2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ: 売上・営業面は前年同期比で減収減益だが、経常利益・親会社株主帰属中間純利益は大幅上振れ(会社予想の通期見通しに対しては特段の修正無し)。上振れの主因はCellebrite社に係る持分法による投資利益および持分変動利益の計上(持分法投資利益 2,206百万円、持分変動利益 2,234百万円)。
- 業績の方向性: 減収減益(売上高 △18.9%、営業損失の拡大)だが、持分法利益で経常利益・純利益は大幅増加。
- 注目すべき変化: 親会社株主に帰属する中間純利益が4,442百万円(前年同期401百万円)と劇的に改善した点(主に持分関連の特別益)。売上高は4,701百万円(△18.9%)と減少。
- 今後の見通し: 通期業績予想(売上高16,247百万円、営業利益1,385百万円、経常利益6,191百万円、当期純利益4,296百万円)は修正なし。ただし中間で既に純利益が通期予想を上回っているため、上振れ要因は一時的/非事業性の可能性が高く、通期見通しの信頼性は「非事業性要因の継続有無」に依存。
- 投資家への示唆: 営業面(遊技機部品、IT/M2Mの出荷減)には引き続き注意。純利益の大幅増は持分投資(Cellebrite関連)に依るところが大きく、営業の回復や新規事業(ウェルネス等)の進捗が中長期評価の鍵。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:サン電子株式会社
- 主要事業分野:情報通信(セキュリティ、M2M/IoT等)、エンターテインメント(遊技機部品、ゲームコンテンツ)、ウェルネス(新設・デジタルヘルス分野)等
- 代表者名:代表取締役社長 内海 龍輔
- URL:https://www.sun-denshi.co.jp
- 報告概要:
- 提出日:2025年11月14日
- 対象会計期間:2026年3月期 第2四半期(中間期、2025年4月1日~2025年9月30日、連結)
- 決算説明資料作成:有、決算説明会:有
- セグメント:
- グローバルデータインテリジェンス事業:サブスクリプション等、データ関連サービス
- エンターテインメント関連事業:遊技機部品、ゲームコンテンツ等
- IT関連事業:M2M/IoT、産業用ネットワーク等
- ウェルネス事業:デジタルヘルス(新規セグメント、MyWaves製品の国内発売準備等)
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(普通株式):24,007,728株(自己株式含む)
- 期中平均株式数(中間期):22,227,330株
- 自己株式数(期末):2,020,718株
- 時価総額:–(資料に記載なし)
- 今後の予定:
- 次回決算発表、株主総会、IRイベント等:–(資料に記載なし/別途公表)
決算サプライズ分析
- 予想 vs 実績(中間実績と通期会社予想の比較)
- 売上高:中間実績4,701百万円。通期予想16,247百万円に対する進捗率 28.9%(4,701/16,247)。(目安:中間で約50%が標準 → 低めの進捗)
- 営業利益:中間実績 △144百万円。通期予想1,385百万円に対する進捗率 -10.4%(営業損失)。(営業面は通期達成に向けてまだ課題)
- 経常利益:中間実績2,186百万円。通期予想6,191百万円に対する進捗率 35.3%(持分法利益計上で高めの進捗)
- 親会社株主に帰属する中間純利益:中間実績4,442百万円。通期予想4,296百万円を既に上回り進捗率 103.5%(通期予想は既に超過)
- サプライズの要因:
- 経常利益/純利益の上振れは、持分法適用関連会社(Cellebrite社)に関する持分法投資利益2,206百万円および持分変動利益2,234百万円の計上が主因(非事業性/持分評価の影響)。
- 一方で遊技機部品の出荷減、3G→4Gのマイグレーション需要一服、新商品の展開遅延などで売上・営業が減少。
- 通期への影響:
- 会社は通期予想を修正していない(注記あり)。中間で純利益が通期予想を上回ったが、上振れの大部分が持分関連の一時的な利益のため、会社は通期見通しを据え置き。通期予想達成の可能性は、営業面の回復(遊技機、IT製品展開)と非継続的な持分利益の有無に依存。
財務指標
- 財務諸表の要点(中間期、百万円単位)
- 売上高:4,701(△18.9% YoY、前年中間 5,794)
- 売上総利益:1,213(△18.9%)
- 営業損失:△144(前年 △24)
- 経常利益:2,186(前期 91、増加)
- 親会社株主に帰属する中間純利益:4,442(前年 401、増加)
- 1株当たり中間純利益(EPS):199.85円(前年 18.05円、+約1,007%)
- 総資産:52,933 百万円(前期末 53,127、△0.4%)
- 純資産:46,892 百万円(前期末 47,608、△1.5%)
- 自己資本比率:88.5%(高水準・安定)
- 収益性
- 売上高:4,701百万円(前年同期比 △18.9%)
- 営業利益:△144百万円(前年同期 △24百万円、営業損失拡大)。営業利益率 ≒ -3.1%(悪化。目安:プラスが望ましい)
- 経常利益:2,186百万円(前年同期 91百万円、増加)
- 純利益:4,442百万円(前年同期 401百万円、増加)
- EPS:199.85円(前年 18.05円、増加)
- 進捗率分析(通期予想に対する中間進捗)
- 売上高進捗率:28.9%(通期見通しに対して低め、通常ペースでは50%が目安)
- 営業利益進捗率:-10.4%(営業での回復要)
- 純利益進捗率:103.5%(既に通期予想超過、ただし一時要因による)
- 過去同期間との比較:前年中間は売上5,794で進捗等の比較は通期数値が不明のため限定的だが、売上は減少トレンド。
- 財務の安全性
- 自己資本比率:88.5%(安定水準)
- 負債(総負債):6,041百万円、総資産比で約11.4%(低め・健全)
- 流動資産:13,862百万円、流動負債:5,787百万円 → 流動比率 ≒ 239.7%(良好)
- 手元資金・現金同等物:中間期末 現金及び預金等 3,829百万円(CFベース)。短期借入金等合計 ≒ 2,858百万円 → ネットキャッシュ概算 +約971百万円(手元流動性良好)
- 効率性
- 総資産回転率や売上高営業利益率は営業面の低下により悪化傾向(営業利益率 -3.1%)。
- セグメント別(中間実績:百万円)
- グローバルデータインテリジェンス事業:売上 578(+0.2%)、セグメント利益 63(△15.6%)
- エンターテインメント関連事業:売上 2,789(△23.2%)、セグメント利益 307(△21.4%)
- IT関連事業:売上 1,342(△20.0%)、セグメント利益 66(△36.7%)
- ウェルネス事業:売上 0、セグメント損失 △11(新規参入期の投資段階)
- 財務の解説(要約)
- 売上減の主因は遊技機部品の出荷減とIT関連(3G→4Gマイグレーションの一段落、5G/エッジAI展開遅延)。
- 固定資産(主に関係会社株式)が増加(関係会社株式 24,620百万円、前期 22,244百万円)し、これが持分利益の源泉になっている。
- キャッシュ・フローは投資活動で金銭信託の解約・取得入替による大きな変動(投資CF +3,836百万円)、財務CFは自己株取得・配当支払でマイナス(△2,865百万円)。
配当
- 中間配当:2026年3月期 中間(第2四半期)0.00円(前期は50.00円)
- 期末配当(予想):未定(現時点で未定と表明)
- 年間配当予想:未定
- 配当利回り:–(株価情報なしのため算出不可)
- 配当性向:–(通期予想および最終確定値が未定/中間は0で算出不可)
- 特別配当の有無:無し(中間での特別配当の記載なし)
- 株主還元方針:自己株式の取得を実施(当中間期に自己株式を取得、自己株式残高増加)。今後の方針は追加開示待ち。
セグメント別情報
- グローバルデータインテリジェンス事業
- 売上 578百万円(+0.2%)、セグメント利益 63百万円(△15.6%)
- コメント:サブスクリプション受注は増加も、一部受注条件の悪化で減益
- エンターテインメント関連事業
- 売上 2,789百万円(△23.2%)、セグメント利益 307百万円(△21.4%)
- コメント:遊技機部品の出荷数量減が主因で減収減益。ゲームコンテンツは新作不在で減収だが販管費削減で増益化した部門もあり
- IT関連事業
- 売上 1,342百万円(△20.0%)、セグメント利益 66百万円(△36.7%)
- コメント:3G停波に伴うマイグレーション需要の一服、5G/エッジAI関連商品展開の遅延、セキュリティ対策コストの増加が影響
- ウェルネス事業
- 売上 0、セグメント損失 11百万円(新設セグメント、製品発売準備段階)
- コメント:子会社を通じMyWaves製品の国内発売準備中。投資フェーズ。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:資料に示された中期経営計画の数値目標の詳細は本資料に記載無し(–)
- 進捗状況:ウェルネス(デジタルヘルス)を新セグメント化し投資を開始。だが、既存のエンタメ・ITの営業回復が計画達成には必要。
- KPI達成状況:明示されたKPIは無し。セグメント別売上・営業利益が主要な進捗指標。
競合状況や市場動向
- 競合他社との比較:本資料に比較情報は無し(–)。ただし遊技機業界やIoT/M2M市場全体の需要循環に左右される事業構造であり、同業他社の業績動向を合わせて確認が必要。
- 市場動向:国内景気は緩やかな回復。IT分野では3G停波後のマイグレーション需要は一巡、5G・エッジAIへの移行が鍵。遊技機市場は出荷サイクルに依存。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期(会社予想、2025/4/1〜2026/3/31):売上高 16,247百万円(+49.9%対前期)、営業利益 1,385百万円、経常利益 6,191百万円、当期純利益 4,296百万円(△75.0%対前期)
- 直近の公表からの修正:無し(会社は据え置き)
- 会社予想の前提:特記事項として為替・原油等の前提記載なし(–)
- 予想の信頼性:
- 中間で純利益が通期予想を超過しているが、要因は持分関連の一時的利益であり、営業面での回復が伴わない限り通期の営業利益目標達成は不確実。
- 会社は通期修正を行っておらず、今後の持分投資の評価変動や営業回復の進捗で変動する見込み。
- リスク要因:
- 遊技機市場の需要変動、IT関連での新商品展開遅延、為替・資本市場の変動、持分法適用会社の業績・評価変動(Cellebrite等)による損益影響、規制環境の変化。
重要な注記
- 会計方針の変更等:無し(特段の変更は無し)
- 連結範囲の重要な変更:無し
- 第2四半期決算短信は公認会計士・監査法人のレビュー対象外(注記)
- 自社株買い:当中間期に自己株式取得実施(自己株式取得による資金支出 2,060,969千円)
- その他重要項目:従業員向け株式給付信託(BBT/J-ESOP)導入により自己株式の一部は信託残で計上(信託保有株式 30,000株、帳簿価額 180,300千円)
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 6736 |
| 企業名 | サン電子 |
| URL | http://www.sun-denshi.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 電機・精密 – 電気機器 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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