2025年9月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社の通期業績予想は修正(売上高上方、営業利益小幅上方、当期純利益据え置き)。第3四半期(累計)自体は通期見直しを踏まえると概ね計画内(上振れ要素は売上・営業利益、下振れは特別損失による純利益影響)。
- 業績の方向性:増収増益(売上高+8.1%、営業利益+29.8%、経常利益+32.2%)。ただし親会社株主に帰属する四半期純利益は特別損失計上等で△2.9%。
- 注目すべき変化:PE投資回収やトラックオペレーティングリースの商品販売増加により投資銀行事業の売上・粗利が拡大。エンタテインメント事業は来園者増で黒字転換。逆に新規貸付に対する貸倒引当金繰入505百万円を特別損失計上。
- 今後の見通し:通期予想(売上14,000百万円、営業利益3,200百万円、当期純利益2,000百万円)を上方修正(売上・営業利益微増、純利益は特別損失を踏まえ据え置き)。第3四半期の進捗は営業益が高い(約89%)ため通期達成の可能性は高いが、貸倒引当金等の一時要因で純利益は下振れリスクあり。
- 投資家への示唆:収益の主力は投資銀行事業(PE回収・ファンド組成)でストック型収益基盤が強化されつつある一方、貸倒引当金や借入増加による財務負担の増加を注視すべき。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:フィンテック グローバル株式会社
- 主要事業分野:投資銀行事業(PE投資・ファンド組成・アセットマネジメント等)、公共コンサルティング事業、エンタテインメント・サービス事業(メッツァ等の施設運営)
- 代表者名:代表取締役社長 玉井 信光
- 報告概要:
- 提出日:2025年8月8日
- 対象会計期間:2025年9月期 第3四半期連結累計期間(2024年10月1日~2025年6月30日)
- セグメント:
- 投資銀行事業:PE投資の組成・回収、アセットマネジメント、トラック/航空リース関連等
- 公共コンサルティング事業:地方公共団体向けの財務書類作成支援、公共施設マネジメント等
- エンタテインメント・サービス事業:メッツァ(ムーミンバレーパーク等)の運営、チケット販売等
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数:201,321,700株(自己株式含む)
- 期末自己株式数:7,788,420株
- 期中平均株式数(四半期累計):195,106,137株
- 時価総額:–(資料に記載なし)
- 今後の予定:
- 決算補足説明資料:2025年8月8日に同社ウェブサイト掲載(決算説明会は無し)
- 株主総会/IRイベント:–(資料に記載なし)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(第3四半期累計 → 会社発表の通期予想に対する進捗)
- 売上高:10,358百万円(前年同期比+8.1%)。通期予想14,000百万円に対する達成率 約74.0%(前年同期間の通期進捗は約69.3%→やや順調)。
- 営業利益:2,862百万円(前年同期比+29.8%)。通期予想3,200百万円に対する達成率 約89.4%(かなり高い進捗)。
- 親会社株主に帰属する四半期純利益:1,597百万円(前年同期比△2.9%)。通期予想2,000百万円に対する達成率 約79.9%(特別損失の影響で進捗はやや悪い)。
- サプライズの要因:
- 上振れ要因:PE投資の回収好調、トラックオペレーティングリースのファンド組成・商品販売拡大、航空リース・機体売却が想定を上回る。
- 下振れ要因:新規貸付に係る貸倒引当金505百万円を特別損失計上。広告宣伝費や人件費増加も営業費用を押し上げ。
- 通期への影響:売上高は上方修正見込みで余地あり。営業利益は増加見込みも販管費増で上振れ幅は限定。純利益は特別損失の影響を織り込み据え置き(2,000百万円)としたため、純利益達成は一時的要因次第で変動の余地あり。
財務指標
- 財務諸表(要点)
- 総資産:25,969百万円(前期末20,669百万円、+25.6%)
- 純資産:11,498百万円(前期末10,752百万円、+6.9%)
- 負債合計:14,471百万円(前期末9,917百万円、+45.9%)→短期借入金・長期借入金の増加が主因
- 収益性(第3Q累計)
- 売上高:10,358百万円(前年同期比+8.1%、増加額 +779百万円)
- 売上総利益:6,782百万円(前年同期比+21.3%、増加額 +1,192百万円)
- 営業利益:2,862百万円(前年同期比+29.8%、営業利益率 27.6%)(改善。前年は約23.0%)
- 経常利益:2,788百万円(前年同期比+32.2%)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益:1,597百万円(前年同期比△2.9%)
- 1株当たり四半期純利益(EPS):8.19円(前年 8.22円)
- 進捗率分析(通期予想に対する第3四半期累計の進捗)
- 売上高進捗率:約74.0%(通常ペースよりやや早い。前年同期間は約69.3%)
- 営業利益進捗率:約89.4%(かなり早い。前年は約85.9%)
- 純利益進捗率:約79.9%(前年は約98.2%で、今回低下。貸倒引当金等の一時要因が影響)
- 財務安全性
- 自己資本比率:40.1%(目安40%以上で安定水準だが余裕は大きくない。前期は46.1%)
- 負債比率(負債合計/純資産):約1.26倍(14,471 / 11,499 → 借入増で上昇)
- 流動比率:流動資産16,796 / 流動負債12,307 ≒ 136%(短期支払能力は概ね確保)
- 備考:短期借入金が大幅に増加(781 → 4,032百万円、+3,250百万円)し、長期借入金も増加。運転資金・賃貸資産取得のための借入が主因。
- 効率性
- 売上高営業利益率の改善(23.0%→27.6%)は粗利改善(PE収益増等)による。
- 総資産回転率等の詳細は開示なし(–)。
- セグメント別(第3Q累計)
- 投資銀行事業:売上 8,254百万円(+6.6%)、セグメント利益 3,736百万円(+21.4%)→主力で高収益
- 公共コンサルティング:売上 334百万円(+6.5%)、セグメント損失 △60百万円(人員増強で先行投資)
- エンタテインメント・サービス:売上 2,081百万円(+15.6%)、セグメント利益 58百万円(黒字転換、来園者増)
配当
- 配当実績と予想:
- 中間配当:0.00円(2025年9月期)
- 期末配当(予想):3.00円(2025年9月期通期予想合計3.00円)
- 直近の修正:無し
- 配当利回り:–(株価情報が資料にないため算出不可)
- 配当性向(会社予想ベース):約29.2%(EPS予想10.28円に対する配当3.00円、概算)
- 特別配当:無し
セグメント別情報
- 投資銀行事業(主力)
- 売上高 8,254百万円(前年同期比+6.6%)、セグメント利益 3,735百万円(+21.4%)
- 背景:PE投資の回収増、アセットマネジメントの受託収益やトラックオペレーティングリースによるファンド組成・商品販売の拡大。預かり資産残高は前期末比 +1.2%(1,551億円)。
- 今後:ストック型収益基盤の強化が継続。
- 公共コンサルティング事業
- 売上高 334百万円(+6.5%)、セグメント損失 △60百万円(前年 △16百万円)
- 背景:自治体向け受託は堅調だが人員増強・先行投資で採算悪化。
- 戦略:人員体制強化により複数メニュー提供で拡販を狙うが短期的には投資フェーズ。
- エンタテインメント・サービス事業
- 売上高 2,081百万円(+15.6%)、セグメント利益 58百万円(前年 △198百万円)
- 背景:チケット価格見直しや割引施策、コンテンツ充実で来園者数増(52万人、+6.3%)。原価低減・コスト削減で黒字転換。
- 今後:施設改装費用等の一時費用はあるが運営改善で収益性向上の見込み。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:資料上の中期目標詳細は記載なし(–)。ただしPE投資やリース関連の事業拡大は中長期成長の柱と位置付けられている様子。
- KPI達成状況:預り資産残高の増加(1,551億円、前期末比+1.2%)やファンド組成額の増加はストック収益強化の進捗を示す。
競合状況や市場動向
- 競合比較:同業他社との直接比較データは資料に記載なし(–)。ただしPE投資回収やリースファンドの増加は同分野での競争優位性を示唆する一方、公共コンサル分野は人員投資により短期的な収益性低下の可能性あり。
- 市場動向:航空機リースは機体不足でサービス需要の変動、アセットマネジメント分野では海外投資家動向が影響。来園型事業は消費者動向・イベント集客に依存。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期(2025年9月期)予想:売上高 14,000百万円(前回12,300→修正)、営業利益 3,200百万円(前回3,100→修正)、経常利益 3,100百万円(前回3,000→修正)、当期純利益 2,000百万円(据え置き)
- 前提:PE回収・ファンド組成、航空リースや機体売却の想定が期初より上振れる見込みだが、人件費・広告費等の販管費増を見込む。
- 予想の信頼性:第3四半期時点で営業利益進捗が高く、売上上振れ要因が確認されている点はプラス。一方で貸倒引当金等の一時要因や借入増加による財務コスト上昇リスクは考慮が必要。
- リスク要因:
- 貸倒リスク(貸付・新規貸付先の信用)
- 金利上昇による借入コスト増
- 投資回収のタイミング遅延
- 消費者動向や天候等による来園者数変動(エンタメ事業)
- 会計・税制変更の影響(ただし本四半期の適用は影響なしとの注記)
重要な注記
- 会計方針:法人税に関する会計基準改正を適用(期初から)したが、四半期連結財務諸表への影響は無いと記載。
- 特記事項:当第3四半期累計で新規貸付に対する貸倒引当金繰入505百万円を特別損失計上。企業結合に関する暫定処理の確定により前期比較数値は遡及修正済み。
- 自己株式取得:2025年5月に自己株式取得決議。期中に複数回の取得・処分があり、自己株式残高が増加。
注記:本資料は提供された決算短信を基にした要約・整理です。投資判断に関する助言は行っていません。不明項目は「–」と表示しました。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 8789 |
| 企業名 | フィンテック グローバル |
| URL | https://www.fgi.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 金融(除く銀行) – その他金融業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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