2026年1月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社側の通期業績予想(連結)に対する第3四半期累計の進捗は、売上高は概ね上振れ(進捗率66.9%)だが、営業/当期損益は通期見通しの損失に沿ったマイナス着地(上振れ・下振れの判断は通期予想の性質に依存)。なお、通期予想は連結移行に伴い修正あり(2025/12/04公表)。
  • 業績の方向性:減収減益かの比較対象(前年同期)が存在しないため前年比較不可。ただし累計では増収要因(CELDIS導入、STB納品、子会社化)と開発案件反動による減収要因が混在し、最終的に減益(営業損失)。
  • 注目すべき変化:第3四半期から株式会社アクスト東日本を完全子会社化し連結範囲に新規追加。デジタルサイネージ「CELDIS」大手携帯キャリア約2,000店への導入完了により月額型SaaS収益の積上が本格化。
  • 今後の見通し:通期(2026年1月期)連結予想は売上493百万円、営業損失41百万円、当期純損失46百万円で修正あり。第3四半期累計時点の進捗は売上約67%と高めだが、主要プロジェクトの進捗やAIrux案件のスピード次第で達成可能性が左右される。
  • 投資家への示唆:ビジネスモデルを「モノづくりを基盤としたSaaS月額課金型サービス」へシフト中。CELDISの導入完了でストック型収益が本格化する一方、AIrux等の大型DX案件は進行遅延リスクがあり、収益化のタイミング確認が重要。

基本情報

  • 企業概要
    • 企業名:株式会社トラース・オン・プロダクト
    • 主要事業分野:TRaaS(AI/IoTを活用したSaaS・ソリューション)、受注型Product(STB等の受注開発納品)、テクニカルサービス(システム開発、エンジニア派遣)
    • 代表者名:代表取締役社長 藤吉 英彦
    • URL:https://www.traas.co.jp/
  • 報告概要
    • 提出日:2025年12月4日
    • 対象会計期間:2026年1月期 第3四半期累計(2025年2月1日~2025年10月31日)(四半期連結財務諸表の作成は本四半期から開始)
  • セグメント
    • TRaaS事業:AIrux、店舗の星、CELDIS等のSaaS/ソリューション
    • 受注型Product事業:STB等の受注開発・納品
    • テクニカルサービス事業:システム開発・エンジニア派遣
  • 発行済株式
    • 期末発行済株式数(普通株式):4,824,991株(自己株式111株含む)
    • 期中平均株式数(四半期累計):4,824,880株
    • 時価総額:–(開示なし)
  • 今後の予定
    • 決算説明会資料はTDnet及び当社HPで同日開示(決算説明会は開催なし)
    • 株主総会、IRイベント等の予定:–(開示なし)

決算サプライズ分析

  • 予想vs実績(会社予想との比較=達成率)
    • 売上高(第3Q累計):330.07百万円(330,066千円)/通期予想493百万円 → 進捗率 66.9%
    • 営業利益(第3Q累計):△33.96百万円(△33,961千円)/通期予想△41百万円 → 進捗(損失の消化) 約82.8%(累計損失が通期見通しの約82.8%)
    • 親会社株主に帰属する当期純利益(第3Q累計):△36.79百万円/通期見通し△46百万円 → 約80.0%
    • 注:前年同四半期比較は、当社が本四半期から四半期連結財務諸表を作成しているため記載なし(比較不可)。
  • サプライズの要因
    • 上振れ要因:CELDISの大手キャリアショップ約2,000店導入完了に伴う月額収益の積上開始、ホスピタリティ向けSTB大型案件の納品完了、子会社(株式会社アクスト東日本)完全子会社化による連結寄与。
    • 下振れ要因:テクニカルサービス事業における前期大型開発案件の反動で開発工数・売上が第3四半期に相対的に減少。AIruxの中規模以上案件でプロジェクト進行の停滞。
  • 通期への影響
    • 通期は既に連結移行に伴う修正が発表済(2025/12/04)。第3四半期の進捗からは売上達成の可能性は比較的高いが、営業/純損失は通期での損失幅縮小のためには4Qでの収益回復(特にテクニカルサービスのローンチ完了/AIruxの案件進展)が必要。

財務指標

  • 要点(第3四半期末:2025/10/31、単位は千円)
    • 総資産:586,876
    • 流動資産合計:435,947(現金及び預金 345,503、売掛金等 48,732、棚卸 21,829)
    • 固定資産合計:150,928(無形固定資産 131,937、のれん 67,423)
    • 負債合計:211,596(流動負債 54,928、長期借入金 156,668)
    • 純資産合計:375,279(株主資本 374,063)
  • 収益性(第3四半期累計)
    • 売上高:330,066千円(330.07百万円)、前年同期比:–(比較不可)
    • 売上総利益:151,393千円
    • 販管費:185,355千円
    • 営業利益:△33,961千円(営業損失、前年同期比:–)
    • 経常利益:△32,675千円(前年同期比:–)
    • 親会社株主に帰属する四半期純利益:△36,793千円(EPS △7.63円、前年同期比:–)
  • 進捗率分析(通期予想に対する第3Q累計進捗)
    • 売上高進捗率:66.9%(330/493) … 通常年間で見て6~9割程度は4Qも含むが、SaaS化を進める現状では継続収益の積上次第
    • 営業利益(損失)進捗:累計損失が通期見通しの約82.8%消化 → 4Qでの改善が不可欠
    • 純利益進捗:約80.0%
    • 過去同期間進捗との比較:–(四半期連結比較不可)
  • 財務安全性
    • 自己資本比率:63.7%(安定水準。目安40%以上で安定)
    • 負債比率(負債/資産):36.1%(計算値:211,596/586,876、低め)
    • 流動比率:約794%(計算値:435,947/54,928、非常に高い=短期支払余力良好)
    • 長期借入金(156,668千円)は存在するものの、手元現金(345,503千円)が大きい
  • 効率性
    • 売上高営業利益率:営業損失のためマイナス(△10.3%:△33,961/330,066)
    • 総資産回転率:売上/総資産 = 330,066/586,876 ≈ 0.56回/年
  • セグメント別(第3Q累計)
    • TRaaS事業:売上121,295千円、セグメント利益59,640千円(利益率49%)
    • 受注型Product事業:売上111,166千円、セグメント利益60,919千円(利益率55%)
    • テクニカルサービス事業:売上97,604千円、セグメント利益30,833千円(利益率31%)
    • 注:同社は「セグメント利益の合計=売上総利益」と記載(販売費・一般管理費は全社共通で計上)
  • 財務の解説:手元資金が潤沢で自己資本比率高く財務は比較的安定。ただし営業面での投資(R&D、人員、子会社統合コスト等)が販管費を押し上げているため黒字化には営業利益改善が必要。

配当

  • 配当実績と予想
    • 中間配当:0.00円(第2四半期末0.00)
    • 期末配当(予想):0.00円
    • 年間配当予想:0.00円
    • 配当利回り:–(配当ゼロのため0%)
    • 配当性向:–(赤字のため算出不可)
  • 特別配当の有無:無
  • 株主還元方針:現時点で自社株買い等の開示なし

セグメント別情報

  • 各セグメントの状況(第3Q累計)
    • TRaaS事業:CELDIS導入(約2,000店舗)の完了で月額収益が積み上がり始める。AIruxは案件の大型化とDX併合ニーズで収益化のタイミングが遅延。
    • 受注型Product事業:ホスピタリティ市場の回復を受けSTB大型案件の納品完了。子会社の顧客ネットワークを活用したクロスセル期待。
    • テクニカルサービス事業:前期大型案件の反動で第3Qは売上減だが、派遣事業は安定。
  • 前年同期比較:–(四半期連結作成開始に伴い比較データなし)
  • セグメント戦略:TRaaS中心のSaaS化推進、AIruxのブランド化とパートナー連携、受注型での顧客ネットワーク活用。4Q以降の大型案件ローンチで業績回復を目指す。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:記載の中期目標の定量データは開示なし。ただし戦略は「モノづくり基盤のSaaS化」へ転換。
  • KPI達成状況:CELDIS導入(2,000店舗)はプラットフォーム化の進捗として評価できるが、AIrux案件のプロジェクト進行がKPI上のボトルネック。

競合状況や市場動向

  • 競合他社との比較:同業他社との明確な比較データは開示なし。SaaS化・IoT領域は競合が多数存在し、差別化(Only One, Specialty)がカギ。
  • 市場動向:雇用・所得回復やインバウンド回復を背景にDX・ホスピタリティ需要は回復基調。ただし物価高・地政学リスク等の不確実性あり。

今後の見通し

  • 業績予想
    • 通期(2026年1月期)連結予想(修正あり):売上 493百万円、営業損失 41百万円、経常損失 41百万円、当期純損失 46百万円、1株当たり当期純利益 △9.66円
    • 次期予想:–(開示なし)
    • 会社予想の前提条件:詳細は12/4の別途適時開示参照(為替等特段の注記なし)
  • 予想の信頼性:四半期連結の初回作成期であり、子会社追加等で数値が変動しやすい。過去の予想達成傾向は四半期比較不能のため判断不可。
  • リスク要因:AIruxのプロジェクト遅延、主要開発案件の納品時期変更、地政学リスク・マクロ不確実性、長期借入金の返済条件変化等。

重要な注記

  • 会計方針:会計方針の変更なし。四半期連結財務諸表作成に特有の税金計算方法を適用。
  • 連結の範囲の変更:株式会社アクスト東日本を完全子会社化し当第3四半期より連結対象に追加(連結範囲の重要な変更あり)。
  • 四半期連結財務諸表の作成:当期より四半期連結財務諸表を作成開始のため、前年同四半期との比較数値は記載なし。
  • その他:決算補足説明資料あり(TDnet/当社HPで開示)。第3Qの監査・レビュー(公認会計士によるレビュー):無

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 6696
企業名 トラース・オン・プロダクト
URL https://www.traas.co.jp/
市場区分 グロース市場
業種 電機・精密 – 電気機器

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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