2026年3月期第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社予想の修正は無し。四半期単独で会社予想と齟齬の公表はなく、通期見通しに対する進捗は概ね計画どおり(市場予想との比較データ無し)。
- 業績の方向性:増収増益(売上高+9.5%、営業利益+24.5%、親会社株主に帰属する中間純利益+62.5%)。
- 注目すべき変化:中間期での営業利益・純利益が大幅改善。主因は既存管理案件の契約更改の順調な推移、大阪・関西万博関連業務受託、料金改定・作業効率改善による収益性向上。
- 今後の見通し:通期業績予想(売上高148,000百万円、営業利益8,700百万円、当期純利益6,100百万円)に対して進捗は売上高48.3%、営業利益53.4%、純利益60.7%と概ね良好。会社は通期予想を据え置き。
- 投資家への示唆:コアの建物管理での契約更新・大口案件受託が業績押上げ。人件費上昇などコスト圧力はあるが料金改定等で吸収できている点がポイント。財務基盤(自己資本比率71.1%)は非常に健全。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名: 日本管財ホールディングス株式会社
- 主要事業分野: ビル管理(設備管理・清掃・保安警備等)、住宅管理、環境施設管理(上下水道等公共施設)、不動産ファンドマネジメント、イベント・デザイン等の付帯事業
- 代表者名: 代表取締役社長 福田 慎太郎
- 上場取引所/コード: 東証/9347
- 決算説明資料作成: 有、決算説明会(機関投資家・アナリスト向け)開催予定
- 報告概要:
- 提出日: 2025年11月6日
- 対象会計期間: 2026年3月期 第2四半期(中間期)連結:2025年4月1日~2025年9月30日
- 半期報告書提出予定日: 2025年11月13日
- 配当支払開始予定日: 2025年12月2日
- セグメント:
- 建物管理運営事業: ビル管理業務・保安警備等(主力)
- 住宅管理運営事業: マンション・公営住宅管理等
- 環境施設管理事業: 上下水道処理施設等の公共施設管理
- 不動産ファンドマネジメント事業: 不動産ファンドの組成・運用、匿名組合出資等
- その他の事業: イベント企画運営、デザイン制作、給与計算等
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(普通株式、自己株式含む): 41,180,306株
- 期末自己株式数: 4,859,358株
- 中間期中の平均株式数(中間期): 36,321,036株
- 時価総額: –(提示なし)
- 今後の予定:
- 決算説明会: 2025年11月28日(機関投資家・アナリスト向け、資料は後日掲載予定)
- 株主総会等: –(記載なし)
- IRイベント: 決算説明会以外は現時点で特記事項なし
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(会社公表の通期予想に対する進捗)
- 売上高: 71,555百万円、通期予想148,000百万円に対する進捗率 48.3%
- 営業利益: 4,643百万円、通期予想8,700百万円に対する進捗率 53.4%
- 親会社株主に帰属する当期純利益(中間純利益): 3,703百万円、通期予想6,100百万円に対する進捗率 60.7%
- サプライズの要因:
- 増収は既存管理案件の契約更改の順調さと大阪・関西万博関連業務の受託。
- 利益改善は料金改定・作業効率化等の施策が効いている一方で人件費上昇は継続。
- 前年同期は投資有価証券売却益1,510百万円や訴訟関連損失1,322百万円があり比較差異があるが、今回も営業外収益(助成金等)で下支え。
- 通期への影響:
- 会社は通期予想の修正を行っておらず、現時点では通期予想達成の可能性は高いと判断(進捗率、収益性改善を根拠)。ただし外部環境(原材料価格、人件費、為替等)の不確実性は継続。
財務指標
- 要点(中間期:2025/9/30)
- 総資産: 99,711百万円(前期末100,803百万円、▲1.1%)
- 純資産: 71,940百万円(前期末70,038百万円、+2.7%)
- 自己資本比率: 71.1%(前期末66.2%、安定水準)
- 現金及び現金同等物: 32,992百万円(前期中間期比+5.1%)
- 収益性(当中間期/前年同期比)
- 売上高: 71,555百万円(+9.5%/前中間期65,319百万円、+6,236百万円)
- 営業利益: 4,643百万円(+24.5%/前中間期3,730百万円、+913百万円)
- 営業利益率: 6.49%(当中間期) vs 5.71%(前年中間期) → 収益性改善
- 経常利益: 5,733百万円(+37.7%/前中間期4,163百万円)
- 親会社株主に帰属する中間純利益: 3,703百万円(+62.5%/前中間期2,278百万円)
- EPS(中間): 101.96円(前中間期61.19円、+66.7%)
- キャッシュフロー(中間期)
- 営業CF: +3,967百万円(前年中間期 +1,840百万円、改善)
- 投資CF: △2,195百万円(前年中間期 +643百万円。主に前年の有価証券売却収入の反動減)
- 財務CF: △1,593百万円(前年中間期 △2,710百万円。自己株取得減少等)
- 現金期末残高: 32,992百万円(前期中間期31,384百万円)
- 財務の安全性
- 自己資本比率: 71.1%(安定水準。40%以上を良好目安)
- 負債合計/純資産(負債比率): 27,771 / 71,940 → 約38.6%(低水準、健全)
- 流動比率(流動資産/流動負債): 63,330 / 17,242 = 367%(非常に余裕あり)
- 効率性
- 総資産回転率(売上高/総資産): 71,555 / 99,711 = 0.72回/年(前年中間期 65,319/100,803 = 0.65)
- ROA(概算): 中間純利益/総資産 = 3,703 / 99,711 = 3.71%(前年中間期 2.26%)
- ROE(概算、親株主利益ベース): 3,703 / 70,224 = 5.27%(前年中間期約3.47%)
- セグメント別(売上高/セグメント利益、前年比)
- 建物管理運営事業: 売上 45,175百万円(+12.9%)、セグメント利益 4,431百万円(+22.7%)
- 住宅管理運営事業: 売上 16,240百万円(+4.1%)、セグメント利益 838百万円(△1.0%)
- 環境施設管理事業: 売上 7,428百万円(+5.5%)、セグメント利益 1,354百万円(+17.4%)
- 不動産ファンドマネジメント事業: 売上 1,523百万円(△2.8%)、セグメント利益 254百万円(+19.5%)
- その他事業: 売上 1,413百万円(+14.3%)、セグメント利益 108百万円(+39.1%)
- 財務の解説:
- 受取手形・売掛金の減少や有価証券の売却収入の季節差が投資CFに影響。自己資本の増加は中間純利益計上による利益剰余金増で説明可能。連結範囲の変更(除外1社)あり。
配当
- 中間配当: 27円(実績)
- 期末配当(予想): 27円(据え置き)
- 年間配当予想: 54円(変更なし)
- 配当利回り: –(株価提示なしのため算出不可)
- 配当性向(会社予想ベース、当期予想EPS 167.95円を基に): 54 / 167.95 ≒ 32.2%(目安)
- 特別配当の有無: 無
- 株主還元方針: 自社株取得は当中間期は実施無し(前期は取得あり)。方針自体に修正の表明なし。
セグメント別情報
- 概要と動向:
- 建物管理運営事業(主力): 契約更改や万博関連受託で売上・利益ともに牽引。料金改定等で利益率改善。
- 住宅管理運営事業: 受託増で売上増も、人件費など費用増でセグメント利益はやや減少。
- 環境施設管理事業: 契約更改と料金改定で利益改善。
- 不動産ファンドマネジメント事業: 売上は減少したが原価改善で利益は大幅増。
- その他: 給与計算等受託好調で増収増益。
- 戦略・今後の見通し:
- 主力事業の契約更新・大口案件獲得を継続しつつ、周辺分野(PFI、公的施設マネジメント等)での拡大を図る。人件費上昇を見据えた料金改定・効率化が鍵。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画: 明示的な中期数値は本短信に記載なし → 進捗評価は通期予想比での進捗が判断基準
- KPI達成状況: 特定KPIの提示なし(–)
競合状況や市場動向
- 業界概況: オフィス等の空室率は都市部を中心に緩やかに改善。ただし原材料高・人件費上昇や為替・関税リスク等により先行き不透明。
- 競合比較: 同業他社との定量比較データは本短信に無し(–)。ただし自己資本比率や流動性は業界内でも健全と考えられる。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期予想(2026/3期): 売上高 148,000百万円(+5.8%)、営業利益 8,700百万円(+0.2%)、経常利益 9,300百万円(+2.3%)、親会社株主に帰属する当期純利益 6,100百万円(+4.6%)。会社は予想修正無し。
- 次期予想: –(未提示)
- 会社の前提条件: 決算短信添付資料に記載あり(詳細は添付資料参照)。為替や原材料等の外部前提を踏まえている旨。
- 予想の信頼性:
- ここ数期の実績から見ると会社の見通しは中立〜保守的に設定される傾向がある旨の記述はあるものの、過去の達成傾向の詳細データは本資料に限定的(参考:今回中間は通期予想に対して順調な進捗)。
- リスク要因:
- 人件費高止まり、原材料価格上昇、為替変動、受注環境の悪化、規制変更、主要顧客のコスト削減圧力等。
重要な注記
- 連結範囲の重要な変更: 有(除外1社:合同会社Moegiを営業者とする匿名組合を除外)
- 会計上の変更: 表示方法の変更(助成金収入等の独立表示)あり。会計方針の主要変更は無し。
- 過年度訂正に関する追加情報: 連結子会社への優先出資に関する非支配株主持分の按分処理誤りが判明。過年度の連結財務諸表への訂正は「重要性なし」として行わないが、比較情報への影響(金額)は注記あり(非支配株主持分2,134百万円減少等)。
- 監査関連: 第2四半期決算短信は公認会計士・監査法人のレビュー対象外。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 9347 |
| 企業名 | 日本管財ホールディングス |
| URL | https://www.nkanzaihd.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – サービス業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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