2025年12月期第3四半期決算短信(IFRS)(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:売上収益・事業利益は会社予想(修正後想定)をほぼ上回る/通期見通しに対する進捗は売上がやや遅れ、事業利益は上振れ。営業利益・親会社帰属当期利益は非経常の減損等の影響で大幅な赤字(非経常要因による下振れ)。
- 業績の方向性:売上収益は増収(+1.0% yoy)、事業利益は増益(+66.5% yoy)だが、営業利益・純利益は大幅減(営業損失・四半期損失計上)。
- 注目すべき変化:第2四半期にベンディング事業で固定資産の再評価に伴う大幅な減損損失89,319百万円を計上(非現金)。これが営業損失・親会社帰属損失の主因。事業利益自体はコスト改革や販促費削減で改善。
- 今後の見通し:通期事業利益目標は上方修正(240億円=期初比+20%目標へ)。通期予想は修正済み(配当も上方修正)。通期に対する進捗は売上76.9%、事業利益101.9%と概ね到達しているが、非経常項目の振れに注意。
- 投資家への示唆:基幹事業(OTC・フード)は堅調、ベンディングは構造改革と資本再配置で耐久財評価の見直しを実施。今回の大幅減損は非現金の影響が大きく、事業利益ベースでは改善が見られる点に注目。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:コカ・コーラ ボトラーズジャパンホールディングス株式会社
- 主要事業分野:飲料の製造・流通・販売(ベンディング、OTC(小売向け/手売り)、フードサービス)および自動販売機関連事業
- 代表者名:代表取締役社長 カリン・ドラガン
- URL:https://www.ccbj-holdings.com/
- 報告概要:
- 提出日:2025年10月31日
- 対象会計期間:2025年1月1日~2025年9月30日(2025年12月期 第3四半期累計、IFRS 連結)
- 決算補足資料・説明会:有(ライブ/オンデマンド)
- セグメント:
- ベンディング事業:自動販売機チャネルでの飲料販売・関連事業
- OTC事業:スーパーマーケット、ドラッグストア、コンビニ等の手売りチャネル
- フードサービス事業:レストラン・外食向けチャネル
- 発行済株式:
- 発行済株式数(期末;自己株式含む):183,268,593株
- 期末自己株式数:15,179,698株(前年 5,573,887株)
- 期中平均株式数(四半期累計):172,599,946株
- 時価総額:–(資料に記載なし)
- 今後の予定:
- 決算説明資料公開・説明会実施済(2025/10/31)
- 自己株式消却予定日:2025/11/10(消却株数12,000,000株、発行済比6.5%)
- 自己株式取得:11月より最大300億円または15百万株を上限で実施開始(開示済)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(第3四半期累計:2025/1/1–9/30):
- 売上収益:683,523百万円(前年+1.0%)→ 通期予想887,900百万円に対する進捗率 76.9%(やや遅れ)
- 事業利益:24,459百万円(前年+66.5%)→ 通期予想24,000百万円に対する進捗率 101.9%(目標上回る)
- 営業利益:△70,060百万円(前年17,592百万円)→ 通期予想△71,000百万円に対する進捗率 約98.7%(マイナスは非経常の影響)
- 親会社帰属四半期利益:△48,734百万円(前年+10,017百万円)→ 通期予想△49,400百万円に対する進捗率 約98.7%
- サプライズの要因:
- 上振れ要因:価格改定によるケース当たり納価改善、販売費削減やコスト削減効果で事業利益が大幅改善。
- 下振れ要因:ベンディング事業における固定資産の再評価による減損損失89,319百万円(非現金)および特別退職加算金等の一時費用計上で営業利益・純利益が大幅悪化。
- 通期への影響:
- 会社は通期事業利益目標を上方修正(240億円目標:期初比+20%)。配当予想・自己株式施策も修正・拡大。非経常項目を除く事業収益性は改善しているが、将来の固定資産処理や売却時期などが通期営業利益に影響し得る。
財務指標
- 財務諸表要点(百万円)
- 資産合計:709,024(前期末804,153、△95,128)
- 負債合計:323,188(前期末337,710、△14,522)
- 資本合計:385,836(前期末466,443、△80,606)
- 現金及び現金同等物:61,942(前期末88,473、△26,531)
- 収益性(第3四半期累計)
- 売上高:683,523百万円(前年676,612百万円、+1.0% / +6,911百万円)
- 事業利益:24,459百万円(前年14,690百万円、+66.5% / +9,769百万円)
- 営業利益:△70,060百万円(前年17,592百万円、大幅悪化:差△87,653百万円)
- 税引前利益:△70,200百万円(前年17,238百万円)
- 四半期利益(親会社帰属):△48,734百万円(前年10,017百万円)
- EPS(基本):△282.35円(前年55.79円)
- 進捗率(通期予想に対する第3Q累計)
- 売上高進捗率:76.9%(通常はQ3で約75%前後が目安 → 若干遅れ)
- 事業利益進捗率:101.9%(好調)
- 営業利益進捗率(負の値):約98.7%(非経常要因で大幅変動)
- 財務安全性
- 親会社帰属持分比率(自己資本比率換算):54.4%(安定水準:40%以上で安定)
- 負債合計:323,188百万円(短期負債の増加で流動負債が増加)
- 流動比率:流動資産282,074 / 流動負債223,411 ≒ 1.26(1.0超で短期的支払余力あり)
- 効率性
- 売上総利益率:売上総利益305,957 / 売上収益683,523 ≒ 44.8%
- 販管費削減が進み、事業利益率改善が見られる(事業利益率 ≒ 3.58%)
- セグメント別(第3四半期累計、前年比較)
- ベンディング:売上305,696百万円(△1.6%)、セグメント利益8,310百万円(+58.1%)
- OTC:売上321,260百万円(+2.5%)、セグメント利益40,478百万円(+6.4%)
- フードサービス:売上33,301百万円(+8.3%)、セグメント利益6,343百万円(+27.8%)
- その他(本社等共通費等):△30,673百万円
- 財務の解説:
- 売上は価格改定効果で増収だが販売数量は前年から1%減。事業利益は販売費削減や効率化で改善。営業・当期利益は主にベンディング事業の大幅減損(非現金)と構造改革費用等の一時費用が影響。
配当
- 配当実績・予想:
- 2024年:年間合計 53.00円(第2四半期 25円、期末 28円)
- 2025年(修正後予想):第2四半期 28円、期末(予想)32円、年間合計 60.00円(期初予想から期末+10%の上方修正)
- 配当性向・利回り:具体的配当性向は通期純利益がマイナスのため算定困難/資料に明示なし
- 特別配当の有無:なし(ただし自己株式消却・取得による株主還元拡充を実施)
- 株主還元方針:自己株式取得(11月開始、最大300億円または15百万株)、自己株式12百万株の消却(11/10実施予定)により資本効率と株主還元を強化。
セグメント別情報
- 概要と業績(第3四半期累計)
- ベンディング:売上305,696百万円(前年△1.6%)、利益8,310百万円(+58.1%)。ただし固定資産減損の影響が大きく、営業利益面では大幅な損失に寄与(減損は主にこのセグメント)。
- OTC:売上321,260百万円(+2.5%)、利益40,478百万円(+6.4%)。主力で安定した貢献。
- フードサービス:売上33,301百万円(+8.3%)、利益6,343百万円(+27.8%)。回復・拡大基調。
- 戦略:中期計画「Vision 2030」に基づき、チャネルごとの最適化と資本配分を実行。ベンディングは資本再配置・設備最適化を実施中。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:「Vision 2030」を策定、セグメント区分をビジネスユニット別に変更し実行フェーズへ。
- KPI進捗:事業利益ベースで改善が確認され、通期事業利益上方修正を実施。固定資産の処理や物流再編(IDC稼働)などの投資・再編は計画に沿って進行中。
競合状況や市場動向
- 市場動向:販売数量は1%減だが、市場全体の伸張率を上回る推移。価格改定の影響でケース当たり収益は上昇。消費環境の先行きは引き続き注意が必要。
- 競合比較:資料に同業他社比較は記載なし。OTCチャネルでの堅調さとベンディングの構造改革が相対的特徴。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期(2025/1/1–12/31)予想(修正後):売上収益 887,900百万円(△0.5% yoy)、事業利益 24,000百万円(+99.2%?※注)、営業利益 △71,000百万円、親会社帰属当期利益 △49,400百万円、EPS △288.59円
- 注:会社は事業利益240億円(=24,000百万円)を目指す旨を表明(期初比20%上方目標)。営業利益・当期利益は非経常要因等で変動しやすい。
- 予想の信頼性:事業利益の達成は合理的に見えるが、ベンディングの減損影響や売却時期の前倒し/後送りにより営業利益は振れやすい。会社は通期予想を修正済み。
- リスク要因:消費環境変化、販売数量の下振れ、原材料・物流コストの変動、固定資産再評価・減損の追加リスク、自己株式取得・消却の実行条件等。
重要な注記
- 会計方針の変更:IFRSに基づく方針変更は無し。ただし会計上の見積り変更あり(使用権資産の耐用年数(リース期間)変更により使用権資産9,689百万円減、リース負債9,655百万円減、税引前損失が35百万円増加)。
- その他重要事項:
- ベンディング事業の固定資産減損 89,319百万円を計上(非現金、2025年第2四半期の処理の影響が第3四半期累計に反映)。
- 自己株式の消却(12,000,000株、発行済比6.5%)を決議(消却予定日 2025/11/10)。
- 連結業績予想・配当予想は直近で修正済み(詳細は同日公表の別資料参照)。
(注)記載の数値は提出資料(2025年10月31日付 第3四半期決算短信)に基づく。未知または資料未記載の項目は「–」と表記。投資助言は行っておりません。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 2579 |
| 企業名 | コカ・コーラ ボトラーズジャパンホールディングス |
| URL | https://www.ccbj-holdings.com/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 食品 – 食料品 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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