決算短信：プリントネット（7805）

2025年８月期 第３四半期決算短信〔日本基準〕（非連結）

エグゼクティブサマリー

• 業績の方向性：売上高は前年同期比で減収（△3.5%）だが、営業利益・経常利益・四半期純利益は増益（営業利益＋21.8%、四半期純利益＋93.6%）。増収減益ではなく「減収増益」。
• 注目すべき変化：大型得意先の印刷売上が縮小した一方で、利益率重視の方針転換により営業効率改善。特別利益（保険解約返戻金等）112,741千円計上も当期純利益押し上げ要因。
• 今後の見通し：会社は通期予想の修正を行っておらず（修正なし）。第3四半期累計の進捗（売上進捗約73.6%、営業利益進捗約87.2%、当期純利益進捗約111.9%）から見ると、通期予想の達成可能性は高いと判断されるが、会社は未修正。
• 投資家への示唆：収益性改善（粗利改善＋販管費抑制）と財務体質の改善（自己資本比率上昇）がポイント。通期利益見通しは保守的に見えるため、特別利益を除いた継続的な営業利益水準の維持が重要。

基本情報

• 企業概要:
  • 企業名：プリントネット株式会社
  • 主要事業分野：ネット印刷通信販売事業（オンライン受注による印刷物製造・販売）およびその他事業（薬局・飲食等）
  • 代表者名：代表取締役会長兼社長 小田原 洋一
  • 上場取引所：東証
  • URL：https://printnet.jp
• 報告概要:
  • 提出日：2025年7月14日
  • 対象会計期間：2025年8月期 第3四半期累計（2024年9月1日～2025年5月31日）（非連結）
  • 決算補足説明資料作成：有、決算説明会開催：有
• セグメント:
  • ネット印刷通信販売事業：主力。印刷売上・資材売上など。
  • その他：薬局事業等（飲食事業ののれん減損等の影響あり）。
• 発行済株式:
  • 期末発行済株式数（普通株式）：5,460,400株
  • 期末自己株式数：625,154株
  • 期中平均株式数（第3Q累計）：4,833,662株
  • 時価総額：–（株価情報が未提示のため省略）
• 今後の予定:
  • 次回決算発表・株主総会・IRイベント等：具体日付は添付無しのため –（決算説明会は実施予定）

決算サプライズ分析

• 予想vs実績（会社公表の通期予想に対する第3四半期累計の達成率）
  • 売上高：6,917,117千円 ／ 通期9,402,000千円 ⇒ 達成率 約73.6%
  • 営業利益：450,084千円 ／ 通期516,000千円 ⇒ 達成率 約87.2%
  • 当期純利益：356,111千円 ／ 通期318,000千円 ⇒ 達成率 約111.9%（既に通期予想を上回る）
• サプライズの要因：
  • 営業面：粗利改善（売上総利益増加）と販管費削減で営業利益改善。
  • その他：特別利益112,741千円（保険解約返戻金105,080千円、事業譲渡益6,942千円）が税引前利益を押し上げ、四半期純利益の大幅増につながった。
  • セグメント：ネット印刷のセグメント利益が前年から増加（＋112,138千円）。
• 通期への影響：
  • 会社は業績予想の修正を行っていない（直近公表予想からの修正：無）。第3四半期時点の進捗から当期純利益は達成確度が高いが、為替・原材料等の外部要因や特別利益の再現性を踏まえ、会社は慎重な姿勢を維持。

財務指標

• 財務諸表の要点（第3四半期末：2025年5月31日、単位：千円）
  • 総資産：7,427,238（前期末7,166,930、増加260,308）
  • 純資産：4,154,988（前期末3,784,451、増加370,537）
  • 自己資本比率：55.9%（前期末52.7%）→ 55.9%（安定水準）
• 収益性（第3四半期累計）
  • 売上高：6,917,117千円（前年同期7,169,856千円、△3.5%・△252,738千円）
  • 売上総利益：1,589,335千円（前年1,553,103千円、＋2.3%・＋36,232千円）
  • 販管費：1,139,251千円（前年1,183,486千円、△3.7%・△44,235千円）
  • 営業利益：450,084千円（前年369,616千円、＋21.8%）
  • 営業利益率：450,084 / 6,917,117 = 約6.51%（前年 約5.15% → 利益率改善は良い兆候）
  • 経常利益：450,197千円（前年374,354千円、＋20.3%）
  • 四半期純利益：356,111千円（前年183,954千円、＋93.6%）
  • 1株当たり四半期純利益（EPS）：73.67円（前年38.08円、＋93.5%）
• 進捗率分析（通期予想に対する第3Q累計）
  • 売上高進捗率：約73.6%（通常は期別で上下するが、売上は7割超で概ね順調）
  • 営業利益進捗率：約87.2%（期前半で利益が稼げている）
  • 純利益進捗率：約111.9%（通期予想超過。特別利益が寄与）
  • 過去同期間との比較：利益進捗は改善（前年は減損計上等で利益が低かった）
• 財務の安全性
  • 自己資本比率：55.9%（安定水準）
  • 負債合計：3,272,249千円（前期3,382,479千円、△110,229千円）
  • 負債比率（負債/純資産）：約78.8%（3,272,249 / 4,154,988、過度ではない）
  • 流動比率（流動資産/流動負債）：3,336,744 / 2,372,206 ≈ 140.7%（流動性は確保されている）
• 効率性
  • 総資産回転率（概算）：売上高 / 総資産 = 6,917,117 / 7,427,238 ≈ 0.93回（前年同水準に近い）
  • 売上高営業利益率の改善が顕著（約6.5%）
• セグメント別（第3Q累計）
  • ネット印刷通信販売事業：売上高 6,843,638千円（前年7,067,314千円、△223,675千円）、セグメント利益 589,276千円（前年477,137千円、＋112,138千円）
  • その他：売上高 73,478千円（前年102,541千円、△29,062千円）、セグメント利益 1,423千円（前年は▲7,295千円の損失→改善）
• 財務の解説：
  • 売上は大口顧客売上の削減で減収だが、利益率重視の顧客構成・販管費抑制により営業利益は増加。固定資産は減少（機械装置の純額が減），流動資産増加（現金預金の増加が主因）で財務体質改善を示す。

配当

• 配当実績と予想：
  • 中間配当：0.00円（第2四半期末0.00円）
  • 期末配当（予想）：13.00円
  • 年間配当予想：13.00円（前期実績も13.00円、修正なし）
• 配当利回り：–（株価情報未提示のため算出不可）
• 配当性向（会社予想ベース）：年間配当13.00円 ÷ 通期1株当たり当期純利益予想65.98円 ≈ 19.7%（目安：約20%）
• 特別配当の有無：無
• 株主還元方針：自己株式の保有や従業員向け株式報酬制度あり（信託保有株は250,000株、帳簿価額159,500千円）

セグメント別情報

• ネット印刷通信販売事業（主力）
  • 売上高：6,843,638千円（前年同期比 △223,675千円）
  • セグメント利益：589,276千円（前年同期比 ＋112,138千円）
  • 説明：大口得意先の売上は減少（大口得意先印刷売上 2,560,925→2,026,129千円、△534,795千円）したが、大口以外の顧客は増加。利益率重視への方針転換で収益性が改善。
  • 戦略：生産性向上（自動化等）、環境配慮、価格と品質の維持、WEB/マーケティング強化、地域貢献（スポンサー契約）等を推進。
• その他事業
  • 売上高：73,478千円（前年102,541千円、△29,062千円）
  • セグメント利益：1,423千円（前年▲7,295千円 → 改善）
  • 備考：前期は飲食事業ののれん減損等の影響があったが、当期は減損計上なし。

中長期計画との整合性

• KPI達成状況：新規獲得数は前年10,378社→10,449社（＋71社）、新規獲得1社当たり広告費は4,528円→6,504円（増加）。KPIの一部は改善、コストは上がっている点は留意。

競合状況や市場動向

• 市場動向：国内経済は緩やかな回復基調だが、国際情勢・原材料価格・為替等の不確実性が継続している旨を会社が記載。

今後の見通し

• 業績予想：
  • 通期（2025年8月期）予想（変更無し）：売上高 9,402,000千円（前年比＋1.0%）、営業利益 516,000千円（＋15.2%）、経常利益 522,000千円（＋14.6%）、当期純利益 318,000千円（＋51.5%）、1株当たり当期純利益 65.98円
  • 会社の前提条件等：為替・原材料等の外部要因に留意。詳細前提は添付資料参照（決算短信にて別途）。
• 予想の信頼性：第3四半期累計で当期純利益が通期予想を上回っているため到達可能性は高いが、特別利益の再現性や下期の売上動向次第で変動。
• リスク要因：為替変動、原材料（紙など）価格、地政学リスク、主要顧客の需要変化、大口顧客の減少等。

重要な注記

• 会計方針の変更：なし
• 四半期財務諸表作成に特有の会計処理の適用：なし
• 監査・レビュー：第3四半期財務諸表に対する公認会計士又は監査法人のレビュー：無
• 特記事項：
  • 当期に保険解約返戻金105,080千円等の特別利益を計上。
  • 従業員向け株式報酬制度（信託）あり。本信託に残存する当社株式：250,000株（帳簿価額159,500千円）を自己株式として計上。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。

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このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

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