2025年9月期第1四半期決算短信〔IFRS〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社業績予想(通期)に対する修正は無し。市場予想との比較は資料に記載無し(市場予想:–)。四半期実績は概ね会社計画と整合。ただし四半期の親会社帰属利益が大幅上振れ(前年同期比 +156.0%)しており、これは売出しに伴う関係会社株式売却益及び残存持分の公正価値再評価益(Sapeet関連の評価益)を含む一時要因によるもの。
- 業績の方向性:増収増益(売上収益 +25.9%、事業利益 +32.5%、調整後EBITDA +27.0%)
- 注目すべき変化:税引前利益(+141.7%)・親会社帰属四半期利益(+156.0%)が大幅増。主因は事業の拡大に加え、子会社Sapeetの支配喪失に伴う売却益および残存持分再評価益の計上(その他の収益に計上、合計で主に909,486千円の特定利益項目を計上している点)。
- 今後の見通し:通期予想の修正は無し。通期に対するQ1進捗は売上で約24.3%、事業利益で約31.0%、調整後EBITDAで約27.9%と概ね想定ペース。親会社帰属利益は一時益で前倒し寄与しているため、通期予想達成可能性は引き続き通期ベースでの推移を注視する必要あり。
- 投資家への示唆:事業面ではAI Research & Solution / AI SaaSともに堅調で、特にResearch側の利益率改善が顕著。一方、純利益の大幅増は一時的評価益が大きく寄与しており、営業キャッシュ創出力や継続的利益トレンドを見る際は特別利益を除いた営業ベースの動向確認が重要。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:株式会社PKSHA Technology
- 主要事業分野:自然言語処理・画像認識・機械学習等を基盤としたAIアルゴリズム研究開発、ソリューション提供(AI Research & Solution事業)、AIプロダクトのSaaS提供(AI SaaS事業)、モビリティ(駐車場機器の製造販売)等
- 代表者名:代表取締役 上野山 勝也
- 決算説明資料作成:有、決算説明会:無
- 報告概要:
- 提出日:2025年2月13日
- 対象会計期間:2025年9月期 第1四半期連結累計期間(2024年10月1日~2024年12月31日)
- セグメント:
- AI Research & Solution事業:共同研究開発~ソリューション提供、モビリティ(駐車場機器含む)
- AI SaaS事業:アルゴリズムを活用したSaaSプロダクト(顧客接点/社内業務向け)
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数:31,948,000株(自己株式含む)
- 期末自己株式数:870,632株
- 期中平均株式数(四半期累計):31,034,943株
- 時価総額:–(資料記載無し)
- 今後の予定:
- 次回決算発表:–(資料記載無し)
- IRイベント:決算説明会は今回「無」。補足資料あり。
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(会社予想は通期のみ、修正無し)
- 売上高:第1四半期 4,864,766千円。通期予想20,000,000千円に対する進捗率 24.32%(四半期ベースの目安25%にほぼ近い)
- 調整後EBITDA:第1四半期 1,339,269千円。通期予想4,800,000千円に対する進捗率 27.9%
- 事業利益(営業利益相当):第1四半期 1,039,621千円。通期予想3,350,000千円に対する進捗率 31.03%
- 親会社帰属当期利益:第1四半期 1,395,438千円。通期予想2,600,000千円に対する進捗率 53.67%(一時利益の影響で大幅に前倒し)
- サプライズの要因:
- 売上/事業利益はAI需要拡大とトライアンフの連結寄与により堅調に増加(Research事業の案件増、SaaSの導入・ライセンス積上げ)。
- 純利益(親会社帰属)の大幅増は、子会社Sapeetの新規上場に伴う保有株の一部売出しで支配喪失 → 関係会社株式売却益198,365千円および残存持分の公正価値再測定による評価益711,121千円等の計上(その他の収益に計上)。これが税引前利益・当期利益を大きく押し上げた。
- 通期への影響:
- 事業基盤の成長は継続しており通期予想達成は合理的に見えるが、親会社帰属利益のQ1偏重は一時要因によるため通期での均等化が想定される。会社は現時点で業績予想の修正なし。
財務指標
- 要点(連結、千円)
- 売上収益(Q1):4,864,766 千円(前年同四半期 3,864,924 千円、+25.9%)
- 調整後EBITDA(Q1):1,339,269 千円(前年 1,055,055 千円、+27.0%)
- 事業利益(営業相当)(Q1):1,039,621 千円(前年 784,556 千円、+32.5%)
- 税引前四半期利益(Q1):2,074,343 千円(前年 858,098 千円、+141.7%)
- 親会社帰属四半期利益(Q1):1,395,438 千円(前年 545,126 千円、+156.0%)
- 基本EPS(Q1):44.96 円(前年 17.64 円、+154.8%)
- 財政状態(主要)
- 資産合計:43,788,454 千円(前期末 41,696,338 千円、+5.02%)
- 資本合計:33,922,031 千円(前期末 32,333,057 千円、+4.92%)
- 親会社所有者帰属持分比率:77.3%(安定水準、高い)
- 現金及び現金同等物:14,658,891 千円(前期末 15,265,932 千円、-607,041 千円)
- のれん:8,498,532 千円(前期末 6,992,689 千円、+1,505,842 千円。M&A等による増加)
- 持分法投資:2,034,984 千円(前期末 1,404,639 千円、+630,344 千円)
- 進捗率分析(通期予想に対するQ1進捗)
- 売上高進捗率:24.32%(標準ペース25%に近い)
- 調整後EBITDA進捗率:27.9%(やや上振れ)
- 事業利益進捗率:31.03%(上振れ)
- 親会社帰属当期利益進捗率:53.67%(大幅上振れ、主に一時利益)
- 過去同期間との比較:売上・営業利益の拡大は継続、一時利益により当期利益が大幅増
- 財務安全性
- 親会社所有者帰属持分比率 77.3%(安定水準、目安40%超を大きく上回る)
- 負債合計/資本:9,866,422 / 33,922,031 = 29.1%(負債比率は低水準、健全)
- 流動比率:流動資産 19,276,012 / 流動負債 5,124,754 = 約3.76(非常に良好)
- 効率性
- 売上高営業利益率(事業利益率):1,039,621 / 4,864,766 = 21.4%(前年 784,556 / 3,864,924 = 20.3%、改善)
- 減価償却費:Q1 441,010 千円(前年 413,888 千円)
- セグメント別(Q1)
- AI Research & Solution:売上 2,937,519 千円(+30.7%)、セグメント利益 628,848 千円(+94.7%)
- AI SaaS:売上 1,974,636 千円(+17.8%)、セグメント利益 709,165 千円(-3.0%)
- セグメント合計利益 1,338,014 千円、調整(全社費)△298,393 千円 → 事業利益 1,039,621 千円
- 財務の解説:
- 売上・事業利益は両セグメントで拡大。Research側は案件増とモビリティ(駐車場機器)の販売増、加えてトライアンフの連結寄与が効いている。SaaSは導入・ライセンス積上げで売上伸長する一方、セグメント利益は若干減少(販管費等の影響か)。親会社利益の急増は営業外の一時利益(Sapeet売却・再評価)が主要因。
配当
- 配当実績と予想:
- 中間配当:0.00 円(無し)
- 期末配当:予想 0.00 円
- 年間配当予想:0.00 円(直近予想からの修正無し)
- 配当利回り:0.00%(株価に依存、資料記載無し)
- 配当性向:–(配当0のため実質0%、会社方針参照)
- 特別配当の有無:無し
- 株主還元方針:自社株買い等の記載無し(直近期では自己株式保有あり: 870,632株)
セグメント別情報
- セグメント別状況(Q1)
- AI Research & Solution:売上 2,937,519 千円 (+30.7%)、セグメント利益 628,848 千円 (+94.7%)。生成AIの登場で自然言語処理適用領域拡大、ソリューション案件増加。モビリティ(駐車場機器)も販売増。トライアンフの連結寄与あり。
- AI SaaS:売上 1,974,636 千円 (+17.8%)、セグメント利益 709,165 千円 (-3.0%)。自動応答エンジン中心に新規受注・ライセンス積上げを推進。子会社間・事業間連携で顧客獲得を図るが利益はやや圧迫。
- 前年同期比較:両セグメント売上増。利益面ではResearchが大きく改善、SaaSは微減。
- セグメント戦略:Researchでの共同開発~実装、SaaSでのライセンス収益化を両輪で推進。今後もプロダクト強化・人材投資を継続。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:資料では通期予想は維持。中期計画の詳細は別資料参照だが、Q1の事業拡大は中期成長仮定と整合的。
- KPI達成状況:ARR的な指標や顧客数の推移は資料に数字無し(KPI:–)。売上/事業利益の伸びは中期目標達成に向けた良好な進捗の一部と評価可。
競合状況や市場動向
- 競合他社との比較:資料内で同業他社比較は無し(–)。ただし生成AIの普及で自然言語処理需要は拡大しており市場追い風。
- 市場動向:人材不足とAI導入ニーズの高まりが追い風。競争は激化する可能性が高く、人材確保やプロダクト差別化が課題。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期予想(変更無し):売上収益 20,000,000 千円(+18.4%)、調整後EBITDA 4,800,000 千円(+16.0%)、事業利益 3,350,000 千円(+6.4%)、親会社帰属当期利益 2,600,000 千円(+23.8%)、基本EPS 83.78 円
- 次期予想:–(資料無し)
- 前提条件:資料内の前提は「添付資料P.3参照」で詳細は別添。為替等の明示的前提は掲載無し(–)
- 予想の信頼性:会社は当面保守的な姿勢で修正はしていない。過去実績と比較して四半期での業績変動(M&Aや持分法評価など一時要因)があるため、通期比較では一時項目を考慮する必要あり。
- リスク要因:為替・原材料は相対的重要度低め(ソフトウェア主体)。主なリスクは(1)顧客のIT投資動向、(2)競合による価格・技術競争、(3)人材採用・離職、(4)M&Aや持分法投資の時価変動による業績のボラティリティ。
重要な注記
- 会計方針:IFRSでの開示、当四半期における会計方針変更・見積り変更は無し。
- 連結範囲の変更:有。株式会社Sapeetが上場に伴い支配喪失(議決権比率53.5%→37.1%)し関連会社へ移行。これにより関係会社株式売却益(198,365千円)及び残存持分の再測定評価益(711,121千円)を計上(その他の収益に含む)。
- キャッシュ・フロー:要約四半期連結キャッシュ・フロー計算書は添付せず。減価償却費等は開示(Q1 減価償却費 441,010 千円)。
- レビュー:独立監査人(あずさ監査法人)による期中レビューあり。重要な懸念事項は報告されていない。
(注)不明点は「–」としております。本要約は開示資料に基づく整理であり、投資助言や価値判断を行うものではありません。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 3993 |
| 企業名 | PKSHA Technology |
| URL | https://pkshatech.com/ja/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
本レポートに含まれる内容は、過去のデータや公開情報を基にしたものであり、主観的な価値判断や将来の結果を保証するものではありません。特定の金融商品の購入、売却、保有、またはその他の投資行動を推奨する意図は一切ありません。
投資には元本割れのリスクがあり、市場状況や経済環境の変化により損失が発生する可能性があります。最終的な投資判断は、すべてご自身の責任で行ってください。当サイト運営者は、本レポートの情報を利用した結果発生したいかなる損失や損害についても一切責任を負いません。
なお、本レポートは、金融商品取引法に基づく投資助言を行うものではなく、参考資料としてのみご利用ください。特定の銘柄や投資行動についての判断は、個別の専門家や金融機関にご相談されることを強くお勧めします。