2026年3月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社は通期・第2四半期予想の修正を行っておらず、本資料から見える限り決算発表自体に対する会社予想からの乖離は無し(市場予想との比較は資料に記載なし → –)。
  • 業績の方向性:売上高は前年同期比で減収(△2.8%)だが、営業利益・経常利益・純利益は増益(営業利益+9.8%、経常利益+4.9%、親会社株主に帰属する四半期純利益+21.9%)。
  • 注目すべき変化:営業利益・純利益が増加した点(営業利益1,117百万円、純利益911百万円)――ゼラチン関連や食品その他の収益改善が主因で、コラーゲン・ケーシング/化粧品/皮革等で品目構成や広告費等により減益分散。EPSは316.96円(前年260.10円、+21.9%)。
  • 今後の見通し:通期予想の修正は無し。進捗は売上高25.0%、営業利益29.4%、純利益35.0%(通期予想比、下記参照)と利益は比較的順調に進捗している。通期見通し達成の可否は、海外需要(中国、北米の動向)、原料価格・為替、追加関税等の外部要因に依存。
  • 投資家への示唆:売上はやや足踏みする一方で利益率改善(コスト管理、原料安定化)により収益性が改善している。通期利益予想に対する進捗は良好だが、セグメント間で明確な差(ゼラチン・食品は強く、皮革や一部コラーゲンで苦戦)があるため、今後は個別セグメントの需要動向と原料/為替リスクの動向が重要。

基本情報

  • 企業概要
    • 企業名:株式会社ニッピ
    • 主要事業分野:コラーゲン・ケーシング事業、ゼラチン関連事業、化粧品関連事業、皮革関連事業、賃貸・不動産事業、食品その他事業(バイオ関連含む)—コラーゲン/ゼラチン素材の製造販売が中核。
    • 代表者名:代表取締役社長 伊藤 裕子
    • URL:https://www.nippi-inc.co.jp/
  • 報告概要
    • 提出日:2025年8月8日
    • 対象会計期間:2026年3月期 第1四半期連結累計(2025年4月1日〜2025年6月30日)
  • セグメント(報告セグメント)
    • コラーゲン・ケーシング事業、ゼラチン関連事業、化粧品関連事業、皮革関連事業、賃貸・不動産事業、食品その他事業
  • 発行済株式
    • 期末発行済株式数(普通株式):2,889,000株(自己株式含む)
    • 期中平均株式数(四半期累計):2,875,652株
  • 今後の予定
    • 決算補足説明資料:無
    • 決算説明会:無

決算サプライズ分析

  • 予想vs実績(会社予想との比較)
    • 会社は通期・第2四半期予想に修正なし。四半期単独の会社予想との比較数値は資料に無し(よって「乖離無し」と判断)。市場予想は資料に記載無し(–)。
  • 実績(第1四半期) vs 前年同四半期
    • 売上高:12,271百万円(前年12,623百万円、△2.8%)→ 減収
    • 営業利益:1,117百万円(前年1,018百万円、+9.8%)→ 上振れ(前年同期比増益)
    • 純利益(親会社株主帰属):911百万円(前年748百万円、+21.9%)→ 上振れ
  • サプライズの要因(上振れ要因)
    • ゼラチン関連事業:生産性改善と原料価格の安定化で利益大幅増(営業利益+88.6%)
    • 食品その他事業:有機穀物・輸入食材・バイオ関連の好調で増収増益
    • 一方でコラーゲン・ケーシングや化粧品では生産効率低下、広告費増等で減益。
  • 通期への影響
    • 通期・第2四半期予想の修正無し。第1四半期の進捗は利益面でやや好調(下記進捗率参照)であり、現時点では通期予想達成は可能性ありと見えるが、外部環境(中国需要、為替、追加関税等)に左右されるため不確実性あり。

財務指標

  • 要点(貸借対照表・損益計算書から)
    • 総資産:70,788百万円(前連結年度末70,172百万円、+616百万円)
    • 純資産:39,817百万円(前連結年度末40,569百万円、△751百万円)
    • 自己資本比率:55.2%(安定水準)
    • 現金及び預金:8,682百万円(期首8,933百万円、△251百万円)
    • 受取手形及び売掛金:9,221百万円(+738百万円)
    • 商品及び製品:8,304百万円(+250百万円)
    • 短期借入金:4,984百万円(+571百万円)→ 短期借入増加
    • 総負債:30,970百万円(+1,367百万円)
    • 利息負担:支払利息は36百万円(前年33百万円)
  • 収益性(第1四半期実績・前年同期比較)
    • 売上高:12,271百万円(前年同期比△2.8%、△352百万円)
    • 売上総利益:3,550百万円(前年3,303百万円)
    • 販売費及び一般管理費:2,432百万円(前年2,285百万円)
    • 営業利益:1,117百万円(前年同期比+9.8%) 営業利益率 9.1%(1,117 / 12,271 ≒ 9.10%)→ 利益率改善(参考)
    • 経常利益:1,181百万円(前年同期比+4.9%)
    • 四半期純利益(親会社株主帰属):911百万円(前年同期比+21.9%)
    • 1株当たり四半期純利益(EPS):316.96円(前年260.10円、+21.9%)
  • 進捗率分析(通期予想に対する進捗)
    • 通期売上高進捗率:12,271 / 49,000 = 25.0%(通期見込みに対しやや順調。通期パースは四半期平均25%が目安)
    • 通期営業利益進捗率:1,117 / 3,800 = 29.4%(利益は通期見通しに対しやや良好)
    • 通期純利益進捗率:911 / 2,600 = 35.0%(純利益は進捗良好)
    • 過去同期間との進捗比較:前年同期の通期進捗との直接比較データは資料に無し(–)。
  • 財務の安全性・効率性
    • 自己資本比率:55.2%(安定水準)
    • 流動比率(目安):流動資産28,345 / 流動負債15,932 ≒ 178%(良好)
    • 負債/純資産比(負債比率として表示):30,970 / 39,817 ≒ 77.8%(過度ではないが負債は増加)
    • 有利子負債(概算):短期4,984 + 長期6,074 = 11,058百万円(現金8,682を差し引くと概ねネット負債2,376百万円)
    • 減価償却費:当第1四半期 262百万円(前年389百万円)
  • セグメント別(第1四半期)要点(売上高・セグメント利益、前年同期比)
    • コラーゲン・ケーシング:売上2,244百万円(+4.3%)、セグメント利益223百万円(△36.4%)→ 売上増も生産性低下で利益悪化
    • ゼラチン関連:売上3,178百万円(△7.4%)、セグメント利益609百万円(+88.1%)→ 利益改善が全体押上げ
    • 化粧品関連:売上1,975百万円(+2.1%)、セグメント利益242百万円(△22.9%)→ 広告費増で減益
    • 皮革関連:売上1,520百万円(△19.1%)、セグメント利益52百万円(△36.1%)→ 需給減で苦戦
    • 賃貸・不動産:売上266百万円(△0.4%)、セグメント利益207百万円(△1.4%)→ 安定的
    • 食品その他:売上3,087百万円(+4.3%)、セグメント利益208百万円(+18.8%)→ 増収増益

配当

  • 配当実績と予想
    • 2025年3月期(実績):期末配当 600円、年間合計 600円
    • 2026年3月期(会社予想):期末配当 633円、年間合計 633円(中間は0円)
    • 直近公表の配当予想から修正:無
  • 配当利回り:–(株価データ無いため算出不可)
  • 配当性向(会社予想ベース):予想EPS(通期)904.11円に対し配当633円 → 配当性向 ≒ 70.0%(やや高め)
  • 特別配当/自社株買い等:無し

セグメント別情報(まとめ)

  • 収益貢献度(第1四半期)
    • 収益主導はゼラチン関連と食品その他で、ゼラチンは利益率大幅改善。
    • コラーゲン・ケーシングは売上は増加したが生産性低下で利益圧迫。化粧品は売上増だが広告費増で減益。皮革は中国向け需要低迷で大幅減収減益。
  • セグメント戦略・見通し(会社コメントより)
    • 生産性向上、製造費・販管費の見直し、高付加価値商品の開発を継続。賃貸用地の有効活用など不動産の活用も継続。今後は各セグメントで需要回復とコスト改善が鍵。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:資料内に中期計画の具体数値・KPIの記載なし(–)
  • KPI達成状況:該当情報なし(–)

競合状況や市場動向

  • 会社コメント:国内では賃上げ等で内需は下支えされている一方、中国経済の低迷・地政学リスク・追加関税の不確実性が外需にマイナス。
  • 競合比較:資料に同業他社との比較データは無し(–)
  • 市場動向のポイント:食品・ゼラチン用途(惣菜・グミ・カプセル等)や医薬・健康食品用途で需要の差があり、用途別で業績に差が出ている。

今後の見通し

  • 業績予想
    • 第2四半期累計(会社予想):売上24,500百万円(△2.0%)、営業利益1,700百万円(+3.2%)、親会社株主帰属当期純利益1,200百万円(+8.2%)
    • 通期(会社予想):売上49,000百万円(△0.3%)、営業利益3,800百万円(+4.8%)、親会社株主帰属当期純利益2,600百万円(+5.8%)、1株当たり当期純利益904.11円
    • 会社は予想の前提・修正無しと明示(詳細前提は添付資料参照)。
  • 予想の信頼性:第1四半期の利益進捗は通期予想に対し良好だが、外部要因(為替、原料価格、追加関税、中国・米国の需要)に左右されるため注意が必要。
  • リスク要因(主なもの)
    • 為替変動(輸出入に影響)
    • 原材料価格変動(原料安定が重要)
    • 中国自動車市場等の需要低迷(皮革等への影響)
    • 米国の関税政策の動向、地政学リスク

重要な注記

  • 会計方針の変更:無し
  • 連結範囲の変更:無し
  • 四半期連結財務諸表に関する監査/レビュー:レビュー無し(公認会計士等によるレビュー無し)
  • その他:第1四半期キャッシュ・フロー計算書は作成していない旨記載。減価償却費は当期262百万円。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 7932
企業名 ニッピ
URL http://www.nippi-inc.co.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 情報通信・サービスその他 – その他製品

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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