2026年1月期第2四半期 決算説明会資料

エグゼクティブサマリー

  • 経営陣のメッセージ: 上期の大幅増収増益を踏まえ通期業績を上方修正。仮想デスクトップ事業およびリモートPCアレイが好調で、株主還元も強化(期末配当を増配予定)。
  • 業績ハイライト: Q2売上高108.3億円(前年同期比+88.4%)/経常利益11.16億円(前年同期比+135.6%)。営業利益・純利益も大幅増(詳細は下記)。
  • 戦略の方向性: 仮想デスクトップ事業を主軸にセキュリティ(ゼロトラスト)強化、自社製品投入・新規テクノロジー導入、AI分野への参入計画。
  • 注目材料: Cloud Software Group(CSG)との資本業務提携に伴う株式会社CXJ設立と関連資産・負債計上(約120億円規模の計上)、通期利益予想の上方修正、リモートPCアレイの自治体導入拡大。
  • 一言評価: 仮想デスクトップ中心に上期好調、利益率改善を反映して通期利益を上方修正。だがCSG関連の会計・為替影響が業績の変動要因となっている。

基本情報

  • 企業概要: アセンテック株式会社(Ascentech K.K.)
    主要事業分野: 仮想デスクトップ(VDI)およびセキュリティ製品の開発・販売、システムインテグレーション(コンサル/設計/構築/保守/運用のE2Eサポート)。
    代表者名: 代表取締役社長 松浦 崇(取締役会長 佐藤 直浩 ほか)
  • 説明者: 発表者(役職)とその発言概要: –(資料からは個別登壇者の記載なし)。スライド記載の主メッセージは経営トップの方針表明(増収増益・通期上方修正・増配等)。
  • セグメント:
    • 仮想デスクトップ: 仮想化ソフト(Citrix、VMware等)、シンクライアント端末、自社製品(Resalio Lynx/Resalio DaaS SS)、プロフェッショナルサービス、Citrix Cloud(CSP)
    • クラウドインフラ: リモートPCアレイ、サーバ、フラッシュストレージ、ハイパーコンバージド製品、自営保守など
    • ゼロトラストセキュリティ(新設): SaaS Secure Client(SSC)等、セキュリティ製品/代理店契約商品

業績サマリー

  • 主要指標(Q2・百万円):
    • 売上高: 10,833 百万円(108.3億円)、前年同期比 +88.4%(良)
    • 営業利益: 1,098 百万円、前年同期比 +355.8%(良)
    • 経常利益: 1,116 百万円、前年同期比 +135.6%(良)
    • 親会社株主に帰属する当期純利益: 773 百万円、前年同期比 +137.5%(良)
    • 1株当たり当期純利益(EPS): 54.22 円、前年同期比 +121.0%(良)
      (注)一部数値はスライド表記を参照
  • 予想との比較:
    • 会社(期初)予想に対する達成率(Q2時点): 売上進捗率 63.7%、営業利益進捗率 63.5%、経常利益進捗率 64.5%、当期純利益進捗率 65.0%(いずれも期初通期予想に対するQ2累計進捗として表示)。Q2の実績は通期期初想定を大幅に上回る利益水準を示唆。
    • サプライズの有無: 上期実績好調を受け通期の営業利益・経常利益・当期純利益を上方修正(営業利益 +27.2%、経常利益 +30.1%、当期純利益 +37.0%)。通期売上予想は据え置き。
  • 進捗状況:
    • 通期予想(修正後、百万円): 売上 17,000、営業利益 2,200、経常利益 2,250、当期純利益 1,630、EPS 114.05 円。
    • Q2実績の通期への進捗(上記進捗率参照): 売上約63.7%と半期で進捗が高く、利益面は期初予想に対して早期達成ペース。経営は「中期経営計画を1年前倒しで達成見込み」と表明。
    • 過去同時期比較: 売上・利益ともに前年Q2比で大幅増(売上+88.4%、経常利益+135.6%)。
  • セグメント別状況(Q2実績・百万円):
    • 仮想デスクトップ: 9,707(構成比 ≒ 89.6%)、前年同期比 +110.4%(非常に好調、主力)
    • クラウドインフラ: 988(構成比 ≒ 9.1%)
    • ゼロトラストセキュリティ: 137(構成比 ≒ 1.3%、新設領域)
    • 備考: 仮想デスクトップ事業領域(クラウドサービス含む)に伸長が集中。

業績の背景分析

  • 業績概要: 仮想デスクトップ関連(特にCXJの立ち上がり)とリモートPCアレイの導入拡大が売上と利益を牽引。ストック型収入(サブスクリプション/保守等)も増加基調。
  • 増減要因:
    • 増収要因: CXJ設立によるCitrix関連営業強化、リモートPCアレイの自治体導入(総務省新ガイドライン準拠事例の横展開)、パートナー連携拡大。
    • 増益要因: 売上増による固定費吸収、収益性の高い案件比率の上昇。
    • 調整要因: 会計処理上、CXJの一部取引を代理販売(純額処理)として売上高10,827百万円を純額計上。また長期売掛金の割引現在価値評価で売上・営業利益・経常利益を153百万円減額処理。
  • 為替・会計影響: CSG関連の外貨建て債務の時価評価等により為替差損益が発生。Q1は為替差益 +541M、Q2は為替差損 ▲519M。Q2の経常利益変動要因として大きく影響。
  • 競争環境: 仮想デスクトップ/VDI市場ではCitrix/VMware等の主要プレイヤーやハードベンダーとの競合が存在。アセンテックは国内パートナー網(約230社)やCXJによるCitrix販売体制、リモートPCアレイの自治体実績を強みとしている。
  • リスク要因: 為替変動、CSG関連の会計処理・契約構造、公共セクター依存度の増加、競合の技術・価格競争、サプライチェーンやハード納期リスク、将来のAI関連投資リスク。

戦略と施策

  • 現在の戦略: 仮想デスクトップを中核に事業拡大、ゼロトラストセキュリティ事業を新設して強化、自社製品(SaaS Secure Client等)と代理店/技術提携によるソリューション拡充、AI市場への新規参入準備。
  • 進行中の施策: CXJの事業立ち上げ、自治体向けプロモーション(専門誌掲載、地方イベント出展、事例公開)、リモートPCアレイ新モデル投入(2025/5/20)、HVM導入支援サービス提供開始(HPE新ハイパーバイザ支援)、セキュリティの代理店契約(KeeperSecurity、Forcepoint等)。
  • セグメント別施策:
    • 仮想デスクトップ: CXJ経由でのCitrix/NetScaler販売強化、Resalio LynxやDaaS等の自社製品提供。
    • クラウドインフラ: リモートPCアレイの新モデル販売、自治体案件の横展開。
    • ゼロトラスト: SSCを中核にプロダクトライン構築、国内代理店契約で製品ポートフォリオ拡大。
  • 新たな取り組み: AI市場参入計画(製品企画中)、セキュリティ領域拡大に向けの自社製品強化。

将来予測と見通し

  • 業績予想(通期・百万円、修正後): 売上高 17,000、営業利益 2,200、経常利益 2,250、当期純利益 1,630、1株当たり当期純利益 114.05 円。営業利益・経常利益・当期純利益を上方修正(営業利益 +27.2%、経常利益 +30.1%、当期純利益 +37.0%)。
  • 予想の前提条件: 下期も仮想デスクトップ事業とリモートPCアレイ導入が好調に推移する想定。為替前提など詳細は開示なし(–)。
  • 予想の根拠と経営陣の自信度: 上期実績と下期見込みの好調継続を根拠に上方修正。中期経営計画を1年前倒し達成見込みと表明しており、一定の自信を示している。
  • 予想修正: 通期売上は据え置き(17,000百万円)だが利益面を大幅修正。修正理由は上期の好調と下期見通しの良好さ。
  • 中長期計画: 中期経営計画の早期達成を目標に、セキュリティ・AI等の新分野へ投資。進捗は上期実績を踏まえ順調との表明。
  • 予想の信頼性: 過去の予想達成傾向の明示は無し。為替やCSG関連会計処理が変動要因となるため短期的な変動リスクあり。
  • マクロ影響: 為替変動影響(外貨建て債務の時価評価)、公共予算動向(自治体導入の加速/鈍化)、IT投資の景況感が需給に影響。

配当と株主還元

  • 配当方針: 財務状況と資金需要を考慮しつつ株主還元と戦略的内部留保のバランスを重視。
  • 配当実績/予想:
    • 前回予想(2025/8/20): 期末 20円、通期合計 20円(配当性向 24.0%)
    • 今回修正予想(2026/1期): 期末 23円、通期合計 23円(配当性向 20.2%) → 増配(+3円)。中間配当は0円(変わらず)。
    • 前期実績(2025/1期): 期末 15円、通期合計 15円、配当性向 23.5%。
  • 特別配当: 無し(記載なし)。
  • その他株主還元: 記載なし(自社株買い等は現時点で開示無し)。

製品やサービス

  • 主力製品/サービス: Resalio Lynx / Resalio DaaS SS(自社エンドポイント/VDI領域)、リモートPCアレイ(自社/グループ製品)、SaaS Secure Client(SSC、ゼロトラスト)、各種代理店製品(KeeperSecurity、Forcepoint、CrowdStrike等)、プロフェッショナルサービス。
  • 新製品/技術: リモートPCアレイ新モデル(2025/5/20リリース、最新CPUとリモートKVM搭載、VMware不要で導入加速)、HVM導入支援サービス(HPE新ハイパーバイザ対応)。
  • 協業・提携: Cloud Software Group(出資・戦略提携)、台湾デルタ(Atrust等)やnumecent等への資本参加/提携。Forcepoint、KeeperSecurityの国内代理店契約。
  • 成長ドライバー: 仮想デスクトップ需要、自治体のリモートPCアレイ導入拡大(総務省ガイドライン対応事例の横展開)、ストック収入(保守/サブスクリプション)拡大、ゼロトラストソリューション投入。

Q&Aハイライト

  • Q&Aセッションの詳細: –(資料にQ&A記載なし)。
  • 経営陣の姿勢(資料から読み取れる点): 成長ドメインへの投資継続、株主還元の強化、透明性・ガバナンスの重視を強調。
  • ポジティブ要因: 仮想デスクトップ事業の急拡大(Q2で約97.0億円)、自治体案件を含むリモートPCアレイの採用増、通期利益の上方修正と増配発表、ストック型収入増加傾向、CSGとの提携による事業拡大余地。
  • ネガティブ要因: CSG関連の資産負債計上・会計処理および外貨建て債務の為替差損益で業績が変動しやすい点、代理店取引による売上の純額処理など会計上の変動要因、公共案件比率拡大による入金・契約タイミングリスク。
  • 不確実性: 為替の短期変動、CXJ関連の収益性と取引形態の継続性、AI事業への投資効果の不確定性、下期の需要持続性。
  • 注目すべきカタリスト: CXJの稼働状況と収益化進展、リモートPCアレイの官公庁導入ペース、セキュリティ製品(SSC等)の市場反響、四半期ごとの為替評価差(CSG関連)。

重要な注記

  • 会計方針・特記事項: 第2四半期において、株式会社CXJの一部取引に係る売上高10,827百万円を代理人取引として純額処理。長期売掛金の割引現在価値評価により売上/営業利益/経常利益を153百万円減額処理。Cloud Software Groupとの契約に基づく外貨建て負債の時価評価が為替差損益を生じている(Q1:+541Mの為替差益、Q2:▲519Mの為替差損)。連結貸借対照表に約120億円の資産・負債計上が発生(CSG提携関連)。
  • リスク要因: 資料末尾の将来見通しに関する注意事項に準ずる(外部環境・調査データの制約等)。
  • その他: 2025年9月に株式会社ワンズコーポレーションと統合予定等、グループ再編関連のスケジュールが記載されている。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 3565
企業名 アセンテック
URL https://www.ascentech.co.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 商社・卸売 – 卸売業

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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