2026年3月期第2四半期決算説明会

エグゼクティブサマリー

  • 経営陣のメッセージ: 顧客基盤(特にオペラマスター契約)維持・強化を成長回帰の第一歩と位置づけ、キット販売に加え病院経営改革に貢献する付加価値提案(製品+DX+現場支援)へ転換を進める。中期(本中計)で構造改革を実行し、次期中計で「Vision 2035」へつなげる。
  • 業績ハイライト: 上期(第2四半期)売上高188.5億円(前年同期比96.1%:減少=ネガティブ)、営業利益12.7億円(前年同期比61.3%:大幅減=ネガティブ)、当期純利益9.0億円(前年同期比48.6%:大幅減=ネガティブ)。売上は下期回復見込みだが、進捗の遅れを理由に通期計画を下方修正(進捗概ね3か月遅れ)。
  • 戦略の方向性: (1)営業改革・製品戦略・調達改革・DX・人事など11プログラムで構造改革を遂行、(2)オペラマスターを軸に製品(プレミアムキット等)+DX(OPERA-Note、OPeDrive等)+サービスでソリューションプロバイダーへ転換、(3)ASEAN中心の海外展開(マレーシア販売会社設立等)。
  • 注目材料: オペラマスターの解約ゼロ(上期)かつ新規契約4件で契約数は純増、プレミアムキットは増収(構成比上昇)、本社移転・構造改革関連の先行投資・一時費用(253百万円)計上、投資事業組合運用損の発生により当期純利益を押下げ。
  • 一言評価: 短期的に病院側のコスト削減要求で業績は圧迫されているが、顧客ロイヤリティ維持やソリューション化で成長回帰を狙う「構造改革フェーズ」。

基本情報

  • 企業概要: 会社名 株式会社ホギメディカル(HOGY MEDICAL CO., LTD.)、主要事業分野 医療用キット・不織布・滅菌包材等の製造販売および手術室運営支援サービス(オペラマスター等)、代表者名 代表取締役社長 川久保 秀樹。
  • 説明会情報: 開催日時 2025年10月27日(月)、説明会形式 資料(および説明) –(オンライン/オフライン明記なし) 、参加対象 投資家向け(想定)。
  • 説明者: 発表者 代表取締役社長 川久保 秀樹(資料全体の説明・戦略提示)。発言概要:上記エグゼクティブサマリーにて示した中期の構造改革と下期以降の回復見込みを説明。
  • セグメント: 事業は製品群(キット製品、不織布、メッキンバッグ(滅菌包材)、その他不織布、新製品、その他)とサービス(オペラマスター等のDX/サービス)。(セグメント別に販売・サービスを展開)

業績サマリー

  • 主要指標(2026年3月期 上期 実績 vs 前年上期)
    • 営業収益(売上高): 188.5億円、前年同期比 96.1%(△3.9%相当=減少:ネガティブ)
    • 営業利益: 12.7億円、前年同期比 61.3%(△38.7%=大幅減)、営業利益率 6.8%(前年同期 10.6%、△3.8pt=悪化)
    • 経常利益: –(資料明示なし)
    • 純利益(当期純利益): 9.0億円、前年同期比 48.6%(大幅減=ネガティブ)
    • 1株当たり利益(EPS): –(資料明示なし)
  • 予想との比較:
    • 会社予想に対する達成率: 上期実績は期初計画(公表:2025/04/24)に対し売上高で93.5%(188.5/201.7)、営業利益で69.4%(12.7/18.4)、当期純利益で69.8%(9.0/13.0)。計画未達(ネガティブ)。
    • サプライズの有無: 営業利益・純利益で計画比大幅未達。原因は売上減と構造改革に伴う先行投資・材料費増等。
  • 進捗状況:
    • 通期修正計画に対する進捗率(修正後通期:売上 392.4億円、営業利益 27.7億円、当期純利益 20.3億円)
    • 売上進捗率: 188.5 / 392.4 = 約48.0%(概ね半期で見合い)
    • 営業利益進捗率: 12.7 / 27.7 = 約45.8%(やや遅れ)
    • 当期純利益進捗率: 9.0 / 20.3 = 約44.3%(やや遅れ)
    • 中期経営計画や年度目標に対する達成率: 本中計(25.3期-27.3期)実行フェーズのため進捗は初期段階。短期的営業利益達成は遅れ。
    • 過去同時期との進捗比較: 前年同上期比で売上96.1%、営業利益61.3%と低下が顕著。
  • セグメント別状況(上期・前年同期比、単位:百万円)
    • キット製品: 12,681(百万円)=126.81億、前年同期比 97.6%(減少=ネガティブ)。構成比上昇傾向の「プレミアムキット」は増収だが他キットの落ち込みを補えず。
    • 不織布: 3,303 百万円=33.03億、前年同期比 91.4%(大きく減少=ネガティブ。特にガウン類の落ち込み)
    • メッキンバッグ: 1,300 百万円=13.00億、前年同期比 104.9%(増収=ポジティブ、OEM中心で好調)
    • その他不織布: 506 百万円=5.06億、前年同期比 75.6%(大幅減=ネガティブ、マスク需要剥落影響)
    • 新製品: 159 百万円=1.59億、前年同期比 86.1%(減少)
    • 通期修正計画(連結、単位:百万円/通期)
    • キット製品 26,634(26.63億円)→前年比+102.4%(増) ※滑り込みで通期は増収計画
    • 不織布 6,555(6.56億)→前年比92.0%(減)
    • メッキンバッグ 2,611→前年比103.6%(増)
    • 合計 通期 39,240 百万円(392.4億円、前年比100.3%:横ばい)

業績の背景分析

  • 業績概要: 病院側の収益悪化(入院回復途上+補助金打切りで赤字病院比率増)によりコスト圧力が強く、顧客側で材料費削減が求められた結果、キット・不織布売上が伸び悩む。一方で病院の機能分化・手術集中化は進み、長期的にはソリューション提供への期待もある。
  • 増減要因:
    • 増収要因: プレミアムキットの増売、メッキンバッグ(OEM)の好調、新規オペラマスター契約による将来パイプライン。
    • 減収要因: 不織布(特にガウン)・その他不織布(マスクの特需剥落)で想定以上に落ち込み、病院のコスト削減要求でキット数量伸び悩み。
    • 増益/減益要因: 減価償却費の減少はプラス(営業上の改善要因)だが、材料費・加工費の増大、販管費の先行投資(構造改革費、本社移転費等)で営業利益は悪化。上期は投資事業組合運用損や一時費用(253百万円)計上。
    • 特記事項: 在庫の廃棄・評価の影響で+332百万円の影響(詳細は開示)。
  • 競争環境: 国内でキット製品等における一定のトップシェア製品群を有するが、病院側のコスト圧力と手術件数の大病院集中により販売チャネルと製品差別化(プレミアムキット・付加価値提案)が重要。
  • リスク要因: 為替(PT.インドネシアの純資産評価で影響)、診療報酬改定(次年度)、材料費高騰継続、病院経営の悪化による需要縮小、サプライチェーン制約。

戦略と施策

  • 現在の戦略: 中期経営計画(本中計)で構造改革を実行し、トップライン回復と原価率改善、全社的生産性向上を図る。将来的には「Vision 2035」へ向け成長投資を実行。
  • 進行中の施策:
    • 営業改革:オペラマスター解約ゼロの継続、新規4件契約、営業パイプライン構築。
    • 製品戦略:プレミアムキット強化、透明ドレープ等の新規部材12件開示(下期追加)。
    • 調達改革:ソーシング強化による材料費抑制(本格化は下期以降)。
    • DX:社内コミュニケーション刷新、生成AIインフラ導入などで生産性向上へ。
    • 人事戦略:幹部・専門人材拡充、新人事制度の運用開始。
    • 海外戦略:ASEAN中心、マレーシアに販売会社設立。
  • セグメント別施策:
    • キット製品:プレミアムキットの展開拡大、自動化生産ラインで品質と効率向上。
    • 不織布:内製化強化と部材拡充で顧客価値向上。
    • DX/サービス:オペラマスター、OPERA-Note、OPeDrive等で現場の業務改善を提案。
  • 新たな取り組み: 手術準備時間短縮等の高付加価値提案、OPeDriveの事業譲受(8月1日)、本社移転による構造改革の一環。

将来予測と見通し

  • 業績予想(修正後、2026年3月期 通期)
    • 売上高: 392.4億円(前年比 約100.3%=横ばい〜やや増)※下期から増売フェーズへ移行見込み
    • 営業利益: 27.7億円(営業利益率 7.1%)
    • 当期純利益: 20.3億円
    • 予想の前提条件: 下期からの営業反転(第3四半期からの反転増売)、材料費抑制施策の効果、病院経営環境の段階的改善を想定(為替や診療報酬の想定値は明示なし)。
    • 経営陣の自信度: 営業パイプラインの積み上げを示すが、通期で売上は前年並み(下方修正の経緯あり)と慎重姿勢。
  • 予想修正:
    • 通期予想の修正有無: 下方修正(期初計画に対して営業利益等で下振れ)。会社は通期を修正(表面は前年横ばいだが、第3四半期以降の反転を織り込む)。
    • 修正理由: 上期の進捗遅れ(概ね3か月の遅れ)、厳しいコスト削減要求、構造改革投資の先行。
  • 中長期計画:
    • 本中計での構造改革進行中。次期中計(28.3期-30.3期)での成長・飛躍に向け準備(2030年売上目標600億以上、ROE 9%以上はVision 2035側の目標)。
    • 進捗は中期的に評価が必要(現状は投資先行で短期利益は圧迫)。
  • 予想の信頼性: 上期の実績と計画の乖離を踏まえ、当面は実行・進捗管理が鍵。過去の予想達成傾向の明示は資料にないため判断保留。
  • マクロ経済の影響: 為替、診療報酬改定、病院経営改善のスピード、材料価格動向が主要影響要因。

配当と株主還元

  • 特別配当: なし(資料に特別配当の記載なし)。

製品やサービス

  • 製品:
    • 主要製品:プレミアムキット(ワンパッケージキット)、ブリスターキット、タイベックキット、不織布製品(ガウン等)、メッキンバッグ(滅菌包材)。
    • 販売状況:プレミアムキットは増収(上期で売上構成比・数量構成比とも上昇)、不織布系はガウン等で想定以上の落ち込み、マスク等はコロナ特需剥落で減少。
  • サービス:
    • オペラマスター(手術室稼働可視化・データ分析・KPI管理)、OPERA-Note(手順書作成ツール)、OPeDrive(医療用スマートレコーダー、8月1日に事業譲受)。
    • 目的:手術準備の標準化、教育コンテンツ、手術現場の業務効率化。
  • 協業・提携: パートナー企業との戦略的パートナーシップ推進(ソリューションプロバイダー化に向け他社ソリューション組合せを想定)。
  • 成長ドライバー: プレミアムキット拡販、オペラマスターの顧客基盤活用によるクロスセル、DX商材の強化、ASEAN展開。

Q&Aハイライト

  • 経営陣の姿勢(資料から読み取れる点): 顧客ロイヤリティ維持を最優先しながら構造改革を推進、現場志向での付加価値提案強化へコミット。
  • 未回答事項: 診療報酬改定の想定影響(数値前提)、為替前提、配当方針の具体数値、EPSは資料に明記なし。
  • ポジティブ要因:
    • オペラマスターの解約ゼロ継続および新規契約増加(顧客ロイヤリティの維持)
    • プレミアムキットの増売、メッキンバッグのOEM好調
    • 資金余力・高い自己資本比率(自己資本比率 77.2%:健全=ポジティブ)
    • 中期的に構造改革・DX投資での生産性向上計画
  • ネガティブ要因:
    • 上期の売上減・利益大幅減(材料費高・先行投資により営業利益悪化)
    • 病院経営の悪化とコスト削減圧力継続(短期需要が弱い)
    • 一時費用・投資事業組合運用損等の発生
  • 不確実性:
    • 診療報酬改定の内容と病院収益改善のタイミング
    • 材料費動向およびソーシング施策の効果発現時期
    • 為替変動(特にインドネシア関連)
  • 注目すべきカタリスト:
    • 第3四半期以降の売上反転(会社は反転増売を見込む)
    • オペラマスターの新規導入拡大、プレミアムキットの拡販進捗
    • DX商材(OPeDrive等)の事業化・販売拡大
    • 診療報酬改定の方向性と病院経営改善

重要な注記

  • 特記事項 / リスク: 投資事業組合運用損発生、一時的費用(本社移転・構造改革関連費用 253百万円)計上、在庫廃棄・評価の影響(+332百万円)などが上期業績に影響。
  • その他: 主要な今後イベント — 第3四半期決算、診療報酬改定、下期の構造改革進捗、海外拠点の展開状況等。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 3593
企業名 ホギメディカル
URL http://www.hogy.co.jp/
市場区分 プライム市場
業種 素材・化学 – 繊維製品

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

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By シャーロット

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