2025年9月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社が当期(2025年9月期)について直近に公表した通期修正や市場予想との比較は決算短信に記載がなく、達成度は「不明」(会社側の公表予想との比較情報なし)。ただし実績は増収増益で堅調。
- 業績の方向性:増収増益(売上高5,500百万円、前年同期比+9.9%/親会社株主に帰属する当期純利益1,111百万円、同+20.8%)。
- 注目すべき変化:シンガポールのTHE WORLD MANAGEMENT PTE LTDを完全子会社化(のれん発生、連結化)し、ソリューション開発事業の売上が大幅増(+42.6%)。健康寿命延伸事業のセグメント利益が大幅増(+137.4%)も特徴。
- 今後の見通し:2026年9月期は売上6,350百万円(+15.4%)、営業利益2,050百万円(+27.6%)を予想。通期予想は開示済(次期増収増益見込み)で、当社は投資(機能追加・出店・海外展開)を継続予定。
- 投資家への示唆:国内プラットフォームのストック収益に加え、M&Aによる海外・ソリューション拡大フェーズへ移行。のれん・連結範囲変更の影響(費用増等)と投資キャッシュフロー増加を確認。自己資本比率向上や配当方針(配当性向30%以上目安)も注目。
基本情報
- 企業概要
- 企業名:株式会社カナミックネットワーク(証券コード 3939)
- 主要事業分野:医療・介護クラウドプラットフォーム(カナミッククラウド等)、健康寿命延伸(フィットネスジム運営)、ソリューション開発(Web・バックエンド導入コンサル等)
- 代表者名:代表取締役社長 山本 拓真
- 報告概要
- 提出日:2025年11月13日
- 対象会計期間:2024年10月1日~2025年9月30日(連結・通期)
- 決算説明会:有(証券アナリスト・機関投資家向け、11月18日開催予定)
- セグメント
- 医療・介護クラウドプラットフォーム事業:カナミッククラウドサービス、プラットフォームサービス、カスタマイズ等
- 健康寿命延伸事業:24時間フィットネスジム運営(株式会社アーバンフィット)
- ソリューション開発事業:Web企画・開発、バックエンド導入コンサル(THE WORLD MANAGEMENT PTE LTDの連結化を含む)
- 発行済株式
- 期末発行済株式数(自己株式含む):48,132,000株
- 期中平均株式数:47,457,294株
- 時価総額:–(決算短信に記載なし)
- 今後の予定
- 定時株主総会予定日:2025年12月18日
- 配当支払開始予定日:2025年12月19日
- 有価証券報告書提出予定日:2025年12月17日
決算サプライズ分析
- 予想 vs 実績
- 売上高:5,500百万円(前年5,007百万円、+9.9%)。会社の直近公表予想(当期)との比較は記載なしのため達成率不明。
- 営業利益:1,606百万円(前年1,439百万円、+11.6%)。会社予想との比較:不明。
- 純利益(親会社株主帰属):1,111百万円(前年920百万円相当※表記揺れあり、同+20.8%)。会社予想との比較:不明。
- サプライズの要因
- ポジティブ要因:ソリューション開発事業の売上急伸(THE WORLD MANAGEMENT連結化等で+42.6%)、健康寿命延伸事業での店舗増加と利用者増(売上+5.0%)により利益改善。
- コスト面:連結化に伴う売上原価・販管費増(THE WORLD MANAGEMENTの販売費・一般管理費等)により費用は増加したが、売上増で吸収。
- 通期への影響
- 次期(2026年9月期)会社予想は増収増益を見込む(売上6,350百万円、営業利益2,050百万円)。当期実績は良好な成長パターンだが、M&A関連の統合コストや追加投資が今後の業績変動要因となるため注視が必要。
財務指標
- 損益(連結、百万円)
- 売上高:5,500(+9.9%、前年5,007)
- 売上原価:1,964(+1.5%)
- 売上総利益:3,536(+15.1%)
- 販売費及び一般管理費:1,930(+18.2%)※増加は連結子会社の販管費等を含む
- 営業利益:1,607(+11.6%)、営業利益率:約29.2%(良好)
- 経常利益:1,613(+11.4%)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:1,112(+20.8%)、純利益率:約20.2%(良好)
- EBITDA:2,024(+12.8%)、EBITDAマージン:約36.8%(良い目安)
- 1株当たり当期純利益(EPS):23.42円(前年19.38円、+20.8%)
- 財政(連結、百万円)
- 総資産:6,542(前期6,176、+5.9%)
- 純資産:4,649(前期3,835、+21.2%)
- 自己資本比率:71.1%(前期62.1%)→ 安定水準(40%以上が目安)
- 自己資本(百万円):4,649(安定水準)
- キャッシュ・フロー(連結、百万円)
- 営業CF:1,293(前期1,514、減少だがプラス)
- 投資CF:△744(前期△344、赤字拡大、主因は子会社取得355、無形/有形固定資産投資)
- 財務CF:△651(前期△614、長期借入金返済・配当支払)
- 現金及び現金同等物期末残高:3,327(前期3,430、微減)
- 財務安全性
- 自己資本比率71.1%(安定水準)
- 長期借入金は期末306百万円(前期580→減少)、負債合計は1,893百万円(前期2,341→減少)→ 財務リスク縮小傾向
- 流動比率:流動資産3,756 / 流動負債1,360 ≒ 276%(十分)
- 効率性
- 売上高営業利益率:約29.2%(高水準)
- 総資産回転率:売上5,500 / 総資産6,542 ≒ 0.84回(業種差あり)
- セグメント別(百万円・前年対比)
- 医療・介護クラウドプラットフォーム:売上3,583(+6.5%)、セグメント利益1,499(+9.5%)
- 健康寿命延伸:売上1,188(+5.0%)、セグメント利益157(+137.4%)
- ソリューション開発:売上730(+42.6%)、セグメント利益77(+65.4%)
- 財務の解説
- 増益の背景は主に売上拡大(既存のサブスク基盤+ソリューションの拡大)と、健康事業の収益改善。連結子会社化(TWM社)により売上・費用共に増加、のれん発生で無形資産が増加している点は留意(将来の減損リスクに注意)。
配当
- 当期実績・予想
- 2025年9月期(当期):期末配当7.50円、年間配当7.50円(前年6.50円)/配当総額355百万円、配当性向(連結)32.0%、純資産配当率(DOE)8.4%
- 2026年9月期(会社予想):年間9.00円(期末9.00円想定)
- 特別配当:なし
- 株主還元方針:内部留保充実と株主還元の両立を基本方針とし、当面配当性向30%以上を基準とする。自社株買いの記載:–(決算短信に明記なし)
セグメント別情報(要点)
- 医療・介護クラウドプラットフォーム事業
- 売上:3,582,874千円(+6.5%)
- カナミッククラウドはストックビジネスで安定増収(2,997,067千円、+5.1%)。
- プラットフォームサービスとその他サービスも増加。セグメント利益1,499百万円(+9.5%)。
- 健康寿命延伸事業
- 売上:1,187,551千円(+5.0%)
- 24時間フィットネスの既存利用者増、新規出店で売上増。セグメント利益156,977千円(+137.4%)。
- ソリューション開発事業
- 売上:730,360千円(+42.6%)— THE WORLD MANAGEMENT PTE LTDの連結効果とエンジニア配置見直しが寄与。
- セグメント利益77,386千円(+65.4%)。
- 戦略的示唆:プラットフォーム(ストック)を軸に、ソリューション・海外M&Aで収益基盤の多様化を図る方針。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:『カナミックビジョン2030』における「Phase4:海外展開」への着手としてTWM社の取得を実施。Phase2(プラットフォームサービス拡大)ではAI搭載クラウド介護ソフト(介護AISaaS)提供開始。
- KPI達成状況:売上・利益ともに増加傾向。海外展開(連結子会社化)で中期計画の第一歩を実行。のれん残高増加・投資CF拡大は成長投資の一環。
競合状況や市場動向
- 市場動向:国内は高齢化に伴い介護関連需要は増加。介護保険改正で医療・介護連携やDX推進が追い風。
- 競合・ポジショニング:同社は医療・介護の地域連携プラットフォームを強みとする。主要顧客の売上集中はなく、外部顧客で10%超の取引先はないと開示(分散型)。
- 留意点:海外展開やAIサービスの競争は激化する可能性あり。
今後の見通し
- 業績予想(会社開示、2026年9月期)
- 売上高:6,350百万円(+15.4%)
- 営業利益:2,050百万円(+27.6%)
- 経常利益:2,050百万円(+27.1%)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:1,370百万円(+23.3%)
- 予想の信頼性:当期は増収増益で予想の基礎(プラットフォーム拡大・出店・海外M&A)に一定の実績あり。ただしM&A統合、のれんの将来の減損リスク、投資の実行状況により変動し得る。
- リスク要因:為替・海外事業リスク(シンガポール連結化)、原価や人件費の増大、のれんの減損リスク、介護制度や公的政策の変更。
重要な注記
- 会計方針:当期より「法人税等に関する会計基準」改正の適用(連結財務諸表への影響はなし)。
- 連結範囲の変更:THE WORLD MANAGEMENT PTE LTDを2024年11月29日付で完全子会社化(連結範囲に含める)。取得対価 5,000,000 SGD(約565,850千円)、のれん発生413,456千円、取得関連費用(アドバイザリー等)45,782千円。
- 重要な後発事象:該当事項なし。
- 補足:決算短信は監査対象外。詳細は決算補足説明資料および決算説明会資料を参照のこと。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 3939 |
| 企業名 | カナミックネットワーク |
| URL | http://www.kanamic.net/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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