2024年10月期 決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社計画(社内目標)を下回る着地(同社コメント:「通期業績は売上、利益とも計画を下回りました」)。市場予想との比較は資料に不明のため省略(–)。
  • 業績の方向性:減収減益(売上高4,631,578千円:前年同期比△2.2%、営業利益828,663千円:同△9.3%、親会社株主に帰属する当期純利益555,946千円:同△12.1%)。
  • 注目すべき変化:フロー収益(特に追加カスタマイズ案件・商品売上など)が想定通りに獲得できず売上減に寄与。ストック収入(サポート・クラウド)は引き続き堅調だが、フロー収益の減少が業績下振れの主因。
  • 今後の見通し:2025年10月期は増収増益を見込む(売上高5,024百万円、営業利益932百万円、親会社株主に帰属する当期純利益627百万円)。同社はクラウド/サポートのストック収入積上げとパッケージ拡充で回復を目指すと表明。
  • 投資家への示唆:ストック(保守・クラウド)比率の拡大や既存大型案件の稼働立ち上げによりキャッシュ創出力は強化。だが、受注のタイミングズレや追加カスタマイズ獲得の不確実性が業績変動リスクとなる点に留意。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:株式会社システム ディ
    • 主要事業分野:業種・業務特化型パッケージソフトの開発・販売、導入支援、保守・クラウドサービス(学園ソリューション、公教育ソリューション、公会計ソリューション、ウェルネスソリューション、ソフトエンジニアリング等)
    • 代表者名:代表取締役社長 堂山 遼
  • 報告概要:
    • 提出日:2024年12月16日
    • 対象会計期間:2023年11月1日~2024年10月31日(2024年10月期・連結/通期)
    • 決算説明資料作成の有無:有
    • 決算説明会の有無:有
    • 有価証券報告書提出予定日:2025年1月30日
    • 定時株主総会開催予定日:2025年1月30日
    • 配当支払開始予定日:2025年1月31日
  • セグメント:
    • 報告セグメント名:ソフトウェア事業(自社開発パッケージの販売・保守・クラウド等)
    • その他:報告セグメントに含まれない事業(広報企画・テナント賃貸・コンサルティング等)
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(自己株式を含む):6,498,000株(2024年10月期)
    • 期末自己株式数:89,129株(2024年10月期)
    • 期中平均株式数:6,406,660株(2024年10月期)
    • 時価総額:–(資料に記載なし)
  • 今後の予定:
    • 有価証券報告書提出予定日:2025年1月30日
    • 定時株主総会:2025年1月30日
    • 決算説明会:開催(詳細はIR)

決算サプライズ分析

  • 予想 vs 実績(会社予想=社内計画に対する記載のみ/市場予想は不明)
    • 売上高:4,631,578千円(前年同期比△2.2%)→ 会社計画を下回る(達成率:会社計画に対して下振れ。具体的数値は開示無し)
    • 営業利益:828,663千円(同△9.3%)→ 会社計画を下回る
    • 純利益(親会社株主に帰属):555,946千円(同△12.1%)→ 会社計画を下回る
  • サプライズの要因:
    • 上振れ要因:特になし(ストック収入は安定)。
    • 下振れ要因:追加カスタマイズ案件の獲得が想定より進まなかったこと、案件の時期ズレによりフロー売上(カスタマイズ売上、仕入商品売上等)が減少した点。
  • 通期への影響:
    • 次期(2025年10月期)業績予想は増収増益を見込む(売上5,024百万円、営業利益932百万円、親会社株主に帰属する当期純利益627百万円)。会社はストック収入の積上げや新ラインナップ拡充で達成を目指すとするが、受注タイミングやカスタマイズ受注状況が鍵。予想修正の有無:なし(現時点)。

財務指標

  • 損益ハイライト(連結)
    • 売上高:4,631,578千円(前年4,736,844千円、△2.2%、△105,266千円)
    • 売上総利益:2,004,144千円(前年2,067,139千円、△3.1%)
    • 営業利益:828,663千円(前年913,933千円、△9.3%)
    • 経常利益:830,053千円(前年915,080千円、△9.3%)
    • 親会社株主に帰属する当期純利益:555,946千円(前年632,700千円、△12.1%)
    • 1株当たり当期純利益(EPS):86.78円(前年98.82円、△12.2%)
    • 営業利益率:17.9%(前年19.3%)←低下(目安:高い)
    • 経常利益率:17.9%(前年19.3%)
  • 貸借対照表要点(連結)
    • 総資産:6,963,255千円(前年6,245,623千円、+11.5%)
    • 純資産:4,505,578千円(前年4,093,492千円、+10.1%)
    • 自己資本比率:64.7%(前年65.5%)→ 安定(目安:40%以上で安定)
    • 現金及び現金同等物:2,025,737千円(前年1,187,481千円、+838,256千円)
    • 流動資産:3,077,707千円(前年2,212,767千円、+864,940千円)
    • 流動負債:1,918,203千円(前年1,516,507千円、+401,695千円)
    • 有利子負債:長期借入金合計約312,(注:長期借入金は減少、長期借入金残高193,374千円(固定負債))
    • 流動比率(目安):流動資産3,077,707 / 流動負債1,918,203 ≒ 160%(流動性良好)
  • キャッシュフロー(連結)
    • 営業活動CF:+1,503,539千円(前年900,333千円、+603,206千円)
    • 投資活動CF:△398,544千円(前年△682,470千円、投資減少)
    • 財務活動CF:△266,738千円(前年△255,832千円)
    • 期末現金:2,025,737千円(前年1,187,481千円)
  • 収益性・効率性
    • 売上高総利益率:約43.3%(2,004,144 / 4,631,578)→ 前年約43.6%からわずかに低下
    • 売上高営業利益率:17.9%(前年19.3%)→ 利益率低下
    • 総資産回転率(近似):売上高4,631,578 / 総資産6,963,255 ≒ 0.67回
  • セグメント別(主要:ソフトウェア事業/連結)
    • 当連結会計年度(外部売上高合計):4,631,578千円(ソフトウェア事業が主)
    • 製品・サービス別(外部顧客への売上高)
    • ソフトウェア販売:2,468,714千円(前年2,489,810千円、△0.8%)
    • 商品販売:668,001千円(前年823,423千円、△18.9%)
    • ソフトウェア保守(サポート):1,206,710千円(前年1,217,202千円、△0.9%)
    • その他(ソフトウェア関連その他等):79,602千円(前年154,733千円、△48.5%)
    • 「その他」事業:208,549千円(前年51,674千円、+303.6%)
    • セグメント利益(ソフトウェア事業):1,230,624千円(調整後で連結営業利益828,663千円)
  • 財務の解説(背景)
    • フロー収益の減少(カスタマイズ案件の獲得不足・時期ズレ)が売上・営業利益の減少要因。
    • 一方で前受収益が増加(長期のストック案件増加に伴い前受収益473,249千円増)しており、将来のストック収入拡大期待。
    • 営業CFは増加し現金が大幅に積み上がっている(現金増加は健全)。

配当

  • 2024年10月期(実績)
    • 中間配当:0.00円
    • 期末配当:24.00円
    • 年間配当:24.00円(配当金総額153百万円)
    • 配当性向(連結):27.7%(前年23.3%)
    • 純資産配当率(DOE):3.6%
  • 2025年10月期(予想)
    • 年間配当予想:27.00円(中間0.00、期末27.00)※予想
  • 特別配当:無し
  • 株主還元方針:配当を継続的に実施。自社株買いなど特記事項:–(資料に記載なし)

セグメント別情報

  • 概要:報告セグメントは「ソフトウェア事業」のみ(他は「その他」)。パッケージソフト販売(フロー)と保守・クラウド(ストック)から収益を得るビジネスモデル。
  • 当期の状況(連結・製品別)
    • ソフトウェア販売:2,468,714千円(△0.8%)
    • 商品販売:668,001千円(△18.9%) → 大幅減
    • 保守(サポート):1,206,710千円(△0.9%) → 概ね横ばい(ストック安定)
    • その他(ソフト関連その他):79,602千円(△48.5%) → 減少
    • 「その他」事業:208,549千円(+303.6%) → 増加(内訳は広報・賃貸・コンサル等)
  • 前年同期比較:フロー関連(商品販売・一部ソフト関連その他)が減少し、全体を押し下げた。ストック収入は安定的。
  • セグメント戦略:クラウドサービス拡大、パッケージ新ラインナップと品質向上、既存顧客へのクロスセル・保守強化によりストック収入の積上げを図る。学園・公教育・公会計は引き続き注力分野。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:資料上は「累計1万ユーザー達成(当期達成)」、以降はシェア拡大とストック収入の積上げを中期方針として記載。
  • KPI達成状況:
    • 累計ユーザー1万件を達成(当期)。
    • 自己資本比率64.7%(安定)やキャッシュ残高の積上げは財務健全性の改善を示唆。

競合状況や市場動向

  • 競合他社との比較:資料中に他社比較の定量データは無し。ただし学園・公教育・公会計分野で「トップクラスのシェア」や「デファクトスタンダード」との記載あり(競争優位性)。
  • 市場動向:クラウド化・公教育のIT化需要、大学や自治体の大型案件の稼働・更新が今後の成長機会。カスタマイズ需要や導入時期のズレが短期の業績変動要因。

今後の見通し

  • 業績予想(2025年10月期・連結/2024年11月1日~2025年10月31日)
    • 売上高:5,024百万円(前年比+8.5%)
    • 営業利益:932百万円(前年比+12.6%)
    • 経常利益:931百万円(前年比+12.2%)
    • 親会社株主に帰属する当期純利益:627百万円(前年比+12.9%)
    • 1株当たり当期純利益(予想):96.60円
  • 予想の前提条件:資料で詳細な前提(為替・原油等)は明示せず。業績見通しの前提は添付資料(別頁)参照との記載あり。
  • 予想の信頼性:過去の同社コメントに基づくと、受注タイミングによる変動があるため、短期的には不確実性あり(保守的/中立/楽観的判定は資料記載なし)。
  • リスク要因:受注時期のズレ、追加カスタマイズ獲得の遅れ、公的予算・自治体の導入タイミング、競合、プロジェクトの遅延による収益認識のタイミング変動など。

重要な注記

  • 会計方針:当期中の会計方針変更なし(開示)。
  • 監査:決算短信は公認会計士又は監査法人の監査の対象外である旨の注記あり。
  • 表示方法の変更:一部表示(営業外収益内の「保険解約返戻金」等、CF計上項目の表示)を変更し、前期の表示を組替えた旨の注記あり。
  • 連結範囲の変更:なし(連結子会社2社:株式会社シンク、中村牧場株式会社)。
  • 重要事項:特になし(重要な後発事象は無し)。

(注記)

  • 市場予想や時価総額など資料に含まれない項目は「–」と表記しています。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 3804
企業名 システム ディ
URL http://www.systemd.co.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

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By シャーロット

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