2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社は通期予想を据え置き(修正なし)、中間決算は概ね会社予想と整合。市場コンセンサスの提示はなし。特段のネガティブサプライズは見られないが、純利益が大幅増(前年同期比上振れ要因あり)。
- 業績の方向性:増収増益(売上高39,541百万円で前年同期比+0.6%、営業利益1,379百万円で+26.6%、親会社株主に帰属する中間純利益1,675百万円で+134.4%)。
- 注目すべき変化:中間純利益が前年同期714百万円→1,675百万円(+134.4%)と大幅増。経常利益・営業利益も改善。営業利益率は約3.5%(前年中間約2.8%)に向上。
- 今後の見通し:通期予想(売上 90,000百万円、営業利益 3,600百万円、当期純利益 2,650百万円)は変更なし。中間時点での進捗は売上・営業利益ともにやや平年の半期比(50%)を下回るが、純利益は特殊損益や税金影響で進捗率が高い(詳細は下欄)。
- 投資家への示唆:アパレル事業の改善が業績牽引。純利益増は関係会社株売却益や受取配当増など非営業項目と法人税負担の減少が寄与しており、通期業績の持続性は営業利益動向を確認する必要あり。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:株式会社ヤギ
- 主要事業分野:マテリアル(繊維原料・生地等)、ライフスタイル(化粧雑貨・タオル等)、アパレル(OEM等)、ブランド・リテール、不動産
- 代表者名:代表取締役社長執行役員 八木 隆夫
- 中期経営計画:中期経営計画2026「Heritage to the future」
- 報告概要:
- 提出日:2025年11月10日
- 対象会計期間:2026年3月期 第2四半期(中間期、2025年4月1日〜2025年9月30日)
- 決算説明会:決算説明動画を配信予定
- 半期報告書提出予定日:2025年11月14日
- 配当支払開始予定日:2025年12月3日
- セグメント(報告セグメント名と概要):
- マテリアル事業:天然繊維・生地・素材等
- ライフスタイル事業:化粧雑貨、タオル等生活用品
- アパレル事業:OEM含む衣料品製造・販売
- ブランド・リテール事業:自社ブランド運営・小売
- 不動産事業:賃貸等
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(普通株式):9,140,000株(自己株式含む)
- 期中平均株式数(中間期):8,400,927株
- 期末自己株式数:697,447株(2026年3月期中間期)
- 時価総額:–(記載なし)
- 今後の予定:
- 半期報告書提出:2025年11月14日
- 決算説明資料配信:あり(動画)
- 株主総会・IRイベント:–(決定情報なし)
決算サプライズ分析
- 予想 vs 実績(会社公表の通期予想との対比)
- 売上高:中間実績 39,541百万円。通期予想 90,000百万円に対する進捗 43.9%(通期ベースから見るとやや遅れ。半期で50%を想定すると未達ペース)。
- 営業利益:中間実績 1,379百万円。通期予想 3,600百万円に対する進捗 38.3%(通期の半分に対してやや遅れ)。
- 親会社株主に帰属する当期純利益:中間実績 1,675百万円。通期予想 2,650百万円に対する進捗 63.2%(特別利益や税負担の減少で進捗良好)。
- サプライズの要因:
- 純利益が大幅増の主因は、関係会社株式売却益257百万円、受取配当金の増加(238百万円等)、営業外収益増と法人税等の減少(213百→前期516百)などの非営業要因および税効果。営業面ではアパレル事業の増益貢献が大きい。
- マテリアル事業は売上減・利益減(為替や市況影響)、一方でアパレル事業とブランド・リテールの改善が全体業績を押し上げた。
- 通期への影響:
- 会社は通期予想を据え置き(修正なし)。営業ベースの進捗がやや弱く、通期達成の鍵は下期での営業回復(特にマテリアルの市況回復やアパレルの継続的寄与)。純利益は中間で進捗良好だが、非反復的要素の影響を受けているため通期での持続性は注意。
財務指標
- 財務諸表の要点(中間期末 2025/9/30)
- 総資産:79,576百万円(前期末 79,196百)
- 純資産:44,761百万円(前期末 43,176百)
- 自己資本比率:56.3%(安定水準、前期 54.5%)
- 流動資産:53,656百円(前期末 55,969 百、主に現金・預金減少)
- 現金及び預金:6,941百円(前期末 11,839百 → 中間末 6,941百、資料別表の期末現金同等物は6,880百円)
- 流動負債:22,867百円(前期末 24,649百→減少、短期借入金減少が主因)
- 収益性(中間期)
- 売上高:39,541百万円(前年同期比 +0.6%、金額差 +238百万円)
- 営業利益:1,379百万円(前年同期比 +26.6%)
- 営業利益率:約3.5%(前年中間 約2.8%、改善は良い)
- 経常利益:1,714百万円(前年同期比 +58.6%)
- 親会社株主に帰属する中間純利益:1,675百万円(前年同期比 +134.4%)
- 1株当たり中間純利益(EPS):199.49円(前年同期 85.62円、↑)
- 進捗率分析(通期予想に対する中間進捗)
- 売上高進捗率:39,541 / 90,000 = 43.9%(半期比50%を下回る)
- 営業利益進捗率:1,379 / 3,600 = 38.3%(やや遅れ)
- 純利益進捗率:1,675 / 2,650 = 63.2%(高進捗、ただし非反復要因含む)
- 過去同期間との比較:営業・経常は改善、純利益は大幅改善(前中間714百→1,675百)
- 財務の安全性
- 自己資本比率 56.3%(安定水準、目安40%以上で安定)
- 流動比率(概算):53,656 / 22,867 ≒ 235%(短期支払能力良好)
- 負債の概要:短期借入金 3,311百、長期借入金 8,245百(大きな増加はなし)
- 効率性
- 売上高営業利益率は改善(約3.5%)だが、マテリアル事業の収益性低下が改善余地
- セグメント別(中間実績)
- マテリアル事業:売上 11,302百(△8.6%)、セグメント利益 343百(△28.2%)
- ライフスタイル事業:売上 2,451百(+0.6%)、利益 296百(+14.4%)
- アパレル事業:売上 24,145百(+5.3%)、利益 2,247百(+39.0%)
- ブランド・リテール事業:売上 2,600百(+23.8%)、セグメント損失 △706百(損失縮小)
- 不動産事業:売上 455百(+7.2%)、利益 221百(+4.8%)
- 財務の解説:
- 営業キャッシュ・フローは△1,322百(前年同期△962百)とマイナス。売上債権・棚卸資産の増加が主因。
- 投資活動は△1,683百、関係会社株式売却収入523百などあり。財務活動で自己株買付や配当支払等で△1,804百。結果、現金および現金同等物は期末で6,880百(前期中間 11,789百)へ減少。
配当
- 中間配当:50円(2026年3月期 中間)
- 期末配当(予想):61円(通期配当予想 合計111円)
- 前期(2025年3月期)実績:中間0円、期末90円、年間90円
- 配当性向:当期の配当性向(通期予想ベース)=予想当期純利益2,650百に対し総配当(中間支払含む)等から計算すると–(数値要算出)、直近の配当は増配傾向(90→111)
- 自社株買い:取締役会決議により自己株式取得(上限360,000株)実施。実績:320,000株、取得総額 1,004.8百円(1株あたり3,140円)。株主還元の一環。
セグメント別情報(詳細)
- マテリアル事業:売上減(-8.6%)・利益減(-28.2%)。為替変動、合成繊維市況低迷、取引先の生産調整等が要因。ただしサステナブル原料(オーガニックコットン等)は好調。
- ライフスタイル事業:売上ほぼ横ばい、利益改善。タオルは販売価格見直しやEC強化で堅調、化粧雑貨は中国市場停滞・インバウンド減が逆風。
- アパレル事業:増収増益(売上+5.3%、利益+39.0%)。OEMの販売先拡大、新素材LAVATECHの採用、生産・物流コスト削減が寄与。
- ブランド・リテール事業:売上大幅増(+23.8%)もセグメントでは依然損失(ただし損失縮小)。MD改善と出店戦略が奏功。
- 不動産事業:増収増益(+7.2%、利益+4.8%)で安定的に貢献。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画2026(最終年度):「事業」「グローバル」「グループ経営」「人材」「ESG」を軸に収益力強化とポートフォリオの選択と集中を推進。
- 進捗状況:アパレル・ブランドでの改善、サステナブル原料販売など計画の一部で成果あり。一方マテリアルの市況影響で全体計画達成には下期の回復が必要。
競合状況や市場動向
- 市場動向:国内は緩やかな回復ながら個人消費に弱さ。中国市場・インバウンドの回復遅れ、為替や国際通商(関税)等が事業影響。原材料相場や為替が収益に影響を与える。
- 競合比較:同業他社との比較データは開示なし(–)。
今後の見通し
- 業績予想:通期予想の修正はなし(売上 90,000百、営業利益 3,600百、当期純利益 2,650百)。会社は前提に変更なしと説明。
- 予想の信頼性:中間での純利益は非営業要因や税務影響が大きく、通期での持続性判断は営業利益の下期動向に依存。
- リスク要因:原材料価格・為替変動、国際通商リスク(関税)、中国市場・インバウンドの回復遅延、景気動向、在庫・受注の不確実性。
重要な注記
- 会計方針の変更:該当なし。
- 連結範囲の変更:当中間期に新規連結1社(九州ツバメタオル株式会社)を追加。
- 中間連結財務諸表は監査(レビュー)対象外。
- 自己株式の取得:2025年9月26日取締役会決議、320,000株取得(取得価額 1,004,800,000円、受渡日 2025/10/1)。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 7460 |
| 企業名 | ヤギ |
| URL | http://www.yaginet.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 商社・卸売 – 卸売業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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