2026年3月期第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:全体として会社予想(通期)に対して大きな修正はなく「ほぼ予想通り」。ただし中間純利益は投資有価証券売却益(特別利益)約81百万円の計上により上振れ要因(純利益は前年同期比+14.1%)。
  • 業績の方向性:増収増益(売上高 8,223百万円、前年同期比+2.3%/営業利益 881百万円、同+1.8%)。
  • 注目すべき変化:総資産は減少(10,526→9,258百万円)した一方で自己資本比率が55.6%→64.9%に改善(財務基盤強化)。短期借入金が1,500→300百万円へ大幅減少。
  • 今後の見通し:通期予想は据え置き(売上高17,100百万円、営業利益1,930百万円)。中間進捗は売上高48.1%、営業利益45.7%、当期純利益49.3%で概ね想定ペース。
  • 投資家への示唆:純利益の伸びは部分的に一時要因(有価証券売却益)によるため、継続的な収益力の確認は営業利益率の推移とDX分野の投資効果(先行投資による原価率上昇)が鍵。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:株式会社クロスキャット
    • 主要事業分野:SI(システムインテグレーション)およびDX関連サービス(クラウド、生成AI等を活用したデータ利活用・自社開発サービス)
    • 代表者名:代表取締役社長 山根 光則
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年11月7日
    • 対象会計期間:2026年3月期 第2四半期(中間期:2025年4月1日~2025年9月30日)
    • 決算説明資料:作成あり(説明会は動画配信のみ)
  • セグメント:
    • SI分野:設計・開発・運用保守等の伝統的SIサービス(クレジット、金融、官公庁、製造等が顧客)
    • DX分野:クラウド、生成AI、データ利活用、勤怠等の自社SaaS等
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(普通株式、自己株式含む):17,005,674株
    • 期中平均株式数(中間期):14,014,239株
    • 自己株式数(期末):3,009,574株
    • 時価総額:–(資料に記載なし)
  • 今後の予定:
    • 半期報告書提出予定日:2025年11月13日
    • 株主総会・IRイベント:–(資料に記載なし)

決算サプライズ分析

  • 予想vs実績(会社の中間予想は開示無しのため通期予想に対する進捗で評価)
    • 売上高:8,223百万円→通期17,100百万円に対する進捗率 48.1%(ほぼ期中目安の50%前後で通常ペース)
    • 営業利益:881百万円→通期1,930百万円に対する進捗率 45.7%(若干下回るが大きな乖離ではない)
    • 親会社株主に帰属する中間純利益:665百万円→通期1,350百万円に対する進捗率 49.3%(一時利益の寄与でやや上振れ)
  • サプライズの要因:
    • 中間純利益の上振れ要因は投資有価証券売却益(特別利益 約81百万円)の計上。
    • DX分野は売上増も、事業拡大に向けた先行投資により原価率上昇で粗利が低下(売上総利益は減少)。
  • 通期への影響:
    • 通期業績予想は修正なし。中間の進捗は概ね想定内のため現時点で予想達成可能性は高いと判断される(ただしDXの先行投資が下期にどう影響するか要注視)。

財務指標

  • 財務諸表の要点(主要数値は百万円、端数切捨て)
    • 売上高:8,223(前年同期 8,041、前年同期比 +2.3%)
    • 売上総利益:1,960(前年同期 1,927、前年同期比 +1.7%)
    • 営業利益:881(前年同期 865、前年同期比 +1.8%) 営業利益率 = 881/8,223 = 10.7%(前年:約10.8%)
    • 経常利益:914(前年同期 899、前年同期比 +1.7%)
    • 親会社株主に帰属する中間純利益:665(前年同期 583、前年同期比 +14.1%)
    • 1株当たり中間純利益(EPS):47.47円(前年同期 41.18円)
  • 貸借対照表(中間期末)
    • 総資産:9,258百万円(前期末 10,526百万円、減少)
    • 純資産:6,011百万円(前期末 5,854百万円、増加)
    • 自己資本比率:64.9%(前期末 55.6%)(自己資本比率64.9%(安定水準))
  • キャッシュ・フロー
    • 営業CF:+1,953百万円(前年同期 +789百万円、改善) 主因:税引前利益と売上債権減少
    • 投資CF:+67百万円(前年同期 ▲32百万円) 主因:投資有価証券売却収入100百万円
    • 財務CF:▲1,799百万円(前年同期 ▲1,634百万円) 主因:短期借入金返済、配当支払、自己株式取得
    • 現金及び現金同等物:2,906百万円(期首 2,683百万円、増加)
  • 財務安全性
    • 自己資本比率64.9%(安定水準。目安40%以上で安定)
    • 流動負債合計 2,231百万円、流動資産 6,845百万円 → 流動比率(流動資産/流動負債)≈307%(良好)
    • 短期借入金は300百万円に減少(前期末1,500百万円)
  • 効率性
  • セグメント別(売上高 / 売上総利益、前年同期比)
    • SI分野:売上高 7,072百万円(+1.8%)、売上総利益 1,704百万円(+2.4%)— 銀行、官公庁分野が堅調だが、クレジット向けの大型案件反動あり
    • DX分野:売上高 1,151百万円(+5.1%)、売上総利益 255百万円(▲2.2%)— 売上は伸長するも先行投資で粗利率低下
  • 財務の解説:受注増で稼働率高く、売上総利益は増加。だがDXは拡大投資で原価率上昇。短期借入金返済などで財務体質は強化。

配当

  • 中間配当:0.00円(実績)
  • 期末予想:34.00円(通期予想:年間34.00円、前年33.00円)
  • 年間配当予想:34.00円(前年 33.00円)
  • 配当性向:通期予想ベースでの想定配当性向は資料に明記なし(簡便推定では約34%前後になる想定だが正確値は–)
  • 特別配当:なし
  • 株主還元方針:自己株式取得の実績あり(当中間期、自己株式取得・譲渡制限付株式報酬の処理あり)

セグメント別情報

  • SI分野
    • 売上高 7,072百万円(前年同期比 +1.8%)、売上総利益 1,704百万円(+2.4%)
    • 特徴:金融(銀行保守等)と官公庁が好調。クレジット向け大型案件の反動はあり。
    • 見通し:行政のデジタル化や金融分野の安定需要が継続すると想定。
  • DX分野
    • 売上高 1,151百万円(前年同期比 +5.1%)、売上総利益 255百万円(▲2.2%)
    • 特徴:自社SaaS(勤怠管理等)やクラウド関連が伸長。事業拡大に伴う先行投資で粗利が圧迫。
    • 見通し:中長期での成長期待はあるが短期では投資負担に注目。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:「Growing Value 2026」(スタート2024年4月、現在2年目)
    • 基本戦略:価値提供モデル転換/アセットベース事業拡大/顧客基盤強化/人材・組織強化/グループ経営の展開
    • 進捗状況:DX分野拡大に向けた投資実行、SIでの受注増・稼働率維持など概ね計画の方向性に沿って推進中。先行投資により短期利益率は圧迫されるが、成長投資として位置づけ。
  • KPI達成状況:詳細KPIは資料に明記なし → 全体業績は中期目標との整合性を保っている旨(通期予想据え置き)。

競合状況や市場動向

  • 市場動向:国内は雇用・所得改善やインバウンドで緩やか回復。IT投資(クラウド・生成AI等)によるDX需要は継続。ただしIT人材不足や地政学リスク等の下振れリスクあり。
  • 競合比較:同業他社との相対評価は資料に記載なし(→ 比較情報は–)。ただし高い自己資本比率とキャッシュの増加、短期借入金の削減は財務面で有利。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 通期予想の修正:なし(売上高17,100百万円、営業利益1,930百万円、親会社株主に帰属する当期純利益1,350百万円)
    • 次期予想:–(資料に記載なし)
    • 会社予想の前提条件:特段の補足(為替等)は記載なし
  • 予想の信頼性:現状の進捗(売上・純利益で約48~49%)は通常の進捗。過去の予想達成傾向は資料に限定的情報のため判定は保留(–)。
  • リスク要因:
    • IT人材不足による供給制約
    • 先行投資の回収が想定より遅れるリスク(DX分野)
    • マクロリスク(世界景気、政策、インフレ、地政学リスク)
    • 受注構成の偏り(特定顧客・業界への依存)による反動リスク

重要な注記

  • 会計方針の変更:なし
  • 連結範囲の変更:なし
  • 監査:本第2四半期決算短信は公認会計士・監査法人のレビュー対象外
  • 株主資本の変動:当中間期に自己株式取得133,300株、譲渡制限付株式報酬分の処分24,600株を実施(自己株式および資本剰余の変動を伴う)

(注)本まとめは開示資料に基づく事実整理であり、投資助言・売買推奨を目的とするものではありません。不明項目は「–」で記載しています。


上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 2307
企業名 クロスキャット
URL http://www.xcat.co.jp/
市場区分 プライム市場
業種 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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なお、本レポートは、金融商品取引法に基づく投資助言を行うものではなく、参考資料としてのみご利用ください。特定の銘柄や投資行動についての判断は、個別の専門家や金融機関にご相談されることを強くお勧めします。

By シャーロット

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