2025年8月期 第3四半期 決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社予想(通期)に対する修正は無し。市場予想は提示なしのため比較不可(市場予想:–)。四半期累計の業績は会社見通しと整合性あり(通期予想からの進捗差分あり)。
- 業績の方向性:増収増益(売上高+31.6%、営業利益+117.0%)だが、親会社株主に帰属する四半期純利益は特別損益の影響で△49.4%と減少。
- 注目すべき変化:営業利益は大幅改善(365百万円→793百万円、+117.0%)した一方、前年は特別利益(投資有価証券売却益・固定資産売却益等)が大きく、当期は投資有価証券評価損・貸倒引当金繰入等の特別損失が計上され純利益が大きく減少。
- 今後の見通し:通期予想(売上18,000百万円、営業利益1,800百万円、当期純利益1,100百万円)に対して売上進捗は良好(約68.5%)だが、営業利益・当期純利益の進捗は低く、下期の収益確保が重要。会社は通期予想を据え置き(修正無)。
- 投資家への示唆:営業ベースではEPC(国内)と不動産の寄与で収益改善中。ただし非経常損益や評価損、借入増加に伴う支払利息増等が純利益・財務安全性に影響している点に注意。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:JESCOホールディングス株式会社
- 主要事業分野:電気設備・電気通信設備工事を中心としたEPC事業(国内、アセアン)および不動産事業(賃貸・売買等)
- 代表者名:代表取締役社長 唐澤 光子
- URL:https://www.jesco.co.jp/
- 報告概要:
- 提出日:2025年7月14日
- 対象会計期間:2025年8月期 第3四半期累計(2024年9月1日~2025年5月31日)
- 決算説明会の有無:無
- セグメント:
- 国内EPC事業:再生可能エネルギー、無線通信インフラ等のEPCおよび保守
- アセアンEPC事業:ベトナム中心の電気・ICTエンジニアリングおよび建設
- 不動産事業:保有ビルの賃貸、販売用不動産等
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(普通株式、自己株式含む):6,954,000株(第3Q)
- 期中平均株式数(累計):6,926,556株
- 時価総額:–(提示なし)
- 今後の予定:
- 決算発表:今回(第3Q)発表済
- 株主総会/IRイベント:–(提示なし)
決算サプライズ分析
- 予想 vs 実績(会社予想は通期)
- 売上高:第3四半期累計 12,324 百万円。通期予想 18,000 百万円に対する達成率 68.5%(進捗良好)。
- 営業利益:第3四半期累計 793 百万円。通期予想 1,800 百万円に対する達成率 44.1%(進捗は低め)。
- 親会社株主に帰属する当期純利益:第3四半期累計 349 百万円。通期予想 1,100 百万円に対する達成率 31.7%(進捗低い)。
- サプライズの要因:
- 営業面:国内EPC・不動産が寄与し増収増益(営業利益改善)が主因。
- 純利益面:前年は大口の特別利益(投資有価証券売却益・固定資産売却益等)があった一方、当期は投資有価証券評価損(85,300千円)、貸倒引当金繰入(18,086千円)等の特別損失計上により純利益が大幅減少。支払利息も増加(49,550→69,624千円)。
- 通期への影響:会社は通期予想を修正していないが、営業利益進捗が低いため下期の受注・施工進捗確保が不可欠。非経常損益や評価損の動向次第で通期純利益の実現性に不確定要因あり。
財務指標
- 財務諸表(要点、百万円表示)
- 売上高(第3Q累計):12,324(前期9,367、+31.6%)
- 売上総利益:1,928(同1,549、+24.5%)
- 営業利益:793(同365、+117.0)
- 経常利益:788(同377、+108.7)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益:349(同691、△49.4)
- 総資産:19,147(前連結年度末17,734、増加)
- 純資産:6,913(前連結年度末6,746、増加)
- 自己資本比率:35.6%(前期37.4%)(目安:40%以上で安定)
- 収益性(第3Q累計 vs 前年同期間)
- 売上高:12,324 百万円(+31.6% / 前年比 +2,956 百万円)
- 営業利益:793 百万円(+117.0% / 前年比 +428 百万円)
- 営業利益率:6.43%(793/12,324)(前期約3.90%→改善、※良い傾向)
- 経常利益:788 百万円(+108.7%)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益:349 百万円(△49.4%)
- 1株当たり四半期純利益(EPS):50.44 円(前年100.28 円、△約49.7%)
- 進捗率分析(通期予想に対する第3Q累計進捗)
- 売上高進捗率:68.5%(12,324/18,000)
- 営業利益進捗率:44.1%(793/1,800)
- 純利益進捗率:31.7%(349/1,100)
- コメント:売上は順調だが営業利益・純利益は下期寄りの見込みで、特に純利益は非経常要因で進捗が低い。
- 財務の安全性
- 自己資本比率 35.6%(目安40%未満 → やや低下、注意)
- 負債合計 12,234 百万円(前期10,988 百万円、増加)
- 流動比率(概算):流動資産14,242 / 流動負債5,646 = 約252%(良好)
- 有利子負債(概算、短期借入+長期借入+1年内長期返済分):約7,533 百万円
- 有利子負債/自己資本(概算):7,533 / 6,720 ≒ 1.12(約112%)
- 効率性
- 総資産回転率(概算):売上12,324 / 総資産19,147 = 0.64回転
- 売上高営業利益率は改善中(約6.4%)
- セグメント別(第3Q累計、百万円)
- 国内EPC事業:売上 9,069(+9.9%)、受注高 7,675(△25.9%)、セグメント利益 750(+7.8%)
- アセアンEPC事業:売上 1,143(+31.8%)、受注高 804(△31.7%)、セグメント損失 △188(前年△270)
- 不動産事業:売上 2,111(+755.4%、※販売用不動産売却1件が寄与)、セグメント利益 320(前年17)
- 財務の解説:
- 売上・営業利益は国内EPCの再生可能エネルギー・通信インフラ案件と不動産売却で改善。
- 一方、投資有価証券評価損や貸倒引当金計上、建設部門(ベトナム)での貸倒回収注力等が特別損失を増やし当期純利益を圧迫。
- 長期借入金の増加(約2,011 百万円増)により固定負債が増加し、支払利息も増大。
配当
- 配当実績と予想:
- 2024年8月期:年間30.00円(中間0、期末30)
- 2025年8月期(予想):年間40.00円(中間0、期末 普通配当30円 + 記念配当10円)
- 直近で配当予想に修正あり(増配+記念配当)
- 配当利回り:–(株価情報なし)
- 配当性向(会社予想ベース):配当40円 / 1株当たり当期純利益159.01円 ≒ 25.2%(適度な水準)
- 株主還元方針:記念配当含む増配実施(自社株買いの記載は無し)
セグメント別情報(要点)
- 国内EPC事業:受注高は前年より減少(▲25.9%)だが、既存契約の売上化で売上・利益は増。再生可能エネ(自家消費型、メガソーラー)および系統用蓄電設備、無線通信インフラが牽引。
- アセアンEPC事業:エンジニアリングは受注・売上拡大。建設部門はベトナムの規制強化等で厳しい状況、貸倒引当金等で損失が続くが損失幅は縮小。
- 不動産事業:販売用不動産1件の売却・保有ビル満床で大きく増収増益(前年との比較で大幅改善、特殊要因あり)。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画上の方針:EPCの収益力向上と不動産収益の平準化、資本効率(ROE10%以上)、株主還元強化等を継続。
- KPI達成状況:売上・営業利益は改善傾向で中計の収益強化方向に合致。ただし自己資本比率低下・借入増は資本効率改善と矛盾する面があり、資本政策の進捗(政策保有株式売却等)を注視。
競合状況や市場動向
- 市場動向:第7次エネルギー基本計画で太陽光比率拡大目標が示され、屋根置き太陽光義務化の動き等は同社の受注追い風。系統用蓄電設備需要も増加傾向。
- 競合比較:同業他社との相対的な位置付けは資料に記載なし(比較データ:–)。ただし国内再エネ・通信インフラ工事分野での受注拡大は追い風。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期業績予想に修正なし:売上 18,000 百万円(+21.6%)、営業利益 1,800 百万円(+57.4%)、親会社株主に帰属する当期純利益 1,100 百万円(+8.7%)
- 会社予想の前提:特記事項としては明記なし(為替・原油等の前提は提示なし)。
- 予想の信頼性:第3Qの売上進捗は良いが、営業利益・純利益進捗は低く、特に純利益は非経常項目の影響を受けやすいため保守的な見方も必要。
- リスク要因:為替・資源価格、ベトナム等海外規制動向、貸倒リスク、金融コスト上昇(借入増・支払利息増)や投資有価証券の評価損等。
重要な注記
- 会計方針の変更:法人税等に関する会計基準の改正を第1四半期から適用。四半期連結財務諸表への影響はないと記載。
- 四半期連結財務諸表の作成に特有の会計処理の適用:有。
- その他:第3Q累計における特別利益(前年側)と特別損失(当期側)が業績比較に大きく影響している点が重要。
(注)数字・比率は有価証券報告書・決算短信記載の百万円・千円データを基に概算算出。市場予想・株価等の情報が提供されていない項目は「–」と表記。投資助言は行っておりません。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 1434 |
| 企業名 | JESCOホールディングス |
| URL | http://www.jesco.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 建設・資材 – 建設業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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