信託(J-ESOP)制度あり)。
セグメント別情報
- セグメント別状況(第3Q累計)
- 国内IT: 売上 28,006百万円(構成比74.4%、前年同期比△4.3%)。調整後EBITDA 3,042百万円(利益率10.9%、+2.1%)。減収要因は主要顧客の内製化や大型案件の収束。新規連結子会社の寄与あり。
- 海外IT: 売上 9,625百万円(構成比25.6%、前年同期比△2.6%)。調整後EBITDA 1,449百万円(利益率15.1%、+13.7%)。為替影響と一部顧客案件縮小があるが、原価改善・費用削減で利益率が改善。
- 受注関連:
- 受注高(累計): 35,958百万円(前年同期比△5.8%)。国内はほぼ横ばい、海外受注が大幅減(△23.5%)。
- 受注残高(バックログ): 16,187百万円(+1.0%)
- セグメント戦略: フェーズ1(~2025年度)は既存受託事業の安定確保と将来のデジタルプロダクト創造に向けた基盤整備(人材・R&D投資等)。海外は効率化で利益率改善、だが受注回復が課題。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画: 「CAC Vision 2030」を掲げ、2022-2025のフェーズ1で成長基盤醸成・高収益化・コーポレート機能の見直しを実施中。今回の人的投資やR&D費の移管は中期目標に整合。
- KPI達成状況: 調整後EBITDAを重要指標としているが、通期見通しは前年比で減少見込みのため、フェーズ1の「高収益化」達成は厳しい面あり。
競合状況や市場動向
- 競合比較: 同業他社との詳細比較データは本資料に無し(–)。ただし、受託ソフトウェア市場では「顧客の内製化」と「海外案件の変動」が共通リスク。
- 市場動向: 業種別売上では製薬が大きく低下(△25.4%)、製造・情報通信は回復傾向。顧客業種の偏りが業績変動要因となっている。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期予想(修正後): 売上高 50,000百万円(△4.0%)、調整後EBITDA 3,800百万円(△16.9%)
- 次期予想: –(未開示)
- 会社予想の前提条件: –(資料中に為替・原油等の具体前提は記載無し)
- 予想の信頼性: 第3Q時点の調整後EBITDA進捗は高めだが、売上は顧客内製化・海外受注低下の影響を受けており、通期達成は受注動向に左右される。
- リスク要因:
- 主要顧客の内製化継続による売上減
- 海外(特に米国・英国)顧客案件の縮小
- 金融資産評価の変動(その他有価証券評価差額金の減少が純資産を圧迫)
- 為替変動(海外ITの売上・利益に影響)
重要な注記
- 会計方針: 「法人税等に関する会計基準」(2022年改正)を期首から適用。四半期財務諸表への影響は無し。
- その他重要点:
- 投資有価証券売却益等の特別利益計上が純利益を押し上げている点に注意。
- 株式給付信託(J-ESOP)制度を導入(信託保有株式は自己株式として純資産に計上)。
- 第3四半期連結累計期間の四半期連結キャッシュ・フロー計算書は作成していない(減価償却費:472百万円、のれん償却263百万円)。
注記・免責
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 4725 |
| 企業名 | CAC Holdings |
| URL | http://www.cac-holdings.com/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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