2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:中間決算は売上高・営業利益とも前年同期を大きく上回る(売上高+87.2%)。会社は本日(2025/11/13)通期業績予想を修正(上方修正)している。
  • 業績の方向性:増収増益(中間:売上高3,276,217千円、営業利益215,337千円、前年同期は売上1,749,911千円、営業損失△262,520千円)。
  • 注目すべき変化:前年同中間期は赤字だったが、本中間期は営業黒字・親会社株主帰属中間純利益60,583千円に回復(前年同期は△241,794千円)。自己資本は増加し自己資本比率は19.1%→36.7%に改善。
  • 今後の見通し:会社は通期(修正後)売上高レンジ5,500,000~6,000,000千円を提示。中間進捗は売上で約54.6~59.6%(目標レンジに対する進捗)で順調。ただし通期会社予想では営業利益が△600,000~△300,000千円(当期は営業黒字)というレンジになっており、下期に大幅な費用・投資が想定される点に注意。
  • 投資家への示唆:中間での収益改善はバイオシミラー事業の納品増が主因。だが通期見通しとの乖離(中間黒字→通期赤字レンジ)は研究開発投資や一時費用(例:製造工程での逸脱による棚卸廃棄損125百万円)等が下期に集中する可能性を示唆するため、下期の投資計画・製造安定性・為替・製造コスト動向の確認が重要。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:キッズウェル・バイオ株式会社
    • 主要事業分野:バイオシミラーの開発および原薬・製剤供給(バイオシミラー事業)、および乳歯歯髄幹細胞(SQ-SHED)を用いる細胞治療(再生医療)事業
    • 代表者名:代表取締役社長 紅林 伸也
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年11月13日
    • 対象会計期間:2025年4月1日~2025年9月30日(2026年3月期 第2四半期 中間連結)
    • 決算説明資料作成:有、決算説明会:有(機関投資家・アナリスト向け)
  • セグメント:
    • 単一セグメント:医薬品開発事業(バイオシミラー事業および細胞治療事業を包含)
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数:49,566,619株(中間期末)
    • 期中平均株式数(中間期):47,994,559株
    • 時価総額:–(資料未記載)
  • 今後の予定:
    • 半期報告書提出予定日:2025年11月14日
    • その他(株主総会等):–(本資料に記載なし)

決算サプライズ分析

  • 予想vs実績:
    • 売上高:実績3,276,217千円。会社は通期(修正後)売上高5,500,000~6,000,000千円を公表。中間進捗はレンジ下限比59.6%、上限比54.6%(達成率としては高水準)。(達成目安:順調)
    • 営業利益:中間215,337千円(黒字)。会社の通期見通し(修正後)は営業利益△600,000~△300,000千円(通期赤字レンジ)であり、中間実績は通期見通しと整合しない(中間黒字 → 通期赤字)ため、達成率算出不能。要注視。
    • 純利益:中間親会社株主帰属中間純利益60,583千円。通期の純利益予想は資料に明記なし(達成率:–)。
  • サプライズの要因:
    • 上振れ要因:バイオシミラー原薬等の納品拡大により売上が大幅増加。GBS-007、GBS-010等の需要堅調、GBS-001/011の切替率も高いと報告。
    • 下振れ要因(中間には限定的だが):製造工程の逸脱による棚卸資産廃棄125百万円(営業外費用)を計上。下期における研究開発投資や製造体制整備等で費用が集中する見込み。
  • 通期への影響:
    • 会社は本日通期予想を上方修正。ただし通期で営業赤字見込み(△600,000~△300,000千円)を示しており、当中間期の黒字は通期赤字見通しを否定しない(下期に費用集中の前提)。通期達成可能性は下期の投資・費用計画と製造安定性次第。

財務指標

  • 財務諸表要点(千円)
    • 売上高:3,276,217(+87.2% vs 前年中間期 1,749,911)
    • 売上総利益:992,751(売上総利益率 ≒ 30.3%)
    • 営業利益:215,337(営業利益率 ≒ 6.6%)
    • 経常利益:76,667(前年同期は経常損失△267,993)
    • 親会社株主に帰属する中間純利益:60,583(前年同期△241,794)
    • 1株当たり中間純利益(EPS):1.26円(前年同期 △6.09円)
  • 財政状態(中間期末、千円)
    • 総資産:5,815,129(前期末比 -17.0%)
    • 純資産:2,186,181(前期末比 +54.9%)
    • 自己資本比率:36.7%(前期末 19.1%)— 目安40%にやや届かず(改善)
    • 自己資本(参考):2,135,000千円
  • キャッシュ・フロー(中間)
    • 営業CF:△1,447,555千円(前年同期△288,426千円)
    • 投資CF:+5,000千円
    • 財務CF:△17,675千円(新株予約権行使による入金ありも長期借入返済等で減少)
    • 現金及び現金同等物:1,541,503千円(期首 2,995,435千円、減少1,453,932千円)
  • 進捗率分析(通期予想(修正後)に対する進捗)
    • 売上高進捗率:5,500,000千円目標比 ≒59.6%、6,000,000千円目標比 ≒54.6%(通常は上半期で約50%前後が目安 → 進捗良好)
    • 営業利益進捗率:通期が△600,000~△300,000千円のため進捗評価不能(中間は黒字)
    • 純利益進捗率:通期予想非開示のため評価不能
  • 財務安全性
    • 流動比率:約180%(流動資産5,469,461 / 流動負債3,039,236=1.80、安定水準)
    • 負債合計:3,628,948千円(前期末比 -35.2%)
    • 負債比率(負債/純資産):約166%(負債が純資産を上回る状況だが改善傾向)
  • 効率性
    • 総資産回転や詳細指標の提示は資料に明記なし(概況:売上増で利益率改善)
  • セグメント別:単一セグメントのため細分開示なし(売上増はバイオシミラー事業が主導)

配当

  • 中間配当:0.00円(実績)
  • 期末配当(予想):0.00円(会社の通期予想は無配想定)
  • 年間配当予想:0.00円
  • 配当利回り:–(株価未記載のため算出不可)
  • 配当性向:–(純利益に対する比率は非開示)
  • 特別配当:なし
  • 株主還元方針:自社株買い等の記載なし(直近修正なし)

セグメント別情報

  • セグメント別状況:単一セグメント(医薬品開発)。資料はセグメント別数値を省略。
  • 主な成長ドライバー:バイオシミラー原薬等の納品増(GBS-007、GBS-010、GBS-001、GBS-011)とパートナー収益(ロイヤリティ等)。
  • 細胞治療事業:SQ-SHED関連で臨床研究進捗(脳性麻痺:名古屋大学との共同研究で中間解析進行、最終3例投与済、海外でのPre-IND実施等)。製造プロセス開発(Corning協力、ニプロと共同開発)進展。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:2022年公表の中期計画を適宜見直し中。バイオシミラーの継続収益で細胞治療への再投資を行う方針(「安定と成長の両立」)。
  • KPI達成状況:具体KPIの数値は未開示だが、売上成長・供給体制整備・臨床開発の進捗は計画に沿う進展。ただし下期の投資負担を伴うため利益確保は期毎で変動。

競合状況や市場動向

  • 競合/市場:バイオシミラー市場は普及促進政策(厚生労働省)を追い風に拡大。GBS製品群は切替率が高く市場シェアの堅調推移を示すと会社説明。
  • 競争優位性:国内でのサプライチェーン整備(助成事業、合弁会社設立の動き)やパートナーとの連携により供給安定化を図っている点が強み。
  • リスク要因:海外製造委託比率・為替(円安)、原材料・物価上昇、製造工程上の品質逸脱リスク、下期の研究開発投資増加。

今後の見通し

  • 業績予想(会社公表・修正後)
    • 通期(修正後):売上高 5,500,000~6,000,000千円、営業利益 △600,000~△300,000千円(注:本日上方修正を公表)。なお次期(2026年度)は別途想定で売上同レンジ、営業利益100,000~1,000,000千円と記載あり。
    • 会社予想の前提:バイオシミラーの製造・納品計画、パートナーとの価格交渉、研究開発投資の見直し等を前提。為替・海外物価の影響を注視。
  • 予想の信頼性:会社は通期見通しを修正しているが、上半期の黒字と通期赤字レンジの不整合は下期で予定される投資や一時項目が大きいことを示す。過去の予想達成傾向については資料内で特記事項あり(保守的/機動的に見直す方針との記載)。
  • リスク要因:為替変動、原価上昇、製造工程の品質問題、下期の研究開発費・設備投資の増加、パートナー交渉の結果。

重要な注記

  • 会計方針:変更なし。中間連結財務諸表の作成に特有の会計処理なし。
  • その他重要事項:
    • 第25回定時株主総会決議による無償減資・欠損填補(資本金・資本準備金の減少と利益剰余金の振替)を実施、これにより純資産大幅改善。
    • 製造工程における逸脱で棚卸資産廃棄損125,268千円を計上(営業外費用)。同事象は再発防止対応中で、安定供給に支障はない見込みと会社。
    • 本中間期は監査法人のレビュー対象外(注意)。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 4584
企業名 キッズウェル・バイオ
URL https://www.kidswellbio.com/
市場区分 グロース市場
業種 医薬品 – 医薬品

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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