2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社側が通期予想を修正(有)しているが、当中間期実績は会社予想に対して未達の色合い(下振れ)。売上高は会社計画の進捗は不十分、営業利益は大幅に未達。
  • 業績の方向性:増収増益ではなく、増収減益でもなく「減収減益(前年同期比)」。売上高81,973百万円(△3.0%)、営業利益77百万円(△88.0%)。
  • 注目すべき変化:中核のビジネスウェア事業が低調(売上501億80百万円:前年同期比94.1%、セグメント損失2,390百万円へ拡大)。一方、カード事業・フランチャイジー事業・総合リペアでの改善が寄与。
  • 今後の見通し:通期予想は修正済(通期営業利益14,000百万円、前年同期比+11.3%)。中間時点での進捗は営業利益で極めて低く、下期で大幅回復が必要な計画(達成可否は下期実績に依存)。
  • 投資家への示唆:注目点は(1)ビジネスウェア事業の売上回復(特にスーツ販売数量の回復と客層拡大施策の効果)、(2)会社が示す下期想定の実現性(販促抑制や価格改定での粗利改善が続くか)、および(3)自己株式取得・株式分割での資本政策(還元拡充・流動性向上)の影響。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:青山商事株式会社
    • 主要事業分野:ビジネスウェア(紳士服小売)、カード事業、印刷・メディア、雑貨販売、総合リペアサービス、フランチャイジー事業、不動産、その他
    • 代表者名:遠藤 泰三(代表取締役社長兼執行役員)
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年11月11日
    • 対象会計期間:2026年3月期 第2四半期(中間期、2025年4月1日~2025年9月30日)
    • 決算説明会:機関投資家向けWeb説明会あり(2025年11月18日予定)
  • セグメント:
    • 主セグメント:ビジネスウェア事業、カード事業、印刷・メディア事業、雑貨販売事業、総合リペアサービス事業、フランチャイジー事業、不動産事業、その他
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(普通株式、自己株含む):50,394,016株
    • 発行済株式数(分割後予定):151,182,048株(株式分割:1→3)
    • 時価総額:–(資料に記載なし)
  • 今後の予定:
    • 半期報告書提出予定日:2025年11月13日
    • 配当支払開始予定日:2025年11月26日
    • 自己株式取得(上限):1,400,000株、取得価額合計上限30億円(取得期間:2025/11/12~2026/3/24)
    • 株式分割:基準日2026/3/31、効力発生日2026/4/1(1株→3株)

決算サプライズ分析

  • 予想 vs 実績(会社予想=通期ベース。以下は中間実績との単純比較・達成率指標)
    • 売上高:81,973百万円。通期予想197,000百万円に対する進捗率 41.6%(目安50%に対しやや遅れ)
    • 営業利益:77百万円。通期予想14,000百万円に対する進捗率 0.55%(大幅未達)
    • 親会社株主に帰属する中間純利益:△856百万円。通期予想9,500百万円に対する進捗率はマイナス(現時点で前年同期と比べ悪化)
  • サプライズの要因:
    • 主因は中核のビジネスウェア事業の販売数量減(メンズスーツ販売着数312千着、前年同期比86.0%)による売上減とセグメント損失の拡大。
    • ただし、価格改定やセール抑制で売上総利益率は改善している点は好材料。
    • 営業外収益の増加や各セグメントの好調(カード事業、フランチャイジー、リペア)は下支え。
  • 通期への影響:
    • 通期予想は修正済(営業利益14,000百万円等)で下期に回復を見込む前提。中間実績からは下期で大幅な改善が必要で、達成可能性は下期の販売回復・粗利維持に依存。会社は下期施策(新ブランド・店舗施策、CRM強化等)で回復を目指す。

財務指標

  • 損益の要点(連結・百万円)
    • 売上高:81,973(前年同期84,504、△3.0%、△2,531百万円)
    • 売上総利益:41,723(前年42,360)
    • 販売費及び一般管理費:41,646(前年41,714)
    • 営業利益:77(前年646、△88.0%)
    • 経常利益:297(前年518、△42.7%)
    • 親会社株主に帰属する中間純損失:△856(前年△630)
    • 1株当たり中間純利益:△17.65円(前年△12.65円)
  • 進捗率分析(通期予想に対する中間実績)
    • 売上高進捗率:41.6%(81,973/197,000)— 通常の50%を下回り遅れ
    • 営業利益進捗率:0.55%(77/14,000)— 大幅な遅れ
    • 純利益進捗:マイナス(中間で損失)→通期黒字計画を下期で実現する必要
  • 財政状態(連結・百万円)
    • 総資産:304,250(前期末318,404、減少)
    • 純資産:177,074(前期181,488、減少)
    • 自己資本比率:57.0%(安定水準、前期55.8%)
    • 流動資産:178,812、流動負債:56,854 → 流動比率 ≒ 314%(流動性高い:良好)
    • 負債合計:127,175、純資産177,074 → 負債比率(負債/純資産)≈0.72(比較的健全)
  • キャッシュ・資金
    • 現金及び預金:61,956(前期71,384 減少:現金減少は注意、主な要因は営業収入の変動等)
  • 効率性
    • 営業利益率:約0.09%(77/81,973 → ほぼフラット。前年は0.76%)
    • 売上総利益率:約50.9%(41,723/81,973)
  • セグメント別(中間期)
    • ビジネスウェア:売上50,180(前年比94.1%)、セグメント損失△2,390百万円(拡大)
    • カード事業:売上2,691(103.3%)、セグメント利益1,263(109.4%)
    • 印刷・メディア:売上4,866(96.6%)、損失△144
    • 雑貨販売:売上7,770(101.0%)、利益92(47.9%)
    • 総合リペア:売上7,050(98.6%)、利益145(前年比大幅改善466.8%)
    • フランチャイジー:売上8,332(108.4%)、利益581(107.7%)
    • 不動産:売上2,249(97.4%)、利益539(97.2%)

配当

  • 配当実績と予想(円)
    • 2025年3月期:中間30.00、期末104.00、年間134.00
    • 2026年3月期(実績/予想):中間55.00(支払予定日2025/11/26)、期末予想81.00、年間予想136.00(直近公表予想から修正なし)
  • 配当利回り:–(株価情報なしのため算出不可)
  • 配当性向:通期予想ベースでの配当性向は資料に明記なし(個別当期純利益等との割合で算出可能だが現時点は–)
  • 株主還元方針:自己株式取得(上限30億円)を実施、株式分割(1→3)で流動性向上と投資家層拡大を目指す

セグメント別情報(要点)

  • ビジネスウェア事業:中核だが販売数量の落ち込み(メンズスーツ312千着、前年比86.0%)で売上減。平均販売単価は増(106.3%)で粗利改善。ただしセグメント損失は拡大(▲2,390百万円)。新業態(AO+)や「みんなのスーツ」等で下期回復を狙う。
  • カード事業:ショッピング取扱高増加と費用減で好調(営業利益1,263百万円、前年同期比109.4%)。
  • フランチャイジー事業:既存店売上好調、出店順調で売上・利益ともに増加。
  • 総合リペア:日本事業が回復傾向で経費効率化もあり利益大幅改善。
  • 印刷・メディア、雑貨は一部減収または利益圧迫。減損はビジネスウェア事業で125百万円計上。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画(2025/3期~2027/3期)における株主還元方針に沿い、自己株式取得や配当増・分割を実施。中期計画達成の可否はビジネスウェア中心の収益回復次第。
  • KPI(公開KPIは限定的):メンズスーツ販売着数・既存店売上・客数等が回復KPI。

競合状況や市場動向

  • 同社は紳士服小売の中核企業。市場では個人消費の動向、物価や関税などの外部要因に影響を受ける旨を注記。競合他社との比較データは資料に記載なし(–)。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 通期(2026年3月期)業績予想(修正有):売上197,000百万円(+0.7%)、営業利益14,000百万円(+11.3%)、経常利益14,000百万円(+10.9%)、当期純利益9,500百万円(+1.1%)、1株当たり当期純利益195.64円
    • 個別(親会社)予想:売上129,400百万円(△1.2%)、営業利益9,400百万円(+6.5%)、当期純利益8,500百万円(+0.6%)
  • 会社予想の前提:下期の売上回復と粗利改善(価格政策・販促抑制等)を前提。為替・原料等の前提は添付資料参照(資料P.5等)。
  • 予想の信頼性:中間期実績からは下期大幅回復が前提で、実現性は不透明。過去の予想達成傾向は資料上限定的(保守的/中立/楽観的の明確評価は–)。
  • リスク要因:個人消費の落ち込み、物価上昇や米国関税等の外部要因、スーツ需要の構造変化、在庫・価格競争、店舗運営コスト等。

重要な注記

  • 会計方針・表示変更:
    • 当中間期より、店舗用不動産の賃貸収入・賃貸費用の表示方法を変更(従来は販管費の純額計上→売上高/売上原価に計上)。前年中間期の数値は遡及組替済。
    • セグメントの変更:一部不動産賃貸を「不動産事業」へ移管。
  • 減損等:ビジネスウェア事業で減損(125百万円)計上。
  • 重要なコーポレート施策:自己株式取得(上限140万株・30億円)、株式分割(1→3、効力日2026/4/1)。

※ 本まとめは開示資料に基づく情報整理であり、投資助言や特定の売買推奨を行うものではありません。数字は原資料(百万円単位)を基に記載。資料にない項目は「–」と表記しています。


上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 8219
企業名 青山商事
URL http://www.aoyama-syouji.co.jp/
市場区分 プライム市場
業種 小売 – 小売業

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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