2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社が公表している通期予想に変更はなく、当第1四半期の業績は「営業利益・経常利益の増加」で通期予想に対する進捗は堅調(営業利益・純利益の進捗が売上高を上回る)。市場予想は提示がないため比較不可(–)。
  • 業績の方向性:売上高は前年同期比で減収(△1.0%)だが、営業利益は増益(+36.2%)──増収増益ではないが「利益率改善により増益」。
  • 注目すべき変化:前年同期に投資有価証券売却益245百万円の特別利益があったため、親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同期比で大幅減(△32.5%)に見えるが、税引き前利益や営業利益は改善している点が重要。
  • 今後の見通し:通期・半期予想に修正はなし。第1四半期の進捗は売上高で通期の約24.3%、営業利益で約28.7%、純利益で約30.3%と、利益面は比較的順調(計画比やや上振れの余地がある)。
  • 投資家への示唆:表面上の純利益減は前年の一時益消失が主因で、実態としては営業面で改善が見られる。流動性や借入金の増加(短期借入金の増加)には留意。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:東邦化学工業株式会社
    • 主要事業分野:界面活性剤、樹脂、化成品、スペシャリティーケミカル等の化学製品の製造販売(香粧原料、プラスチック添加剤、溶剤、電子向け微細加工樹脂等)
    • 代表者名:代表取締役社長 中崎 龍雄
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年8月5日
    • 対象会計期間:2026年3月期 第1四半期連結累計期間(2025年4月1日~2025年6月30日)
  • セグメント:
    • 界面活性剤:香粧原料、プラスチック用添加剤、土木建築用薬剤、農薬助剤、繊維助剤、紙パルプ用薬剤等
    • 樹脂:石油樹脂、合成樹脂、樹脂エマルション、アクリレート等
    • 化成品:合成ゴム・ABS用乳化重合剤、石油添加剤、金属加工油剤等
    • スペシャリティーケミカル:溶剤、電子情報産業向け微細加工用樹脂等
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(普通株式、自己株式含む):21,350,000株
    • 期末自己株式数:322,015株
    • 期中平均株式数(第1四半期累計):21,027,985株
    • 時価総額:–(資料なし)
  • 今後の予定:
    • 次回決算発表(第2四半期累計)は未記載(公表済み予定日:–)
    • 株主総会・IRイベント:未記載(–)

決算サプライズ分析

  • 予想vs実績(会社公表の業績予想との比較・達成率)
    • 売上高:第1四半期 13,102百万円。通期予想54,000百万円に対する進捗率 24.3%(第2四半期累計予想26,000百万円に対する進捗 50.4%)
    • 営業利益:第1四半期 559百万円。通期予想1,950百万円に対する進捗率 28.7%(第2四半期累計予想790百万円に対する進捗 70.8%)
    • 親会社株主に帰属する当期純利益:第1四半期 348百万円。通期予想1,150百万円に対する進捗率 30.3%(第2四半期累計予想450百万円に対する進捗 77.3%)
  • サプライズの要因:
    • 営業利益・経常利益が増加した主因は「売上構成の変化等に伴う利益率の改善」「連結子会社(東邦化学(上海))の損益改善」。
    • 親会社株主に帰属する当期純利益が前年同期比で下振れしたのは、前年同期に投資有価証券売却益245百万円の特別益があったため(今期は特別益がほぼ発生せず)。
  • 通期への影響:
    • 会社は業績予想の修正を行っていない。第1四半期の利益進捗は通期予想を達成する上で概ね順調だが、売上の地域・製品ごとの回復状況(特に中国市場の動向)に依存。

財務指標

  • 財務諸表の要点(第1四半期末:2025年6月30日)
    • 総資産:67,690百万円(前期末 67,862百万円、△171百万円)
    • 純資産:20,622百万円(前期末 21,077百万円、△454百万円)
    • 自己資本比率:30.3%(前期末 30.9%)(目安:40%以上で安定 → 30.3%(やや低め))
    • 流動資産合計:36,921百万円、流動負債合計:24,196百万円 → 流動比率(流動資産/流動負債)約152.6%(健全)
    • 短期借入金:11,500百万円(前期末 10,302百万円、増加)
    • 長期借入金:14,639百万円(前期末 14,780百万円、若干減少)
  • 収益性(第1四半期、百万円・前年比%)
    • 売上高:13,102(△1.0%、前年同期比 △129百万円)
    • 営業利益:559(+36.2%、前年同期比 +148百万円)、営業利益率 = 559/13,102 = 約4.27%(前年は410/13,231=約3.10%、改善)
    • 経常利益:511(+13.8%、前年同期比 +61百万円)
    • 親会社株主に帰属する四半期純利益:348(△32.5%、前年同期比 △167百万円)
    • 1株当たり四半期純利益(EPS):16.59円(前年同期 24.57円、△32.5%)
  • 進捗率分析(通期予想に対する)
    • 売上高進捗率:24.3%(通期予想54,000に対して)→ 通常の第1四半期水準(四半期比では概ね均等配分に近い)
    • 営業利益進捗率:28.7%(通期予想1,950に対して)→ 利益面でやや上振れ寄り
    • 純利益進捗率:30.3%(通期予想1,150に対して)→ 利益進捗良好(ただし前年の特別益差異で比較注意)
    • 過去同期間との比較:営業利益率が改善しており、利益貢献が向上している
  • 財務安全性
    • 自己資本比率:30.3%(やや低め、目安40%未満)
    • 負債合計:47,068百万円、負債/純資産比率(負債÷純資産)約2.28倍(負債比率は高め)
    • 流動比率:約152.6%(短期支払い能力は確保)
  • 効率性:総資産や売上に対する営業利益率が改善。総資産回転率等の詳細指標は開示なし(–)。
  • セグメント別(第1四半期、百万円・前年同期比)
    • 界面活性剤:売上 6,211(△5.8%)、セグメント利益 181(+69百万円)
    • 樹脂:売上 1,121(+3.8%)、セグメント損失 △7(前年は△9)
    • 化成品:売上 1,623(△1.3%)、セグメント利益 51(+1百万円)
    • スペシャリティーケミカル:売上 4,034(+3.5%)、セグメント利益 249(+34百万円)
    • 調整等(棚卸資産の調整等)82百万円が計上されている
  • 財務の解説:
    • 営業利益改善は製品ミックスや子会社の改善によるもので、売上は一部製品・顧客の減少が寄与している。
    • 現金・預金は減少(△454百万円)、受取手形・売掛金は増加(+615百万円)と運転資金の変動が見られる。短期借入金が増加しており、短期的な資金調達が増えている点は留意。

配当

  • 配当実績と予想:
    • 2025年3月期(実績):年間20.00円(第2四半期末 0.00円/期末 20.00円)
    • 2026年3月期(予想):年間22.00円(第2四半期末 0.00円/期末 22.00円)
    • 直近発表からの配当予想修正:無
  • 配当利回り:–(株価情報が資料に記載されていないため算出不可)
  • 配当性向:資料に明示なし(通期予想と配当で算出可能だが、会社基準は記載なし → –)
  • 特別配当・自社株買い:なし(公表なし)

セグメント別情報

  • セグメント別状況(要点)
    • 界面活性剤:香粧原料の大口顧客向け一般洗浄剤が減少し売上低下。ただし構成変化で利益率改善、セグメント利益は増加。
    • 樹脂:一部用途(アスファルト、車載部品等)で販売低迷。アクリレート等は需要回復で増収だが全体は微増で損失継続(損失幅縮小)。
    • 化成品:一部(ロジン系乳化重合剤)で回復。石油添加剤・金属加工油剤は弱い。利益は小幅改善。
    • スペシャリティーケミカル:電子情報産業向けや溶剤で回復基調、売上・利益とも改善。
  • 前年同期比較:増収セグメント(樹脂、スペシャリティー)、減収セグメント(界面活性剤、化成品)。利益面は多くのセグメントで改善傾向。
  • セグメント戦略:個別の戦略詳細は開示なし(–)。電子向け・特殊用途製品での回復が寄与。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:資料内に中期計画の数値や進捗は記載なし(–)
  • KPI達成状況:開示なし(–)

競合状況や市場動向

  • 市場動向:半導体市況の回復が電子向け製品にプラス、しかし中国の石油化学市況低迷が一部製品(石油化学系)にマイナス。国内景気は停滞感が強い旨を会社が指摘。
  • 競合他社との比較:同業他社との比較データは開示なし(–)

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 通期予想(変更なし):売上高 54,000百万円(+0.7%)、営業利益 1,950百万円(+7.4%)、経常利益 1,650百万円(△5.9%)、親会社株主に帰属する当期純利益 1,150百万円(△25.5%)、1株当たり当期純利益 54.69円
    • 半期(第2四半期累計)予想:売上高 26,000百万円(△2.4%)、営業利益 790百万円(△11.5%)、親会社株主に帰属する当期純利益 450百万円(△47.5%)
    • 会社予想の前提条件:詳細は添付資料参照(為替・原油等の前提は明示ページを参照のこと)
  • 予想の信頼性:会社は現時点で予想修正を行っておらず、第1四半期の利益進捗は通期達成に沿った状況。ただし外部環境(中国市場、為替、世界景気)に左右されやすい。
  • リスク要因:
    • 中国・アジアの需要低迷(石油化学製品の需要低下)
    • 半導体市況の変動(電子向け需要の不確実性)
    • 為替変動、原材料価格の変動
    • 短期的な資金調達状況(短期借入金の増加)

重要な注記

  • 会計方針の変更・見積りの変更:無し
  • 連結範囲の変更:無し
  • 第1四半期に関する監査レビュー:無し
  • その他:前年同期に計上された投資有価証券売却益(245百万円)が当期にほぼ発生していないことが純利益差異の主因

(注)

  • 資料に記載のない項目は“–”と表記しています。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 4409
企業名 東邦化学工業
URL http://www.toho-chem.co.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 素材・化学 – 化学

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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