2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:通期予想に対して第1四半期の進捗は「売上高33.6%・営業利益80.7%・親会社株主純利益約80.1%」と営業利益・純利益が大幅に上振れ。会社予想の修正は現時点で無し(発表どおり:無修正)。
- 業績の方向性:売上高は微減(△0.8%)だが、利益は大幅増(営業利益+52.7%、純利益+59.3%)で「増収減益」ではなく「増益(売上横ばい)」の状況。
- 注目すべき変化:売上総利益率が36.3%(前年同期比+6.4ポイント)と大幅改善し、製品ミックス改善および費用抑制で営業利益率が約20.0%に上昇(営業利益807百万円)。
- 今後の見通し:第1四半期の好調は新製品販売が当初想定より早期に進展したため。中間期は一定の上振れを見込むが、需要タイミングの不透明さから現時点では通期予想の修正は行わない方針。
- 投資家への示唆:短期的には利益面での好転が明確。ただし売上の先食いの可能性や需給タイミングの不確実性があるため、通期進捗(特に第2四半期)と受注残の推移(受注残10,182百万円)を注視すべき。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:株式会社アクセル(Axell)
- 主要事業分野:LSI開発・販売(主にパチンコ・パチスロ機向けグラフィックスLSI)、組み込み機器向け製品、AI/Web3/ブロックチェーン等の新規事業
- 代表者名:代表取締役社長 斉藤 昭宏
- 問合せ先:執行役員 管理グループ ゼネラルマネージャー 田中 大輔 TEL 03-5298-1670
- 報告概要:
- 提出日:2025年8月5日
- 対象会計期間:2026年3月期 第1四半期(2025年4月1日~2025年6月30日)
- 決算説明資料:作成有、決算説明会:無
- セグメント:
- LSI開発販売関連:パチンコ・パチスロ機向けグラフィックスLSI等
- 新規事業関連:組み込み機器向け製品、AI・Web3・ブロックチェーン等のスタートアップ事業
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(自己株式含む):11,211,989株
- 期末自己株式数:301,372株
- 期中平均株式数(四半期累計):10,957,149株
- 時価総額:–(開示無し)
- 今後の予定:
- 決算発表:既に公表(本資料)
- 株主総会・IRイベント:–(決算短信に特記事項無し)
決算サプライズ分析
- 予想 vs 実績(会社予想との比較、達成率)
- 売上高:4,027百万円(通期予想12,000百万円に対する進捗 33.6%)
- 営業利益:807百万円(通期予想1,000百万円に対する進捗 80.7%)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益:585百万円(通期予想730百万円に対する進捗 約80.1%)
- サプライズの要因:
- 新製品の販売が想定より早く進捗し、一部需要を先取りしたことにより第1四半期の利益が大きく上振れ。
- 製品ミックス改善で売上総利益率が上昇(+6.4pp)し、販売費・一般管理費は減少(△32百万円)。
- 通期への影響:
- 現時点で通期予想の修正は無し。ただし会社も第1四半期の上振れを認めつつ「需給タイミングの不透明さ」を理由に慎重姿勢。今後の顧客需要や第2四半期実績で見直しの可能性あり。
財務指標
- 損益計算書 要点(第1四半期累計)
- 売上高:4,027百万円(前年同期4,061百万円、△0.8%)
- 売上原価:2,565百万円(前年2,845百万円、△9.9%)
- 売上総利益:1,462百万円(前年1,216百万円、+20.2%)
- 販売費及び一般管理費:655百万円(前年687百万円、△4.7%)
- 営業利益:807百万円(前年528百万円、+52.7%)営業利益率 = 807/4,027 = 約20.0%(良好)
- 経常利益:839百万円(前年521百万円、+61.0%)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益:585百万円(前年367百万円、+59.3%)
- 一株当たり四半期純利益(EPS):53.45円(前年33.62円、+59.0%)
- 貸借対照表 要点(第1四半期末)
- 総資産:15,103百万円(前期末15,042百万円、+0.4%)
- 純資産:13,311百万円(前期末13,015百万円、+2.3%)
- 自己資本(注記):13,172百万円
- 自己資本比率:87.2%(安定水準、目安:40%以上で安定)
- 流動資産の内訳:現金預金4,360(△639)、売掛金1,797(+308)、商品及び製品4,351(+443)、投資有価証券2,543(+363)
- 負債合計:1,791百万円(前期末2,026百万円、△11.6%)
- キャッシュフロー:四半期連結キャッシュ・フロー計算書は作成していない(注記)。減価償却費19百万円。
- 進捗率分析(通期予想に対する進捗)
- 売上高進捗率:33.6%(通期12,000百万円に対する第1Q実績)
- 営業利益進捗率:80.7%(通期1,000百万円に対して高進捗)
- 純利益進捗率:約80.1%(通期730百万円に対して高進捗)
- 備考:営業利益・純利益が通期見通しに対して第1Qで高進捗となっているのは先取り販売が主因で、通常の均等進捗とは異なる。
- 財務安全性:
- 自己資本比率87.2%(安定水準)
- 流動負債1,671 / 流動資産12,169 → 流動比率:約728%(高水準、流動性良好)
- 負債比率(負債合計1,791に対し純資産13,311):低い(保守的)
- 効率性:
- 売上高営業利益率:約20.0%(前年同期:約13.0%)で改善
- 総資産回転率等の詳細は開示無し(–)
- セグメント別:
- LSI開発販売関連:売上3,857百万円(△1.7%)、セグメント利益1,029百万円(+29.2%)/受注残10,182百万円
- 新規事業関連:売上169百万円(+24.5%)、セグメント損失△72百万円(前年同期△99百万円→損失縮小)
配当
- 配当実績と予想:
- 2025年3月期:中間 0.00円、期末 45.00円、年間合計 45.00円
- 2026年3月期(会社予想):中間 0.00円、期末 33.00円、年間合計 33.00円(直近予想から修正無し)
- 配当利回り:–(株価情報の記載なしのため算出不可)
- 配当性向:通期予想ベースでの配当性向は明示無し(–)
- 特別配当の有無:無し(記載無し)
- 自社株買い等:自己株式取得実施中(2025年6月16日決議)があり、EPS影響は軽微と記載。譲渡制限付株式報酬としての自己株式処分(26,170株、処分価額955円/株、総額約24.99百万円)あり。
セグメント別情報
- LSI開発販売関連:
- 売上高 3,857百万円(前年同期比△1.7%)
- セグメント利益 1,029百万円(前年同期比+29.2%)
- 画像用グラフィックスLSI販売:13.0万個(前年同期比△3.9万個)だがメモリモジュールは増加
- 受注残高:10,182百万円(第1Q末)
- 戦略:パチンコ・パチスロ機市場での安定収益確保、組み込み機器市場への拡大
- 新規事業関連:
- 売上高 169百万円(+24.5%)
- セグメント損失 △72百万円(損失縮小)
- 戦略:AI領域等の新規事業拡大、アライアンス・出資の検討を積極化
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:本文中に特定の中期計画数値の記載無し(–)
- KPI達成状況:公開KPIがあれば記載するが、該当情報は開示無し(–)
競合状況や市場動向
- 市場動向:
- 国内景気は持ち直しが続くが、米国通商政策や物価上昇が下押し要因となるリスクあり。
- パチンコ・パチスロ市場はスマート遊技機の普及で概ね安定。パチスロはスマートスロット移行が緩やかで市場拡大のペースに減速感、パチンコはスマートパチンコ限定の新ルール機種投入で底堅い推移。
- 組み込み機器市場(非パチ向け)へも展開。
- 競合との比較:同業他社比較の具体数値は開示無し(–)。ただし高い自己資本比率と改善した営業利益率は相対的に財務的余力があると読み取れる。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期予想(修正無し):売上高12,000百万円(△21.3%)、営業利益1,000百万円(△31.6%)、親会社株主に帰属する当期純利益730百万円(△25.4%)、EPS 66.58円
- 第2四半期(累計)予想:売上6,200百万円、営業利益500百万円、純利益350百万円(会社は中間期に一定の上振れを見込むが予想値は据え置き)
- 会社予想の前提条件:明示的な為替・原材料前提は記載無し(–)
- 予想の信頼性:会社は第1Qの上振れを説明しつつも需給タイミングの不透明さにより保守的に「現時点で予想値の見直しは行わない」としており、過去の達成傾向は四半期ごとに変動あり(参考:前期の四半期推移参照)。
- リスク要因:
- 需要タイミングの変動(今回の先取り販売の逆回転リスク)
- マクロリスク(米国通商政策、物価上昇による個人消費低下)
- 製品供給・在庫動向(在庫・売掛金増加が続く場合の資金繰り影響)
重要な注記
- 会計方針の変更:無し
- 四半期連結財務諸表の作成に特有の会計処理の適用:有(詳細は添付資料P.7参照)
- 四半期連結キャッシュフロー計算書:作成していない
- 重要な後発事象:譲渡制限付株式報酬として自己株式26,170株を処分予定(処分価額955円/株)
- 自己株式の取得:2025年6月16日決議で実施中。連結業績予想のEPSには軽微のため影響を考慮していない旨記載あり。
(注)数値の「良い/悪いの目安」:
- 自己資本比率87.2%(安定水準、良い)
- 営業利益率約20.0%(高水準、良い)
- 売上高進捗33.6%(通期12,000に対し第1Qで売上進捗はやや偏りあり)
- 第1Qにおける営業利益・純利益進捗 ~80%(通期見通しに対して高く、先取り要因のため注意)
不明項目は「–」で記載しています。投資助言は行っていません。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 6730 |
| 企業名 | アクセル |
| URL | http://www.axell.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 電機・精密 – 電気機器 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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