2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:通期業績予想に変更なし(会社予想との乖離・修正は無し)。第1四半期実績は概ね予想通り(ほぼ予想通り)。
  • 業績の方向性:売上高は横ばい(増収微増、前年同期比+0.3%)だが、営業利益・経常利益・当期純利益は増益(増収増益の様相)。
  • 注目すべき変化:飼料セグメントの利益率改善によりセグメント利益が前年同期比+40.0%(1,178百万円)と大幅増加。一方「その他」セグメントは売上増だがセグメント利益は▲22.5%(231百万円)と減益。
  • 今後の見通し:通期予想(売上212,000百万円、営業利益5,200百万円、当期純利益4,100百万円)は据え置き。第1四半期の進捗は売上24.7%、営業利益21.4%、当期純利益25.0%で、通期達成に向けて大きな修正は不要との見方。
  • 投資家への示唆:原料(とうもろこし)価格動向や飼料価格安定基金負担金の水準が収益に影響を与えるため、原材料市況と第2四半期以降の販売量動向を注視すべき。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:中部飼料株式会社
    • 主要事業分野:畜産・水産向け配合飼料の製造・販売、肥料、畜産用機器、鶏卵販売等
    • 代表者名:代表取締役社長 藤田 京一
    • URL:https://www.chubushiryo.co.jp/
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年7月31日
    • 対象会計期間:2026年3月期 第1四半期連結累計(2025年4月1日~2025年6月30日)
    • 決算説明会:開催無し(決算補足説明資料は作成・TDnetで開示)
  • セグメント:
    • 飼料:畜産飼料(水産飼料含む)— 主力セグメント
    • その他:畜産用機器、鶏卵事業、肥料等
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(自己株式含む):30,371,908株
    • 期末自己株式数:954,128株
    • 第1四半期平均株式数:29,520,394株
  • 今後の予定:
    • 決算発表:既報(第1四半期は7/31開示)
    • 株主総会:–(期末は2026年3月期)
    • IRイベント:決算説明会は無し(補足資料あり)

決算サプライズ分析

  • 予想vs実績(会社予想との比較は通期ベースでの進捗)
    • 売上高:52,279百万円(前年同期比+0.3%)。通期予想212,000百万円に対する進捗率24.7%(概ね季節割合通り)。
    • 営業利益:1,114百万円(前年同期比+33.3%)。通期予想5,200百万円に対する進捗率21.4%(やや遅れ)。
    • 親会社株主に帰属する四半期純利益:1,024百万円(前年同期比+28.9%)。通期予想4,100百万円に対する進捗率25.0%(ほぼ計画どおり)。
  • サプライズの要因:
    • 飼料セグメント:販売量増(ブロイラー・養豚)や原料ポジション改善、新製品投入による利益率改善で増益。
    • 原材料市況:とうもろこしは高値圏→その後下落、円高基調への転換で原材料価格は低下。これを受けて第1四半期に配合飼料価格を値下げした点が売上・利益に影響。
    • 飼料価格安定基金負担金は依然高水準で、コスト負担は継続。
    • 「その他」では地域間物流費等で鶏卵が減益、畜産用機器は前期の駆け込み需要反動で減益。
  • 通期への影響:
    • 会社は通期予想を据え置き。第1四半期進捗は概ね計画どおりだが、原料価格や販売量の変動が今後の業績に影響するため引き続き注視が必要。

財務指標

  • 財務諸表の要点(単位:百万円)
    • 売上高:52,279(第1Q、前年52,104、+175;前年比+0.3%)
    • 営業利益:1,114(前年836、+278;前年比+33.3%)
    • 経常利益:1,334(前年1,045、+289;前年比+27.7%)
    • 親会社株主に帰属する四半期純利益:1,024(前年794、+230;前年比+28.9%)
    • 総資産:99,264(前期末101,582、△2,318)
    • 純資産:67,809(前期末67,517、+291)
    • 自己資本比率:68.2%(前期末66.4%)=安定水準(目安:40%以上で安定)
  • 収益性
    • 売上高:52,279百万円(前年同期比+0.3%)
    • 営業利益:1,114百万円(前年同期比+33.3%)
    • 営業利益率:2.13%(前年1.60%、改善は良い兆候)
    • 経常利益:1,334百万円(前年同期比+27.7%)
    • 親会社株主に帰属する四半期純利益:1,024百万円(前年同期比+28.9%)
    • 1株当たり四半期純利益(EPS):34.71円(前年26.88円、+29.1%)
  • 進捗率分析(通期予想に対する第1四半期進捗)
    • 売上高進捗率:24.7%(52,279 / 212,000)
    • 営業利益進捗率:21.4%(1,114 / 5,200)
    • 純利益進捗率:25.0%(1,024 / 4,100)
    • 過去同期間との比較:売上進捗はほぼ同水準、営業利益は前年同期比で改善。
  • 財務安全性
    • 自己資本比率:68.2%(安定水準)
    • 負債合計:31,455百万円、負債/純資産(D/E比的換算)≈0.46(低め、財務健全)
    • 流動比率:流動資産63,577 / 流動負債21,053 ≈3.02(302%)=高い流動性(良好)
  • 効率性
    • 総資産回転率(四半期ベース):売上/総資産 = 52,279 / 99,264 ≈0.53回(四半期のため単純比較は慎重に)
  • セグメント別(第1四半期)
    • 飼料:売上47,917百万円(前年比▲0.3%)、セグメント利益1,178百万円(前年842百万円、+40.0%)
    • その他:売上4,362百万円(前年比+8.1%)、セグメント利益231百万円(前年299百万円、▲22.5%)
  • 財務の解説:在庫(原材料・貯蔵品)が増加(+1,650百万円)、現金預金は40,050百万円減少(11,942→7,891百万円)など流動性配分の変化ありが総資産減少の主因。借入金は短期借入減少で負債総額が減少。

配当

  • 配当実績・予想:
    • 2025年3月期:年間合計52.00円(中間25.00円/期末27.00円)
    • 2026年3月期(予想):年間合計60.00円(中間30.00円/期末30.00円)※修正無し
  • 配当利回り:–(株価情報に依存するため省略)
  • 配当性向:通期予想の配当性向は明記無し(2026予想当期純利益4,100百万円に対する配当総額は算出可能だが、会社公表の配当性向は–)
  • 特別配当の有無:無し
  • 株主還元方針:自己株式の処分(譲渡制限付株式報酬)実施など株主価値共有の施策あり(詳細は注記)

セグメント別情報

  • 飼料セグメント(主力)
    • 売上:47,917百万円(前年同期比▲0.3%)
    • セグメント利益:1,178百万円(前年同期比+40.0%)
    • 主な要因:畜産飼料販売量増(ブロイラー、養豚)・原料ポジション改善・新商品等で利益率向上。水産飼料は販売量減だが製品構成改善で利益確保。
  • その他セグメント
    • 売上:4,362百万円(前年同期比+8.1%)
    • セグメント利益:231百万円(前年同期比▲22.5%)
    • 主な要因:肥料は原価低減で増益、鶏卵は販売量増だが地域間物流費で減益、畜産用機器は前期反動で減益。
  • セグメント戦略:中期経営計画2024に沿い、飼料の規模拡大と収益力向上、その他事業の成長加速を掲げており、飼料の利益改善は計画の初期成果といえる。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:中期経営計画2024(2025年3月期を初年度)— 飼料規模拡大、収益力向上、その他セグメント成長、サステナビリティ経営推進
  • 進捗状況の評価:第1四半期は飼料の利益率改善が顕著で、中期計画の収益性向上施策に合致。ただし原材料市況や基金負担等の外部要因に左右される点は継続リスク。

競合状況や市場動向

  • 市場動向:2025年1月以降とうもろこし価格は高値推移も、その後為替(円高転換)等により原材料価格は低下。飼料価格は第1四半期に値下げ実施。飼料価格安定基金負担金は依然高水準で業界のコスト課題は継続。
  • 競合比較:同業他社との相対評価は資料に記載無し(–)。ただし飼料セグメントでの利益率改善は競争力の向上を示唆。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 通期予想(変更なし):売上212,000百万円(+1.0%)、営業利益5,200百万円(+21.4%)、経常利益5,600百万円(+16.3%)、親会社株主に帰属する当期純利益4,100百万円(+17.0%)、1株当たり当期純利益138.65円
    • 次期予想:–(開示無し)
    • 会社予想の前提:原材料価格・為替等を考慮した上での見通し(詳細は補足資料参照)
  • 予想の信頼性:第1四半期実績は通期予想と整合的。過去の予想達成傾向については資料に明確記載無し(–)。
  • リスク要因:為替変動、原材料(とうもろこし等)価格、飼料価格安定基金の負担水準、国内外の需給変化、地政学リスク(ロシア・ウクライナ、中東情勢)等。

重要な注記

  • 会計方針の変更:無し
  • 四半期連結キャッシュ・フロー計算書は作成していない(注記あり)。第1四半期の減価償却費は714百万円。
  • 重要な後発事象:譲渡制限付株式報酬として自己株式を処分(処分数11,700株、払込期日2025年7月22日、処分総額約17.9百万円)— 経営者のインセンティブ施策。
  • その他:監査法人による四半期レビューは無し。

(注)記載の数値は開示資料に基づく。数値は百万円未満切捨て。数値や比率の良し悪しは当社開示・一般的な目安(例:自己資本比率40%以上は安定)を併記。投資助言は行っていません。


上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 2053
企業名 中部飼料
URL http://www.chubushiryo.co.jp/
市場区分 プライム市場
業種 食品 – 食料品

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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