2026年3月期 第2四半期決算説明資料
エグゼクティブサマリー
- 経営陣のメッセージ: 『Wizardry Variants Daphne』の周年施策前の広宣強化を実施。運用中タイトルで発生した不正課金対応費用により一時費用が発生したが、上期の進捗は概ね想定通り。下期は周年イベントや対応言語追加、固定費抑制で通期予想達成を目指す。
- 業績ハイライト: 2026年3月期第2四半期(7-9月)売上高は3,771百万円(前四半期比▲15.6%)、営業利益は▲493百万円(四半期赤字)。EBITDAは▲243百万円。上期累計売上は8,238百万円で通期予想に対する進捗率は47.1%。
- 良い目安:売上は前年同四半期比で増加(+98.9%)。
- 悪い目安:営業利益は赤字(四半期で赤字拡大)。
- 戦略の方向性: 「IP×テクノロジー」を軸に、モバイルだけでなくPC/コンソール、新規出版・アニメ・MD等でIPを横展開。『Wizardry』を核にグローバル展開・収益化を加速。運用コスト最適化やアプリ外課金導入で既存運用の黒字化を目指す。
- 注目材料:
- 『Wizardry Variants Daphne』の1周年イベント(10月)の売上速報で10/1〜10/26は約12億円(好調な滑り出し)。
- 出版・アニメ領域で新刊・アニメ放送(例:『エリスの聖杯』2026年1月放送予定)などメディアミックスの進展。
- 運用タイトルで発生した「不正課金対応の一時費用」が2Q業績に影響。
- 一言評価: 下期(周年施策)で回復を目指す局面。売上面の追い風(Wizardry)がある一方、一時費用やイベント周期による変動が短期業績に影響。
基本情報
- 説明者: 発表者(役職):–。発言概要:上記の資料要旨に沿って第2四半期業績と通期見通し、中期戦略(IP強化・メディアミックス推進)を説明。
- セグメント:
- ゲーム事業:モバイルゲーム(自社配信・他社配信)、PC/コンソール開発・配信。主力タイトル例:Wizardry Variants Daphne、Disney STEP、はらぺこミーム 等。
- コンテンツ事業(旧メディア事業):出版(ノベル・コミック・webtoon)、アニメ、MD(グッズ/イベント)、テクノロジー関連(Web3、AI等)。
業績サマリー
- 主要指標(第2四半期:7-9月、単位:百万円)
- 売上高:3,771(前四半期比 ▲15.6%)、前年同期比 +98.9%(良:大幅増収)
- 営業利益:▲493(前四半期は▲81)/営業利益率:–(四半期は赤字で評価は「悪」)
- EBITDA:▲243(前四半期は347)/前年同期比 ▲69.9%(悪化)
- 経常利益:▲509(前四半期は▲107)/前年同期比 ▲92.1%(悪化)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益:▲563(前四半期は▲1,799)/前年同期比 +35.2%(改善だが依然赤字)
- 1株当たり利益(EPS):–(未提示)
- 注:1Qに減損1,563百万円を計上している影響あり(上期の純損失を押し上げ)。
- 予想との比較:
- 会社予想に対する達成率(累計 4-9月 vs 通期予想)
- 売上高進捗率:8,238/17,500 = 47.1%(進捗は概ね想定通り、資料記載)
- EBITDA進捗率:103/1,600 = 6.4%(累計EBITDAは103百万円、通期1,600に対し低い進捗)
- 固定費(累計6,293)/通期見込み11,400 = 55.2%(固定費は上期でやや先行)
- サプライズの有無:不正課金対応の一時費用が発生し2Qの営業利益を押し下げた点が想定外要素(資料はこの費用を開示)。
- 進捗状況:
- 通期予想(2026年3月期):売上高17,500百万円、営業利益500百万円、EBITDA1,600百万円、経常利益400百万円、親会社株主に帰属する当期純利益▲1,300百万円、1株配当:未定。
- 上期までの進捗は「概ね想定通り」と記載。下期で周年イベント・言語追加・固定費抑制により黒字化を目指す(3Q累計で黒字転換を目標)。
- 過去同時期との比較(前年同期):売上は大幅増(+98.9%)、ただし利益は赤字拡大(前年度も赤字)。
- セグメント別状況(概要・定性的)
- ゲーム事業:主力『Wizardry Variants Daphne』は2Qはイベントの端境期で2Q売上は20.5億円(※各四半期の推移:3Q 21.6億→4Q 24.8億→1Q 23.0億→2Q 20.5億)。10月の1周年イベントは好調(10/1〜10/26 売上速報12億円)。他社配信タイトルは大型施策不足で前四半期比マイナス。アプリ外課金は運用中11タイトルのうち6タイトルで導入済。
- コンテンツ事業:出版は新作ノベル『汝、暗君を愛せよ』が好調。『Wizardry』ブランド関連のグッズや書籍展開を強化。
業績の背景分析
- 業績概要: 売上は堅調に推移する一方、イベント周期による売上変動、広告宣伝強化、不正課金対応の一時費用等により2Qは利益が縮小。
- 増減要因:
- 増収要因:『Wizardry Variants Daphne』など自社配信タイトルの寄与(前年同期比で売上拡大)。出版・アニメ領域の拡大。
- 減収/減益要因:イベント周期で大型施策が少ないことによる売上減、広告宣伝費維持(2Qの広告宣伝費は1Qと同規模の743百万円)、および運用中タイトルで発生した不正課金対応の一時費用。1Qに計上した減損の影響で減価償却費が2Qで変動(1Qでの減損に伴う減価償却費の減少が逆に影響)。
- コスト構造の詳細:変動費(支払手数料等)、固定費(労務・外注、広告、減価償却、研究開発)。ゲーム開発費の資産計上額は上期で▲467百万円(通期▲850想定)。
- 競争環境: モバイルゲームは成熟段階だが市場規模は大きく、PC/コンソール・アニメ・出版の海外需要は伸長。ドリコムはIP×メディアミックスを強みとするが、主要IPに依存するリスク、競合多数の環境。
- リスク要因: 不正課金の継続発生リスク、イベント依存の収益変動、広告費の効率性、既存運用タイトルの収益維持、為替や規制等のマクロリスク(資料では主に事業特有リスクを示唆)。
戦略と施策
- 現在の戦略:
- IP軸(特に『Wizardry』)で出版・アニメ・MD・ゲーム(モバイル/PC/コンソール)を横展開し収益化を図る。
- テクノロジー活用(Web3、生成AI、AR等)で体験・効率を強化。
- 既存運用の利益維持・改善(運用コスト最適化、アプリ外課金導入)。
- 新作・PC/コンソール開発で事業ノウハウと自社IPを拡充。
- 進行中の施策:
- 『Wizardry Variants Daphne』:周年イベント、グローバル展開強化、対応言語追加(下期予定)。
- 広告は下期で周年イベント以降の状況を見極めながら柔軟に実施。
- 出版・アニメ:刊行点数増加、アニメ化3作品発表(自社原作3作品/他社原作1作品)。
- セグメント別施策:
- ゲーム事業:ユーザー層拡大、収益最大化、運用コスト最適化、PC/コンソール向け新規タイトルの開発。
- コンテンツ事業:出版(ノベル/コミック/webtoon)でIPを育成し、アニメ・MDで収益拡大。
- 新たな取り組み: AI活用推進、ドリコムショップでの他社IP商品展開、テクノロジー領域の研究開発(R&D費は通期80百万円見込み)。
将来予測と見通し
- 業績予想(通期・2026年3月期)
- 売上高:17,500百万円
- 営業利益:500百万円
- EBITDA:1,600百万円
- 経常利益:400百万円
- 親会社株主に帰属する当期純利益:▲1,300百万円(通期で赤字見込み)
- 1株あたり配当予想:未定
- 予想の前提条件:
- 主に『Wizardry Variants Daphne』が通期寄与。
- 下期に周年イベント(3Q)と新たな対応言語追加を予定、固定費抑制で利益改善を見込む。
- 広告出稿は周年効果を見極めつつ実施。
- 予想の根拠と経営陣の自信度:
- 資料は「上期までの進捗は概ね想定通り」と記載。通期に向けて下期の周年施策・言語追加・コスト最適化で黒字回復を目標としているが、一時費用等の不確定要素は留意。
- 予想修正:
- 資料時点で通期予想の修正は示されていない(上期進捗は想定どおりと記載)。ただし不正課金対応の一時費用は業績に影響。
- 中長期計画:
- 2026年3月期(予想):売上175億円、営業利益5億円、営業利益率2.9%(資料)
- 2027〜2028年の中期目標:売上CAGR20%以上、営業利益率15%以上(中期成長目標)。成長ドライバーは新作ゲーム、出版、アニメ、MD、ライツ運用、グローバル展開。
- 予想の信頼性:
- 過去(1Q)に減損等の特殊要因が発生しており、短期的な予想達成はイベント効果や一時費用の有無に依存。
- マクロ経済の影響: 資料では主に市場成長(アニメ・PC/コンソールの海外需要)を示すが、為替や金利の前提は明記なし。外部ショックはリスク。
配当と株主還元
- 配当方針: 資料内では中期的に株主還元を行う旨の言及はあるが、2026年3月期の株主還元は現時点で未定。
- 配当実績(今回発表分): 中間配当/期末配当/年間配当いずれも「未定」または記載なし(1株配当予想:未定)。
- 特別配当: なし(記載なし)。
- その他株主還元: 自社株買いや株式分割に関する記載はなし(–)。
製品やサービス
- 製品(主要ゲームタイトル):
- 『Wizardry Variants Daphne』:2024年10月リリース、主力IP。2Qは端境期だが1周年イベントが好調(10月速報12億円)。
- 『Disney STEP』:2025年3月リリース、9月にハーフアニバーサリーイベント実施、SNS連携機能導入。
- 他運用タイトル:『ちょこっとファーム』『ダービースタリオンマスターズ』『魔界戦記ディスガイアRPG』『ぼくとドラゴン』等。
- PC/コンソール:『はらぺこミーム』(2025年6月)、『Tokyo Stories -working title-』、『デモンズナイトフィーバー』 等。
- サービス(出版・アニメ・MD等):
- 出版:ノベル/コミック累計刊行点数149点(資料時点)。主力作品の新刊が売上貢献。
- アニメ:自社原作3作品のアニメ化進行、他社原作1作品放映等でメディアミックス拡大。
- MD:Wizardry IPのグッズ展開やイベント開催。
- 協業・提携: 『Disney STEP』はウォルト・ディズニー・ジャパン協力、他に配信パートナー(バンダイナムコ、アニプレックス等)。
- 成長ドライバー: Wizardry IPの拡張(海外展開・グッズ・コミカライズ)、出版・アニメによるIP育成、PC/コンソール新規タイトルの展開、アプリ外課金導入による収益改善。
Q&Aハイライト
- 経営陣の姿勢(資料記載から読み取れる点):上期は概ね想定通りと評価し、下期の周年施策と固定費抑制により通期予想達成を目指す姿勢を明確化。短期の不確定要素(不正課金対応費等)は開示している。
- 未回答事項:詳細な不正課金対応費の内訳、EPS・配当の最終方針、資金政策(自社株買い等)の明確化は資料上では不明(–)。
- ポジティブ要因:
- 主力IP(Wizardry)の好調と周年による短期的収益押上げ(10月速報12億)。
- IPを軸にした出版→アニメ→MD→ゲームのメディアミックス戦略で収益多様化を図る方針。
- アプリ外課金導入や運用コスト最適化による既存運用の利益改善施策。
- PC/コンソール展開やAI等テクノロジー投資で新たな収益領域を模索。
- ネガティブ要因:
- 第2四半期は赤字(営業▲493百万円)、上期累計での純損失計上(1Qの減損含む)。
- 不正課金対応など一時費用発生の可能性と、それによる業績のボラティリティ。
- 通期での当期純利益は赤字見込み(▲1,300百万円)。
- 配当や株主還元が未定で投資家還元は不透明。
- 主要タイトル依存とイベントサイクルによる収益変動。
- 不確実性:
- 下期の周年イベント効果や言語追加がどの程度持続的な収益につながるか。
- アプリ外課金の業界受容度・利用率拡大の速さ。
- 広告投下の効果と費用対効果、及び追加の一時費用発生有無。
- 注目すべきカタリスト:
- 3Q(周年イベント)及びその後の売上速報/実績公表。
- 対応言語追加の実施とそれによる海外売上の伸び。
- 主要PC/コンソールタイトルの開発進捗・リリース情報。
- アニメ放映(例:『エリスの聖杯』2026年1月)による原作・関連グッズ売上の反応。
- 不正課金対応の最終費用負担状況。
重要な注記
- 会計方針: ゲーム開発費の資産計上(労務費・外注費等を「ソフトウェア仮勘定」として資産化)を行っており、資産化額は通期で▲850百万円見込み(上期で▲467百万円)。この扱いが四半期ごとの営業利益・EBITDAに影響。
- リスク要因(資料注意書き): 本資料に記載の見通しには不確実性があり、実際の業績は様々な要因で異なる可能性があることを明示。
- その他: 詳細な連結業績推移、原価/販管費推移、ゲーム事業課金売上推移はHPのファクトシート参照(https://drecom.co.jp/ir/factsheet_2026032Q.pdf)。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 3793 |
| 企業名 | ドリコム |
| URL | http://www.drecom.co.jp/ |
| 市場区分 | グロース市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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