2026年1月期 第2四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社予想(通期)からの修正は無し。四半期実績は概ね予想の範囲内だが、中間で依然赤字(下振れの懸念はないが利益回復は未完成)。
- 業績の方向性:増収・損失幅縮小(売上高は前年同期比+52.3%の増収、営業損失は縮小)。
- 注目すべき変化:TRaaS事業の導入拡大(CELDIS約2,000店舗採用等)や受注型Productの回復で売上が大幅に拡大。テクニカルサービスは大型案件の前期反動で売上減少。
- 今後の見通し:通期予想は据え置き(売上576百万円、営業利益11百万円)。中間での進捗は売上進捗約42.9%とやや低めだが、下期でのSaaS化・導入拡大次第で達成可能性あり。追加のM&A(子会社化)およびそれに伴う借入(8/29実行)により資本構成や費用増加に注意。
- 投資家への示唆:SaaS月額課金化の進捗(継続売上化)と、Celdis/AIrux8等の導入が実績から見えるかを継続観察。買掛金の大幅減など短期資金循環の変化、買収と借入(100百万円)の影響も注視。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:株式会社トラース・オン・プロダクト
- 主要事業分野:TRaaS事業(デジタルサイネージ、AI電力削減等のSaaS/サービス)、受注型Product事業(STB等の受注販売)、テクニカルサービス事業(システム開発・エンジニア派遣)
- 代表者名:代表取締役社長 藤吉 英彦
- 報告概要:
- 提出日:2025年9月9日
- 対象会計期間:2026年1月期 第2四半期(中間)=2025年2月1日~2025年7月31日(日本基準、非連結)
- 決算説明会資料:有(アナリスト・投資家向け)
- セグメント:
- TRaaS事業:デジタルサイネージ「CELDIS」、AI電力削減「AIrux8」、店舗DX「店舗の星」など(SaaS化推進)
- 受注型Product事業:STB等の製品受注販売(ホスピタリティ等向け)
- テクニカルサービス事業:システム開発、エンジニア派遣等
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数:4,824,991株(自己株式111株含む)
- 期中平均株式数(中間):4,824,880株
- 時価総額:–(開示なし)
- 今後の予定:
- 半期報告書提出予定日:2025年9月11日
- 株主総会・IRイベント:–(決算説明会は実施済/予定あり)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(当中間計累計:2025/2/1~7/31、単位は千円 / 百万円表記併記)
- 売上高:247,062千円(247.1百万円)、前年同期比 +52.3%。通期予想576百万円に対する進捗率 42.9%(247.062/576)
- 営業利益:△3,319千円(△3.319百万円)。通期予想 営業利益11百万円に対する進捗はマイナス(現時点は赤字)。残り期間で約14.319百万円の営業利益改善が必要。
- 純利益:△3,870千円(△3.870百万円)。通期予想 当期純利益6百万円に対する進捗はマイナス。下期で約9.870百万円の純利益改善が必要。
- サプライズの要因:
- 主なポジティブ要因:TRaaS事業の大型採用(CELDIS約2,000店舗)や受注型Productの需要回復により売上大幅増。
- 主なネガティブ/調整要因:テクニカルサービスは大型案件の前期反動で売上減。販管費はほぼ横ばいで、利益改善は売上増による粗利拡大が主因。
- 通期への影響:
- 業績予想の修正は無し。通期目標達成には下期での収益回復(特に営業利益の黒転)が必須。SaaS化の定常収入化と新規導入の商談進捗が達成の鍵。
財務指標
- 財務諸表の要点(当中間期末 2025/7/31)
- 総資産:505,018千円(505.0百万円)
- 純資産:408,202千円(408.2百万円)
- 自己資本比率:80.6%(安定水準)
- 現金及び預金:297,696千円
- 長期借入金(貸借対照表上既存):60,000千円(期末)/決算後に借入100,000千円(8/29実行、買収資金)
- 収益性(中間累計、対前年同期)
- 売上高:247,062千円(+52.3%、前年 162,189千円)
- 売上総利益(セグメント利益合計):115,603千円(前年 100,332千円)→ 売上総利益率 46.8%(115,603/247,062、良好)
- 販管費:118,922千円(前年 118,568千円、ほぼ横ばい)
- 営業利益:△3,319千円(前年 △18,235千円、損失幅大幅縮小)
- 経常利益:△2,150千円(前年 △18,129千円)
- 中間純利益:△3,870千円(前年 △20,424千円)
- 1株当たり中間純利益(EPS):△0.80円(前年 △4.24円、改善)
- 進捗率分析(中間→通期)
- 売上高進捗率:247.1/576 = 42.9%(半期比で理想は約50%だが事業に季節性あり。やや遅れ気味)
- 営業利益進捗率:赤字のため単純進捗率算出は非適切。通期11百万円目標に対し中間は△3.319百万円で、下期に約14.319百万円の改善が必要
- 純利益進捗率:同様に下期で約9.870百万円の改善が必要
- 過去同期間との比較:前年中間の売上進捗(162.2)よりは大幅増。通期比ではやや下期寄りだが、事業転換中のため季節性・導入スケジュールに左右される
- 財務安全性
- 自己資本比率:80.6%(安定水準)
- 負債合計:96,815千円(負債/資産比 ≒ 19.2%)
- 流動比率:流動資産423,285 / 流動負債36,815 ≒ 1149%(約11.5倍。流動性は非常に高い)
- 効率性
- 総資産回転率(中間期ベース、概算)= 売上247,062 / 総資産505,018 ≒ 0.49回(年換算等の補正必要)
- 営業利益率(中間)= △1.34%(マイナス、だが前年同期のマイナス幅縮小)
- セグメント別(中間・千円 / 百万円)
- TRaaS事業:売上 97,944千円(97.9百万円、+166.3%)、セグメント利益 46,509千円(+44.3%)
- 受注型Product事業:売上 75,052千円(75.1百万円、+95.8%)、セグメント利益 40,467千円(+58.9%)
- テクニカルサービス事業:売上 74,065千円(74.1百万円、-14.9%)、セグメント利益 28,626千円(-32.8%)
- キャッシュフロー(中間)
- 営業CF:+536千円(僅かなプラス)
- 投資CF:△17,665千円(主に無形固定資産取得14,976千、ソフトウェア投資等)
- 財務CF:該当期間中は無し(ただし決算後に借入100,000千円実行)
- 期末現金:297,696千円(流動性は良好)
配当
- 中間配当:0.00円(期中実績)
- 期末/年間予想:期末0.00円、年間0.00円(予想に修正無し)
- 配当利回り:0.00%(配当無し)
- 配当性向:–(配当ゼロのため算出不可)
- 株主還元方針:特段の記載無し。自社株買い等の公表は無し。
セグメント別情報(詳細)
- TRaaS事業
- 売上 97,944千円(+166.3%)、セグメント利益 46,509千円(+44.3%)
- 主な推進材料:CELDIS導入(大手携帯キャリアショップ約2,000店舗)、AIrux8の商談増加、「店舗の星」等のSaaS化推進
- 見通し:導入拡大による月額/継続収益化が鍵。プロジェクト規模が大きくリードタイム長め。
- 受注型Product事業
- 売上 75,052千円(+95.8%)、セグメント利益 40,467千円(+58.9%)
- 主な材料:ホスピタリティ市場回復に伴うSTB等の受注増
- テクニカルサービス事業
- 売上 74,065千円(-14.9%)、セグメント利益 28,626千円(-32.8%)
- 主な事情:前期に大型開発案件が集中しており、当期はローンチ前の開発フェーズ減少で売上反動。エンジニア派遣は堅調。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:BtoBを基盤としたSaaS月額課金型サービスへの事業転換を推進中。今回のTRaaSの大型導入や「店舗の星」等は計画方向に合致。
- KPI達成状況:SaaS導入店数・月額契約数・継続率等がKPIと思われるが、定量のKPI進捗開示は限定的。導入→月額収益化への転換速度が中期目標達成の鍵。
競合状況や市場動向
- 競合比較:同業他社の詳細比較データは開示無し。TRaaSや店舗DX領域は競合多数で、差別化は導入実績・機能(AI電力削減等)・既存顧客基盤の活用が重要。
- 市場動向:小売・ホスピタリティの回復やデジタル化ニーズ拡大が追い風。ただし世界経済や為替・資源コストの影響はリスク要因。
今後の見通し
- 業績予想(通期:2025/2/1~2026/1/31、会社予想)
- 売上高:576百万円(+40.0%)
- 営業利益:11百万円(+127.0%)
- 経常利益:11百万円(+65.9%)
- 当期純利益:6百万円(+169.9%)
- 予想修正:無し(公表済の予想から変更無し)
- 予想前提:主に自社の事業計画・導入スケジュール等(為替等の明示的前提は記載無し)
- 予想の信頼性:中間で損失が続いているため下期の採用拡大・SaaS収益化の進捗が達成可否を左右。過去の予想達成傾向は明示なし。
- リスク要因:
- SaaS化(定常収益化)への移行が想定より遅れるリスク
- 大型導入案件の受注/導入遅延、顧客の支払条件の変化
- M&A統合リスク(のれん、買収後の実働)、追加借入による負担(8/29に借入100,000千円)
- 為替、原材料・物流コスト上昇、海外経済動向
重要な注記
- 会計上の特記事項:中間財務諸表の作成に特有の会計処理の適用あり(注記参照)。中間決算は公認会計士等のレビュー対象外。
- 重要な後発事象:
- 2025年8月29日:株式会社アクスト東日本を全株式取得し100%子会社化(買収対価は非開示)。取得関連費用(アドバイザリー等)2,200千円計上。のれん等は現時点未確定。
- 同日に株式会社りそな銀行から株式取得資金として借入100,000千円(5年、変動金利、元金均等、無担保)を実行。
- その他:買掛金の大幅減少(27,464→1,690千円)など短期負債構成に大きな変化あり。詳細は注記参照。
(不明な項目は — と記載)
注意:本まとめは開示資料に基づく整理であり、投資助言ではありません。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 6696 |
| 企業名 | トラース・オン・プロダクト |
| URL | https://www.traas.co.jp/ |
| 市場区分 | グロース市場 |
| 業種 | 電機・精密 – 電気機器 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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