2025年12月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社は通期予想の修正なし(発表済予想との差異の修正無し)。ただし中間実績は親会社株主に帰属する中間純利益が前年同期比で△50.0%と大幅減少し、見かけ上のネガティブサプライズ要素あり。主因は為替差損の計上および過年度法人税等の計上。
- 業績の方向性:売上高は増収(39,189百万円、前年同期比+1.6%)だが、EBITDA・営業利益・経常利益・中間純利益はいずれも減益(営業利益7,587百万円、△8.4%;中間純利益3,510百万円、△50.0%)。
- 注目すべき変化:為替差益→差損への大幅振替(前年同期で営業外収益に為替差益約1,564百万円、当期は為替差損約1,169百万円)と、当期に過年度法人税等を1,163,054千円計上したことが利益減少を大きく押し下げた点。
- 今後の見通し:5月12日公表の通期予想(売上高80,655百万円、営業利益13,150百万円、親会社株主に帰属する当期純利益8,372百万円)に修正はなし。中間進捗は売上高48.6%、営業利益57.7%、純利益41.9%で、売上・営業利益は通常の進捗~やや順調だが、純利益進捗は低め。
- 投資家への示唆:業績面では外科事業が好調で増収増益。一方でDCI事業の利益が大幅に落ち込んでおり、為替や税務の一時要因により純利益が大幅に悪化しているため、通期業績の達成可能性は営業面では現実的だが、純利益面は為替・税務の動向次第でブレが生じやすい。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:株式会社ナカニシ
- 主要事業分野:歯科用・外科用医療機器等の製造販売(報告セグメント:歯科事業、DCI事業、外科事業、機工事業)
- 代表者名:代表取締役社長執行役員 中西 英一
- 報告概要:
- 提出日:2025年8月8日
- 対象会計期間:2025年1月1日~2025年6月30日(第2四半期/中間期:連結)
- 決算説明会:有(投資家・アナリスト向け)
- 半期報告書提出予定日:2025年8月8日
- セグメント:
- 歯科事業:歯科用製品の販売(国内・北米・欧州・アジア等)
- DCI事業:Dental Channel/DSO向け等の事業
- 外科事業:外科用製品の製造販売
- 機工事業:工作機械等の供給
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(自己株式含む):93,418,200株(2025年中間期)
- 期末自己株式数:10,041,218株(2025年中間期)
- 期中平均株式数(中間期):83,908,021株
- 時価総額:–(資料に記載なし)
- 今後の予定:
- 配当支払開始予定日:2025年9月17日
- 株主総会/IRイベント:–(決算発表・説明会は実施済)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(会社公表の通期予想に対する進捗と当中間実績)
- 売上高:中間39,189百万円/通期予想80,655百万円:達成率48.6%
- EBITDA:中間10,390百万円/通期予想18,932百万円:達成率54.9%
- 営業利益:中間7,587百万円/通期予想13,150百万円:達成率57.7%
- 純利益:中間3,510百万円/通期予想8,372百万円:達成率41.9%
- サプライズの要因:
- 為替影響:前年同期の為替差益(約+1,564百万円)が、当期は為替差損(約▲1,169百万円)に転換し、経常面で約2,700百万円程度の逆風に(営業外収益/費用の差)。
- 税務影響:当期に過年度法人税等1,163,054千円を計上(特別要因)し、税金負担を押し上げた。
- 販管費増加:販売費及び一般管理費が前年同期比で増加(15,516,951千円 ← 14,576,609千円、増加約940,342千円)が営業利益を圧迫。
- セグメント別では外科事業が増収増益、DCI事業で利益が大きく悪化。
- 通期への影響:
- 会社は通期予想を据え置き。営業面(売上・営業利益)は現時点で通期達成可能性は高いが、為替や税務の追加影響が続くと純利益は通期見通しに対して下振れリスクがある。
財務指標
- 財務諸表(要点)
- 総資産:153,767百万円(前期末158,299百万円、△4,532百万円)
- 純資産:117,297百万円(前期末121,199百万円、△3,901百万円)
- 自己資本(参考):116,901百万円
- 自己資本比率:76.0%(前期末76.3%)(高水準で安定)
- 現金同等物:32,651百万円(期末、前期末35,224百万円、△2,573百万円)
- 収益性(中間・対前年同期)
- 売上高:39,189百万円(前年同期38,557百万円、+1.6%、+632百万円)
- 営業利益:7,587百万円(前年同期8,287百万円、△8.4%、△700百万円)
- 営業利益率:7,587 / 39,189 = 19.4%(前年同期 8,287/38,557 = 21.5% → 低下)
- 経常利益:6,930百万円(前年同期10,522百万円、△34.1%、△3,592百万円)
- 親会社株主に帰属する中間純利益:3,510百万円(前年同期7,027百万円、△50.0%、△3,517百万円)
- 1株当たり中間純利益(EPS):41.84円(前年同期82.88円、△)
- 進捗率分析(通期予想に対する中間進捗)
- 売上高進捗率:48.6%(通常の半期進捗は約50%が目安 → ほぼ標準)
- 営業利益進捗率:57.7%(通期予想に対し良好)
- 純利益進捗率:41.9%(やや遅れ)
- 過去同期間との比較:営業利益・EBITDAは前年より低下しているが、売上高は横ばい~微増。
- 財務安全性
- 自己資本比率:76.0%(安定水準、目安40%以上を大きく上回る)
- 負債合計:36,470百万円(前期37,100百万円、やや減少)
- 流動比率(簡易計算):流動資産84,367 / 流動負債27,057 ≒ 312%(高水準で流動性良好)
- 効率性
- 売上高営業利益率の低下(21.5%→19.4%)が見られる(販売費・一般管理費増と為替影響が要因)
- セグメント別(中間)
- 歯科事業:売上23,533百万円(+0.8%)、セグメント営業利益8,652百万円(△6.3%)
- DCI事業:売上9,835百万円(△1.0%)、セグメント営業利益66百万円(△83.4%) → 利益急減
- 外科事業:売上2,549百万円(+26.0%)、セグメント営業利益1,328百万円(+26.3%) → 好調
- 機工事業:売上3,273百万円(+0.2%)、セグメント営業利益363百万円(△12.5%)
- 財務の解説:
- 総資産減少はのれん・投資有価証券の減少が主因。自己株式取得(自己株買い)により自己株式残高が増加し純資産が減少。営業CFはプラスで堅調(7,578百万円)、投資活動支出が拡大(有形固定資産取得等)し投資CFは▲6,440百万円、結果として営業CF-投資CFでプラスのフリーキャッシュ創出はあるが自己株取得・配当で財務CFが▲2,559百万円となり現金は期末で減少。
配当
- 配当実績と予想:
- 中間配当(第2四半期末):26.00円(2025年中間期)
- 期末配当(予想):28.00円(2025年通期予想:年間合計54.00円、前期52.00円→増配)
- 直近公表の配当予想から修正なし
- 配当利回り:–(株価が資料にないため算出不可)
- 配当性向:通期予想ベースで算出すると(予想当期純利益8,372百万円、発行済株式数などを考慮すると)–(明示不可)※数値出す場合は株価/発行済での計算が必要
- 特別配当の有無:無
- 株主還元方針:自己株式の取得実績あり(当中間期に自己株式取得による支出約2,253百万円)。継続的な株主還元を行っている旨の記載あり。
セグメント別情報
- セグメント別状況(中間、対前年)
- 歯科事業:売上23,533百万円(+0.8%)、セグメントEBITDA9,782百万円(△4.5%)、営業利益8,652百万円(△6.3%)。地理別では欧州等で増収だが国内・北米・アジアは減収。
- DCI事業:売上9,835百万円(△1.0%)、セグメントEBITDA1,234百万円(△22.2%)、営業利益66百万円(△83.4%)。DSO向け販売の一服が影響。
- 外科事業:売上2,549百万円(+26.0%)、セグメントEBITDA1,409百万円(+27.3%)、営業利益1,328百万円(+26.3%)。全地域で増収増益。
- 機工事業:売上3,273百万円(+0.2%)、セグメントEBITDA532百万円(△24.4%)、営業利益363百万円(△12.5%)。北米・アジアで増収、国内・欧州で減収。
- セグメント戦略:各セグメントで地域別の成長差あり。外科事業が強く、DCIの収益回復が通期の利益改善には鍵。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:–(開示資料に中期計画の詳細は記載なし)
- KPI達成状況:主要KPIとしての営業利益・EBITDAは前年から減少しているが、外科事業等の成長は計画と整合的である可能性あり。詳細は中期計画資料参照を要する。
競合状況や市場動向
- 競合他社との比較:–(同業他社の数値比較データは資料に含まれず)
- 市場動向:世界経済の不透明感(米・欧の停滞、地政学リスク)や国内の個人消費停滞の一方で設備投資は堅調。歯科・医療機器市場では地域別に回復差があり、為替・国際展開の影響が業績に直結する。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期予想の修正有無:直近公表の業績予想からの修正なし(2025年5月12日公表分を維持)
- 次期予想:–(資料に記載なし)
- 会社予想の前提条件:為替等の前提は明示なし(ただし為替変動が業績に大きく影響することは注記)
- 予想の信頼性:会社は通期見通しを維持。過去の予想達成傾向については本資料での言及なし(保守的/楽観的の傾向判断は資料外の情報が必要)。
- リスク要因:
- 為替変動(実際に当期間で為替差損が発生)
- 税務・過年度税金精算の影響(過年度法人税等の計上が発生)
- DCI事業の需要動向(DSO向け販売の変動)
- 地政学リスク・主要市場(米・欧)の景気動向
重要な注記
- 会計方針:2022年改正「法人税、住民税及び事業税等に関する会計基準」を当中間連結会計期間の期首から適用(遡及適用の結果、当中間への影響はなし)。
- その他:当中間期は連結範囲の重要な変更なし。中間決算短信は公認会計士/監査法人のレビュー対象外。
(注記)
- 不明な項目は「–」と表記しています。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 7716 |
| 企業名 | ナカニシ |
| URL | http://www.nsk-nakanishi.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 電機・精密 – 精密機器 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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