2026年3月期第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社が通期予想の修正を行っておらず、市場予想は提示されていない。中間実績は会社予想(通期)に対し概ね順調で、特段の上方/下方修正は無し。
  • 業績の方向性:売上高は減収(△3.9% vs 前年中間期)だが、営業利益・経常利益・親会社株主に帰属する中間純利益はいずれも増益(営業利益+24.9%、経常利益+37.7%、純利益+21.9%)。
  • 注目すべき変化:コラーゲン・ケーシング事業で生産性低下に伴う減益に加え、当中間期に減損損失427百万円を計上。一方でゼラチン関連や化粧品、食品その他事業はコスト改善等で大幅増益。
  • 今後の見通し:通期予想(売上49,000百万円、営業利益3,800百万円、当期純利益2,600百万円)は据え置き。中間進捗は売上49.0%、営業利益54.1%、純利益52.0%でおおむね通期達成に向けた順調な進捗。
  • 投資家への示唆:コラーゲン・ケーシングの構造的課題(多品種少量化、設備の採算性)と一部減損の影響を注視すべき一方、ゼラチンや化粧品等のコスト改善効果が利益を押し上げており、セグメントごとの明暗が業績に直結している点が最重要。

基本情報

  • 企業名:株式会社ニッピ
  • 主要事業分野:コラーゲン・ケーシング事業、ゼラチン関連事業、化粧品関連事業、皮革関連事業、賃貸・不動産事業、食品その他事業(バイオ製品等)
  • 代表者名:代表取締役社長 伊藤 裕子
  • 問合せ先:取締役経理部長 井上 善之(TEL 03-3888-5117)
  • URL:https://www.nippi-inc.co.jp/
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年11月7日
    • 対象会計期間:2026年3月期 第2四半期(中間期間) 2025年4月1日〜2025年9月30日
    • 決算補足説明資料:作成有(会社HPへ掲載予定)
    • 決算説明会:無し
  • セグメント(報告セグメント)
    • コラーゲン・ケーシング事業:食肉用ケーシング等の製造販売
    • ゼラチン関連事業:ゼラチン・ペプタイド等の製造販売(医薬・食品用途等)
    • 化粧品関連事業:化粧品・健康食品等の販売
    • 皮革関連事業:靴用革、ハンドル用革等の製造販売
    • 賃貸・不動産事業:土地賃貸等
    • 食品その他事業:有機穀物、輸入食材、バイオ関連製品等
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(普通株式):2,889,000株(自己株式含む)
    • 期中平均株式数(中間期):2,875,626株
    • 自己株式数(期末):13,416株
    • 時価総額:–(資料に記載なし)
  • 今後の予定:
    • 半期報告書提出予定日:2025年11月14日
    • その他IRイベント:決算補足資料は会社HP掲載(2025/11/07)

決算サプライズ分析

  • 予想 vs 実績(会社予想との比較は通期予想に対する進捗で評価)
    • 売上高:中間実績 24,020百万円。通期予想 49,000百万円に対する進捗率 24,020/49,000 = 49.0%(達成率ベース:おおむね順調)
    • 営業利益:中間実績 2,056百万円。通期予想 3,800百万円に対する進捗率 54.1%(やや前倒しで進捗)
    • 親会社株主に帰属する中間純利益:中間実績 1,351百万円。通期予想 2,600百万円に対する進捗率 52.0%
  • サプライズの要因:
    • 増益要因:ゼラチン関連(原料価格安定・生産性改善)、化粧品関連(固定顧客化進展)、食品その他(収益改善)によるコストダウン・収益性改善。
    • 減益/課題:コラーゲン・ケーシングでの多品種少量化による生産性低下、原料・人件費上昇。さらに一部設備の減損427百万円を特別損失計上(コラーゲン・ケーシング事業)。
  • 通期への影響:
    • 会社は通期予想の修正を行っていない。中間進捗は売上で約49%、利益で50%超と概ね通期目標に沿った進捗。ただしコラーゲン・ケーシングの構造的課題や中国自動車市場の減速等の外部リスクは通期達成の不確実性要因。

財務指標(中間期:2025年9月30日時点)

  • 主要数値(百万円)
    • 売上高(中間):24,020(前中間期 25,003、△3.9%)
    • 営業利益:2,056(前中間期 1,646、+24.9%)
    • 経常利益:2,146(前中間期 1,559、+37.7%)
    • 親会社株主に帰属する中間純利益:1,351(前中間期 1,109、+21.9%)
    • 1株当たり中間純利益(EPS):470.15円(前中間期 385.63円、+21.9%)
  • 損益率(中間)
    • 売上総利益率:6,864 / 24,020 = 28.6%(前中間期 25.4% → 改善:良化傾向)
    • 営業利益率:2,056 / 24,020 = 8.56%(前中間期 6.58% → 改善)
  • 財政状態(百万円)
    • 総資産:70,393(前期末 70,172、+220)
    • 純資産:40,609(前期末 40,569、+40)
    • 自己資本(株主資本):39,823(資料注)→ 自己資本比率 56.6%(安定水準)
  • 流動性・負債
    • 現金及び預金:9,261
    • 短期借入金:4,757、長期借入金:5,924(合計借入金 10,681)
    • 純負債(借入金−現預金):約 1,420百万円(流動性余裕あり)
    • 流動比率(流動資産/流動負債):27,939 / 15,083 = 185%(良好)
    • 負債比率(負債/純資産):29,783 / 40,609 = 73.3%(許容範囲)
  • キャッシュフロー(中間、百万円)
    • 営業CF:+2,184(前中間期 2,690、減少)
    • 投資CF:△205(前中間期 △253)
    • 財務CF:△1,583(前中間期 △2,869)
    • 現金増減:+327 → 期末現金9,088(前中間期末 8,761)
  • 財務の解説:
    • 営業CFは依然プラスで、投資は抑制的。配当等の財務支出で財務CFはマイナスだが現金残高は増加。資本構成は自己資本比率56.6%と安定しており、短期流動性も確保されている。

配当

  • 配当実績/予想:
    • 2025年3月期 実績:年間 600.00円(中間 0.00、期末 600.00)
    • 2026年3月期 会社予想:年間 633.00円(中間 0.00、期末 633.00)→ 予想修正無し
  • 配当性向(目安):通期予想EPS 904.11円に対する配当633円 → 配当性向 約70.0%(高水準)
  • 特別配当:無し
  • 株主還元方針:明示は無く、継続的な配当を維持している。自己株式取得は中間期で僅少。

セグメント別情報(中間実績)

  • 売上高・セグメント利益(中間、百万円、前年同期比%)
    • コラーゲン・ケーシング:売上 4,668(△0.2%)、セグメント利益 330(△42.8%)※減損427百万円計上
    • ゼラチン関連:売上 6,142(△6.7%)、セグメント利益 1,169(+92.4%)
    • 化粧品関連:売上 4,021(+7.4%)、セグメント利益 582(+22.6%)
    • 皮革関連:売上 3,057(△20.4%)、セグメント利益 81(△41.6%)
    • 賃貸・不動産:売上 530(△0.6%)、セグメント利益 415(△1.6%)
    • 食品その他:売上 5,599(△0.3%)、セグメント利益 376(+23.1%)
  • 主なコメント:
    • コラーゲンは多品種少量化と原料・人件費増で採算悪化、減損を計上。
    • ゼラチンは販売量等は減少するも原料調達見直し・生産性改善で利益率大幅改善。
    • 皮革は中国の自動車市場冷え込み・米国関税影響で需要減。

中長期計画との整合性

  • セグメント別に見ると、ゼラチン・化粧品分野での収益改善が計画・施策の効果を示唆する一方、コラーゲン・皮革は構造改善が課題。

競合状況や市場動向

  • 市場動向(資料記載の主要ポイント)
    • 中国自動車市場の冷え込みや米国の通商政策(関税)等が皮革事業の外需に影響。
    • ゼラチン・ペプタイドは海外で価格競争が激化しているが、原料コストの安定化と調達見直しで競争力改善を図っている。

今後の見通し

  • 業績予想(通期、会社予想のまま)
    • 売上高:49,000百万円(△0.3% vs 前期)
    • 営業利益:3,800百万円(+4.8%)
    • 経常利益:3,800百万円(+5.1%)
    • 親会社株主に帰属する当期純利益:2,600百万円(+5.8%)
    • 1株当たり当期純利益:904.11円
  • 予想の信頼性:会社は予想修正を行っておらず中間の進捗も良好。ただしコラーゲン事業の構造課題、原材料価格・為替・外需動向(特に中国・米国影響)はリスク要因。
  • リスク要因(主なもの)
    • 原材料価格の変動、為替変動
    • 中国自動車市場や米国通商政策による輸出需要の変動
    • 多品種少量化など生産性の低下による採算悪化
    • 予期しない追加の減損や特殊項目

重要な注記

  • 会計方針の変更:無し
  • 連結範囲の変更:無し
  • 当中間期に減損損失427百万円を計上(コラーゲン・ケーシング事業の一部設備)
  • 第2四半期決算短信は公認会計士・監査法人のレビュー対象外

(補足・数値の目安)

  • 自己資本比率 56.6%(安定水準)
  • 流動比率 185%(流動性良好)
  • 配当性向(通期見込)約70.0%(高水準)
  • 主要留意点:セグメント間でパフォーマンス差が大きく、特にコラーゲン・皮革の市況・採算性が通期業績に影響を与える可能性が高い。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 7932
企業名 ニッピ
URL http://www.nippi-inc.co.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 情報通信・サービスその他 – その他製品

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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