2026年3月期第1四半期決算短信〔IFRS〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社の四半期予想(個別のQ1目標は公表なし)に対する明確なサプライズは見られない。通期予想(修正済)に対する進捗はおおむね想定範囲内(後述の進捗率参照)。
- 業績の方向性:売上高は減収(前年同期比△1.8%)だが、事業利益・営業利益は増益(事業利益+14.5%、営業利益+7.1%)という増益基調。
- 注目すべき変化:主力の自動車用品セグメントで売上は円高影響等でわずかに減少したものの、原価低減や生産性改善が効き事業利益は前年同期比20.0%増と大幅改善。対照的に一般産業用品は売上・利益ともに減少(売上△5.0%、事業利益△18.6%)。
- 今後の見通し:通期業績予想は修正済(資料参照)。第1四半期の進捗は売上・営業利益ともに通期比で概ね25%前後(四半期比で標準的)で、現時点で通期予想の達成可能性に大きな乖離は見られないが、為替・需要動向や部材需給がリスク。
- 投資家への示唆:収益改善は構造改革・コスト削減の効果が主因であり、需給悪化による売上下振れをコスト改善で埋めている状況。自動車向けは改善基調が継続しているが、一般産業向けの回復度合いが通期着地に影響する点に注意。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名: 住友理工株式会社
- 主要事業分野: 自動車用品(防振ゴム、ホース、内装品、制遮音品、燃料電池部材等)および一般産業用品(精密樹脂部品、橋梁用防振ゴム、高圧ホース等)
- 代表者名: 執行役員社長 清水 和志
- 問合せ先: 決算税務部長 井之坂 俊哉(TEL 052-571-0200)
- 報告概要:
- 提出日: 2025年7月30日
- 対象会計期間: 2026年3月期 第1四半期(2025年4月1日~2025年6月30日、連結、IFRS)
- 決算補足説明資料作成: 有、決算説明会: 無
- セグメント:
- 自動車用品: 防振ゴム、ホース、内装品、制遮音品、燃料電池(FC)部材、ゴムシール材等
- 一般産業用品: 精密樹脂ブレード・ロール、鉄道車両用・住宅用・橋梁用防振ゴム、高圧ホース等
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(普通株式): 104,042,806株(自己株式含む)
- 期中平均株式数(四半期累計): 103,824,234株
- 時価総額: –(資料記載なし)
- 今後の予定:
- 決算説明会: 開催なし(補足資料のみ)
- 株主総会/IRイベント等: –(資料に記載なし)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績:
- 売上高: 実績154,783百万円(前年同期比△1.8%)。会社が四半期(Q1)個別目標を公表していないため「会社予想との直接比較」は–。通期予想(615,000百万円)に対する進捗率 25.2%(標準的な進捗)。
- 営業利益: 実績9,633百万円(前年同期比+7.1%)。通期予想(38,400百万円)に対する進捗率 25.1%。
- 親会社帰属当期利益: 実績5,763百万円(前年同期比△2.7%)。通期予想(20,500百万円)に対する進捗率 28.1%。
- サプライズの要因:
- 自動車用品は為替換算で売上にマイナス影響がある一方、原価低減・生産効率向上が進み事業利益が大幅増加(+20.0%)。一般産業用品は主要顧客(プリンター向け)や橋梁用ゴム支承の受注減で売上・利益が減少。
- 為替(円高進行)が売上に下振れ圧力をかけたが、コスト改善で利益を下支えしている点が特徴。
- 通期への影響:
- 第1四半期の進捗は通期予想に対して概ね均等配分(約25%)であり、現時点で通期見通しの大幅な見直しを要する結果ではない。ただし、為替や一般産業向け需要の回復遅延が続くとリスクとなる。資料では通期予想は既に修正済(詳細は別お知らせ参照)。
財務指標
- 財務諸表の要点(百万円、四捨五入)
- 資産合計: 451,547(前期末比 +1,115)
- 負債合計: 210,761(前期末比 +3,138)※社債・借入金の増加が主因(+4,481)
- 資本合計: 240,786(前期末比 △2,023)
- 親会社所有者帰属持分比率(自己資本比率): 47.1%(安定水準、目安40%以上)
- 現金及び現金同等物: 63,050(前期末比 +8,034)
- 営業CF: 20,506(プラス)
- 投資CF: △8,395(設備投資等)
- フリーCF: +12,111(プラス)
- 収益性(第1四半期、前年同期比較)
- 売上高: 154,783百万円(前年同期157,615、△1.8%)
- 事業利益: 9,708百万円(前年同期8,476、+14.5)→ 事業利益率 6.3%(前年5.4%)※改善(良い)
- 営業利益: 9,633百万円(前年同期8,998、+7.1%)→ 営業利益率 6.2%(前年5.7%)※改善(良い)
- 税引前利益: 9,129百万円(前年同期8,563、+6.6%)
- 四半期利益(親会社帰属): 5,763百万円(前年同期5,924、△2.7%)
- 1株当たり四半期利益(EPS): 55.51円(前年同期57.05円、△2.7%)
- 進捗率分析(通期予想に対する進捗)
- 売上高進捗率: 25.2%(154,783 / 615,000)→ 四半期としてはほぼ均等配分(標準的)
- 営業利益進捗率: 25.1%(9,633 / 38,400)
- 親会社帰属当期利益進捗率: 28.1%(5,763 / 20,500)→ やや上振れ寄り(利益率改善で)
- 過去同期間との比較: 利益率が改善しており、過去第1四半期と比較して事業利益率は上昇。
- 財務の安全性
- 自己資本比率: 47.1%(安定水準)
- 負債動向: 社債・借入金合計約76,725百万円(前年同期比増加、流動負債の社債・借入金が増加)→ 短期資金調達の増加あり
- 流動比率: 流動資産248,867 / 流動負債138,020 ≒ 180%(良好)
- 効率性
- セグメント別貢献
- 自動車用品: 売上 140,367(△1.5%)、事業利益 8,726(+20.0%)→ 利益貢献の主力(好材料)
- 一般産業用品: 売上 14,416(△5.0%)、事業利益 982(△18.6%)→ 伸び悩み(注意)
配当
- 配当実績と予想:
- 2025年3月期(実績): 中間 24.00円、期末 42.00円、合計 66.00円
- 2026年3月期(予想): 中間 30.00円、期末 30.00円、合計 60.00円(配当予想は修正あり)
- 配当利回り: –(株価情報なしのため算出不可)
- 配当性向(会社予想ベース): 配当60円 ÷ 1株当たり当期利益予想197.45円 ≒ 30.4%(目安: 中程度の還元水準)
- 特別配当の有無: 無
- 株主還元方針: 自社株買い等の記載なし(資料上は配当による還元を継続)
セグメント別情報
- 自動車用品:
- 売上: 140,367百万円(前年同期比△1.5%)— 為替換算の影響で売上は減少
- 事業利益: 8,726百万円(+20.0%)— 原価低減・生産性向上で利益率改善
- 戦略/見通し: 2025Pの下で収益性向上施策が奏功。自動車生産台数は概ね一定水準を維持
- 一般産業用品:
- 売上: 14,416百万円(△5.0%)
- 事業利益: 982百万円(△18.6%)
- 要因/見通し: プリンター向け機能部品の主要顧客の生産減や橋梁用ゴム支承の受注減が短期的逆風。回復は顧客需要次第
中長期計画との整合性
- 中期経営計画(2025P)との整合性:
- 会社は「2025年 住友理工グループ中期経営計画(2025P)」の数値目標を一部上方修正済。第1四半期の収益改善は中計で掲げる「収益力向上」施策と整合。
- KPI達成状況:
- 事業利益・ROIC・ROE等の中期KPIは資料上の具体数値との突合が必要だが、事業利益の改善は中計目標に向けた進展を示唆。
競合状況や市場動向
- 競合他社との比較: 同業他社との定量比較データは資料に記載なし(–)。ただし自動車市場の生産台数が概ね維持されている中で収益性向上を果たしている点は相対的にプラス。
- 市場動向: 世界経済は不確実性が高く、為替・地政学リスクが継続要因。自動車向けは生産回復基調だが部品分野での需要変動は継続的リスク。
今後の見通し
- 業績予想:
- 会社は2025年5月9日・本日付で通期および第2四半期累計の業績予想を修正済(詳細は別リリース参照)。通期(2026年3月期)予想は売上615,000百万円(△2.9%)、事業利益40,000百万円(△7.8%)、親会社帰属当期利益20,500百万円(△25.2%)。
- 次期予想(来期)は資料上–(未記載)。
- 会社予想の前提: 為替や需要前提の明示は別資料参照が必要(本短信には詳細前提の記載なし)。
- 予想の信頼性: 第1四半期はコスト改善で利益が確保されており、予想はこれら施策と需給の見通しに基づく。しかし為替変動や一般産業向け需要の低迷がリスク。
- リスク要因:
- 為替(円高の売上減少圧力)
- 主要顧客の需要変動(特にプリンター向けなどの一般産業用途)
- 地政学的リスク・世界経済の先行き不透明感
- 原材料価格や物流コストの変動
重要な注記
- 会計方針: 当該四半期における会計方針の変更なし。
- 連結範囲の変更: 重要な変更なし。
- その他: 第1四半期に関する監査(レビュー)は実施されていない(レビュー無)。通期・中間予想は既に修正が入っている点は別途公表資料を参照のこと。
(不明または資料に記載がない項目は — と記載しました。投資判断に関する助言は行っておりません。詳細確認や数値の精査は必ず原資料および会社発表をご参照ください。)
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 5191 |
| 企業名 | 住友理工 |
| URL | http://www.sumitomoriko.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 自動車・輸送機 – ゴム製品 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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