2025年9月期 決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社予想・市場予想との比較情報は未提示のため判定不可(会社予想との比較:–、市場予想との比較:–)。ただし開示数値は概ね整合的。
  • 業績の方向性:増収増益(売上高14,432百万円:前年同期比+4.5%、営業利益3,406百万円:同+32.5%、親会社株主に帰属する当期純利益2,121百万円:同+26.6%)。
  • 注目すべき変化:投資銀行事業でPE投資回収・ファンド組成が寄与し売上総利益が大幅増(売上総利益8,869百万円:同+20.6%)。エンタテインメント事業は料金改定等で来園者増、黒字転換(セグメント利益29百万円に改善)。一方、自己株式取得や航空資産・太陽光開発の取得で固定資産・負債が増加。
  • 今後の見通し:2026年9月期予想は増収増益(売上高18,200百万円:+26.1%、営業利益4,200百万円:+23.3%、当期純利益2,700百万円:+27.2%)。前提為替は1ユーロ=170円。達成可能性については主力のPE回収やリース事業の拡大が想定されており「実現可能性はあるが大型案件依存・財務負担増等のリスクあり」と判断。
  • 投資家への示唆:PE投資回収やトラック/航空リース等のストック型収益が成長原動力。だが営業CFは期内でマイナス化、短期借入や長期借入増でレバレッジが上昇している点は注意が必要。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:フィンテック グローバル株式会社
    • 主要事業分野:投資銀行事業(PE投資、アセットマネジメント、航空・車両リース等)、公共コンサルティング事業、エンタテインメント・サービス事業(テーマパーク運営等)
    • 代表者名:代表取締役社長 玉井 信光
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年11月7日
    • 対象会計期間:2025年9月期(連結、2024年10月1日~2025年9月30日、通期)
    • 決算補足説明資料:作成有(同日ウェブ掲載)、決算説明会は無
  • セグメント:
    • 投資銀行事業:ファイナンス・アレンジメント、アセットマネジメント、PE投資、航空ビジネス、再生可能エネルギー等
    • 公共コンサルティング事業:地方公共団体向け財務書類作成支援、公共施設マネジメント等
    • エンタテインメント・サービス事業:テーマパーク(メッツァ、ムーミンバレーパーク等)の開発・運営
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数:201,321,700株(自己株式含む)
    • 期末自己株式数:9,026,320株
    • 期中平均株式数:194,544,319株
    • 時価総額:–(資料に記載なし)
  • 今後の予定:
    • 定時株主総会予定日:2025年12月19日
    • 配当支払開始予定日:2025年12月22日
    • 有価証券報告書提出予定日:2025年12月16日

決算サプライズ分析

  • 予想vs実績:
    • 売上高:実績14,432百万円(対会社予想:–、達成率:–)
    • 営業利益:実績3,406百万円(対会社予想:–、達成率:–)
    • 純利益:実績2,121百万円(対会社予想:–、達成率:–)
  • サプライズの要因:
    • 上振れ要因(実績寄与):事業承継案件のPE投資回収、トラックオペレーティングリースの出資金販売急増(出資金販売額5,010百万円、前年同期比+179.9%)、メッツァ来園者増による売上増。
    • 下振れ要因:特別損失として貸倒損失485百万円を計上(新規プロジェクト関連の貸付金)、営業CFは賃貸資産取得などでマイナス化。
  • 通期への影響:
    • 2026年9月期は増収増益予想。会社側は大型案件の投資回収やリース事業拡大を根拠に提示。達成可能性は「合理的に見込めるが大型案件/資金調達状況・CF動向に左右されるためリスクあり」。

財務指標

  • 財務諸表要点(連結、百万円未満切捨て)
    • 売上高:14,432百万円(前期13,807百万円、前年比+4.5%)
    • 売上総利益:8,869百万円(前期7,355百万円、前年比+20.6%)
    • 営業利益:3,406百万円(前期2,569百万円、前年比+32.5%)、営業利益率23.6%(前期18.6%)
    • 経常利益:3,242百万円(前期2,461百万円、前年比+31.7%)
    • 親会社株主に帰属する当期純利益:2,121百万円(前期1,675百万円、前年比+26.6%)
    • 1株当たり当期純利益(EPS):10.91円(前期8.41円)
    • 自己資本比率:40.3%(前期46.1%)→(目安:40%以上で安定)
    • 総資産:26,994百万円(前期20,669百万円、総資産増+30.6%)
    • 純資産:12,042百万円(前期10,752百万円、純資産増+12.0%)
  • キャッシュ・フロー(百万円)
    • 営業CF:△664(前期+4,055) — 営業CFが大幅に悪化(主因:売上債権増、賃貸資産取得支出3,660)
    • 投資CF:△1,590(前期△547) — 投資有価証券取得、短期貸付など
    • 財務CF:+3,130(前期△790) — 短期借入増加2,633、長期借入増2,004、自己株取得等で支出
    • 期末現金同等物:6,442百万円(前期5,674百万円)
  • 進捗率分析(四半期決算の場合):該当なし(通期決算のためN/A)
  • 財務安全性:
    • 自己資本比率40.3%(安定水準の目安を満たすが前期比低下)
    • 流動負債:12,240百万円(前期8,788百万円、増加)/流動資産:15,597百万円 → 流動比率(流動資産/流動負債)約127%(計算上の目安:100%超で短期流動性は確保)
    • 長短借入金の増加:短期借入金3,414百万円(前期781)、長期借入金合計約8,028百万円(前期6,637)→負債増加に伴い負債比率上昇
  • 効率性:
    • 売上高営業利益率:23.6%(前期18.6%、改善)
    • 総資産回転率等は公表値からの直接算出は省略(必要なら算出可)
  • セグメント別(主要)
    • 投資銀行事業:売上高11,595百万円(+2.2%)、セグメント利益4,740百万円(+20.6%) — 主力で高採算
    • 公共コンサルティング:売上高502百万円(+11.1%)、セグメント損失△38百万円(先行投資で損失拡大)
    • エンタテインメント:売上高2,859百万円(+16.2%)、セグメント利益29百万円(黒字転換)
  • 財務の解説:
    • 総資産・固定資産の増加は、航空資産の賃貸資産計上(賃貸資産純額3,244百万円計上)や太陽光発電所開発プロジェクト取得(建設仮勘定等)によるもの。自己株買い(528百万円)や配当支払で純資産一部減少する一方、当期純利益で増加。営業CFのマイナスは賃貸資産取得等の資金需要が主因であり、財務CFで借入増により資金を確保。

配当

  • 当期(2025年9月期)配当:
    • 中間配当:0.00円
    • 期末配当:3.00円
    • 年間配当:3.00円(配当総額576百万円、連結配当性向27.5%、純資産配当率5.7%)
    • 自己株式取得:総額528百万円(株主還元を強化)
  • 次期(2026年9月期)予想:
    • 年間配当予想:5.00円(期末5円、前期比+2円)、連結配当性向35.5%(会社予想)
  • 特別配当:無し
  • 株主還元方針:内部留保を維持しつつ配当・自己株取得を機動的に実施。成長投資(投融資)とのバランスを重視。

セグメント別情報

  • 投資銀行事業
    • 売上高:11,595百万円(前期11,344百万円、+2.2%)
    • セグメント利益:4,740百万円(前期3,930百万円、+20.6%)
    • 主因:事業承継PE投資回収の進捗、大型案件組成、トラックオペレーティングリースの出資金販売急増(出資金販売額5,010百万円、前年同期比+179.9%)、不動産の運用開始等。預り資産残高1617億円(前期比+5.5%)でストック収益基盤強化。
  • 公共コンサルティング事業
    • 売上高:502百万円(前期452百万円、+11.1%)
    • セグメント損失:△38百万円(前期△18百万円)— 人員増強等の先行投資で損失拡大。
    • 戦略:自治体向け財務書類作成と行政計画支援の拡大を推進。
  • エンタテインメント・サービス事業
    • 売上高:2,859百万円(前期2,459百万円、+16.2%)
    • セグメント利益:29百万円(前期△244百万円)— 来園者数増(68万人、+4.4%)、料金改定・販促・原価改善が寄与。今後はプロモーション等で来園者増を維持。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:資料に中期数値目標の明示なし(詳細:–)。ただし成長の柱はPE投資収益化、リース事業、再生可能エネルギー(太陽光)等で一貫。
  • KPI達成状況:預り資産残高(1,617億円、+5.5%)や出資金販売急増はストック収益強化の進展を示す。その他KPI(ROE等)は開示項目からは限定的。

競合状況や市場動向

  • 競合他社との比較:個別の競合社比較データは資料に記載なし(–)。ただし投資銀行/PE・リース領域は案件の獲得力・投資回収能力で差が出やすく、大型案件獲得が業績に直結する点は業界共通。
  • 市場動向:リース(航空・トラック)の需要回復や中古商用車のセール&リースバック需要拡大、地方自治体のアウトソーシング需要増等が追い風。

今後の見通し

  • 業績予想(会社、2026年9月期通期予想)
    • 売上高:18,200百万円(前年比+26.1%)
    • 営業利益:4,200百万円(前年比+23.3%)
    • 経常利益:4,000百万円(前年比+23.4%)
    • 親会社株主に帰属する当期純利益:2,700百万円(前年比+27.2%)
    • 1株当たり当期純利益(予想):14.07円
    • 想定為替:1ユーロ=170円
  • 予想の信頼性:過去の決算からは大型案件・投資回収の進捗により業績が変動する傾向。会社は主要前提(案件回収・リース成約)を根拠に楽観的な増収計画を提示しているが、案件依存度の高さと資金調達・CF動向が実現性の鍵。
  • リスク要因:
    • 大型PE案件の回収タイミング遅延や想定未達
    • 営業CFのマイナス継続による資金繰り悪化
    • 金利上昇や借入条件の変化(借入依存度増)
    • 新規プロジェクトに伴う貸倒(今回貸倒損失485百万円のような事象)
    • 観光・来園者動向の変化(エンタメ事業)

重要な注記

  • 会計方針の変更:2022年改正会計基準(法人税等に関する基準)を期首から適用。連結財務諸表への影響は無しと開示。
  • 連結範囲の変更:新規1社(ソーラー2025春合同会社)を連結範囲に追加(太陽光発電所の開発取得)。
  • 特別損失:貸倒損失485,818千円(新規プロジェクト貸付金関連)を計上。
  • 表示方法の変更:支払手数料等の独立表示化(前年数値を組替え)。
  • 監査:本決算短信は公認会計士又は監査法人の監査対象外。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 8789
企業名 フィンテック グローバル
URL https://www.fgi.co.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 金融(除く銀行) – その他金融業

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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