2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社予想(通期)に対しては、通期業績予想の上方修正を発表(売上高・営業利益・経常利益を上方修正)。市場予想との比較は情報なし(–)。
- 業績の方向性:増収増益(売上高1.7%増、営業利益5.3%増、経常利益32.0%増)、ただし親会社株主に帰属する中間純利益は△3.3%減。
- 注目すべき変化:経常利益は為替差益の計上で前年同期比+32.0%と大幅増。一方、過年度関税等に関する特別損失・引当金計上により中間純利益が減少(過年度関税等2,678百万円、引当金3,532百万円)。
- 今後の見通し:会社は通期予想を修正(売上327,000百万円/営業利益24,500百万円/経常利益29,000百万円/当期純利益22,000百万円)。中間時点の進捗は売上約48.7%、営業利益約53.0%、純利益約54.0%で、通期達成に向けた進捗はおおむね良好。
- 投資家への示唆:営業面は時計事業(特に北米のブローバ/自社EC)や工作機械の回復で改善。ただし米国関税リスクの影響が純利益に影を落としている点は注視が必要。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:シチズン時計株式会社
- 主要事業分野:時計事業(ウォッチ・ムーブメントの製造販売)、工作機械事業(CNC自動旋盤等)、デバイス事業(自動車部品、セラミックス、小型モーター、プリンター等)
- 代表者名:代表取締役社長 大治 良高
- 報告概要:
- 提出日:2025年11月12日
- 対象会計期間:2026年3月期 第2四半期(中間期:2025年4月1日~2025年9月30日)
- 決算説明資料作成:有、決算説明会(機関投資家・アナリスト向け):有
- セグメント:
- 時計事業:腕時計完成品、ムーブメント等
- 工作機械事業:CNC自動旋盤等工作機械
- デバイス事業:自動車部品、水晶デバイス、セラミックス、小型モーター、プリンター等
- 発行済株式:
- 発行済株式数:246,000,000株(期末、自己株式含む)
- 期中平均株式数(中間期):243,925,891株
- 時価総額:–(情報なし)
- 今後の予定:
- 半期報告書提出予定日:2025年11月14日
- 配当支払開始予定日:2025年12月5日
- その他IRイベント:決算説明会あり(機関投資家向け)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(会社予想=通期予想との関連での中間実績比較)
- 売上高:159,250百万円(通期予想327,000百万円に対する進捗率48.7%)
- 営業利益:12,986百万円(通期予想24,500百万円に対する進捗率53.0%)
- 親会社株主に帰属する中間純利益:11,880百万円(通期予想22,000百万円に対する進捗率54.0%)
- 会社予想の修正:通期予想を上方修正(前回売上318,000→327,000百万円、営業利益20,000→24,500百万円、経常利益22,000→29,000百万円、当期純利益は据え置き22,000百万円)
- 市場コンセンサスとの比較:–(情報なし)
- サプライズの要因:
- ポジティブ要因:為替差益の計上(営業外収益に1,443百万円)や時計事業(北米の増収、自社EC伸長)・工作機械の受注回復などで経常利益・営業利益が上振れ。
- ネガティブ要因:米国税関からの過年度関税請求に伴う特別損失(2,678百万円)および過年度分の引当金繰入(3,532百万円)を計上し、純利益を押し下げ。
- 通期への影響:
- 会社は通期予想を上方修正しており、現状の進捗率は通期目標達成に向け概ね順調。ただし米国関税の追加請求リスク(2021年以降の期間も可能性あり、現時点で金額不確定)は通期利益に影響し得る。
財務指標
- 貸借対照表要点(単位:百万円)
- 総資産:431,246(前期末415,552)+3.8%
- 純資産:271,612(前期末264,147)+2.8%
- 自己資本比率:61.1%(安定水準、前期61.6%)
- 現金及び現金同等物:94,954(前中間92,597)
- 長期借入金:42,024(前期37,027、増加)
- 損益(中間累計、前年同期比)
- 売上高:159,250百万円(+1.7%/+2,734百万円)
- 売上総利益:69,062百万円(前年67,748)
- 営業利益:12,986百万円(+5.3%/+658百万円)、営業利益率 ≒8.15%(12,986/159,250)
- 経常利益:16,197百万円(+32.0%/+3,931百万円)
- 親会社株主に帰属する中間純利益:11,880百万円(△3.3%/△399百万円)
- 中間EPS:48.70円(前年50.36円、△1.66円)
- キャッシュフロー(中間累計、百万円)
- 営業CF:+15,793(前年13,399、改善)
- 投資CF:△3,055(有形固定資産取得等でマイナス、前年△2,529)
- 財務CF:△11,611(長期借入金の返済や配当支払が影響、前年△5,851)
- 期末現金:94,954(前年期末83,284)
- 進捗率分析(通期予想に対する中間進捗)
- 売上高進捗率:48.7%(通常は50%を目安。ほぼ計画ペース)
- 営業利益進捗率:53.0%(やや上振れ)
- 純利益進捗率:54.0%(但し一時費用の影響あり)
- 過去同期間比較:営業CF改善、投資回復(有形資産取得増)。
- 財務安全性
- 自己資本比率61.1%(安定水準、目安40%以上を上回る)
- 流動負債74,398、流動資産284,844 → 流動比率 ≒ 382%(高い流動性)
- 負債合計:159,634(前期151,405)増加傾向(過年度関税引当や借入の影響)
- 効率性
- 総資産回転率(中間):売上/総資産 = 159,250/431,246 ≒0.37(年率換算時は約0.74)
- 営業利益率は上記(約8.1%)で前年から改善
配当
- 配当実績・予想:
- 中間配当(本中間期):23.50円(前年22.50円)
- 期末配当(予想):23.50円
- 年間配当予想:47.00円(前回発表からの修正は無し)
- 配当性向(会社予想ベース):年間47.00円 / 1株当たり当期純利益90.21円 ≒52.1%(やや高めの配当性向)
- 特別配当:無し
- 自社株買い:直近情報では実施無し(自己株式は保有)
セグメント別情報
- 時計事業(中間)
- 売上高:89,379百万円(前年85,757、+4.2%/+3,622)
- セグメント利益(営業利益):11,765百万円(前年9,651、+21.9%)
- 概要:国内「シチズン」一部ブランドは減収(インバウンド等)、一方北米・欧州・ブローバブランドと自社ECが好調。ムーブメントも増収。
- 工作機械事業(中間)
- 売上高:38,521百万円(前年37,396、+3.0%)
- セグメント利益:2,657百万円(前年3,018、△12.0%)
- 概要:受注は緩やかに回復。地域ミックスの影響で利益率は低下。
- デバイス事業(中間)
- 売上高:31,348百万円(前年33,363、△6.0%)
- セグメント利益:1,615百万円(前年2,777、△41.8%)
- 概要:自動車部品・セラミックスは増収の一方で小型モーターや大型受注の反動で全体は減収・減益。
- セグメント戦略:中期計画に合わせ事業ポートフォリオ見直し(電子機器他をデバイス・時計へ再編)、利益率向上に注力。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画との整合性:セグメント再編と高付加価値製品強化(プレミアムブランド買収等)により利益率向上を目指す方針と整合。
- KPI達成状況:営業利益率・収益性改善の方向性は確認できる(時計事業の営業利益改善が寄与)。中期目標達成可否は為替や米国関税リスクの影響を受けるため不確実性あり。
競合状況や市場動向
- 競合比較:同業他社との相対評価は資料に記載なし(–)。
- 市場動向:世界的な物価高・米国関税政策・各地域の消費回復力に差。北米は比較的堅調、欧州は地域差、アジア(中国含む)は回復力が限定的。工作機械は設備投資慎重継続。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期修正(会社発表):売上327,000百万円(+3.2%)、営業利益24,500百万円(+19.0%)、経常利益29,000百万円(+26.0%)、当期純利益22,000百万円(△7.9%)
- セグメント別通期修正:時計事業売上186,000→営業利益22,000百万円へ上方、工作機械は小幅上方、デバイスは若干下方修正。
- 会社予想の前提:第3四半期以降の為替レート想定は1USD=145円、1EUR=160~170円に変更。
- 予想の信頼性:会社は通期上方修正を行っており、上半期実績の進捗は堅調。ただし過年度関税の追加請求や為替変動がリスク。
- リスク要因:
- 米国税関による関税請求の追加(2021年以降の期間で請求される可能性あり)
- 為替変動(USD/EUR)
- 世界的な消費動向の先行き不透明(特に中国・その他アジア)
- 原材料・製造コストの変動、設備投資環境の変化
重要な注記
- 会計方針:特段の変更なし
- 連結範囲の変更:当中間期に新規連結1社(Manufacture Arnold & Son‑Angelus SA)あり
- 過年度関税等:CWUS(米国子会社)に対する2015~2021年分などについて米国当局からの請求や指摘があり、今期は2018–2021年分の請求を受領し特別損失計上。訴訟対応等は検討中。
- その他重要事項:第2四半期決算短信は公認会計士等のレビュー対象外
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 7762 |
| 企業名 | シチズン時計 |
| URL | http://www.citizen.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 電機・精密 – 精密機器 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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