2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:直近公表の通期予想に対する修正は無し。四半期単独での会社予想(中間予想の別段提示はなし)や市場コンセンサスとの比較は資料に記載なしのため判断不能。ただし特別利益(投資有価証券売却益1,207百万円)の寄与で当中間期の純利益が大幅に上振れしている点は注目。
  • 業績の方向性:増収減益に近いが利益は上振れ(売上高は前年同期比△1.2%、営業利益は△1.8%、経常利益は+9.3%、親会社株主に帰属する中間純利益は+55.3%)。
  • 注目すべき変化:中間純利益が1,351百万円(前年同期870百万円、+55.3%)と大幅増加。主因は投資有価証券売却益等の特別利益(1,207百万円)で、一過性要因が大きい点に留意。
  • 今後の見通し:通期予想(売上高103,500百万円、営業利益2,800百万円、親会社株主に帰属する当期純利益3,850百万円)に対する進捗率は売上高46.0%、営業利益21.9%、純利益35.1%。営業利益の進捗は低めだが純利益は一過性の特別益で進捗が良好。会社は通期予想の修正を行っていない。
  • 投資家への示唆:中間期の純利益増加は特別利益の影響が大きく、事業基調を見る場合は営業利益やセグメント別の動向(情報系は低調、生活・産業資材が堅調)が重要。通期は非印刷分野への転換や包材等の成長が鍵。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:共同印刷株式会社
    • 主要事業分野:印刷・情報加工、情報セキュリティ関連サービス、食品・日用品等の包材等(情報コミュニケーション部門/情報セキュリティ部門/生活・産業資材部門/その他)
    • 代表者名:代表取締役社長 大橋 輝臣
    • 公式URL:https://www.kyodoprinting.co.jp/
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年11月10日
    • 対象会計期間:2026年3月期 第2四半期(中間期) 連結(2025年4月1日~2025年9月30日)
    • 決算説明会:有(機関投資家・個人投資家・アナリスト向け)
    • 半期報告書提出予定日:2025年11月13日
    • 配当支払開始予定日:2025年12月9日
  • セグメント:
    • 情報コミュニケーション部門:出版印刷・一般商業印刷・オリジナルコンテンツ等(印刷から非印刷・情報加工への移行を推進)
    • 情報セキュリティ部門:ビジネスフォーム、証券類・カード関連、データプリント等の情報サービス
    • 生活・産業資材部門:紙器、軟包装、チューブ、産業資材(食品・日用品の包材等)
    • その他:物流、保険取扱、不動産管理等
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(普通):33,480,000株
    • 期末自己株式数:5,266,802株
    • 期中平均株式数(中間期):28,176,684株
  • 今後の予定:
    • 決算発表:既済(2025年11月10日)
    • IRイベント:決算説明会あり(日時等は別途資料)

決算サプライズ分析

  • 予想vs実績(会社の直近公表通期予想との比較・達成率=当中間実績÷通期予想):
    • 売上高:47,601百万円、通期予想103,500百万円に対する進捗率 46.0%
    • 営業利益:612百万円、通期予想2,800百万円に対する進捗率 21.9%
    • 親会社株主に帰属する中間純利益:1,351百万円、通期予想3,850百万円に対する進捗率 35.1%
  • サプライズの要因:
    • 純利益好転は投資有価証券売却益1,207百万円などの特別利益が主因(営業利益自体はほぼ前年並みで大幅改善ではない)。
    • セグメントでは生活・産業資材部門が堅調、情報コミュニケーション部門は出版印刷等の需要減で苦戦。
  • 通期への影響:
    • 会社は通期予想を変更せず。営業利益の進捗はやや遅れ気味(21.9%)で、通期達成には下期での回復・コスト管理の継続が必要。純利益は一過性要因で進捗良好なため、持続性は限定的。

財務指標

  • 財務諸表(要点、単位:百万円)
    • 総資産:126,454(前期末126,168)→ +286
    • 純資産:64,819(前期末62,913)→ +1,906
    • 負債合計:61,635(前期末63,255)→ △1,620
    • 現金及び現金同等物:10,782(前期末12,184)→ △1,402
  • 収益性(当中間:2025年4月1日~2025年9月30日)
    • 売上高:47,601百万円(前年同期48,183百万円、△1.2%、△582百万円)
    • 営業利益:612百万円(前年同期623百万円、△1.8%、△11百万円)、営業利益率 1.29%(612/47,601)
    • 経常利益:1,003百万円(前年同期918百万円、+9.3%、+85百万円)
    • 親会社株主に帰属する中間純利益:1,351百万円(前年同期870百万円、+55.3%、+481百万円)
    • 1株当たり中間純利益(EPS):47.97円(前年同期29.86円)※2025年4月1日付で1株→4株の株式分割を考慮済み
  • 進捗率分析(通期予想に対する進捗)
    • 売上高進捗率:46.0%(通常ペースは四半期配分などにより異なるが概ね中間で50%前後が標準のためやや低め)
    • 営業利益進捗率:21.9%(進捗遅れ)
    • 純利益進捗率:35.1%(一過性利益により良好)
    • 過去同期間との比較:売上は小幅減、営業利益ほぼ横ばいだが特別益の有無で純利益は大幅改善
  • 財務の安全性:
    • 自己資本比率:51.2%(安定水準。目安40%以上で安定)
    • 負債比率(負債/純資産):61,635/64,819 ≒ 95.1%(適度)
    • 流動比率:流動資産47,473 / 流動負債32,256 ≒ 147%(短期支払能力は確保)
  • 効率性:
    • 総資産回転率(年換算目安):通期予想ベースでやや低め(売上/総資産)
    • 売上高営業利益率の低下傾向は印刷需要の構造変化を反映
  • セグメント別(当中間:百万円、対前年同期増減率)
    • 情報コミュニケーション部門:売上 15,183(前年同期比△4.5%)、営業損失 442百万円(前年は損失446)
    • 情報セキュリティ部門:売上 15,079(△1.4%)、営業利益 628百万円(△45.9%)
    • 生活・産業資材部門:売上 16,235(+1.7%)、営業利益 681百万円(+46.4%)
    • その他:売上 1,102(+7.7%)、営業利益 65百万円(前年は損失57百万円)
  • 財務の解説:
    • 総資産は投資有価証券の増加(+2,059百万円)が主因で横ばい。負債は長期借入金の返済等で減少。純資産は中間純利益と有価証券評価差額の増加で増加。

配当

  • 配当実績と予想:
    • 中間配当:38.00円(2026年3月期中間)
    • 期末配当(予想):38.00円
    • 年間配当予想:76.00円(直近公表予想から修正無し)
    • 配当利回り:–(株価情報が資料に無いため算出不可)
    • 配当性向(通期予想ベース):約55.6%(年間配当76.00円 ÷ 予想EPS136.64円=約55.6%。※高め)
  • 特別配当の有無:無し
  • 株主還元方針:自社株買いに関する記載は無し

セグメント別情報

  • 情報コミュニケーション部門:
    • 売上 15,183百万円(△4.5%)、営業損失 442百万円(前年も損失で収益改善は限定)
    • 要因:雑誌・書籍の発行部数減少、受注選別の影響
    • 戦略:印刷重心から情報加工・非印刷サービスへシフト
  • 情報セキュリティ部門:
    • 売上 15,079百万円(△1.4%)、営業利益 628百万円(△45.9%)
    • 要因:BPOは増、官公庁向けデータプリント減、カード類の受注減で利益減
    • 戦略:BPO等サービス拡大
  • 生活・産業資材部門:
    • 売上 16,235百万円(+1.7%)、営業利益 681百万円(+46.4%)
    • 要因:軟包装やパウチ、化粧品向けチューブ等が好調
    • 戦略:材料加工技術を活かした製品開発、成長市場への展開
  • その他:
    • 物流等で売上増、利益は黒字化

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:2025年度起点の3カ年計画を公表済み。既存事業の収益性向上と成長事業育成、印刷から非印刷への事業重心移行を掲げる。
  • 進捗状況:生活・産業資材部門の拡大は計画に合致。情報コミュニケーション部門は収益性改善のため受注選別を実施しているが、売上縮小圧力あり。全体として計画の柱に沿った取り組みは継続中だが、印刷需要構造の変化はリスク。

競合状況や市場動向

  • 競合比較:同業他社との詳細比較データは資料に無し。一般的に印刷業界はデジタル化や購買構造変化で需給変化がある。
  • 市場動向:出版印刷の構造的な需要減少、パッケージ・軟包装等の需要増が見られる。為替や原材料価格、食品業界の需要動向が業績に影響。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 通期見通し(変更無し):売上高103,500百万円(+3.5%)、営業利益2,800百万円(+20.1%)、経常利益3,250百万円(+18.3%)、親会社株主に帰属する当期純利益3,850百万円(+16.3%)、EPS 136.64円
    • 会社予想の前提条件:詳細は添付資料参照(為替等の前提は資料内に明記あり)
  • 予想の信頼性:中間時点での営業利益進捗は遅れ気味。純利益は一過性要因で上振れしているため、通期達成には下期での営業回復が必要。
  • リスク要因:印刷市場の縮小、原材料価格変動、為替変動、法令・規制(過去に独占禁止法関連の事案あり)、主要顧客の需要変化。

重要な注記

  • 会計方針:中間連結財務諸表作成に特有の会計処理あり。会計方針変更・見積り変更・修正再表示は無し。
  • 連結範囲の変更:当中間期に新規連結1社(Kodama Tales Inc.)あり。
  • 特記事項:当中間期の純利益押し上げ要因に投資有価証券売却益1,207百万円を計上。第2四半期決算短信は監査(レビュー)対象外。

(注)不明項目・資料未記載の数値は「–」と表記しています。投資判断に関する助言は行いません。


上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 7914
企業名 共同印刷
URL http://www.kyodoprinting.co.jp/
市場区分 プライム市場
業種 情報通信・サービスその他 – その他製品

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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