2026年3月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社の通期予想に対する修正は無し。第1四半期は「会社予想に対して修正なし/特段のサプライズなし」と判断される(市場予想は不明のため記載不可)。
- 業績の方向性:増収(営業収益+6.2%)かつ営業利益増(+8.3%)だが、親会社株主に帰属する四半期純利益は△5.3%(増収増益寄りだが純利益はわずかに減少)の混合結果。
- 注目すべき変化:事業別で大きな差が出ている。不動産関連事業が売上・セグメント利益ともに好調(売上+22.4%、セグメント利益+71.1%)である一方、証券関連事業は売上・利益ともに落ち込み(売上△25.5%、セグメント利益△39.6%)。
- 今後の見通し:通期業績予想(営業収益63,000百万円、営業利益4,900百万円、親会社株主帰属当期純利益2,700百万円)に対して第1四半期の進捗は売上約20.6%、営業利益約18.7%、純利益約17.6%で、通期線形(25%)と比較するとやや出遅れ。ただし会社は通期予想を据え置き。
- 投資家への示唆:短期的には不動産事業の稼働・販売動向が業績押し上げ要因。一方で証券事業は市場環境(地政学リスクなど)に感応しやすく利益変動が大きい点、並びに自己資本比率が低くレバレッジが高い点は留意すべき重要事項。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:株式会社あかつき本社
- 主要事業分野:証券関連事業(あかつき証券等によるリテール・IFA等の仲介・取次)および不動産関連事業(中古マンションの買取再販、リノベーション、介護施設開発等)
- 代表者名:代表取締役社長 島根 秀明
- URL:https://www.akatsuki-fg.com/
- 報告概要:
- 提出日:2025年8月14日
- 対象会計期間:2026年3月期 第1四半期連結累計期間(2025年4月1日〜2025年6月30日)
- 決算説明会:無し、決算補足資料:有り
- セグメント:
- 証券関連事業:受入手数料、トレーディング等の金融商品仲介・販売(IFA関連を含む)
- 不動産関連事業:中古マンションの買取・リノベーション・販売、介護施設等の開発・運営
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(自己株式含む):34,029,544株
- 期末自己株式数:3,761,483株
- 期中平均株式数(四半期累計):30,268,061株
- 時価総額:–(株価情報が資料にないため省略)
- 今後の予定:
- 通期業績予想の修正:直近修正無し(通期予想は据え置き)
- 株主総会・IRイベント等:資料上の記載なし(–)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績:
- 会社予想(通期)は修正なし。第1四半期単独の会社予想は未開示のため達成率は通期予想に対する進捗で表示。
- 売上高:第1四半期 12,979百万円。通期予想63,000百万円に対する進捗率 20.6%(線形25%に対してやや低め)。
- 営業利益:第1四半期 914百万円。通期予想4,900百万円に対する進捗率 18.7%(やや出遅れ)。
- 親会社株主に帰属する当期純利益:第1四半期 475百万円。通期予想2,700百万円に対する進捗率 17.6%(やや出遅れ)。
- サプライズの要因:
- 証券関連事業の取引鈍化(米国関税不確実性、ウクライナ・中東情勢等の地政学リスク)がトレーディング損益を圧迫し、証券セグメントで減収減益。
- 不動産関連事業は仕入・販売戸数の増加およびリノベーション完工数の安定により増収増益。
- 会計方針変更(外貨建て預金運用益を営業収益の金融収益へ振替)について遡及適用しており、前期比較の一部増益要因(前期の営業収益等が+104,040千円で修正)。
- 通期への影響:
- 会社は通期予想を据え置き。現状は不動産事業の好調が押し上げる一方で証券事業のボラティリティが高く、通期達成の可否は下期の市場環境(証券取引環境)および不動産販売の継続性に依存。
財務指標
- 財務諸表(要点)
- 総資産:106,235百万円(前期末92,036百万円、前期末比 +14,199百万円)
- 負債合計:87,444百万円(前期末73,182百万円、前期末比 +14,261百万円)
- 純資産合計:18,792百万円(前期末18,853百万円、前期末比 △61百万円)
- 流動資産:99,196百万円、流動負債:75,055百万円
- 現金及び預金:23,231百万円(前期末19,451百万円、+3,779百万円)
- 販売用不動産:34,985百万円(前期末31,339百万円、+3,646百万円)
- 収益性(第1四半期・連結)
- 営業収益(売上高):12,979百万円(前年同期12,225百万円、+6.2%)
- 純営業収益:4,800百万円(前年同期5,417百万円、△11.4%)
- 営業利益:914百万円(前年同期843百万円、+8.3%)
- 営業利益率:914/12,979 = 約7.05%(前年は約6.9% → わずかに改善)
- 経常利益:839百万円(前年同期726百万円、+15.6%)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益:475百万円(前年同期502百万円、△5.3%)
- 1株当たり四半期純利益(EPS):15.71円(前年同期16.46円、減少)
- 進捗率分析(通期予想に対する第1四半期)
- 売上高進捗率:20.6%(63,000に対して)
- 営業利益進捗率:18.7%(4,900に対して)
- 純利益進捗率:17.6%(2,700に対して)
- 過去同期間との比較:線形25%より低く、通期達成には下期の挽回が必要な水準
- 財務安全性
- 自己資本比率:16.7%(安定目安40%以上に対し低め)
- 負債比率(負債/純資産):約4.66倍(約466%)(高いレバレッジ水準)
- 流動比率:流動資産99,196 / 流動負債75,055 ≒ 132%(短期流動性は確保されている水準)
- 効率性
- 売上高営業利益率は約7.1%へ小幅改善
- 総資産回転率:12,979 / 106,235 ≒ 0.122(四半期ベース;参考)
- セグメント別(第1四半期)
- 証券関連事業:営業収益 3,138百万円(△25.5%)、セグメント利益 370百万円(△39.6%)
- 不動産関連事業:営業収益 9,913百万円(+22.4%)、セグメント利益 811百万円(+71.1%)
- セグメント構成比(売上): 証券約24%、不動産約76%
- 財務の解説(背景)
- 総資産・負債の増加は、預託金・預り金・販売用不動産の増加が主因。販売用不動産増は不動産事業の仕入増に伴うもの。
- 自己資本比率は低く、金融商品仲介・不動産の在庫を抱えるビジネスモデル上、レバレッジが高め。
配当
- 配当実績と予想:
- 2025年3月期(実績):年間配当 28.00円(中間 11.00円、期末 17.00円)
- 2026年3月期(予想):年間配当 25.00円(中間 12.50円、期末 12.50円)
- 直近発表からの配当予想修正:無し
- 配当利回り:–(株価情報が資料にないため算出不可)
- 配当性向:–(通期純利益確定前のため算出不可)
- 特別配当の有無:無し
- 株主還元方針:自社株買い等の開示なし(現状は配当での還元)
セグメント別情報
- 証券関連事業
- 売上:3,138百万円(△25.5%)
- セグメント利益:370百万円(△39.6%)
- 特記事項:IFAビジネスの拡大や米国株・外国債券の取扱拡充を進めるが、地政学リスク等により顧客の取引が縮小し収益を押下げ。
- 預り資産:678,991百万円(前期末612,178百万円、増加)、うちIFA 424,174百万円(前期351,931百万円、増加)
- 契約外務員数:1,912名(前期末比+18名)
- 不動産関連事業
- 売上:9,913百万円(+22.4%)
- セグメント利益:811百万円(+71.1%)
- 特記事項:仕入戸数230戸(前年同期204戸)、販売戸数202戸(前年183戸)。リノベ完工数252戸(前年267戸)で安定的推移。介護施設は稼働拡大中。
- 販売用不動産在庫:34,984.8百万円(増加)
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:資料に明示された中期数値目標は無し(会社発表の中期計画に関する記載は資料内に限定的)。
- KPI達成状況:
- IFA関連の預り資産・契約外務員数は増加傾向で、中期での拡大目標に沿う動き(預り資産およびIFA部門の伸長が確認できる)。
- 不動産の販売戸数・仕入戸数は増加しており、不動産事業のKPIは良好。
競合状況や市場動向
- 競合との比較:同業他社との比較データは資料に記載なし(–)。
- 市場動向:証券事業は国際情勢や関税政策等の影響で顧客の売買手控えが発生。不動産は都市部中心に取引増で堅調。投資家は証券部門の外部環境依存度と不動産部門の在庫回転を注視。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期予想(据え置き):営業収益63,000百万円(+11.5%)、営業利益4,900百万円(+31.5%)、経常利益4,400百万円(+13.1%)、親会社株主帰属当期純利益2,700百万円(+2.6%)
- 次期予想:記載無し(–)
- 会社予想の前提条件:税金等調整前当期純利益見込み4,400百万円(対前期+13.7%)を参考開示。為替等の明示前提は資料に詳細記載無し(–)。
- 予想の信頼性:会社は通期据え置き。第1四半期は不動産が好調だが証券が弱く、下期の市場回復や不動産販売の継続が通期達成の鍵。
- リスク要因:
- 証券事業:市場ボラティリティ、地政学的リスク、為替変動等
- 不動産事業:在庫の回転遅延や想定売価での販売困難、金利上昇による需要減
- 財務面:自己資本比率が低く、レバレッジ高のため資金調達コスト上昇リスク
重要な注記
- 会計方針の変更:あかつき証券の外貨建て預金運用益を営業収益(金融収益)へ振替。遡及適用により前期比較値を修正(前第1四半期の営業収益・純営業収益・営業利益がそれぞれ104,040千円増加)。
- 連結範囲の変更:㈱しん証券さかもとを追加取得し持分法適用会社(議決権保有割合33.7%)へ変更。
- キャッシュフロー計算書:第1四半期の連結キャッシュ・フロー計算書は作成していない(注記あり)。
(注)数字はすべて会社提出の第1四半期決算短信に基づく。株価・時価総額等、資料にない情報は“–”で表示。投資助言は行っておらず、資料の事実整理を行ったものです。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 8737 |
| 企業名 | あかつき本社 |
| URL | http://www.akatsuki-fg.com/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 金融(除く銀行) – 証券、商品先物取引業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
本レポートに含まれる内容は、過去のデータや公開情報を基にしたものであり、主観的な価値判断や将来の結果を保証するものではありません。特定の金融商品の購入、売却、保有、またはその他の投資行動を推奨する意図は一切ありません。
投資には元本割れのリスクがあり、市場状況や経済環境の変化により損失が発生する可能性があります。最終的な投資判断は、すべてご自身の責任で行ってください。当サイト運営者は、本レポートの情報を利用した結果発生したいかなる損失や損害についても一切責任を負いません。
なお、本レポートは、金融商品取引法に基づく投資助言を行うものではなく、参考資料としてのみご利用ください。特定の銘柄や投資行動についての判断は、個別の専門家や金融機関にご相談されることを強くお勧めします。