2025年8月期 決算短信〔日本基準〕(非連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社側の期中予想との直接比較は本短信に記載なし。ただし前年同期比で営業利益・経常利益・当期純利益はいずれも上振れ(増益)。売上高はほぼ横ばい(△1.0%)。
  • 業績の方向性:減収増益(売上高 9,213百万円:△1.0%、営業利益 563百万円:+25.5%、当期純利益 433百万円:+105.7%)。
  • 注目すべき変化:前年は減損損失136,713千円計上していたのに対し当期は減損なし。さらに保険解約返戻金105,080千円や事業譲渡益6,942千円が特別利益として寄与し、利益が大幅改善。大型顧客の取引縮小(印刷売上:大口得意先が△569,144千円)一方で大口以外の増加と利益率改善。
  • 今後の見通し:2026年8月期は売上9,867百万円(+7.1%)、営業利益620百万円(+10.2%)を予想。資材価格上昇を見込むが広告・会員獲得で売上増を目指す。2025年9月に新たに20億円の長期借入を決議(九州第二工場等資金)。会社は現状で通期予想の達成を見込むが、経済・為替・資材価格等の外部変動リスクを注記。
  • 投資家への示唆:利益率重視への戦略転換(大口取引抑制→高利益率顧客へシフト)とコスト効率化で収益性が改善。設備投資(新工場)や広告投資の増加は成長期待だが、資材価格上昇や借入増が短中期の注視点。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:プリントネット株式会社(証券コード 7805)
    • 主要事業分野:ネット印刷通信販売事業(インターネット受注中心の印刷物および印刷資材の通信販売)。その他に薬局等の「その他事業」。非連結報告。
    • 代表者名:代表取締役会長兼社長 小田原 洋一
    • 問合せ先:執行役員管理本部長 小田原 一誠(TEL 050-3734-6495)
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年10月14日
    • 対象会計期間:2024年9月1日~2025年8月31日(2025年8月期、非連結)
    • 決算説明資料作成:有、決算説明会:有
  • セグメント:
    • ネット印刷通信販売事業:インターネット受注中心の印刷物・印刷資材販売(主要事業、売上の大半を占有)
    • その他:薬局事業等(小規模)
  • 発行済株式:
    • 発行済株式数(期末、自己株含む):5,460,400株
    • 期末自己株式数:625,154株
    • 期中平均株式数:4,834,061株
    • 時価総額:–(短信に数値記載なし。時価ベースの自己資本比率等の計算には時価を使用)
  • 今後の予定:
    • 定時株主総会予定日:2025年11月25日
    • 配当支払開始予定日:2025年11月26日
    • 有価証券報告書提出予定日:2025年11月26日
    • IRイベント:決算説明会(開催予定、資料あり)

決算サプライズ分析

  • 予想vs実績:
    • 会社予想(当期の期初予想は本短信に明示なし)との比較:–(開示資料内に当期予想との対比は記載なし)
    • 売上高:9,213百万円(達成率:–、前年同期比△1.0%)→ほぼ横ばい
    • 営業利益:563百万円(前年同期比+25.5%)→大幅増益
    • 純利益:433百万円(前年同期比+105.7%)→大幅増益
  • サプライズの要因:
    • 利益改善の主要因は(1)利益率を重視した顧客構成への転換(大口得意先の売上は減少するが粗利率改善)、(2)前年の減損損失(136,713千円)が当期は発生せず比較ベースで増益、(3)保険解約返戻金105,080千円や事業譲渡益6,942千円等の特別利益が発生、(4)売掛・買掛等の運転資金変動(買掛金増加323,102千円)が営業CFを押し上げた点。
  • 通期への影響:
    • 2026年8月期は売上・営業利益とも増加予想。ただし資材価格上昇や地政学リスク等の外部要因が業績に影響し得る旨を会社は注記。加えて2025年9月に20億円の長期借入を決議しており、投資(工場建設等)進捗と借入影響は中期的に留意が必要。

財務指標

  • 財務諸表要点(百万円未満切捨て、単位:百万円)
    • 売上高:9,213(前期 9,307、△93、△1.0%)
    • 営業利益:563(前期 449、+114、+25.5%)
    • 経常利益:565(前期 456、+109、+24.0%)
    • 当期純利益:433(前期 211、+222、+105.7%)
    • 総資産:7,488(前期 7,167、+321)
    • 純資産:4,170(前期 3,784、+386)
    • 自己資本比率:55.6%(安定水準、前期 52.7%)
    • 1株当たり当期純利益(EPS):89.58円(前期 43.58円)
    • 1株当たり純資産:861.15円(前期 781.90円)
  • 損益の詳細・収益性:
    • 売上総利益:2,091(売上高比 22.7%)
    • 販管費:1,528(前年ほぼ横ばい)
    • 営業利益率:6.1%(前期 4.8%、改善:良い)
    • 経常利益率:6.1%(前期 4.9%、改善)
    • 当期純利益率:4.7%(前期 2.3%、改善)
  • キャッシュ・フロー(当期)
    • 営業CF:+1,348(前期 +639、良化)
    • 投資CF:△74(前期 △359、投資支出減少/保険解約収入含む)
    • 財務CF:△746(前期 △318、借入返済等で支出増)
    • 現金残高:1,528(前期 1,001、+527)
  • 財務安全性(目安コメント付き)
    • 自己資本比率 55.6%(安定水準、目安40%以上で良好)
    • 負債合計 3,318 → 負債/純資産(負債比率)約79.6%(中程度、過度な借入はない)
    • 流動比率(流動資産3,325 / 流動負債2,495)= 約133%(短期支払能力は確保、目安100%以上で良好)
    • 有利子負債の動向:短期借入 300、長期借入 421(期末)→2025年9月に20億円の追加借入予定(設備担保あり)
    • インタレスト・カバレッジ・レシオ 138.9倍(非常に高く利払い余裕あり)
  • 効率性
    • 売上高営業利益率は6.1%に上昇(改善トレンド)
    • 総資産回転率:売上/総資産 = 9,213 / 7,488 ≒ 1.23回(業界比較は留保)
  • セグメント別(当期)
    • ネット印刷通信販売事業:売上 9,118.5百万円(前期比△56.9百万円)、セグメント利益 746.5百万円(前期比+152.0百万円)
    • その他事業:売上 95.2百万円(前期比△35.9百万円)、セグメント利益 0.6百万円(前期は11.6百万円の損失→改善)
  • 財務の解説:
    • 利益改善は主に営業利益率の向上と特別利益(保険解約返戻金等)の寄与。固定資産は有形減少で設備の減損がなく、無形のソフトウェア等は増加。運転資金では買掛金の増加が営業CFを押し上げた。

配当

  • 配当実績と予想:
    • 2025年8月期(当期):中間 0円、期末 13.00円、年間合計 13.00円、配当総額 66百万円
    • 2024年8月期:年間 13.00円、配当総額 62百万円
    • 2026年8月期(会社予想):年間 13.00円(中間 0、期末 13.00円)
  • 指標:
    • 当期配当性向:14.5%(前年 29.8%)→ 当期純利益増で配当性向は低下(余地あり)
    • 予想配当性向(2026予):16.8%
    • 配当利回り:–(株価に依存、短信記載なし)
  • 特別配当の有無:無し
  • 株主還元方針:定常配当継続。自己株式の取得は期中に限定的な処理(株式給付信託関連)。

セグメント別情報

  • セグメント別状況(主要点)
    • ネット印刷通信販売事業が売上・利益の大半を占める(売上 9,118.5百万円、セグメント利益 746.5百万円)。
    • 大口得意先売上が大幅減(3,215.9 → 2,646.8百万円、△569.1百万円)。一方で大口以外の顧客は増加(5,946.5 → 6,419.2百万円、+472.7百万円)。新規獲得数は13,328社→13,826社(+498社)。
    • 新規獲得あたりの広告費は4,409円→6,437円に上昇(獲得効率は低下、広告単価上昇を示唆)。
    • その他事業は売上・収益とも小規模で、当期は損失から小幅黒字化。
  • 前年同期比較:
    • セグメント利益は大幅増(ネット印刷での利益率改善が主因)。
  • セグメント戦略:
    • 収益性重視で大口比率を下げ、高利益率顧客への注力。生産性向上・自動化・環境対応・サイト/マーケティング強化を推進。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:短信に明示の中期数値目標はなし。だが投資(九州第二工場建設、次世代基幹システム構築)により生産能力・効率化を図る方針。
  • KPI達成状況:新規会員獲得は増加(+498社)。会社は2026期末累計会員数251,195社を目標(新規獲得13,491社想定)。

競合状況や市場動向

  • 競合比較:主要顧客の一つであるラクスルへの販売が減少(2,257.4 → 1,861.0百万円、△396.4百万円)。同業他社との相対的な位置付けは短信に詳細なし(–)。
  • 市場動向:国内景気は緩やかな回復だが地政学・米国金融政策等の不確実性あり。印刷需要はインバウンド回復でコロナ前水準へ戻りつつあるとの認識。

今後の見通し

  • 業績予想(2026年8月期:2025/9/1–2026/8/31、会社予想)
    • 通期売上高:9,867百万円(+7.1%)
    • 営業利益:620百万円(+10.2%)
    • 経常利益:617百万円(+9.1%)
    • 当期純利益:373百万円(△13.8%)※当期純利益は減少予想(前年の特別利益等の反動を織り込む可能性)
    • 前提条件:新規会員獲得13,491社、1社当たり広告費7,888円想定。資材価格は上昇見込みだが効率改善で吸収する計画。
  • 予想の信頼性:過去の減損・特別損益の影響が大きく、当期は特別利益が寄与したため、来期利益は変動しやすい。会社は業績予想の前提や変動要因を注記。
  • リスク要因:
    • 為替・原材料(印刷資材)価格の上昇
    • 大口顧客との取引集中リスク(主要顧客売上の変動)
    • 地政学リスクや金融政策による需要変動
    • 設備投資(新工場)に伴うプロジェクトリスク・借入増加

重要な注記

  • 会計方針の変更・見積り変更・修正再表示:無し
  • 重要な後発事象:2025年9月12日取締役会で三井住友銀行から20億円の借入を決議(工場建設・借換・設備投資等)。借入は担保あり、期間10年(元金均等)。会社は当該借入が2026年8月期業績への影響は軽微と見込むが今後の開示を行う旨。
  • 監査:決算短信は公認会計士又は監査法人の監査対象外。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 7805
企業名 プリントネット
URL https://odahara.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 情報通信・サービスその他 – その他製品

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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