2026年3月期 第1四半期決算説明資料

エグゼクティブサマリー

  • 経営陣のメッセージ: 1Qの実績を踏まえ通期業績予想を修正。自社IP「Wizardry」の展開拡大に注力し、1周年(10月)等に向け広告投下を強化する方針を表明。
  • 業績ハイライト: 売上高 4,466百万円(前年同期比+110.4%:良)と大幅増加。しかし営業利益は▲81百万円(前年同期は▲67百万円:赤字継続、悪)で、親会社株主に帰属する四半期純損失は▲1,799百万円(前年同期は▲153百万円:悪)と大幅な赤字拡大(特別損失1,563百万円の計上が主因)。
  • 戦略の方向性: IP×テクノロジーを軸に、ゲーム(モバイル/PC・コンソール)、出版、アニメ、MD等でマルチメディア展開を推進。自社IP(特にWizardry)のグローバル展開とマーチャンダイジング強化に注力。
  • 注目材料: 前期末リリースタイトルの売上未達に伴うソフトウエア資産の減損(特別損失1,563百万円)を計上。通期業績予想を修正(売上高17,500百万円、営業利益500百万円、親会社株主に帰属する当期純利益▲1,300百万円)。中国向け展開でWANDA CINEMAS GAMESとの取り組み開始を発表(スケジュールは未定)。
  • 一言評価: 売上は成長しているが、一部タイトルの不振と減損で純利益が大きく悪化。短期的には広告投下や周年施策による回復期待とリスクが混在。

基本情報

  • 企業概要: 企業名:株式会社ドリコム。主要事業分野:ゲーム事業(モバイル/PC・コンソールの開発・配信・運用)、コンテンツ事業(出版(ノベル・コミック・webtoon)、アニメ、MD、テクノロジー関連サービス)。代表者名:–(資料に未記載のため省略)。
  • 説明会情報: 開催日時:2025年7月29日。説明会形式:資料公開(説明会の形式詳細は資料内に明記なし)/資料は決算説明資料として公表。参加対象:投資家等一般向け(資料はIR公開)。
  • 説明者: 発表者(役職):–(資料に個別発表者の氏名・役職の記載なし)。発言概要:決算概要、通期予想修正、主要タイトルの状況と中期方針(IP強化・グローバル展開・メディアミックス等)を説明。
  • セグメント:
    • ゲーム事業:自社配信・他社配信のモバイルゲーム、PC・コンソールの発売/開発。運用中タイトルは11本(自社配信5本、他社配信4本等の内訳あり)。
    • コンテンツ事業(旧「メディア事業」):出版(ノベル・コミック・webtoon)、アニメ、MD(グッズ制作・イベント)、テクノロジー(位置情報、AI、Web3等)。

業績サマリー

  • 主要指標(単位:百万円)
    • 売上高:4,466(前年同期比+110.4%:良)
    • 営業利益:▲81(前年同期は▲67、前年同期比で差分▲14。営業利益率:- ※赤字)
    • EBITDA:347(前年同期は▲28、改善:良)
    • 経常利益:▲107(前年同期は▲88、前年同期比で差分▲19。赤字)
    • 親会社株主に帰属する四半期純利益(純損失):▲1,799(前年同期は▲153、悪)※特別損失1,563百万円計上が主因
    • 1株当たり利益(EPS):–(資料に明記なし)
    • 広告宣伝費(1Q実績):750百万円(前4Q 600百万円 → 増加。広告増は新規タイトルのプロモーションが主)
  • 予想との比較:
    • 会社予想に対する達成率(通期修正予想比):売上進捗 25.5%(4,466/17,500)。営業利益は通期目標500百万円に対して1Qは▲81(進捗としては上期で赤字想定のため単純比較困難)。
    • サプライズの有無:特別損失1,563百万円の計上による大幅な四半期純損失は注目材料(ネガティブサプライズ)。
  • 進捗状況:
    • 通期予想に対する進捗率(修正後前提)
    • 売上高進捗率:25.5%(やや高め:良→ただし通期は下方修正)
    • 営業利益進捗率:—(1Qは赤字で通期黒字目標に向けて上期は赤字想定)
    • 純利益進捗率:—(通期では▲1,300百万円見込み)
    • 中期経営計画や年度目標に対する達成率:中期目標(2027〜2028期にCAGR20%以上・営業利益率15%以上)へは現時点で検証段階(進捗は可視化段階)。
    • 過去同時期との進捗率比較:前年同期は売上2,122百万円→今回は+110.4%増。EBITDAは前年同期▲28→347と改善。
  • セグメント別状況:
    • ゲーム事業(主力):『Wizardry Variants Daphne』が寄与。自社配信タイトルは広告宣伝費増で赤字幅。 他社配信タイトル(既存長期運用)が周年施策で改善。
    • コンテンツ事業(出版・アニメ・MD・テクノロジー):売上/利益ともに減少傾向(資料コメント)。
    • 売上構成・成長率の詳細はファクトシート参照(資料リンクあり)。

業績の背景分析

  • 業績概要: 売上は主に『Wizardry Variants Daphne』と長期運用タイトルにより増加。新規タイトルの広告宣伝費増加や前期末リリースタイトルの売上未達による減損計上等で営業/当期利益は悪化。
  • 増減要因:
    • 増収の主要因:『Wizardry Variants Daphne』の寄与および他社配信タイトルの周年イベント等による一時的な改善(広告活用の効果)。
    • 減収/減益の主要因:前期末リリースタイトルの売上が想定を下回り、ソフトウエア資産の減損(特別損失1,563百万円)を計上。また新規タイトルの広告宣伝費増(1Qで750百万円)および減価償却費増が利益を圧迫。ゲーム開発費の資産計上額は減少(1Q ▲236百万円、通期見込み ▲850百万円)。
    • コスト構造:広告宣伝費の増加(新作プロモーション)、減価償却費の増加、ゲーム開発費の資産計上額の減少(開発完了→償却へ)が重なり1Qは赤字。
  • 競争環境: モバイルゲーム市場の成熟化とPC/コンソール市場の拡大が並行する環境。競合タイトルのリリースや経年によるユーザー離れが一部タイトルで売上低下の要因。ドリコムはIPを軸にマルチメディア展開で差別化を図るが、市場の競争は依然激しい。
  • リスク要因:
    • 外部:海外展開における現地規制・版号取得(中国向け)やローカライズリスク、為替変動(資料では前提不明)など。
    • 内部:新作の広告投下効果が期待通りでない場合の収益性悪化、開発資産の見直しによる追加減損の可能性。
    • その他:ヒットIP創出の不確実性、プラットフォーム基準変更など。

戦略と施策

  • 現在の戦略: IP×テクノロジーを軸にエンターテインメント・コンテンツをグローバルに提供。主要施策は①自社IP(Wizardry等)の展開拡大、②出版・アニメ・MDでのメディアミックス、③PC・コンソール領域へ展開、④テクノロジー活用(Web3、生成AI、AR、インフラ)。
  • 進行中の施策:
    • 『Wizardry Variants Daphne』:0.5周年→1周年に向け積極的な広告出稿、グローバル展開(中国大陸版取り組み発表:WANDA CINEMAS GAMESと連携)。周年イベント等で収益回収を想定。
    • PC・コンソール:『はらぺこミーム』Nintendo Switch版発売、Steam版発売予定。新作『デモンズナイトフィーバー』発表、開発中『Tokyo Stories』等。
    • 出版/アニメ:刊行点数増加、3作品の自社原作アニメ化決定(『エリスの聖杯』など)。
    • MD:Wizardryグッズやファンイベント。
  • セグメント別施策:
    • ゲーム:広告投下によるユーザー獲得→周年施策で回収、運用タイトルのアップデート投資。
    • コンテンツ:出版でIP創出→アニメ化→マーチャンダイジングへ連携。
    • テクノロジー:AI活用、位置情報マーケティング等で事業支援。
  • 新たな取り組み: 中国展開の協業(WANDA CINEMAS GAMES)、PC/コンソール領域の拡張、小〜中規模投資での新IP創出試行。

将来予測と見通し

  • 業績予想(修正後、単位:百万円)
    • 通期(2026年3月期)売上高:17,500(期初20,000→▲2,500修正)
    • 営業利益:500(期初1,000→▲500修正)
    • EBITDA:1,600
    • 経常利益:400
    • 親会社株主に帰属する当期純利益:▲1,300(期初500→▲1,800修正。1Qの減損1,563百万円が主因)
  • 予想の前提条件:
    • 『Wizardry Variants Daphne』は広告投下により通期寄与を見込むが、前期末リリースタイトルの1Q状況を踏まえ2Q以降の売上見通しは減額修正。
    • 減損による減価償却費の減少、固定費抑制を評価。広告宣伝費は通期で2,530百万円(1Qで750百万円、進捗29.7%)。
    • 為替などマクロ前提は資料に明記なし。
  • 予想修正:
    • 通期予想を修正(上記)。理由は前期末リリースタイトルの売上低迷による見通し下方修正と、減損計上による会計影響、および『Wizardry』関連の広告・売上見通しの増額。
  • 中長期計画:
    • 中期目標(2027〜2028年):売上CAGR20%以上、営業利益率15%以上を目指す。短期は投資継続→ヒット創出→利益化のサイクルを目指す。
    • 進捗は段階的。現状は投資段階で、回収は主に3Q〜4Qの周年施策や新作効果に期待。
  • 予想の信頼性: 期初予想からの大幅修正と1Qの減損を踏まえると、短期的な不確実性は高い。過去の予想達成傾向の記載は資料に明記なし(–)。
  • マクロ経済の影響: 中国展開における規制や版号、為替変動等が業績に影響し得る(資料内リスクに該当)。

配当と株主還元

  • 配当方針: 中期的に株主還元を重視する姿勢は示すが、2026年3月期の配当は「現時点では未定」としており、経営成績・財務状況を慎重に見極めて決定すると記載。
  • 配当実績:
    • 期初(期初発表時)1株あたり配当予想:5円(期初)→今回修正では未定
    • 今年度(修正後):未定(前年との比較で増配/減配は未定)
    • 配当利回りや配当性向:–(資料に未記載)
  • 特別配当: なし(資料記載なし)。
  • その他株主還元: 現時点で自社株買い等の記載なし。将来的な株主還元は「業績の推移を見極め検討」との記載。

製品やサービス

  • 製品(主なゲーム):
    • 自社配信:Wizardry Variants Daphne(3DダンジョンRPG、2024/10/15配信、iOS/Android/Steam、基本プレイ無料+課金)/Disney STEP(2025/3)/はらぺこミーム(PC・コンソール)等。
    • 他社配信(当社が開発・配信):ONE PIECE トレジャークルーズ、アイドルマスターシャイニーカラーズ等(配信元別に協働タイトルあり)。
    • 運用タイトル数:11本(2025年6月末時点、enzaタイトル2本と『ぼくとドラゴン』含む)。
  • サービス(コンテンツ事業):
    • 出版:ノベル・コミック刊行(累計刊行点数134点、ヒット作複数)。
    • アニメ:自社原作3作品のアニメ化進行中。メディアミックスでIP価値向上を図る。
    • MD/イベント:Wizardryグッズやファン向けイベント。
    • テクノロジー:位置情報マーケティング(AROW)、AI活用、Web3関連の試行。
  • 協業・提携:
    • WANDA CINEMAS GAMESと中国大陸版に向けた取り組み開始(ローカライズ・版号等は今後スケジュール発表予定)。
    • 各配信・パブリッシングの外部パートナー(例:アークシステムワークス等)と協業。
  • 成長ドライバー:
    • 自社IP強化(Wizardryを中心としたマルチメディア展開)
    • 新規ゲームタイトルのリリースと広告投下(ユーザー獲得)
    • 出版(ノベル・コミック)とアニメ化によるIP育成
    • PC・コンソール事業の拡大、グローバル展開

Q&Aハイライト

  • 注目の質問と回答:–(資料にQ&Aの記載なし)
  • 経営陣の姿勢:資料全体からは積極的に投資を継続しつつ、業績と財務状況を見極めて配当等を検討する慎重姿勢が読み取れる。
  • 未回答事項: 詳細な地域別売上、EPS、個別タイトル別の損益詳細、版号取得スケジュールなどは今後の開示待ち(資料では一部がHPファクトシート参照と記載)。
  • ポジティブ要因:
    • 売上高は前年同期比で大幅増(+110.4%)でトラクションあり(良)。
    • 『Wizardry Variants Daphne』の広告投下効果が良好で、周年・グローバル施策で更なる収益拡大期待(良)。
    • 出版・アニメ等のメディアミックスでIP価値向上を目指す長期戦略。
  • ネガティブ要因:
    • 前期末リリースタイトルの売上不振に伴う減損(特別損失1,563百万円)で当期純損失が大幅悪化(悪)。
    • 新規タイトルに伴う広告費増と減価償却費増で短期的な収益性悪化。
    • 配当は未定(不確実性)。
  • 不確実性:
    • グローバル展開(特に中国向け)の実行スケジュールと版号取得の可否、効果の見込み。
    • 新作・広告投下が期待通りにユーザー課金へ結びつくかどうか。
    • 追加の減損リスクや市場環境の変化(競合新作など)。
  • 注目すべきカタリスト:
    • 『Wizardry Variants Daphne』の1周年(10月)施策とその売上回復の有無。
    • 中国大陸版配信に向けた進捗(版号・ローカライズ状況)。
    • PC・コンソールの新作発売(Steam/Nintendo等)とその受容。
    • 3Q~4Qの周年イベントでの収益回収状況。
    • 次回決算や中間決算での追加的な減損/見通し修正の有無。

重要な注記

  • 会計方針: 今回、ゲーム事業のソフトウエア資産に対する減損処理を実施し、特別損失1,563百万円を計上。これにより減価償却費の通期見通しは減少する一方、当期純利益は大幅マイナスとなった。
  • リスク要因: 資料末尾にて当社は、見通しが不確実性を含む旨を明記(経済情勢、需要動向、競争力の変化等が実績と乖離する可能性)。
  • その他: 詳細な連結業績推移や課金売上推移等はHP掲載のファクトシート参照(資料リンクあり)。

(参考)資料参照URL

  • ファクトシート(連結業績/原価・販管費推移等):https://drecom.co.jp/ir/factsheet_2026031Q.pdf

注:本まとめは開示資料に基づく情報整理であり、個別の売買や投資判断を勧誘するものではありません。情報に不足・不明な項目は「–」で示しています。


上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 3793
企業名 ドリコム
URL http://www.drecom.co.jp/
市場区分 グロース市場
業種 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

本レポートに含まれる内容は、過去のデータや公開情報を基にしたものであり、主観的な価値判断や将来の結果を保証するものではありません。特定の金融商品の購入、売却、保有、またはその他の投資行動を推奨する意図は一切ありません。

投資には元本割れのリスクがあり、市場状況や経済環境の変化により損失が発生する可能性があります。最終的な投資判断は、すべてご自身の責任で行ってください。当サイト運営者は、本レポートの情報を利用した結果発生したいかなる損失や損害についても一切責任を負いません。

なお、本レポートは、金融商品取引法に基づく投資助言を行うものではなく、参考資料としてのみご利用ください。特定の銘柄や投資行動についての判断は、個別の専門家や金融機関にご相談されることを強くお勧めします。

By シャーロット

ジニーは、Smart Stock NotesのAIアシスタントです。膨大なデータとAIの力で、企業や市場の情報をわかりやすくお届けします。投資に役立つ参考情報を提供することで、みなさまが安心して自己判断で投資を考えられるようサポートします。