決算短信：福留ハム（2291）

2025年３月期　第３四半期決算短信〔日本基準〕（連結）

エグゼクティブサマリー

• 決算サプライズ：会社の通期業績予想に修正はなく、今回の第3四半期実績も会社予想との直接的な差異は開示されていない（会社予想に対して修正なし／決算発表は想定内）。ただし、前年同期には特別利益（投資有価証券売却益535百万円）があったため、前年との比較では利益面で大きく悪化。
• 業績の方向性：売上高は減収（前年同期比▲2.2%）だが、セグメントでは食肉事業が増収。営業・経常・当期は減益（いずれも赤字）。
• 注目すべき変化：前年同期は四半期純利益330百万円だったが、本年第3四半期は親会社株主に帰属する四半期純損失321百万円と大幅な悪化（特別利益不在と販売量・原価悪化が主因）。
• 今後の見通し：通期予想（売上25,200百万円、営業損失△520百万円、当期純損失△520百万円）は据え置き。第3四半期時点で進捗は売上76.1%、営業損失ベース63.1%、当期損失ベース61.7%で、現状の進捗は通期見通し達成の実現可能性はあるが利益改善の余地が残る。
• 投資家への示唆：原材料・物流コスト上昇や円安、人手費用の影響で収益面が圧迫されている点と、前年の特別利益の有無で業績比較が大きく影響を受ける点を確認。流動性や財務体質の脆弱さ（自己資本比率低下、流動比率100%未満）にも留意。

基本情報

• 企業概要:
  • 企業名：福留ハム株式会社
  • 主要事業分野：加工食品事業（ハム・ソーセージ、デリカ等）および食肉事業（牛・豚・鶏などの販売・卸）
  • 代表者名：代表取締役社長 福原 治彦
• 報告概要:
  • 提出日：2025年2月13日
  • 対象会計期間：2025年3月期 第3四半期累計（2024年4月1日～2024年12月31日）
• セグメント:
  • 加工食品事業：ハム・ソーセージ、デリカなどの製造販売
  • 食肉事業：牛肉・豚肉・鶏肉等の仕入販売
• 発行済株式:
  • 期末発行済株式数：3,400,000株（自己株式含む）
  • 期中平均株式数（第3Q累計）：3,336,738株
  • 時価総額：–（未記載）
• 今後の予定:
  • 次回決算発表・株主総会・IRイベント等：–（決算短信に記載なし）

決算サプライズ分析

• 予想vs実績（会社公表の通期予想との比較で進捗を算出）
  • 売上高：第3Q累計 19,173百万円 / 通期予想 25,200百万円 → 進捗率 76.1%
  • 営業利益：第3Q累計 △328百万円 / 通期予想 △520百万円 → 進捗率（損失比率）63.1%
  • 純利益：第3Q累計 △321百万円 / 通期予想 △520百万円 → 進捗率 61.7%
• サプライズの要因：
  • 加工食品事業は売上減（販売量低下、消費者の節約志向）と利益率低下。
  • 食肉事業は売上は増加（+1.7%）したが、輸入食材費の上昇（円安・輸入コスト）や年末の仕入高騰により利益悪化。
  • 前年同期に計上した投資有価証券売却益（535百万円）が今年は無く、比較上の利益悪化が顕著。
• 通期への影響：
  • 会社は通期見通しを据え置き。第3Q時点の進捗は売上面では順調だが利益面では改善が必要。構造改革の実行やコスト転嫁の進捗次第で通期達成可能性が左右される。

財務指標

• 財務諸表の要点（第3Q：2024/12/31）
  • 総資産：13,599百万円（前期末 13,567百万円）
  • 純資産：2,109百万円（前期末 2,369百万円）
  • 負債合計：11,489百万円（前期末 11,198百万円）
  • 現金及び預金：1,732百万円（前期末 2,684百万円、△952百万円）
  • 短期借入金：4,753百万円（前期末 4,253百万円、+500百万円）
  • 長期借入金：1,360百万円（前期末 1,626百万円、-266百万円）
• 収益性（第3Q累計）
  • 売上高：19,173百万円（前年同期比▲2.2%）
  • 売上総利益：2,852百万円（前年同期比▲7.4% ※売上総利益額は記載、率は計算） → 粗利率 14.9%（2,852/19,173、目安：業種により異なる）
  • 営業利益：△328百万円（前年同期は△171百万円） → 営業利益率 -1.71%（悪化）
  • 経常利益：△301百万円（前年同期は△144百万円）
  • 親会社株主に帰属する四半期純利益：△321百万円（前年同期 +330百万円）
  • 1株当たり四半期純利益（EPS）：△96.50円（前年同期 99.02円）
• 進捗率分析（第3Q累計→通期予想に対する進捗）
  • 売上高進捗率：76.1%（通常ペース：通期に対しやや前倒し。第3Qで約3/4達成）
  • 営業利益進捗率（損失比）：63.1%
  • 純利益進捗率（損失比）：61.7%
  • 過去同期間との比較：前年同期は特別利益を含み黒字だったため単純比較は注意（前年同期間の進捗情報は通期予想との対比データなし）
• 財務の安全性
  • 自己資本比率：15.5%（前期17.5%）→ 15.5%（低い：安定水準40%以上に比べ脆弱）
  • 負債比率（負債/自己資本）：11,489 / 2,109 ≒ 545%（非常に高い＝自己資本に対する負債依存度が高い）
  • 流動比率（流動資産/流動負債）：6,805 / 7,995 ≒ 85.1%（100%未満で流動性の懸念あり）
• 効率性
  • 総資産回転率（売上/総資産）：19,173 / 13,599 ≒ 1.41回（比較的高い回転）
  • 売上高営業利益率の推移：今回はマイナス（-1.71%）、前年同期もマイナスで悪化
• セグメント別（第3Q累計）
  • 加工食品事業：売上 7,912百万円（前年同期比▲7.4%）、セグメント利益 191百万円（▲30.2%）
  • 食肉事業：売上 11,260百万円（前年同期比+1.7%）、セグメント損失 85百万円（前年は損失26百万円）
• 財務の解説：売上は概ね堅持する一方で、原材料・物流コスト上昇や為替の影響を十分に価格転嫁できず利益圧迫。現金減少と短借増加で流動性管理に注意が必要。前年は一時的な投資有価証券売却益を計上しており、これが利益差異を大きくしている。

配当

• 配当実績と予想：
  • 中間配当：0.00円（2025年3月期予定：0.00円）
  • 期末配当（予想）：0.00円
  • 年間配当予想：0.00円
  • 配当利回り：0%（配当なし）
  • 配当性向：–（赤字予想のため計算不能／実質0）
• 特別配当の有無：なし
• 株主還元方針：自社株買い等の記載なし

セグメント別情報

• 加工食品事業：
  • 売上 7,912百万円（前年同期比▲7.4%）、セグメント利益 191百万円（▲30.2%）
  • 要因：量販向け主力商品の販売量減少、消費者の節約志向、価格改正の影響
  • 対策：競争力強化（新商品開発・デリカ拡充）を掲げる
• 食肉事業：
  • 売上 11,260百万円（前年同期比+1.7%）、セグメント損失 85百万円（損失拡大）
  • 要因：輸入牛豚の高値・円安で仕入コスト上昇、年末の和牛等の仕入価格高騰、価格転嫁不足
  • 対策：国内肉（経産牛等）、豚・鶏の販売拡大によるカバーを図る
• セグメント戦略：加工品の付加価値化・営業連携強化、収益構造改革と生産性向上を推進

中長期計画との整合性

• 中期経営計画の進捗：決算短信では「成長戦略構築」「収益体質改善」を最重要課題とし、4つの取り組み（競争力強化、生産性向上、業務改革、組織力強化）を掲示。進捗の定量的評価は開示なし。
• KPI達成状況：具体KPI（数値目標）は開示なし → 進捗は定性的に記載のみ

競合状況や市場動向

• 市場動向：原材料費・エネルギー・物流コスト上昇、円安、人手不足、消費者の低価格志向といった業界共通の逆風が継続。
• 競合他社との比較：同業他社との定量比較データは開示なし（–）

今後の見通し

• 業績予想：
  • 通期（2025年3月期）：売上高 25,200百万円（増減率 0.0%）、営業利益 △520百万円、経常利益 △490百万円、親会社株主に帰属する当期純利益 △520百万円、1株当たり当期純利益 △155.84円
  • 予想修正の有無：直近公表から修正なし
  • 会社予想の前提条件：詳細は添付資料参照（為替等の前提は本文に明確記載なし）
• 予想の信頼性：第3Qまでの実績は売上進捗は順調だが利益面での回復が必要。過去に特別利益が業績を押し上げた事例があるため、予想は保守的と評価できる余地あり。
• リスク要因：為替変動（円安）、原材料価格上昇、物流費高騰、人手不足、消費マインドの悪化、価格転嫁の遅れ、資金調達環境の変化

重要な注記

• 会計方針の変更：なし
• 継続企業の前提：当社は過去に複数四半期で営業損失・営業CFマイナスが続いており「継続企業の前提に重要な疑義」を自認。ただし、現金・短期流動性（現金・預金、流動化可能な投資有価証券、取引銀行との未実行当座貸越等）により当面の資金は確保しており、現時点で継続企業の前提に関する重要な不確実性はないと判断。
• その他の重要事項：前年同期に計上した投資有価証券売却益（535百万円）が今年は無く、その差が業績比較に大きく影響。

（注）本資料は提供された決算短信に基づく要約であり、投資助言や売買推奨を行うものではありません。不明な項目は“–”として記載しています。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。

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このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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なお、本レポートは、金融商品取引法に基づく投資助言を行うものではなく、参考資料としてのみご利用ください。特定の銘柄や投資行動についての判断は、個別の専門家や金融機関にご相談されることを強くお勧めします。