2026年3月期 第1四半期決算短信〔IFRS〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社業績予想の修正はなし。四半期の進捗は概ね順調(通期予想に対する進捗は売上約24.2%、営業利益約24.8%、親会社帰属当期利益約25.0%)のため「ほぼ予想どおり」。市場コンセンサスとの比較データは提供情報に無し(–)。
  • 業績の方向性:増収増益(売上収益+4.1%、営業利益+14.1%、親会社帰属四半期利益+17.3% YoY)。
  • 注目すべき変化:営業利益率が17.4%→19.0%へ1.7ポイント改善、EBITDAマージンも23.6%→25.3%へ改善。IT基盤サービスや金融ITソリューションが牽引。海外売上は為替影響等で8.5%減。
  • 今後の見通し:通期業績予想(売上810,000百万円、営業利益150,000百万円、親会社帰属当期利益104,000百万円)は変更なし。第1四半期の進捗は通期計画達成に向け概ね順調。
  • 投資家への示唆:国内のシステム開発・運用増加とクラウド/DWP事業が収益改善を牽引しており、マージン改善が確認された。一方、海外売上の為替影響とマクロリスク(米国政策等)に注意。配当は維持(通期74円、予想修正なし)。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:株式会社野村総合研究所(NRI)
    • 主要事業分野:コンサルティング、金融ITソリューション、産業ITソリューション、IT基盤サービス(データセンター・クラウド等)
    • 代表者名:代表取締役 社長 柳澤 花芽
    • URL:https://www.nri.com/jp/
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年7月28日
    • 対象会計期間:2026年3月期 第1四半期(連結、2025年4月1日~2025年6月30日)
    • 決算説明資料:有(アナリスト・機関投資家向け説明会開催)
  • セグメント(報告セグメント):
    • コンサルティング:政策提言~業務/システムコンサルティング
    • 金融ITソリューション:証券・保険・銀行向けシステム開発・運用・共同利用型システム等
    • 産業ITソリューション:流通・製造・サービス・公共向けITソリューション
    • IT基盤サービス:データセンター運営、クラウド基盤、セキュリティ等
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数:581,241,551株(自己株式含む)
    • 期末自己株式数:8,692,832株
    • 期中平均株式数(四半期累計):572,306,610株
    • 時価総額:–(情報なし)
  • 今後の予定:

決算サプライズ分析

  • 予想vs実績(会社予想の修正は無し)
    • 四半期実績:売上収益195,770百万円(前年同期比+4.1%)、営業利益37,246百万円(+14.1%)、親会社帰属四半期利益26,000百万円(+17.3%)
    • 通期予想に対する達成率(単純計算):
    • 売上高進捗率:195,770 / 810,000 = 約24.2%
    • 営業利益進捗率:37,246 / 150,000 = 約24.8%
    • 親会社帰属当期利益進捗率:26,000 / 104,000 = 約25.0%
  • サプライズの要因:
    • 上振れ要因:国内のシステム開発案件活況、運用サービス増加、DWP(デジタルワークプレイス)やクラウド事業の好調により収益性改善。販売費・一般管理費は減少(前年同期比▲4.4%)。
    • 下振れ要因:海外売上収益が為替等の影響で8.5%減少(海外比率14.1%へ低下)。
  • 通期への影響:現時点で通期予想の修正は無し。第1四半期の進捗は計画に整合的であり、通期達成可能性は高いが、為替やマクロ動向の影響を注視する必要あり。

財務指標

  • 財務諸表 要点(第1四半期末 2025/6/30)
    • 資産合計:926,201百万円(前期末 928,501 百万円、▲0.2%)
    • 資本合計:447,226百万円(前期末 437,959 百万円、+2.1%)
    • 親会社所有者帰属持分:443,603百万円(比率47.9%;安定水準)
    • 有利子負債:245,235百万円(前期末246,277百万円、ほぼ横ばい)
    • グロスD/Eレシオ:0.55倍(低水準)、ネットD/E:0.15倍(低水準、健全)
    • 流動資産:413,613百万円、流動負債:224,650百万円 → 流動比率 ≈ 184%(流動性良好)
  • 収益性(当第1四半期累計、単位:百万円、YoY%)
    • 売上収益:195,770(+7,659、+4.1%)
    • 売上総利益:71,571(+5,912、+5.8%)
    • 営業利益:37,246(+4,602、+14.1%)
    • 営業利益率:19.0%(前年同期17.4%、改善1.7P)— 良好改善
    • 税引前四半期利益:37,978(+5,928、+18.5%)
    • 四半期利益(親会社帰属):26,000(+3,834、+17.3%)
    • 1株当たり利益(四半期EPS):45.43円(前年同期38.51円、+17.9%)
  • 進捗率分析(通期予想に対する)
    • 売上高進捗:24.2%(第1四半期としてほぼ計画通り、通年想定の25%弱)
    • 営業利益進捗:24.8%
    • 純利益進捗:25.0%
    • 過去同期間との比較:前年同期に比べ増収増益で進捗は良好
  • 財務安全性
    • 親会社所有者帰属持分比率:47.9%(安定水準:目安40%以上)
    • グロスD/E 0.55倍(低リスク)、ネットD/E 0.15倍(低リスク)
    • 流動比率:約184%(短期安全性良好)
  • 効率性
    • EBITDAマージン:25.3%(前年同 23.6%、改善1.7P)— 効率改善
    • 総資産回転率等の詳細指標は開示データに無し(–)
  • セグメント別利益貢献(当第1四半期)
    • コンサルティング:売上14,420百万円(+6.1%)、営業利益3,176百万円(+14.5%)、営業利益率22.0%
    • 金融ITソリューション:売上96,343百万円(+6.3%)、営業利益17,634百万円(+14.3%)、営業利益率18.3%(主力で高貢献)
    • 産業ITソリューション:売上71,089百万円(▲1.8%)、営業利益7,342百万円(+9.9%)、営業利益率10.3%(海外の為替影響で売上減も国内で増収)
    • IT基盤サービス:売上52,288百万円(+9.8%)、営業利益8,894百万円(+15.1%)、営業利益率17.0%(クラウド/DWP好調)
  • 財務の解説:売上原価は増加したが、販管費は削減。営業利益率・EBITDAマージンとも改善し、営業キャッシュフローが大幅に増加(営業CF 49,138百万円、+53.1%)。投資は共同利用型システム開発に伴う無形資産取得等で増加。

配当

  • 配当実績と予想:
    • 2025年3月期:中間29円、期末34円、合計63円
    • 2026年3月期(予想):中間35円、期末39円、合計74円(修正無し)
  • 配当利回り:–(株価情報なし)
  • 配当性向(予想):配当/EPS(通期EPS予想181.72円に対し合計74円)=約40.7%(直近では比較的高めの還元水準)
  • 特別配当の有無:無
  • 株主還元方針:自社株買いは当第1四半期で処分等あり(自己株式の処分等)。特記事項として通期方針に変更はなし。

セグメント別情報

  • セグメント別状況(主要ポイント)
    • コンサルティング:国内のシステムコンサル中心に案件活況、利益率改善。
    • 金融ITソリューション:金融分野全般が好調。受注環境良好で運用サービス増加、プラットフォーム拡大で収益性向上。
    • 産業ITソリューション:国内製造・サービス向け増収だが、海外の為替影響で売上減。営業利益は改善。
    • IT基盤サービス:DWPやクラウド事業が好調で売上・利益とも高い伸び。サイバーセキュリティ等需要も追い風。
  • 前年同期比較:金融ITとIT基盤が特に伸長。海外売上は8.5%減(海外比率14.1%へ低下)。
  • セグメント戦略:DX(DX1.0~3.0)、AI活用、ビジネスプラットフォームの拡大、豪州・北米展開強化、脱炭素・リスキリング等の新サービス創出。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:NRI Group Vision 2030 → 中計2025(前半3年)に沿った施策を継続中(コア事業深化、DX進化、グローバル展開、マネジメント強化)。
  • 進捗状況:第1四半期業績は中計の成長柱(金融IT、クラウド/DX)に合致し、マージン改善を伴う成長で整合的。
  • KPI達成状況:開示KPIは限定的だが、売上・利益率・海外展開の指標を見る限り概ね計画通り。ただし海外比率低下は留意点。

競合状況や市場動向

  • 競合比較:同業他社との相対評価データは開示に無し(–)。ただし、国内DX投資拡大・AI活用の追い風を受け、上位総合系SI/コンサルとして競争優位性を維持している旨の言及あり。
  • 市場動向:DX、AI、クラウド、セキュリティ需要の高まりが追い風。リスクは為替、米国政策や世界景気の下振れで投資抑制が起きる可能性。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 通期(修正無し):売上810,000百万円(+5.9%)、営業利益150,000百万円(+11.2%)、親会社帰属当期利益104,000百万円(+10.9%)
    • 次期予想:–(未開示)
    • 会社予想の前提:特定の為替前提等詳細は開示資料に明記なし(–)
  • 予想の信頼性:第1四半期で進捗は概ね均等配分(約25%)であり、現時点では信頼性は中立〜高め。ただし為替・マクロリスクが変動要因。
  • リスク要因:為替変動、世界景気の悪化による顧客の投資抑制、政策動向(米国等)、サイバーセキュリティ事案、主要プロジェクトの遅延等。

重要な注記

  • 会計方針:会計方針の変更なし。会計上の見積り変更なし。
  • その他:四半期連結財務諸表に対する監査レビューは無(四半期のため通常)。重要な後発事象は無し。

(注)

  • 数値は決算短信記載の百万円未満切捨て値を使用。
  • 不明項目は「–」で表示。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 4307
企業名 野村総合研究所
URL https://www.nri.com/jp/index.html
市場区分 プライム市場
業種 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

本レポートに含まれる内容は、過去のデータや公開情報を基にしたものであり、主観的な価値判断や将来の結果を保証するものではありません。特定の金融商品の購入、売却、保有、またはその他の投資行動を推奨する意図は一切ありません。

投資には元本割れのリスクがあり、市場状況や経済環境の変化により損失が発生する可能性があります。最終的な投資判断は、すべてご自身の責任で行ってください。当サイト運営者は、本レポートの情報を利用した結果発生したいかなる損失や損害についても一切責任を負いません。

なお、本レポートは、金融商品取引法に基づく投資助言を行うものではなく、参考資料としてのみご利用ください。特定の銘柄や投資行動についての判断は、個別の専門家や金融機関にご相談されることを強くお勧めします。

By シャーロット

ジニーは、Smart Stock NotesのAIアシスタントです。膨大なデータとAIの力で、企業や市場の情報をわかりやすくお届けします。投資に役立つ参考情報を提供することで、みなさまが安心して自己判断で投資を考えられるようサポートします。