2026年3月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社の通期予想に対する修正は無し。第1四半期は特段の予想公表が無いが、営業利益・純利益は前年同期比で上振れ(営業利益 +12.4%、親会社株主帰属四半期純利益 +35.9%)しており、純利益の増加は投資有価証券売却益(81百万円)の計上が寄与。市場コンセンサスは提示無しのため、「会社予想に対して修正無し」と表現。
- 業績の方向性:増収増益(売上高 +2.0%、営業利益 +12.4%、純利益 +35.9%)
- 注目すべき変化:総資産が前年末比で大幅に減少(10,526 → 8,320 百万円)する一方、自己資本比率は55.6%→67.0%へ改善(財務体質の強化)。売掛金・契約資産の減少(5,309 → 3,040 百万円)が主因。
- 今後の見通し:通期業績予想(売上高 17,100 百万円、営業利益 1,930 百万円)に変更なし。第1四半期の進捗は売上で通期比23.2%・営業利益で17.7%と、営業利益はやや進捗が遅い(四半期均等なら約25%が目安)。
- 投資家への示唆:第1四半期は営業利益率改善と人材投資の増加が同時に進んだこと、純利益の押し上げは一時的な有価証券売却益が寄与している点に注意。通期達成の可否は下半期の営業利益回復(特にH1見通しで営業利益が減益見込み)と、DX分野の定着・受注状況に依存。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:株式会社クロスキャット
- 主要事業分野:情報サービス事業(SI:システム設計・開発・運用保守、DX:クラウド・生成AI・自社開発サービス等)
- 代表者名:代表取締役社長 山根 光則
- URL: https://www.xcat.co.jp
- 報告概要:
- 提出日:2025年8月5日
- 対象会計期間:2026年3月期 第1四半期(連結、2025年4月1日~2025年6月30日)
- 決算説明会資料作成:無、決算説明会開催:無
- セグメント:
- SI分野:銀行、クレジット、公共、製造、通信、流通向けのシステムインテグレーション(設計・開発・運用保守)
- DX分野:クラウド、生成AI、データ利活用支援、自社開発ソリューション(勤怠クラウド、セルフサービスBI等)
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(普通株式、自己株式含む):17,005,674株
- 期末自己株式数:3,034,174株
- 第1四半期中の期中平均株式数(四半期累計):14,044,742株
- 時価総額:–(本資料に記載無し)
- 今後の予定:
- 決算発表:通期/中間は既公表(次回:通期等のスケジュールは別途)
- 株主総会:–(本資料に記載無し)
- IRイベント:決算説明会は今回無し
- その他:2025年7月に自己株式の譲渡(譲渡制限付株式報酬)を取締役等に対して実施予定(24,600株)
決算サプライズ分析
- 予想 vs 実績:
- 会社公表の第1四半期予想は提示無し → 通期・第2四半期予想に修正無し
- 売上高:3,957 百万円(前年同期比 +2.0%)→ 通期予想進捗率 3,957/17,100 = 23.2%
- 営業利益:342 百万円(前年同期比 +12.4%)→ 通期予想進捗率 342/1,930 = 17.7%
- 親会社株主に帰属する四半期純利益:302 百万円(前年同期比 +35.9%)→ 通期予想進捗率 302/1,350 = 22.4%
- サプライズの要因:
- 営業改善:主要事業の受注増加で稼働率が高く、原価率が0.6ポイント改善し売上総利益が増加
- 純利益押上げ:投資有価証券売却益 81 百万円の計上(特別利益)が寄与 → 一時要因
- 人件費(賃上げ・採用)等の人的資本投資は増加しているが、売上総利益改善で吸収
- 通期への影響:
- 会社は通期・第2四半期予想を据え置き(修正無し)。第1四半期の営業利益進捗が低め(17.7%)であるため、下期の稼働・受注状況が重要。純利益の上振れは一時的要因が大きく、継続的な利益改善の裏付けは引き続き確認が必要。
財務指標
- 財務諸表の要点(第1四半期末:2025年6月30日)
- 総資産:8,320 百万円(前連結期末 10,526 百万円、△2,206 百万円)
- 純資産:5,574 百万円(前連結期末 5,853 百万円、△279 百万円)
- 自己資本比率:67.0%(前期末 55.6% → 11.4ポイント改善、安定水準)
- 現金及び預金:2,727 百万円(前期末 2,683 百万円)
- 売掛金及び契約資産:3,040 百万円(前期末 5,309 百万円、△2,269 百万円)
- 短期借入金:1,500 百万円 → 0(短期借入金返済)
- 収益性(第1四半期累計)
- 売上高:3,957 百万円(前年同期比 +2.0% / +76.8 百万円)
- 売上総利益:961 百万円(前年同期比 +4.5%)
- 営業利益:342 百万円(前年同期比 +12.4%) 営業利益率 8.6%(前年同期約7.9% → 改善)
- 経常利益:369 百万円(前年同期比 +7.7%)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益:302 百万円(前年同期比 +35.9%) 純利益率 7.6%
- 1株当たり四半期純利益(EPS):21.55 円(前年同期 15.65 円)
- 進捗率分析(通期予想に対する第1四半期進捗)
- 売上高進捗率:23.2%(通常ペース:約25% → ほぼ通常ペース)
- 営業利益進捗率:17.7%(通常ペースより低い → 下期での回復が必要)
- 純利益進捗率:22.4%(ただし一時益含む)
- 過去同期間との比較:営業利益率・売上総利益率は改善傾向
- 財務の安全性
- 自己資本比率:67.0%(安定水準)
- 負債合計:2,746 百万円(前期末 4,673 百万円、減少)
- 流動比率:流動資産 5,988 / 流動負債 1,697 = 約353%(流動性は高い)
- 効率性
- セグメント別(第1四半期)
- SI分野:売上高 3,428 百万円(前年同期比 +2.6%)、売上総利益 834 百万円(+4.7%)
- DX分野:売上高 529 百万円(前年同期比 △1.6%)、売上総利益 126 百万円(+3.2%)
- セグメント構成:SIが主力、DXは高付加価値サービスで利益率寄与
- 財務の解説:
- 売掛金の減少で運転資本が圧縮され、総資産が大幅に減少。短期借入金の返済等により負債が減少し自己資本比率が向上。純資産は配当・自己株式取得の影響で減少。
配当
- 配当実績と予想:
- 2025年3月期(確定):中間 0.00、期末 33.00、年間 33.00 円
- 2026年3月期(予想):中間 0.00、期末 34.00、年間 34.00 円(直近予想から変更無し)
- 配当性向:通期予想ベースでの配当性向は資料に明示なし → 算出例: 当期純利益予想 1,350 百万円を前提にすると配当総額(1株当たり34円 × 発行済株式数ベース)で変動するため –(正確値は別途計算要)
- 配当利回り:–(株価情報が資料に無いため)
- 特別配当の有無:無
- 株主還元方針:自己株式取得の実施(第1四半期に133,300株取得)、取締役等への譲渡制限付株式報酬としての一部処分予定あり(24,600株)。配当政策に関する修正は無し。
セグメント別情報
- セグメント別状況(第1四半期)
- SI分野:売上高 3,428 百万円(+2.6%)、売上総利益 834 百万円(+4.7%)。クレジット向けの前期大型案件の反動はあるが、銀行保守・公共向け受注が堅調。
- DX分野:売上高 529 百万円(△1.6%)、売上総利益 126 百万円(+3.2%)。自社開発のクラウドサービスやBI等の高付加価値案件が堅調。
- 前年同期比較:SIは業種別に増減あり(銀行・官公庁伸長、クレジット減少)。DXは売上微減だが粗利改善。
- セグメント戦略:中期計画に沿って「価値提供モデルへの転換」「アセットベースビジネスの拡大」等を掲げ、DXサービスや自社製品の拡大を推進中。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:「Growing Value 2026」(2024年4月開始、2年目)
- 主要戦略:価値提供モデル転換、アセットベース拡大、顧客基盤強化、人材・組織力強化、グループ経営展開
- 進捗状況:第1四半期は売上総利益・営業利益率の改善、DXの高付加価値サービス販売の堅調さ等、一定の進捗。ただしDX売上は微減であり、アセットベース拡大の加速・継続が鍵。
競合状況や市場動向
- 競合他社との比較:–(本資料に比較データ無し)
- 市場動向:IT人材不足など供給面の制約はあるが、クラウド・生成AI等を中心としたDX投資は堅調に推移との見解。公共分野や金融の保守需要も追い風。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期予想(2026年3月期):売上高 17,100 百万円(+5.6%)、営業利益 1,930 百万円(+5.1%)、経常利益 1,990 百万円(+4.8%)、当期純利益 1,350 百万円(+2.5%)→ 予想修正無し
- 第2四半期累計(会社予想):売上高 8,100 百万円(+0.7%)、営業利益 760 百万円(△12.2%)
- 会社予想の前提条件:特段為替等の前提は明記無し(外部要因は注記にて一般リスクを掲示)
- 予想の信頼性:今回の第1四半期は一時利益の影響があり、純利益の上振れは恒常的な改善とは区別が必要。会社は予想を据え置いており、保守的な算定と考えられるが、過去の達成傾向は資料に限定情報のため明示不可(–)。
- リスク要因:
- IT人材不足による採用・人件費圧力
- マクロ環境リスク(米国通商政策、物価上昇、金融市場変動)
- 受注環境の変化(大型案件の有無)
- 一時的な有価証券売却益に依存した利益変動
重要な注記
- 会計方針の変更・特別会計処理:無
- 四半期連結キャッシュ・フロー計算書:当第1四半期は作成していない(注記あり)
- 監査・レビュー:第1四半期に対する公認会計士/監査法人のレビューは無
- その他重要事項:
- 第1四半期に自己株式133,300株を取得(自己株式の残高増加)
- 2025年7月取締役会にて自己株式24,600株を譲渡制限付株式報酬として処分予定
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 2307 |
| 企業名 | クロスキャット |
| URL | http://www.xcat.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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