2024年10月期 第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社予想(通期)からの修正は無し。四半期実績は「ほぼ予想通り(通期予想との整合性に変更なし)」と説明。市場予想との比較は資料に記載なし(–)。
- 業績の方向性:売上高は横ばい(減少幅は小さい)だが、営業利益は減少(増収減益に近い)。ただし為替差益計上により経常利益・当期純利益は増加。結果として売上高:9,699百万円(△0.9%)、営業利益:402百万円(△23.1%)、親会社株主に帰属する四半期純利益:367百万円(+65.1%)。
- 注目すべき変化:営業利益はコスト増(原材料・輸送等)や一部事業の採算悪化で前年同期比大幅減(△23.1%)だが、為替差益(96百万円計上)で経常・当期純利益は大幅増。ファインケミカル、蒸留のセグメント利益減が目立つ(各△42.9%、△29.0%)。
- 今後の見通し:通期業績予想(売上21,500百万円、営業利益1,450百万円、純利益1,000百万円)は修正なし。第2四半期時点での通期進捗は売上45.1%、営業利益27.7%、純利益36.7%で、営業利益は通期達成に向けて進捗遅れ(通常は第2四半期で50%前後が目安)となっている。
- 投資家への示唆:短期的に営業面ではコスト増と一部需要低迷が効いている点に注意。為替の影響で純利益が改善しているため、為替変動が来期業績の変動要因となる。通期予想は据え置かれたが、営業利益の進捗を確認することが重要。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:ナトコ株式会社
- 主要事業分野:塗料・コーティングの製造販売(塗料事業、ファインケミカル事業、蒸留事業)
- 代表者名:代表取締役社長 粕谷太一
- URL:https://www.natoco.co.jp/
- 報告概要:
- 提出日:2024年5月31日(四半期決算短信)
- 対象会計期間:2024年10月期 第2四半期累計(2023年11月1日〜2024年4月30日)
- 四半期決算説明会:無し(補足資料は作成)
- セグメント:
- 塗料事業:金属用・建材用などの塗料(景観資材向け意匠性塗料や屋根用遮熱塗料などが寄与)
- ファインケミカル事業:モビリティ向けコーティング剤、PC/スマホアクセサリーや光学フィルム向けコーティング剤等
- 蒸留事業:廃液等の蒸留・リサイクル関連事業
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(普通株式、自己株式含む):8,144,400株(2024年10月期2Q)
- 期中平均株式数(四半期累計):7,550,269株(2024年10月期2Q)
- 時価総額:–(資料に記載なし)
- 今後の予定:
- 四半期報告書提出予定日:2024年6月14日
- 配当支払開始予定日:2024年7月4日
- その他IRイベント:四半期決算説明会は開催無し(補足資料あり)
決算サプライズ分析
- 予想 vs 実績(会社公表の通期予想との比較により達成率算出)
- 売上高:9,699百万円。通期予想21,500百万円に対する進捗率 45.1%(通期見込みに対しやや遅め。通常第2四半期で概ね50%が目安)
- 営業利益:402百万円。通期予想1,450百万円に対する進捗率 27.7%(進捗が遅く注意)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益:367百万円。通期予想1,000百万円に対する進捗率 36.7%
- サプライズの要因:
- 営業利益の下振れ(前年同期比△23.1%):ファインケミカルおよび蒸留事業で原材料費・輸送費増や需要低調の影響が大きい(ファインケミカルのセグメント利益は△42.9%、蒸留は△29.0%)。
- 純利益の上振れ:為替差益(96,305千円)計上が主要要因(前年同期は為替差損163,237千円)。
- 通期への影響:
- 現時点で通期予想は修正無し。営業利益の進捗遅延が懸念材料だが、為替や下期の需要回復、コスト抑制などで補完可能と見込んでいる模様。引き続き下期の営業利益回復が達成鍵。
財務指標
(注:金額は原資料に従い百万円/千円表記を混在します。以下は主に百万円単位で示す)
- 主要損益(第2四半期累計)
- 売上高:9,699百万円(前年同期 9,785百万円、△0.9%)
- 営業利益:402百万円(前年同期 524百万円、△23.1%)
- 経常利益:542百万円(前年同期 390百万円、+39.3%)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益:367百万円(前年同期 223百万円、+65.1%)
- 1株当たり四半期純利益(EPS):48.67円(前年同期 29.48円、+65.1%)
- 財政状態(貸借対照表ハイライト、2024/4/30時点)
- 総資産:28,844百万円(前連結会計年度末 28,841百万円、+3百万円)
- 純資産:23,175百万円(前期末 22,753百万円、+421百万円)
- 自己資本比率:80.3%(前期末 78.9%)→ 安定水準(目安:40%以上)
- 現金及び預金(B/S項目):10,184百万円(前期末 8,673百万円、+1,511百万円)
- 現金及び現金同等物(CF計):6,667百万円(期末、前期第2四半期末 5,738百万円、+928百万円)
- キャッシュ・フロー(第2四半期累計)
- 営業活動によるCF:+878百万円(前年同期 +582百万円、改善)
- 投資活動によるCF:△167百万円(前年同期 △1,651百万円、支出大幅減)
- 財務活動によるCF:△225百万円(前年同期 △233百万円)
- 現金及び現金同等物の増減:+563百万円
- 収益性指標
- 売上総利益:2,023百万円(前年同期 2,138百万円、△115百万円)
- 販管費:1,620百万円(前年同期 1,614百万円)
- 営業利益率:402 / 9,699 = 約4.15%(前年同期 523 / 9,785 = 約5.34%)→ 利益率低下
- 効率性・安全性
- 流動負債:5,184百万円(前期末 5,508百万円、減少)
- 固定負債:486百万円(前期末 580百万円、減少)
- 負債合計:5,670百万円(前期末 6,088百万円、減少)
- 自己資本比率80.3%(安定水準)
- セグメント別(第2四半期累計、対前年同期)
- 塗料事業:売上 6,102百万円(△0.4%)、セグメント利益 408百万円(+3.2%)
- ファインケミカル事業:売上 1,081百万円(+1.0%)、セグメント利益 181百万円(△42.9%)
- 蒸留事業:売上 2,517百万円(△2.7%)、セグメント利益 145百万円(△29.0%)
- 財務の解説:
- 営業活動CFは税金等調整前利益の増加や売上債権の減少で増加。投資CFは前期に比べ定期預金/有価証券等の入出金項目が小さくなり支出圧縮。財務CFは配当支払による支出。
配当
- 配当実績と予想:
- 中間配当(第2四半期末):25円(2024年10月期、前年は20円)
- 期末配当(予想):25円(通期予想合計 50円/株、前期合計50円)
- 配当利回り:–(株価情報が資料に無いため算出不可)
- 配当性向(予想):年間配当50.00円、通期EPS予想132.46円 → 配当性向 約37.7%(目安:中程度の還元)
- 特別配当:無し
- 株主還元方針:自社株買いの記載無し(–)
セグメント別情報(要点)
- 塗料事業:金属用で工作機械向け需要は弱いが、景観資材向けや屋根遮熱塗料の採用増で売上ほぼ横ばい。利益は改善(+3.2%)。
- ファインケミカル事業:自動車向けは在庫調整で需要減、一方でPC/スマホ向け等は持ち直し。売上は微増だが、原料費・輸送費増で利益大幅減(△42.9%)。
- 蒸留事業:新規案件はあるが既存顧客の生産減で売上減、廃液収集量減等で利益大幅減(△29.0%)。
- 今後の見通し:下期での自働車関連需要の回復やコスト抑制が利益回復のカギ。塗料事業の新用途採用はポジティブ。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:資料内で「2030ビジョン あらゆる表面のリノベーション&イノベーションカンパニーへ」を掲げるが、定量KPIや進捗数値は今回短信に定量的記載なし(進捗:–)。
- KPI達成状況:特段のKPI数値は未記載のため判定不可(–)。
競合状況や市場動向
- 市場動向:世界経済の不透明感、原材料・エネルギー価格上昇、為替変動がリスク。国内はインバウンド回復などで緩やかな回復だが、新設住宅着工戸数の減少等が建材向け需要に影響。
- 競合比較:同業他社との比較データは資料に無し(–)。ただし、製品の意匠性・機能性やグローバル展開が競争上の焦点。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期(2024年10月期)予想:売上高21,500百万円(+6.6%)、営業利益1,450百万円(+15.7%)、経常利益1,460百万円(+7.3%)、親会社株主に帰属する当期純利益1,000百万円(+5.1%)、1株当たり当期純利益132.46円
- 予想修正:直近公表からの修正無し
- 会社予想の前提条件:為替や原材料価格等の前提は詳細記載無し(為替は業績に大きく影響する旨の注記あり)
- 予想の信頼性:今回は通期予想据え置き。過去の予想達成傾向については資料に言及無し(–)。
- リスク要因:
- 為替変動(今回も為替差益が純利益を押し上げた点を考慮)
- 原材料価格・輸送費の上昇
- 自動車・建設市場の需要変動
- 地政学リスクや世界経済の不透明性
重要な注記
- 会計方針の変更:無し
- 連結範囲の変更(子会社異動):無し
- 四半期レビュー:四半期決算短信は公認会計士/監査法人の四半期レビューの対象外
- 表示方法の変更:四半期キャッシュ・フロー計算書で「役員退職慰労引当金の増減額」を独立表示に変更(過年度比較表示を組替え)
(注記)
- 不明または資料未記載の項目は「–」としています。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 4627 |
| 企業名 | ナトコ |
| URL | http://www.natoco.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 素材・化学 – 化学 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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