2025年6月期決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ: 会社予想・市場予想の事前公表がないため比較不可(会社予想との比較:–、市場予想:–)。結果として通期実績は売上高7,064百万円、営業利益636百万円、当期純利益424百万円と増益着地(前年同期比で営業利益+49.4%など)。
- 業績の方向性: 増収増益(売上高 +1.7%、営業利益 +49.4%、親会社株主に帰属する当期純利益 +41.7%)。
- 注目すべき変化: CTO事業の売上・利益が大幅増(売上 +12.5%、セグメント利益 +118.7%)。一方HPC事業は売上が減少(-3.4%)したが、採算改善でセグメント利益は増加(+33.1%)。
- 今後の見通し: 2026年6月期予想は売上7,800百万円(+10.4%)、営業利益705百万円(+10.9%)、当期純利益480百万円(+13.2%)と増収増益予想。外部環境(米国通商政策、為替、地政学リスク等)により下振れリスクは存在。
- 投資家への示唆: 本決算は収益性改善(営業利益率9.0%)と自己資本比率の上昇(57.6%)が確認できる。中期計画(Vision2027)に向け、CTO事業の成長とHPCでの採算改善がカギ。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名: HPCシステムズ株式会社
- 主要事業分野: 科学技術計算向けスーパーコンピュータ等のHPC事業および産業用コンピュータ等のCTO事業(「スーパーコンピュータからエッジコンピュータ」までのコンピューティングソリューション提供)
- 代表者名: 代表取締役 小野 鉄平
- 報告概要:
- 提出日: 2025年8月14日
- 対象会計期間: 2024年7月1日~2025年6月30日(通期、連結)
- 決算補足説明資料作成の有無: 有
- 決算説明会の有無: 有
- セグメント:
- HPC事業: 科学技術計算用コンピュータ等、大学・公的研究機関向けを含む
- CTO事業: 産業用コンピュータ等、民間企業向けを含む
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(普通株式、自己株式含む): 4,367,000株(2025年6月期)
- 期末自己株式数: 217,231株(2025年6月期)
- 期中平均株式数: 4,172,028株(2025年6月期)
- 今後の予定:
- 定時株主総会開催予定日: 2025年9月29日
- 配当支払開始予定日: 2025年9月30日
- 有価証券報告書提出予定日: 2025年9月29日
- その他IRイベント: 決算説明会(実施あり)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績:
- 会社予想との比較(当期実績は期中に公表された当該期の会社予想が見当たらないため達成率は記載不可): 売上高 比較: –(達成率: –)、営業利益 比較: –(達成率: –)、純利益 比較: –(達成率: –)
- サプライズの要因:
- 営業利益・経常利益・純利益が大幅改善した主な要因は、CTO事業の売上増加とHPC事業での採算改善(案件毎の採算管理、販売管理費抑制)、支払利息等の削減。為替差益は期内で減少したが、販売管理費抑制や粗利改善が効いた。
- 通期への影響:
- 会社は2026年6月期の通期予想を増収増益で提示(売上7,800百万円、営業利益705百万円)。今期実績と中長期計画を踏まえると、提示目標は実行可能性があるが、為替や外的リスク(米国通商政策、中東情勢等)による下振れリスクがあるため留意。
財務指標
- 財務諸表の要点:
- 売上高(連結): 7,064,432千円(=7,064百万円、前年 6,945,329千円、前年同期比 +1.7%)
- 営業利益: 636,243千円(636百万円、前年 425,979千円、前年同期比 +49.4%)
- 経常利益: 644,129千円(644百万円、前年 426,132千円、前年同期比 +51.2%)
- 親会社株主に帰属する当期純利益: 423,852千円(424百万円、前年 299,043千円、前年同期比 +41.7%)
- EPS: 1株当たり当期純利益 101.59円(前年 69.66円)
- 自己資本比率: 57.6%(前期 52.2%、安定水準:>40%)
- 総資産: 4,524,219千円(前期 4,765,215千円、減少)
- 営業活動CF: 1,336,982千円(前期 4,075,577千円、減少)
- 現金及び現金同等物期末: 1,970,239千円(前期 1,732,531千円、増加)
- 収益性(主要項目、連結、金額=千円・前年同期比%):
- 売上高: 7,064,432千円(+1.7%、+119,103千円)
- 営業利益: 636,243千円(+49.4%、+210,264千円)、営業利益率 9.0%(前期 6.1%、改善)
- 経常利益: 644,129千円(+51.2%、+217,997千円)
- 純利益: 423,852千円(+41.7%、+124,809千円)
- EPS: 101.59円(+45.8円、前年 69.66円)
- 進捗率分析(四半期決算ではないため):
- 通期進捗率等: –(四半期ベースの進捗率は該当せず)
- 財務安全性:
- 自己資本比率 57.6%(安定水準)
- 負債合計 1,919,995千円(前期 2,277,384千円、減少)、長短借入金の返済により負債低下
- 流動比率(流動資産 4,170,900 / 流動負債 1,638,745)= 約254%(流動比率高く短期支払余力あり)
- 効率性:
- 売上高営業利益率は9.0%へ改善(前期 6.1%)で収益性向上
- 総資産回転率(売上 / 総資産)= 7,064,432 / 4,524,219 ≈ 1.56回(前年は約1.46回)→ 若干改善
- セグメント別(連結、金額=千円):
- HPC事業: 売上 4,568,789千円(-3.4%)、セグメント利益 459,636千円(+33.1%)
- CTO事業: 売上 2,495,643千円(+12.5%)、セグメント利益 176,606千円(+118.7%)
- セグメント利益合計 636,243千円(営業利益と合致)
- 財務の解説:
- 売上は小幅増だが、粗利(売上総利益)増加と販売費抑制により営業利益が大幅増。HPCは売上減ながら採算改善、CTOは需要拡大で売上・利益増。負債圧縮(短期・長期借入金の返済)により財務健全性が向上。営業CFは前年大幅な受取債権減少があった反動で減少したが、期末現金は増加。
配当
- 配当実績と予想:
- 2025年6月期(実績): 期末 28.00円、年間 28.00円(中間 0.00円)
- 2026年6月期(予想): 期末 32.00円、年間 32.00円(中間 0.00円)
- 配当金総額(2025年6月期): 116百万円
- 配当性向(連結、2025年6月期): 27.6%(目安: 適度な還元)
- 配当利回り: –(株価未提示のため算出不可)
- 特別配当の有無: 無
- 株主還元方針: 自己株式取得(期中に自己株式取得 199,995千円実施)など株主還元を実施。将来の自社株買い・配当方針は中期経営計画下で継続検討。
セグメント別情報
- セグメント別状況(要旨):
- HPC事業: 売上 4,568,789千円(-3.4%)、セグメント利益 459,636千円(+33.1%)。大学・公的研究機関向けは堅調、民間向け低調、海外(ベトナム現地法人)の前期大型案件反動で売上減。採算改善と販管費抑制で利益は増加。
- CTO事業: 売上 2,495,643千円(+12.5%)、セグメント利益 176,606千円(+118.7%)。既存・新規顧客双方で好調。顧客のコスト削減要求で一部採算悪化もあったが、全体では売上増と販管費抑制で利益大幅増。
- 前年同期比較:
- CTOが主導して営業利益改善を牽引。HPCは売上減だが利益率改善で寄与。
- セグメント戦略:
- HPCとCTO間の連携強化、海外向けソフトウェアライセンス事業の強化、人材(技術系)採用・育成による競争優位性向上。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画: Vision2027(2025年6月期~2027年6月期)「収益力の改善と事業基盤の進化」。本期は計画の初年度(第2年目へ向けた施策の2年目)。
- 進捗状況: 収益性改善(営業利益率向上)や自己資本比率上昇はVision2027の方針と整合。CTO成長とHPC採算改善は計画達成に資するが、海外展開拡大など追加施策の実行が重要。
- KPI達成状況: 具体的KPIの数値開示は別紙(添付資料P4)にあるため詳細は参照。現状は営業利益増で進捗良好の兆し。
競合状況や市場動向
- 市場動向: AI・DXの進展により高性能コンピューティング需要が拡大。計算科学、クラウド、AI/ディープラーニング用途などで市場拡大見込み。一方で為替、部品供給の不確実性や設備投資抑制リスクが存在。
今後の見通し
- 業績予想(2026年6月期、連結、会社予想):
- 売上高 7,800百万円(前期比 +10.4%)
- 営業利益 705百万円(前期比 +10.9%)
- 経常利益 700百万円(前期比 +8.7%)
- 当期純利益 480百万円(前期比 +13.2%)、EPS 115.05円
- 前提条件(詳細は添付資料P4参照): 為替、原価動向等に関する前提は別途開示
- 予想の信頼性: 直近期の実績(営業利益率改善、セグメントの構成変化)を踏まえ中期計画整合的だが、外部要因に左右されるため慎重な見方が必要(過去の予想達成傾向は本資料に限定的な記載)。
- リスク要因:
- 為替急変(円安で輸入コスト上昇)、電子部品等のサプライチェーン混乱、グローバル経済減速、顧客の設備投資抑制など。
重要な注記
- 会計方針: 「法人税、住民税及び事業税等に関する会計基準」等を当連結会計年度の期首から適用(連結財務諸表に与える影響はなし)。
- その他: 期中に重要な連結範囲の変更は無し。決算短信は監査対象外と明記。
(注)
- 不明項目は「–」で表示しています。
- 数値は会社提出の決算短信に基づく。単位は特に明示のない場合は千円または会社表記に従っています。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 6597 |
| 企業名 | HPCシステムズ |
| URL | https://www.hpc.co.jp/ |
| 市場区分 | グロース市場 |
| 業種 | 電機・精密 – 電気機器 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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