2026年3月期 第1四半期 決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:四半期業績は前年同期比で大幅上振れ(増収・黒字化)。会社の通期レンジ予想(売上高レンジ・営業利益レンジ)に対する四半期単体での「上振れ/下振れ」という明確な市場予想は開示されていないが、Q1の営業黒字化は注目材料。
  • 業績の方向性:増収増益(売上高1,720百万円、前年同期比+256.3%/営業利益184百万円、前年同期は営業損失)。
  • 注目すべき変化:バイオシミラー原薬等の納品増により売上が約3.6倍に拡大。前年同期の大幅赤字(営業・経常・当期)から連結で黒字化。自己資本も増加し自己資本比率は19.1%→30.1%に改善。
  • 今後の見通し:通期業績予想(売上高5,000~5,500百万円、営業利益△1,000~△1,700百万円)に変更はなし。Q1進捗は売上で通期見通しの約31~34%(通期均等想定に対して高進捗)だが、通期では研究開発投資や製造運転資金等により赤字見込み。2026年度(翌年度)には営業黒字化を目標(売上5,500~6,000百万円、営業利益100~1,000百万円)。
  • 投資家への示唆:短期的にはバイオシミラー事業の供給拡大と製造原価低減施策(CDMO切替等)が利益率回復のカギ。中長期はSQ-SHEDの臨床進捗とパートナーリング、並びに資金調達の安定性を注視する必要あり。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:キッズウェル・バイオ株式会社
    • 主要事業分野:バイオシミラーの開発および原薬・製剤供給(バイオシミラー事業)、および乳歯歯髄幹細胞(SQ-SHED)を用いた細胞治療(再生医療)開発(細胞治療事業)
    • 代表者名:代表取締役社長 紅林 伸也
    • URL:https://www.kidswellbio.com
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年8月13日
    • 対象会計期間:2026年3月期 第1四半期(2025年4月1日~2025年6月30日)(四半期累計)
    • 決算説明資料:作成あり、決算説明会:開催無し
  • セグメント:
    • 医薬品開発事業(単一セグメント):バイオシミラー事業および細胞治療事業を包含
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(自己株式含む):47,644,382株(2026年3月期1Q)
    • 期中平均株式数(四半期累計):47,452,944株(本四半期)
    • 時価総額:–(記載なし)
  • 今後の予定:
    • 決算発表:今回(2025/8/13)既発表
    • 株主総会:定時株主総会は2025/6/27(注:既済、減資効力発生日2025/8/1)
    • IRイベント:決算補足説明資料あり。個別IR予定は別途発表の可能性あり。

決算サプライズ分析

  • 予想vs実績:
    • 売上高:1,720百万円(前年同期482百万円、前年同期比+256.3%)。会社通期レンジ(5,000~5,500百万円)に対する進捗率:34.4%(5,000基準)/31.3%(5,500基準) → 第一四半期としては高い進捗。
    • 営業利益:184百万円(前年同期は△158百万円)。通期レンジ(△1,000~△1,700百万円)と比較すると四半期単体は黒字だが、通期見通しは赤字のまま(修正なし)。
    • 純利益:親会社株主に帰属する四半期純利益157百万円(前年同期は△176百万円)。
  • サプライズの要因:
    • 主因はバイオシミラー原薬等の計画的かつ順調な納品増加による売上の大幅増加。製造委託前渡金の増加など製造体制強化に伴うトレードオフも確認。
    • 一部転換等による資本増強も純資産改善に寄与。
  • 通期への影響:
    • 会社は通期予想の修正を行っていない。Q1の黒字化はポジティブだが、引き続き製造運転資金や研究開発投資の影響で通期赤字見込みのため、通期達成の確度は今後の製造コスト動向、為替、追加の資金調達や価格交渉の結果に依存。

財務指標

  • 財務諸表の要点(百万円、四捨五入は報告に準拠)
    • 売上高:1,720(前年同期482、+256.3%)
    • 売上原価:1,123(前年同期259)
    • 売上総利益:597(前年同期224)
    • 販管費合計:413(前年同期383)うち研究開発費212(前年同期177)
    • 営業利益:184(前年同期△158)
    • 経常利益:176(前年同期△176)
    • 親会社株主に帰属する四半期純利益:157(前年同期△177)
    • 1株当たり四半期純利益(EPS):3.31円(前年同期△4.49円)
  • 財政状態(当第1四半期末)
    • 総資産:6,579百万円(前期末7,008百万円、▲6.1%)
    • 純資産:2,048百万円(前期末1,411百万円、+45.2%)
    • 自己資本比率:30.1%(前期19.1%)→ 30.1%(やや低め。目安40%以上が安定水準)
    • 流動資産:6,218.96百万円、流動負債:3,520.68百万円 → 流動比率 ≒ 176%(流動性は確保)
    • 負債合計:4,531.14百万円(前期5,597.52百万円、▲19.1%)
  • 収益性指標
    • 売上高増減:+256.3%(+1,237百万円)
    • 営業利益:184百万円(前年同期△158百万円 → 大幅改善)。営業利益率 ≒ 10.7%(良好水準)
    • 経常利益:175.6百万円(前年同期△176.3百万円)
    • 純利益:157.1百万円(前年同期△176.7百万円)
    • EPS:3.31円(前年同期△4.49円)
  • 進捗率分析(通期予想 5,000~5,500百万円を基準)
    • 通期売上高進捗率:34.4%(5,000基準)~31.3%(5,500基準) → Q1としては高い進捗
    • 通期営業利益進捗率:通期レンジが赤字であり単純比較は困難。Q1で黒字化しているが、通期では研究開発投資等により赤字予想のため注意。
    • 過去同期間との比較:前年同期は大幅赤字のため進捗改善が顕著
  • 財務安全性
    • 自己資本比率:30.1%(改善、ただし40%未満は注意水準)
    • 長短借入金および転換社債:一部転換が実行され負債圧縮に寄与
    • 流動比率:≈176%(一般に100%以上で短期支払能力は確保)
  • 効率性
    • 売上高営業利益率:≈10.7%(前期はマイナス)
    • 総資産回転等は記載数値のみでは限定的な算出だが、売上増加に伴い資産効率は改善傾向
  • セグメント別:単一セグメント(医薬品開発事業)として開示、内部でバイオシミラーと細胞治療に区分し運営

配当

  • 中間配当:0.00円(支払なし)
  • 期末配当(予想):0.00円(通期年間配当予想 0.00円)
  • 配当利回り:–(配当0のため計算不能)
  • 配当性向:–(配当無し)
  • 特別配当:無し
  • 株主還元方針:現在は配当よりも事業投資・研究開発を優先している旨。自社株買い等の情報は無し。

セグメント別情報

  • セグメント:医薬品開発事業(単一)
    • バイオシミラー事業:原薬・製剤の供給、既に4製品上市。納品増加がQ1売上拡大の主因。製造原価低減のためのCDMO切替や国内製造施設整備(厚労省補助金採択)を推進中。
    • 細胞治療事業(再生医療):子会社エスカトルがSQ-SHEDを開発。名古屋大学での臨床研究進行(脳性麻痺、最終3例目投与完了)、持田製薬と共同でGCT-103の治験準備。製造プロセス開発でCorningやニプロ等と連携。
  • 前年同期比較:バイオシミラーの納品増によりセグメント全体で大幅成長。細胞治療は研究開発段階で費用先行だが進捗は良好。
  • セグメント戦略:バイオシミラーで安定収益を確保し、研究開発ノウハウと収益を細胞治療へ再投資(事業間シナジー)。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:2026年度に連結営業利益の黒字化を目標(数値目標:売上5,500~6,000百万円、営業利益100~1,000百万円)。Q1の収益改善は黒字化目標と整合的だが、通期はまだ不確実要素あり。
  • KPI達成状況:バイオシミラーの市場切替率や供給体制の整備(CDMO承認、国内製造施設整備)は中期目標に向けた重要KPIで、進捗は良好。

競合状況や市場動向

  • 競合他社との比較:同業他社の個別数値は開示なしのため直接比較は不可。ただし報告では競合参入が少ない製品(GBS-007、GBS-010等)があり市場拡大が見込まれる旨。
  • 市場動向:厚生労働省のバイオシミラー普及促進施策が追い風。為替や海外物価上昇が製造コストに影響するため、価格交渉と原価低減が重要。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 通期(2026年3月期):売上高5,000~5,500百万円、営業利益△1,000~△1,700百万円(注:四半期開示分のみで修正なし)
    • 会社は、通期の経常・当期純利益については現時点で開示せず、前提要素が明確化次第開示する方針
  • 予想の信頼性:バイオシミラーは需給動向や製造コスト、細胞治療は開発進捗と資金調達状況に強く依存。過去の増収要因は需要増であり、為替・物価の変動やパートナー調整が収益に影響し得る。
  • リスク要因:
    • 為替変動・海外物価上昇による製造コスト増
    • 製造CDMOとの関係、製造移管・品質承認の遅延
    • 研究開発費の増加と資金調達の必要性(製造運転資金の増減)
    • 新規バイオシミラーや細胞治療の臨床・承認リスク

重要な注記

  • 会計方針・注記:四半期連結財務諸表作成に特有の会計処理、会計方針変更等の特記事項なし。
  • 資本政策関連:第4回無担保転換社債型新株予約権付社債等の一部転換および第24回新株予約権の全数行使により資本金・資本剰余金が増加。2025/8/1付で資本金・資本準備金の減少(剰余金振替)等の定時株主総会決議が効力発生。
  • 継続企業の前提:当期は連結黒字確保だが通期は赤字見込みのため「重要な疑義」が生じ得る状況。ただし会社は金融機関借入や資本政策等で資金調達を実施しており、重要な不確実性はないと判断。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 4584
企業名 キッズウェル・バイオ
URL https://www.kidswellbio.com/
市場区分 グロース市場
業種 医薬品 – 医薬品

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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