2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社発表の通期予想に対する修正は無し(発表時点での想定どおり)。ただし、当第1四半期において特別損失(減損損失)を計上したため四半期純損失が大幅に拡大(会社予想自体は5月12日公表の予想を維持)。
  • 業績の方向性:増収減益(売上高は前年同期比+110.4%の増収、営業は営業損失に転落、親会社株主に帰属する四半期純損失が大幅拡大)。
  • 注目すべき変化:モバイルゲーム関連資産の減損1,563,462千円を計上し、四半期純損失が前年同期△153,628千円 → 当期△1,799,068千円へ大幅悪化。
  • 今後の見通し:会社は5月12日発表の通期予想(修正済)を維持。第1四半期で売上進捗は順調(通期の約25.5%)だが、既に計上した減損の影響で通期純損失見通しとの乖離確認が必要(会社は想定内としている)。
  • 投資家への示唆:売上は回復・拡大しているが、既存タイトルの収益性評価や資産価値の見直しで大幅な特別損失が発生。今後は「営業収益性の回復(既存タイトルの収益化)」と「減損リスクの管理」が注目点。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:株式会社ドリコム(Drecom Co., Ltd.)
    • 主要事業分野:ゲーム事業(自社/運用モバイルゲーム開発・運用)およびコンテンツ事業(IP保有・育成、出版・アニメ・MD等)
    • 代表者名:内藤 裕紀(代表取締役社長)
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年7月29日
    • 対象会計期間:2026年3月期 第1四半期累計期間(2025年4月1日〜2025年6月30日、連結・日本基準)
  • セグメント:
    • ゲーム事業:モバイルゲームの開発・運用、自社配信タイトル等
    • コンテンツ事業:IP/出版・アニメ・マーチャンダイジング等
  • 発行済株式:
    • 発行済株式総数(普通株式):29,340,212株(2026年3月期第1Q期末)
    • 自己株式数:599,995株(期末)
    • 時価総額:–(資料に記載なし)
  • 今後の予定:
    • 決算発表(通期予想は2025/5/12に発表済、今回第1Qは7/29発表)
    • 株主総会、IRイベント等:–(資料に記載なし)

決算サプライズ分析

  • 予想 vs 実績(当第1四半期累計、単位:千円)
    • 売上高:実績 4,466,913千円(前年同期 2,122,621千円、+110.4%)/会社予想(通期)に対する進捗率 約25.5%(良好、Q1の通常ペース)
    • 営業利益:実績 営業損失 △81,723千円(前年同期は営業利益67,786千円)/通期会社予想 営業利益500,000千円に対する進捗は達成不能(Q1が赤字)
    • 親会社株主に帰属する四半期純利益:実績 △1,799,068千円(前年同期 △153,628千円)/通期会社予想 △1,300,000千円に対してQ1だけで既に上回る赤字計上
  • サプライズの要因:
    • 主因はモバイルゲーム関連資産の減損損失1,563,462千円の計上(特別損失)。営業面では新作・既存タイトルの売上増で売上は大幅増だが、コンテンツ投資や既存タイトルの採算悪化等で営業は赤字。
  • 通期への影響:
    • 会社は5月12日公表の通期業績予想に変更なしと表明。なお、第1Qでの大幅な特別損失は一時的要因として扱われている模様だが、通期での達成可能性は、残り3四半期での営業利益回復と非定常損失の有無に依存。

財務指標(要点)

  • 損益(当第1四半期累計:2025/4/1–2025/6/30、単位:千円)
    • 売上高:4,466,913(前年同期比 +110.4% / +2,344,292千円)
    • 売上総利益:1,281,518(前年同期 623,925千円)
    • 営業利益:△81,723(前年同期 67,786)→ 営業利益率 約 −1.83%(悪化)
    • 経常利益:△107,604(前年同期 △88,452)
    • 親会社株主に帰属する四半期純利益:△1,799,068(前年同期 △153,628)
    • 1株当たり四半期純損失(EPS):△62.60円(前年同期 △5.37円)
  • 貸借対照表(期末:2025/6/30、単位:千円)
    • 総資産:10,889,826(前期末 13,506,236 → −2,616,410千円、−19.4%)
    • 流動資産:7,294,019
    • 固定資産:3,595,807(※ソフトウェア等の減損で固定資産減少)
    • 負債合計:7,953,331(前期 8,787,099 → 減少)
    • 純資産:2,936,495(前期 4,719,137 → 減少)
  • 進捗率分析(通期会社予想に対する第1Q進捗)
    • 売上高進捗率:約25.5%(4,466,913千円 / 17,500,000千円相当)
    • 営業利益進捗率:目標500,000千円に対し第1Qは△81,723千円(未達/マイナス)
    • 純利益(親会社帰属)進捗:通期予想△1,300,000千円に対し第1Qで△1,799,068千円(既に通期見通しを上回る赤字)
  • 財務安全性
    • 自己資本比率:26.4%(前期 34.6%)(目安40%以上が安定、現状は低下=要注意)
    • 流動比率:約147%(流動資産7,294,019 / 流動負債4,955,166 → 147%:短期支払能力は確保)
    • 負債比率(負債/純資産):約270.8%(7,953,331 / 2,936,495)
  • 効率性
    • 総資産回転率や営業利益率は、売上増で回転は改善傾向だが、営業利益率はマイナスに転落。
  • セグメント別(当第1Q、単位:千円)
    • ゲーム事業:売上高 4,327,243(外部売上 4,322,859)、セグメント利益 122,938。固定資産減損(ゲームセグメント)1,563,462千円計上。
    • コンテンツ事業:売上高 155,162(外部売上 144,054)、セグメント損失 △204,661。
    • 結論:ゲーム事業自体は営業黒字だが、減損計上でグループ全体の損益を圧迫。

配当

  • 配当実績と予想:
    • 中間配当:0円(当期第1Q時点)
    • 期末配当(予想含む):0円(会社の通期配当予想は0の可能性が高い/資料上配当なし)
    • 年間配当予想:0円(資料に配当支払の記載なし)
    • 配当利回り:–(配当ゼロのため0%)
    • 配当性向:–(配当無しのため算出不能)
  • 特別配当の有無:無し
  • 株主還元方針:自社株買い等の記載なし(資料上記載なし)

セグメント別情報

  • 売上・利益(当第1Q、千円)
    • ゲーム事業:売上 4,327,243(前年同期比 +12.7%と資料に記載)、営業利益 122,938
    • コンテンツ事業:売上 155,162(前年同期比 +70.7%)、営業損失 △204,661
  • 前年同期比較:全体売上は大幅増(+110.4%)だが、セグメントではゲームは増収、コンテンツも増収だが利益構造は異なる。
  • セグメント戦略:ゲーム事業は運用中タイトルの収益最大化と新規タイトル投入、コンテンツ事業はIP育成・出版・MD等の拡大を継続。減損後は資産効率化と収益性重視の施策を示唆。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:資料内での詳細な中期数値目標は記載なし(ただしIP×テクノロジーでグローバル展開を目指す旨の記述あり)。
  • KPI達成状況:明示KPIの数値は資料に記載無し。主要KPIは「運用タイトルの安定収益」「新規のオリジナルタイトル開発」等。

競合状況や市場動向

  • 競合比較:本資料に競合他社比較数値は無し。ゲーム・コンテンツ業界全体の競争激化、ヒット依存リスクは業界共通のリスク。
  • 市場動向:モバイルゲームの運用・IP展開が中心。既存タイトルの収益化と新作の投入が成長の鍵。

今後の見通し

  • 業績予想(会社発表の通期予想、単位:百万円)
    • 通期売上高:17,500 百万円(=17,500,000千円相当)
    • 通期営業利益:500 百万円
    • 通期経常利益:400 百万円
    • 親会社株主に帰属する当期純利益:△1,300 百万円(マイナス)
    • 1株当たり当期純利益:△45.23円
    • (注)会社は5月12日発表の通期予想を当第1Qの開示時点で変更せず
  • 予想の信頼性:第1Qに特別損失を計上しているため通期の純損失見通しは注意が必要。会社側は想定内としているが、残り3四半期での営業回復が条件。
  • リスク要因:
    • 既存タイトルの収益悪化による追加減損の可能性
    • 新作の市場受容性(売上見込み未達)
    • 為替や外部経済要因(資料内想定の記載なし)
    • 資産評価・会計上の判断変化

重要な注記

  • 会計方針の変更:当第1四半期における重要な会計方針変更は無しと記載。
  • 特記事項:ゲーム関連資産に対する減損(1,563,462千円)を計上。これにより固定資産および純資産が大幅に減少。
  • 開示関連:通期業績予想は5月12日公開の「特別損失の計上に関するお知らせ」等を踏まえたもので、当第1Qはその前提を踏襲。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 3793
企業名 ドリコム
URL http://www.drecom.co.jp/
市場区分 グロース市場
業種 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

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By シャーロット

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