2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社予想(通期)との整合性観点では、当中間期実績の通期進捗率は売上高38.7%、営業利益38.5%、親会社株主に帰属する当期純利益45.4%で、会社側は通期業績予想を修正済(修正有)。市場予想との比較は–(開示なし)。
- 業績の方向性:増収ではなく減収減益(対前年同期:売上高△37.1%、営業利益△65.5%、中間純利益△54.1%)。
- 注目すべき変化:主力製品であるアルミニウム製錬用カソードブロックの販売数量が在庫調整等の影響で大幅減少(売上高66.48億円、前年同期比△45.1%)。これが業績悪化の最大要因。
- 今後の見通し:会社はカソードブロックの在庫調整は下期にかけて解消され、下期以降の販売回復を見込むと表明。通期業績予想は修正済だが、下期回復の実現が重要。
- 投資家への示唆:短期的には主力需要(アルミ・粗鋼)の動向に業績が強く依存。自己資本比率が高く財務余力は大きい一方、需要回復を確認できるかが次の注目点。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:SECカーボン株式会社
- 主要事業分野:炭素製品の製造・販売(アルミニウム製錬用カソードブロック、人造黒鉛電極、特殊炭素製品、ファインパウダー等)
- 代表者名:代表取締役社長 中島 耕
- その他:単一セグメント(炭素製品事業)
- 報告概要:
- 提出日:2025年11月13日
- 対象会計期間:2026年3月期 第2四半期(中間期、2025年4月1日~2025年9月30日)
- 決算補足説明資料作成:有
- 決算説明会:無
- セグメント:
- 単一セグメント(炭素製品の製造・販売)。製品別売上はカソードブロック、人造黒鉛電極、特殊炭素製品、ファインパウダー等に分かれる(詳細は下段参照)。
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(普通株式、自己株式含む):20,694,340株
- 期中平均株式数(中間期):20,047,717株
- 時価総額:–(開示なし)
- 今後の予定:
- 中間報告書提出予定日:2025年11月13日
- 配当支払開始予定日(中間配当):2025年12月8日
- その他IRイベント:決算補足資料をウェブ掲載(一定期間)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(通期予想:2026年3月期通期ベースの数値に対する中間実績進捗率)
- 売上高:通期予想26,600百万円に対し中間実績10,299百万円 → 達成率 38.7%
- 営業利益:通期予想4,100百万円に対し中間実績1,580百万円 → 達成率 38.5%
- 親会社株主に帰属する当期純利益:通期予想3,600百万円に対し中間実績1,634百万円 → 達成率 45.4%
- サプライズの要因:
- 主因:アルミニウム製錬向けカソードブロックの販売数量大幅減(在庫調整等)。これにより売上高・利益が大きく下押し。
- その他:粗鋼生産の低迷で人造黒鉛電極も減少、特殊炭素製品・ファインパウダーも需要減。
- ポジティブ要因としては助成金収入(182百万円)や投資有価証券評価益等で包括利益は増加。
- 通期への影響:
- 会社は通期予想を修正済(修正有)。中間の進捗率は売上・営業利益ともに約39%と下期回復余地が必要。会社見通しではカソードブロックの在庫調整は下期に解消見込みだが、下期の需要回復が前提。
財務指標
- 財務諸表(要点、単位:百万円)
- 資産合計:87,038(前期末81,395、+5,643)
- 負債合計:10,652(前期末7,593、+3,059)
- 純資産合計:76,385(前期末73,801、+2,584)
- 収益性(中間累計:2025/4/1–2025/9/30)
- 売上高:10,299百万円(前年同期16,384百万円、前年同期比△37.1%)
- 営業利益:1,580百万円(前年同期4,578百万円、前年同期比△65.5%)
- 営業利益率:1,580/10,299 = 15.3%(前年同期 4,578/16,384 = 27.9% → 利益率低下)
- 経常利益:2,284百万円(前年同期4,819百万円、前年同期比△52.6%)
- 親会社株主に帰属する中間純利益:1,634百万円(前年同期3,561百万円、前年同期比△54.1%)
- 1株当たり中間純利益(EPS):81.51円(前年同期176.14円、△54%程度)
- 進捗率分析(中間実績/通期予想)
- 売上高進捗率:38.7%(通期26,600百万円に対して)→ 通常の単純均等按分(50%)より低く下期偏重または需要回復が必要
- 営業利益進捗率:38.5%
- 純利益進捗率:45.4%
- 過去同期間との比較:前年同期は売上高進捗が高かった(前年同期売上16,384)ため、今期は明確に鈍化
- 財務の安全性
- 自己資本比率:87.7%(安定水準、非常に高い。目安 40%以上で安定 → 87.7%は非常に良好)
- 負債比率(負債合計/純資産):10,652/76,385 = 約13.9%(低い、財務リスク小)
- 流動比率(流動資産/流動負債):45,229/5,628 = 約803.8%(非常に高い、流動性良好)
- 効率性
- 売上高営業利益率の低下(27.9%→15.3%)が顕著で、収益性悪化を示唆
- 総資産回転率(売上高/総資産):10,299/87,038 = 0.118回(前年同期 16,384/81,395 = 0.201回)→ 低下
- キャッシュ・フロー(中間累計、百万円)
- 営業CF:+5,420(前年5,638)→ プラスで稼げている
- 投資CF:△5,912(前年△5,724)→ 設定定期預金の増減や有価証券取得等の影響
- 財務CF:△1,004(前年△1,985)
- 現金及び現金同等物の期末残高:3,580(前年中間末6,907)。なお貸借対照表の「現金及び預金」は19,460(定期預金等含む)
- セグメント別:単一セグメントのためセグメント別開示は省略。ただし製品別売上は下記。
配当
- 配当実績と予想:
- 中間配当:50.00円(支払予定日 2025/12/8、総額1,002百万円)
- 期末配当(予想):50.00円
- 年間配当予想:100.00円(前回予想から修正なし)
- 配当利回り:–(株価情報がないため算出不可)
- 配当性向(会社予想ベース):年間配当100円 / 1株当たり当期純利益179.57円 → 約55.7%(高めの配当性向)
- 特別配当:無し
- 株主還元方針:自社株買い等の新規情報は無し
セグメント別情報(製品別注目点)
- アルミニウム製錬用カソードブロック:売上高66億4,8百万円(前年同期比△45.1%)。在庫調整等により販売数量大幅減。下期にかけて在庫調整は解消見込み。
- 人造黒鉛電極:売上高20億1,7百万円(前年同期比△4.2%)。粗鋼生産低迷で販売数量減。
- 特殊炭素製品:売上高12億6,9百万円(前年同期比△22.9%)。熱処理炉等向け需要減。
- ファインパウダー及びその他:売上高3億6,4百万円(前年同期比△30.8%)。モーターブラシ向け等で需要減。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:資料内の具体的数値目標は今回短信に記載なし(–)。
- KPI達成状況:KPIの明示は無し。中期的には製品需要回復と販売数量回復が主要KPIとなる。
競合状況や市場動向
- 市場動向:世界景気の減速懸念、金融引締め、地政学リスクなどで需要不透明。国内は雇用・所得改善も物価上昇で個人消費は慎重。
- 競合比較:同業他社の個別比較数値は開示なし(–)。主要影響要因はアルミニウム・粗鋼の生産動向で、同業他社も同様の景況感を受けやすい。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期(2026年3月期予想):売上高26,600百万円(△14.7%)、営業利益4,100百万円(△39.9%)、経常利益5,300百万円(△31.3%)、親会社株主に帰属する当期純利益3,600百万円(△37.4%)、1株当たり当期純利益179.57円
- 予想の修正:中間時点で通期予想は修正あり(2025年5月14日公表の予想を修正)。修正理由は別途「通期連結業績予想の修正に関するお知らせ」を参照。
- 予想の信頼性:同社は中間で既に業績を受け通期予想を修正しており、下期のカソード販売回復が実現するかが信頼性の鍵。過去の予想達成傾向は今回資料では明示なし(–)。
- リスク要因:
- 主需給リスク:アルミニウムおよび粗鋼の生産動向・在庫調整
- マクロリスク:世界経済の減速、地政学的リスク、金融政策
- 価格・為替・原材料:為替影響は現状小幅だが、原材料価格変動等
- その他:在庫調整の解消時期が遅れる可能性
- 会社前提:通期予想は下期の販売回復等を前提とする旨の記載(詳細は通期予想注記参照)
重要な注記
- 会計方針の変更:無し
- 中間連結財務諸表の作成に特有の会計処理:有(税金費用の計算において見積実効税率を使用する方法など、詳細は注記参照)
- 連結の範囲の変更:当中間期に日本電極株式会社の株式を取得し、持分法適用の範囲に追加(持分法適用の範囲の重要な変更)
- その他:本中間決算短信は公認会計士/監査法人のレビュー対象外
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 5304 |
| 企業名 | SECカーボン |
| URL | http://sec-carbon.com/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 建設・資材 – ガラス・土石製品 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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