2026年3月期 第1四半期決算説明会

エグゼクティブサマリー

  • 経営陣のメッセージ: 顧客基盤維持・強化を第一歩に、キット販売に加え病院経営改革に貢献する付加価値提案(DX・サービス・高付加価値製品)で下期以降の成長回復を目指す。中期(本中計)での構造改革を加速し、Vision 2035の土台を築くフェーズと位置付け。
  • 業績ハイライト: 第1四半期は売上高93.7億円(前年同期比96.4%:減収)、営業利益9.5億円(同71.2%:減益)、営業利益率10.1%(前年同期比▲3.6pt)。通期計画は売上418億円(同+6.8%)、営業利益43億円(同+12.8%)、当期純利益30億円(同+98.6%)。
  • 戦略の方向性: ①営業改革(拠点再編、営業生産性向上)、②製品戦略(プレミアムキット等の強化/内製化)、③調達改革(コスト抑制)、④DX(オペラマスター/OPERA-Note等)⑤人的資本投資、⑥ASEAN中心の海外展開――の11プログラムで構造改革とトップライン回復を同時推進。
  • 注目材料:
    • 通期見通しは維持(計画:売上418億、営業43億)だが上期想定(上期計画での進捗割合)に対して1Qはトップラインでビハインド。
    • 通期計画には修繕費等3億円の一時費用を含む(除外で営業利益46億円)。
    • オペラマスター契約の解約は当四半期ゼロ件(新規2件で純増)と顧客ロイヤリティ改善の手応え。
  • 一言評価: 病院側のコスト圧力で1Qは減収減益だが、構造改革(営業・製品・調達・DX)と高付加価値ソリューションで下期回復を目指す「再成長への移行フェーズ」。

基本情報

  • 企業概要: 株式会社ホギメディカル(HOGY MEDICAL CO., LTD.)
    主要事業分野:手術用キット・医療用不織布・滅菌包材(メッキンバッグ)および手術室管理等のDX・サービス(オペラマスター等)を通じて病院の安全・効率化・経営改善に貢献
    代表者名:川久保 秀樹(代表取締役社長 CEO)、藤田 泰介(代表取締役副社長 最高財務責任者 CFO)
  • 説明者: 藤田 泰介(代表取締役副社長 最高財務責任者)ほか資料表題で提示。発言概要は上記の経営メッセージに準拠。
  • セグメント: 事業セグメント表示は詳細開示なし。製品・事業領域ベースでは以下が主要セグメント相当:
    • キット製品(プレミアムキット、ブリスターキット、タイベックキット等)
    • 医療用不織布製品(ドレープ等)
    • 滅菌包材(メッキンバッグ)
    • DX・サービス(オペラマスター、OPERA-Note、手術室マネジメント等)
    • その他(R-SUD、低侵襲機器等)

業績サマリー

  • 主要指標(第1四半期:2026年3月期1Q 実績 vs 前年同期)
    • 営業収益(売上高):93.7億円、前年同期比96.4%(↓、約3.4億円減) ← 悪い目安:減収
    • 営業利益:9.5億円、前年同期比71.2%(↓、約3.8億円減) 営業利益率:10.1%(前年同期13.7%→▲3.6pt) ← 悪い目安:利益率低下
    • 経常利益:–(資料明示なし)
    • 純利益(当期純利益):7.3億円、前年同期比72.8%(↓、約2.7億円減) ← 悪い目安:減益
  • 予想との比較:
    • 会社通期予想に対するQ1達成率:売上高進捗22.4%、営業利益進捗22.1%、当期純利益進捗24.3%(いずれも通期計画比)
    • サプライズの有無:目立った上振れサプライズはなし。営業面は概ね計画の進捗(利益面)だが、売上は下期回復前提でビハインド。
  • 進捗状況:
    • 通期(418億/営業43億/当期純30億)に対する進捗率:売上22.4%、営業利益22.1%、純利益24.3%(第1四半期)。上期計画と比較すると売上は上期計画48.3%に対して遅れ。
    • 中期経営計画(本中計 25.3期〜27.3期)に対する達成率:現状は構造改革実行初期フェーズのため未達(進捗は実施フェーズ)。
    • 過去同時期との進捗比較:前年1Q比で減収・減益。
  • セグメント別状況(第1四半期 実績:単位 百万円、端数切捨て)
    • キット製品:6,304 百万円(63.04億円)、前年同期比97.2%(構成比 約67.2%) ← 主力だが微減(プレミアムは増、他キットが減)
    • 不織布:1,664 百万円(16.64億円)、前年同期比92.1%(特にマスク等で販売数量減)
    • メッキンバッグ:629 百万円(6.29億円)、前年同期比102.5%(OEM中心で好調)
    • 新製品:68 百万円、前年同期比105.1%(伸びるが計画未達)
    • その他不織布:243 百万円、前年同期比79.3%(減少大)
    • セグメント別売上構成:キットが売上の過半を占める(主力)。

業績の背景分析

  • 業績概要: 病院側のコスト圧力(材料費抑制要求)や入院患者数の回復遅れ等で病院経営が厳しく、当社のキット・不織布販売に下押し圧力。第1四半期は増売に至らず減収減益。
  • 増減要因:
    • 増収要因:プレミアムキットやメッキンバッグ(OEM)などカテゴリーでの増加、新製品投入の一部寄与(ただし計画未達)。
    • 減収要因:キット製品の一部(ブリスター、タイベック等)の数量減、不織布(マスク等)の販売数量大幅減少。病院の材料費抑制要求が継続。
    • 増益/減益要因:減価償却費の減少(+129百万円)はプラス。だが売上減少による粗利減、構造改革に伴う販管費(人件費+127百万円、管理費+81百万円、販売費+40百万円)が利益を圧迫。
  • 競争環境: 日本国内でキット等で高いシェアを持つが、病院側のコスト削減要求により価格交渉が厳格化。競合との価格競争やOEM供給先との競争、代替製品の存在がリスク。
  • リスク要因: 病院経営悪化による需要減、来年度診療報酬改定の影響、材料費高騰や調達リスク、サプライチェーン・製造拠点の問題、(資料に言及なしだが)為替変動は現状不明(–)。

戦略と施策

  • 現在の戦略(中期経営計画の柱): 「構造改革の実行」フェーズとして、資本コスト意識の経営、事業再編・投資再配分、ガバナンス・組織改革、コア事業の収益最大化と新規事業投資、海外展開(ASEAN)等を推進。中期目標は27.3期で売上467億円・ROE6%以上、最終的にVision2035で売上600億円超・ROE9%以上を目指す。
  • 進行中の施策: 営業拠点再編(26拠点→15拠点で効率化)、マーケティング機能強化(4部門新設)、製品開発組織強化(プロダクトマネージャー配置、開発予算増)、DX投資(コミュニケーションインフラ・AI利活用)、調達機能強化(外部人材登用)、新人事制度導入(25年4月開始)等。2025年8月に本社移転で構造改革を推進。
  • セグメント別施策:
    • キット製品:プレミアムキット(自動化生産)拡販、器械整理(Easy-Fit)等で導入効果を提案。
    • DX/サービス:オペラマスターとOPERA-Noteで手術室の可視化・標準化を促進し、付加価値提案を強化。
    • 調達/製造:部材内製化・ソーシング強化で原価改善を目指す。
  • 新たな取り組み: ソリューションプロバイダーへの転換(自社製品+パートナー提供ソリューションの組合せ)、海外(ASEAN)での拡大、人員登用制度による海外拠点強化。新経営体制(2025/7/1発足)で執行体制の実効性強化。

将来予測と見通し

  • 業績予想(会社計画:2026年3月期): 売上高418億円、営業利益43億円、当期純利益30億円。計画注記として修繕費等3億円の一時費用を含む(除外時の営業利益見込み46億円)。
  • 予想の前提条件: 上期での顧客ロイヤリティ改善や下期の新製品投入・営業反攻等により下期回復を想定。具体の為替レートや需要前提は資料で明示なし(–)。
  • 予想の根拠と経営陣の自信度: 下期に向けた新規部材・サービス投入や営業改革の効果が本格化する見通しで通期計画を据え置き。1Qはトップラインでビハインドだが、利益面は概ね計画どおりとの説明。
  • 予想修正: 第1四半期時点で通期予想の修正なし。修正がある場合は業績や構造改革の状況次第。
  • 中長期計画: 本中計(25.3期〜27.3期)を構造改革フェーズと位置付け、27.3期売上467億円目標に向け施策実行。Vision2035(28.3期〜30.3期以降)に向け600億円超を目指す(詳細は次期中計で開示予定)。
  • 予想の信頼性: 会社側は下期回復を前提としており、1Qのビハインドを注視。過去の予想達成傾向に関する明示はなし(–)。
  • マクロ経済の影響: 病院収益性・診療報酬改定・材料費動向が主要影響要因。為替・金利の影響については資料に明示なし(–)。

配当と株主還元

  • 配当方針: 資料内での詳細言及なし(–)。
  • 配当実績: 中間配当、期末配当、年間配当については資料に記載なし(–)。
  • 特別配当: なし言及(–)。
  • その他株主還元: 自社株買い等については資料に言及なし(–)。

製品やサービス

  • 製品: 主力はプレミアムキット(ワンパッケージキット)を含むキット製品。タイベックキット、ブリスターキット等を工場別に生産。メッキンバッグ(滅菌包材)や医療用不織布も提供。プレミアムキットは自動化生産で品質・供給安定性を訴求。
  • サービス: オペラマスター(手術室稼働の可視化・KPI管理)、OPERA-Note(手順書作成ツール)、OPERA-Compass(ME機器稼働管理)等のDX商材、手術室マネジメントサービス。R-SUD(再製造事業)などの環境対応事業。
  • 協業・提携: パートナー企業(購買団体、ディーラー等)との連携で営業生産性向上を図る方針。将来的にパートナーソリューションを組合せた提供を想定。
  • 成長ドライバー: プレミアムキット拡販、オペラマスター等DX商材の導入拡大、製品ライン拡充・内製化、海外(ASEAN)展開、及び営業生産性向上。

Q&Aハイライト

  • 説明会資料内でのQ&A記録の掲載なし(セッション内容は資料に記載なし)→ Q&Aハイライトは資料からは抽出できず。未提供のため「–」。
  • 経営陣の姿勢(資料から読み取れる点):計画達成に向け構造改革を加速し、機動的な執行体制で実行していく姿勢を強調。顧客ロイヤリティ維持と下期回復に注力するスタンス。
  • ポジティブ要因:
    • 主力のキット製品で高い国内顧客基盤(約9,000施設)を保持。オペラマスター契約の解約抑制(1Q解約0件で純増)。
    • プレミアムキットなど高付加価値商材やDXで提案領域を拡大中。
    • 製品・営業・調達・DXを横断する11プログラムで構造改革を進行。
  • ネガティブ要因:
    • 病院側のコスト削減圧力により短期的な売上減少・価格圧力。
    • 構造改革に伴う先行投資で当面の販管費増加。1Qは減収減益。
    • 新製品/サービスの本格寄与は下期以降のため、短期での回復不確実性。
  • 不確実性: 診療報酬改定や病院経営改善のスピード、材料費動向、営業改革の効果定着度。
  • 注目すべきカタリスト: 下期に向けたプレミアムキット等の販売回復、新規部材・新サービスの投入効果、本中計(25.3〜27.3期)における各施策のKPI公表、海外(ASEAN)拠点の進捗、次回決算・四半期でのトップライン動向。

重要な注記

  • 会計方針: 資料内での会計方針変更の記載なし(–)。
  • 特記事項: 通期計画には修繕費用および構造改革継続のための一時費用3億円を含む(除外時の営業利益推定46億円)。第1四半期では遊休資産売却などによる特別利益が計上されている。
  • その他: 次期中期(Vision 2035)に向けた計画は本中計期間中に策定・開示予定。

(注)本まとめは提示資料に基づく要約であり、投資助言ではありません。資料に記載のない項目は“–”としています。


上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 3593
企業名 ホギメディカル
URL http://www.hogy.co.jp/
市場区分 プライム市場
業種 素材・化学 – 繊維製品

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

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By シャーロット

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