2026年3月期第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社は通期業績予想を修正(有)と公表。第2四半期(中間)実績は会社予想との比較で売上進捗は約44.1%と概ね順当だが、営業利益・当期純利益の進捗はそれぞれ約24.3%、約21.0%と大きく遅れている(上振れ/下振れの市場予想は不明のため会社予想との比較を記載)。
- 業績の方向性:増収・増益ではなく、前年同期比で減収減益(売上高△23.8%、営業利益△84.6%、親会社株主帰属中間純利益△82.3%)。
- 注目すべき変化:主力の鉄鋼関連事業が販売数量・販売価格ともに前年同期を下回り、メタルスプレッド縮小で利益を大きく圧迫(鉄鋼セグメント売上219億円、前年同期比約△72億円、セグメント利益400百万円〔前年3,414百万円〕)。
- 今後の見通し:通期予想(売上52,800百万円、営業利益2,300百万円、親会社株主に帰属する当期純利益2,100百万円)への到達は、下期における鉄鋼市況と販売数量の回復、及び原価・スプレッド改善が必要。現時点で達成可能性は不確実(会社は業績予想を修正済)。
- 投資家への示唆:短期的には鉄鋼市況の回復が鍵。財務面では自己資本比率が高く安全性は高いが、営業キャッシュフローが中間でマイナスに転じており(△6,092百万円)、営業面の改善が必須。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:中部鋼鈑株式会社
- 主要事業分野:厚板等の鉄鋼製造・販売(鉄鋼関連事業)、厨房用フィルター等のレンタル、物流、エンジニアリング等
- 代表者名:代表取締役社長 金子 大剛
- 報告概要:
- 提出日:2025年10月30日
- 対象会計期間:2025年4月1日~2025年9月30日(2026年3月期 第2四半期・中間)
- 決算説明会・補足資料:有(アナリスト向け)
- セグメント:
- 鉄鋼関連事業:厚板等の製造・販売(主力)
- レンタル事業:厨房用グリスフィルター等のレンタル
- 物流事業:倉庫(危険物等)・物流サービス
- エンジニアリング事業:設備工事等
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(普通株式、自己株含む):28,000,000株
- 期末自己株式数:908,678株
- 期中平均株式数(中間期):27,086,157株
- 時価総額:–(資料に記載なし)
- 今後の予定:
- 中間報告書提出予定日:2025年11月14日
- 配当支払開始予定日:2025年12月1日
- IR・決算説明会:有(アナリスト向け)
決算サプライズ分析
- 予想 vs 実績(対会社通期予想に対する達成率)
- 売上高:23,263百万円/通期予想52,800百万円=44.1%(やや良好な進捗)
- 営業利益:560百万円/通期予想2,300百万円=24.3%(進捗遅延)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:441百万円/通期予想2,100百万円=21.0%(進捗遅延)
- サプライズの要因:
- 鉄鋼市況の冷え込みにより販売数量・販売価格が減少。
- 販売価格下落が鉄スクラップ価格の下落を上回りメタルスプレッドが縮小、製造コストも上昇し利幅が圧迫。
- 前年度に比べ大型工事案件や特別利益(投資有価証券売却益等)が無く、前年の比較ベースが厳しい。
- 新電気炉は稼働再開して安定稼働・生産性改善も、市況悪化を補えず。
- 通期への影響:
- 会社は通期予想を修正(詳細は別途公表資料参照)。中間実績を見る限り営業利益・純利益は下期での回復が前提であり、回復がなければ通期予想達成は困難。現時点で達成可能性は「不確実」。
財務指標
- 財務諸表(要点)
- 総資産:83,917百万円(当中間期)
- 純資産:75,597百万円
- 自己資本比率:89.2%(安定水準)
- 流動資産:45,654百万円、流動負債:7,076百万円、流動比率:約645%(非常に高い流動性)
- 現金及び現金同等物:15,838百万円(期首21,439百万円→減少5,600百万円)
- 収益性(当中間期:2025/4-9)
- 売上高:23,263百万円(前年同期30,531百万円、△23.8%/△7,268百万円)
- 営業利益:560百万円(前年同期3,629百万円、△84.6%/△3,069百万円)
- 経常利益:652百万円(前年同期3,549百万円、△81.6%/△2,897百万円)
- 親会社株主に帰属する中間純利益:441百万円(前年同期2,501百万円、△82.3%/△2,060百万円)
- 1株当たり中間純利益(EPS):16.31円(前年同期92.40円、大幅減)
- 営業利益率:560/23,263=約2.41%(前年同期約11.9% → 明確な悪化)
- 進捗率分析(通期予想に対する中間進捗)
- 売上高進捗率:約44.1%(通常ペース~やや良)
- 営業利益進捗率:約24.3%(遅れ)
- 純利益進捗率:約21.0%(遅れ)
- 過去同期間との比較:前年中間期と比べ大幅な減収減益(通常ペースではない)
- 財務安全性
- 自己資本比率:89.2%(安定水準)
- 負債合計:8,320百万円、負債比率(負債/純資産):約11.0%(低く健全)
- 流動比率:約645%(高く良好)
- 効率性
- 売上高営業利益率は大幅低下(前年約11.9% → 今期約2.4%)
- セグメント別(当中間期)
- 鉄鋼関連事業:売上21,903百万円(総売上の約94.2%)、セグメント利益400百万円(前年3,414百万円、△約88.3%)→ 主力で大幅悪化(悪い)。
- レンタル事業:売上388百万円(約1.7%)、セグメント利益46百万円(前年33百万円、増益)。
- 物流事業:売上258百万円、セグメント利益49百万円(ともに減少)。
- エンジニアリング事業:売上713百万円、セグメント利益25百万円(前年比減益)。
- 財務の解説:
- 経常的な収益源である鉄鋼事業の市況悪化が業績悪化の主因。財務基盤(高い自己資本比率・低負債)のため当面の支払い能力や投資余力は確保されているが、営業CFの赤字化が継続すると流動性に影響が出る可能性あり。
配当
- 中間配当:50円(前年同額、変更なし)
- 期末配当(会社予想):51円(通期合計101円、前期101円と同額)
- 配当利回り:–(株価情報無し)
- 配当性向:–(通期予想EPS 77.52円に対して配当合計101円 → 単純計算上の配当性向は130%超となるが、EPSは通期想定、配当性向の厳密算出は通期最終値で判断すべき。注:資料に配当政策の修正は無)
- 特別配当:無し
- 株主還元方針:自社株取得の当期中実績なし(直近の方針変更なし)
セグメント別情報
- 鉄鋼関連事業:売上21,903百万円(前年29,104)、セグメント利益400百万円(前年3,414)。市況悪化・販売数量減少・メタルスプレッド縮小で大幅に収益悪化。
- レンタル事業:フィルターのレンタル枚数増加と価格改定で微増益(売上388百万円、利益46百万円)。
- 物流事業:リチウムイオン電池取扱量減少と人件費上昇で売上・利益とも減少。
- エンジニアリング事業:前期計上の大型案件剥落で売上・利益減少。
- セグメント戦略:鉄鋼以外(レンタル等)の安定成長は見られるが、グループ収益は鉄鋼事業の回復がカギ。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:資料内に中期計画の数値・KPIは記載なし(→ –)
- KPI達成状況:–(資料不足)
競合状況や市場動向
- 市場動向:国内鉄鋼需要は全体として低調。産業機械・建設機械向けは海外需要低迷、建築・土木向けは人手不足・資材コスト上昇で工期遅延等により需要弱含み。
- 競合他社との比較:同業他社との相対ポジションは資料に無し(→ –)。ただし鉄鋼市況悪化は業界共通の逆風。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期(2026年3月期予想、修正あり):売上高52,800百万円(前期比+3.4%)、営業利益2,300百万円(△15.0%)、経常利益2,600百万円(±0%)、親会社株主に帰属する当期純利益2,100百万円(+21.3%)、1株当たり当期純利益77.52円。
- 会社は当日(2025/10/30)に通期予想の修正を公表(詳細は別資料参照)。
- 予想の信頼性:中間の営業・純利益進捗が低いため、通期達成は下期の市況回復と利益率改善が前提。会社の過去の予想達成傾向の記載は無し(→ –)。
- リスク要因:鉄鋼市況の更なる悪化、販売数量の回復遅延、原材料(鉄スクラップ等)価格の変動、エネルギーコスト、労務・物流コストの上昇、事故・操業停止リスク(過去に溶鋼漏れ事故あり)。
重要な注記
- 会計方針の変更:無し
- 連結範囲の変更:無し
- 第2四半期決算短信は監査・レビュー未了(公認会計士/監査法人のレビュー対象外)
- 参考:通期業績予想の修正内容詳細は、同日公表の別資料「2026年3月期第2四半期(中間期)業績予想と実績値との差異及び通期業績予想の修正に関するお知らせ」を参照のこと。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 5461 |
| 企業名 | 中部鋼鈑 |
| URL | http://www.chubukohan.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 鉄鋼・非鉄 – 鉄鋼 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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