2025年12月期第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社予想(通期予想)に対する修正は無し。第2四半期単体では「売上高は前年同期比で下振れ(△4.4%)」だが、調整後EBITDAは若干上振れ(+2.8%)の着地。特に通期予想の修正は無し(サプライズは限定的)。
- 業績の方向性:増収ではなく減収(前年同期比△4.4%)だが、調整後EBITDAは増加(+2.8%)、営業利益はほぼ横ばいで微減(△1.3%)。経常利益は投資関連損益の悪化で大幅減(△26.6%)だが、特別利益(投資有価証券売却益)計上により親会社株主に帰属する中間純利益は増加(+22.1%)。
- 注目すべき変化:海外売上の減少(海外IT売上△10.3%)と、製薬セクターの落ち込み(業種別で製薬売上△24.1%)が顕著。投資有価証券の売却等に伴う資産・損益計上が連結数値に影響。
- 今後の見通し:2025年12月期通期業績予想(売上58,000百万円、調整後EBITDA5,500百万円)に変更無し。第2四半期時点の進捗は売上43.4%、調整後EBITDA39.9%で、上振れ余地はあるが通期達成には後半での回復が必要。
- 投資家への示唆:短期は顧客の内製化や一部大型案件収束で売上が弱い一方、海外では原価改善によりEBITDA率は改善。投資関連損益の変動(投資事業組合運用損など)と有価証券売却益の影響が利益を大きく左右している点に注意。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:株式会社CAC Holdings
- 主要事業分野:システムインテグレーション等のITサービス(国内IT、海外ITの2セグメント)
- 代表者名:代表取締役社長 西森良太
- URL: https://www.cac-holdings.com/
- 報告概要:
- 提出日:2025年8月13日
- 対象会計期間:2025年12月期 第2四半期(中間期:2025年1月1日〜2025年6月30日)
- 決算補足説明資料:有(当社ホームページ)
- 決算説明会:有(機関投資家・アナリスト向け)
- セグメント:
- 国内IT:国内の受託・サービス事業(売上の主力)
- 海外IT:米国・英国等の海外子会社による事業
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(自己株含む):20,541,400株
- 期末自己株式数:3,433,104株
- 期中平均株式数(中間期):17,090,358株
- 時価総額:–(資料に記載なし)
- 今後の予定:
- 半期報告書提出予定日:2025年8月13日(済)
- 配当支払開始予定日(中間配当):2025年9月1日
- その他IRイベント:決算説明会(機関投資家・アナリスト向け)あり
- 株主総会等:–(当該資料に記載なし)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(会社予想からの修正は無し)
- 売上高:25,175百万円(前年同期比△4.4%)。通期予想58,000百万円に対する進捗率:43.4%(半期で50%を下回る。やや遅れ目)
- 調整後EBITDA:2,192百万円(前年同期比+2.8%)。通期予想5,500百万円に対する進捗率:39.9%(通期達成には後半の積み上げが必要)
- 営業利益:1,631百万円(前年同期比△1.3%)。通期ベースの営業利益予想値は開示せず(進捗率算出不可)
- 純利益(親会社株主帰属):1,598百万円(前年同期比+22.1%)。通期予想は開示無し
- サプライズの要因:
- 上振れ要因:海外ITでの原価率改善・経営効率化により海外EBITDAが増加(+13.4%)、投資有価証券売却益(1,748百万円)計上で中間純利益が押し上げられた。
- 下振れ要因:国内の内製化進展や大型案件収束により売上が減少。投資事業組合運用損の計上(632百万円)や為替差損の発生により経常利益が減少。
- 通期への影響:会社は通期予想を据え置き。第2四半期時点の進捗(売上43.4%、EBITDA39.9%)はやや保守的な進捗であり、通期達成には下期での受注・売上回復または追加のコスト改善が必要。
財務指標
- 財務諸表(要点)
- 総資産:49,158百万円(前期末54,733百万円、△5,575百万円)
- 純資産:35,305百万円(前期末37,714百万円、△2,409百万円)
- 自己資本比率:70.9%(安定水準;前期末68.3%)
- 現金及び現金同等物:12,633百万円(中間末)
- 収益性(中間期:百万円)
- 売上高:25,175(前年同期26,343、△1,168、△4.4%)
- 調整後EBITDA:2,192(前年同期2,132、+60、+2.8%)、EBITDA率:8.7%(前年8.1%)
- 営業利益:1,631(前年同期1,652、△21、△1.3%)、営業利益率:約6.48%(中間)
- 経常利益:1,197(前年同期1,632、△435、△26.6%)
- 親会社株主に帰属する中間純利益:1,598(前年同期1,308、+290、+22.1%)
- 1株当たり中間純利益(EPS):93.53円(前年同期76.73円)
- 進捗率分析(通期予想に対する)
- 売上高進捗率:25,175 / 58,000 = 43.4%(通常ペースは50%のところやや遅め)
- 調整後EBITDA進捗率:2,192 / 5,500 = 39.9%(やや遅め)
- 純利益:通期予想の開示なし(進捗率算出不可)
- 財務安全性
- 自己資本比率:70.9%(安定水準)
- 負債合計:13,852百万円(総資産比28.2%)
- 流動比率:流動資産24,924 / 流動負債8,612 = 約289%(良好)
- 効率性
- 総資産回転率(中間期ベース):売上高/総資産 = 25,175 / 49,158 = 0.51(半期ベース。年換算で約1.02)
- セグメント別(中間期)
- 国内IT:売上 18,920百万円(△2.3%)、調整後EBITDA 1,866百万円(△5.1%)、EBITDA率 9.9%
- 海外IT:売上 6,255百万円(△10.3%)、調整後EBITDA 959百万円(+13.4%)、EBITDA率 15.3%
- 財務の解説:
- 資産合計減少の主因は投資有価証券の減少(21,820 → 17,177 百万円、△4,643百万円)等。投資有価証券売却により投資キャッシュフローはプラス1,227百万円(当第2四半期)となっているが、営業活動によるキャッシュフローは▲180百万円に悪化(法人税等支払増等)。
配当
- 配当実績と予想:
- 中間配当(第2四半期末):50円(2025年12月期)
- 期末配当(予想):50円(通期合計予想100円)
- 直近の配当予想からの修正:無し
- 配当利回り:株価情報が資料にないため算出不可(–)
- 配当性向:通期ベースの配当性向は資料に明示なし(–)
- 特別配当の有無:無し
- 株主還元方針:株式給付信託(J-ESOP)導入により従業員向け株式給付を実施。自社株買い等の記載:無し
セグメント別情報
- 売上高(中間期)
- 国内IT:18,920百万円(構成比75.2%、前年同期比△2.3%)。内製化や大型案件の収束で減収。調整後EBITDAは1,866百万円(△5.1%)で人的資本投資が増加。
- 海外IT:6,255百万円(構成比24.8%、前年同期比△10.3%)。為替影響や米英子会社の一部顧客案件縮小で売上減だが、原価率改善と効率化で調整後EBITDAは959百万円(+13.4%)と改善。
- 受注動向:
- 受注高:合計25,642百万円(前年同期28,021、△8.5%)
- 受注残高:合計18,367百万円(前年同期18,607、△1.3%)
- 業種別の変化:
- 金融:8,720百万円(△2.7%)
- 製薬:3,382百万円(△24.1%)← 大きな落ち込み
- 製造:4,294百万円(+11.1%)
- 情報・通信:3,859百万円(+3.8%)
- サービス等:4,918百万円(△7.9%)
中長期計画との整合性
- 中期経営計画(2022〜2025、フェーズ1)との整合性:資料では「成長基盤の醸成」「高収益化」「コーポレート機能の見直し・発展」を推進中。人的資本投資など中期投資を継続しており、短期の収益変動は想定内の投資フェーズとの整合性がある。
- KPI達成状況:会社は調整後EBITDAを重要指標としており、通期目標5,500百万円に対して中間で2,192百万円(39.9%)とやや遅れ。フェーズ2に向けた準備投資は継続。
競合状況や市場動向
- 競合比較:同資料に同業他社比較は無し(–)。ただし、国内市場では顧客の内製化や競争激化、海外では為替・顧客構成の影響が見られる点は業界共通の課題。
- 市場動向:製薬分野の需要減少が顕著。海外では案件規模縮小や為替の影響が売上に響いたが、原価改善で採算性は改善。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期予想(据え置き):売上高58,000百万円(+11.4%)、調整後EBITDA5,500百万円(+20.3%)
- 次期予想:資料に記載無し(–)
- 会社予想の前提:特段の前提条件は明記なし。調整後EBITDAを重視する開示方針。
- 予想の信頼性:中間期の進捗は売上・EBITDAともやや保守的(進捗率<50%)。下期回復が必要で、投資関連の損益変動が業績のバラつきを生む可能性あり。
- リスク要因:
- 為替変動(海外売上への影響)
- 顧客の内製化・大型案件の収束
- 投資有価証券や投資事業組合の運用損益の変動
- 人的資本投資等による一時的なコスト増
重要な注記
- 会計方針:2022年改正会計基準(法人税等に関する改正)を期首より適用。中間連結財務諸表への影響はなし。
- 株式給付信託(J-ESOP):信託が保有する自己株式370,000株(帳簿価額648百万円)を自己株式として計上。
- その他:当中間期は連結範囲の重要な変更無し。のれんの減損(国内ITで190百万円)や無形固定資産の減損(157百万円)を計上。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 4725 |
| 企業名 | CAC Holdings |
| URL | http://www.cac-holdings.com/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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