2025年12月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社予想の通期見通しに修正はなく、今回公表の第3四半期累計実績自体についても会社予想からの下方/上方修正は無し。市場予想との比較は資料に記載なし(市場コンセンサス:–)。
- 業績の方向性:増収減益(売上高は前年同期比+3.8%、利益はEBITDA▲5.2%、営業利益▲7.5%、親会社株主帰属四半期純利益▲23.5%)。
- 注目すべき変化:外科事業が好調で売上高+30.0%、営業利益+31.8%と大幅増益。一方、DCI事業は営業損失に転じ(セグメント営業損失331,961千円、前年は営業利益211,115千円)セグメント利益で大幅悪化。過年度法人税等1,185,484千円の計上(注記)により税負担が増加。
- 今後の見通し:通期業績予想は変更なし(売上高80,655百万円、営業利益13,150百万円、親会社株主に帰属する当期純利益8,372百万円)。第3四半期累計の進捗は売上高72.9%、営業利益80.2%、純利益73.8%で、通期見通し達成の可能性は現時点で実務上は維持されているが、DCIの採算回復と税負担要因の影響を注視する必要あり。
- 投資家への示唆(情報提供に留意):売上は全体で増収だが、営業利益率は低下(第3四半期累計で約17.9%→前年同期約20.1%)。外科事業の伸長が明確だが、DCIの採算悪化・過年度税負担・為替損や利息費用増加が利益を圧迫している点がポイント。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:株式会社ナカニシ(コード 7716)
- 主要事業分野:歯科用・外科用小型医療機器(歯科事業、DCI事業、外科事業、機工事業)および関連サービスの開発・製造・販売
- 代表者名:代表取締役社長執行役員 中西 英一
- URL:http://www.nsk-nakanishi.co.jp
- 報告概要:
- 提出日:2025年11月6日
- 対象会計期間:2025年1月1日〜2025年9月30日(2025年12月期 第3四半期累計、連結、日本基準)
- セグメント:
- 歯科事業:主力、世界各地域で製品販売
- DCI事業:Dental Care/Services向け販売(DSO向けなど)
- 外科事業:外科用製品(伸長)
- 機工事業:機械・工業用製品
- 発行済株式:
- 発行済株式数(期末):93,418,200株(自己株式含む)
- 期末自己株式数:10,234,818株
- 期中平均株式数(四半期累計):83,695,378株
- 時価総額:–(資料に記載無し)
- 今後の予定:
- 決算説明会:補足資料作成は有、決算説明会は無
- 株主総会、IRイベント等:–(資料に明記無し)
決算サプライズ分析
- 予想 vs 実績(第3四半期累計:2025/1/1–9/30、金額は百万円表示)
- 売上高:58,752(前年同期比+3.8%)。通期予想80,655に対する進捗率72.9%(通常3Q時点の目安75%と比較してやや未達ペース)。
- EBITDA:14,786(前年同期比▲5.2%)。通期予想18,932に対する進捗率78.1%(やや良好)。
- 営業利益:10,541(前年同期比▲7.5%)。通期予想13,150に対する進捗率80.2%(やや良好)。
- 親会社株主に帰属する四半期純利益:6,181(前年同期比▲23.5%)。通期予想8,372に対する進捗率73.8%。
- サプライズの要因:
- 増収要因:外科事業の大幅成長(売上+30%)が寄与。
- 減益要因:DCI事業の採算悪化(営業損失転換)、為替差損の拡大(457,729千円)、支払利息の増加(125,599千円)、過年度法人税等1,185,484千円の計上。これらが税引前利益〜純利益を押し下げた。
- 通期への影響:
- 会社は通期予想の修正無しと発表。第3四半期累計の進捗は概ね通期見通しと整合しているが、DCIの回復や為替・金利動向、過年度税負担の影響に注意が必要。
財務指標
- 要点(第3四半期末:2025/9/30、単位:千円/一部百万円で表記)
- 総資産:162,466,125千円(前期末158,299,542千円、増加4,166,582千円)
- 純資産:119,564,072千円(前期末121,199,361千円、減少1,635,288千円)
- 自己資本比率:73.3%(前期末76.3%、安定水準)
- 現金及び預金:53,460,009千円(前期末46,051,104千円、増加7,408,905千円)
- 総負債:42,902,052千円(前期末37,100,181千円、増加)
- 収益性(第3四半期累計、百万円)
- 売上高:58,752百万円(前年同期56,622百万円、+3.8% / +2,131百万円)
- 営業利益:10,541百万円(前年同期11,393百万円、▲7.5% / ▲852百万円)
- 営業利益率:10,540.8 / 58,752 ≒ 17.9%(前年同期 ≒20.1% → 利益率低下)
- 経常利益:10,934百万円(前年同期12,280百万円、▲11.0%)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益:6,181百万円(前年同期8,080百万円、▲23.5%)
- 1株当たり四半期純利益(EPS):73.85円(前年同期95.42円、減少)
- 進捗率分析(通期予想に対する第3四半期累計進捗)
- 売上高進捗率:72.9%(通常の3Q目安75%と比較してやや遅れ)
- 営業利益進捗率:80.2%(やや良好)
- 純利益進捗率:73.8%
- 過去同期間との比較:売上は増加だが営業利益・純利益は低下傾向(利益率悪化)
- 財務安全性
- 自己資本比率:73.3%(安定水準、目安40%以上を十分上回る)
- 負債比率(負債/純資産):42,902 / 119,564 ≒ 35.9%(低い)
- 流動比率(流動資産/流動負債):92,395,066 / 24,228,403 ≒ 381.5%(非常に余裕あり)
- 効率性
- 総資産回転率等の詳細は資料に限定的なため算出は一部省略(詳細:–)。営業利益率は前年から低下しており、コスト構造の改善余地あり。
- キャッシュ関連/減価償却
- 減価償却費(のれん除く):3,158,668千円(前年3,032,620千円)
- のれん償却額:1,086,880千円(前年1,171,621千円)
- 財務の解説(背景)
- 現金増加の一方で長期借入金が増加(短期借入金は減少)。長短構成の変化と支払利息増(借入増加や金利影響)に注意。のれんは減少しており(前年に比べのれんが2,304,694千円減少)、M&Aの会計償却や減損の影響。
配当
- 配当実績と予想:
- 第2四半期(中間)既払:26.00円(2025年)
- 期末予想:28.00円(2025年)
- 年間配当予想:54.00円(2025年予想、修正無し)
- 過去(2024年)の年間配当:52.00円
- 配当利回り:–(株価情報が資料に無いため算出不可)
- 配当性向:資料上の通期予想(当期純利益8,372百万円)から計算する場合の目安は会社側公表値等が必要のため明示不可(具体値:–)。
- 特別配当の有無:無し
セグメント別情報
- 歯科事業:
- 売上高:34,784百万円(前年同期比+1.9%)
- セグメントEBITDA:13,893百万円(▲4.6%)
- セグメント営業利益:12,182百万円(▲6.5%)
- 備考:欧州等で増収、北米・国内・アジアで減収。全体では増収だが利益率は低下。
- DCI事業:
- 売上高:14,692百万円(+2.7%)
- セグメントEBITDA:1,416百万円(▲28.1%)
- セグメント営業利益:▲332百万円(前年は+211百万円) → 採算悪化、DSO向け販売の一服が要因。
- 外科事業:
- 売上高:4,169百万円(+30.0%)
- セグメントEBITDA:2,404百万円(+32.3%)
- セグメント営業利益:2,276百万円(+31.8%)
- 備考:国内・北米・欧州・アジアで増収、全社での成長ドライバー。
- 機工事業:
- 売上高:5,107百万円(+2.5%)
- セグメントEBITDA:859百万円(▲15.8%)
- セグメント営業利益:596百万円(+3.8%)
- セグメント戦略:外科事業の拡大が鮮明。DCIの収益改善が通期達成の鍵。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:資料に中期計画の進捗やKPIの明示は無し(–)。
- KPI達成状況:公開KPIが資料に無いため記載不可(–)。
競合状況や市場動向
- 競合他社との比較:資料に比較データ無し(–)。
- 市場動向:世界経済は地域により差。国内は設備投資堅調だが個人消費弱含み。歯科・外科機器需要は地域差があり、外科分野が好調。為替・地政学リスクが影響。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期(2025年12月期)予想は修正無し:売上高80,655百万円(+4.7%)、EBITDA18,932百万円(▲7.5%)、営業利益13,150百万円(▲9.9%)、経常利益13,840百万円(▲19.9%)、親会社株主に帰属する当期純利益8,372百万円(▲2.4%)
- 会社予想の前提条件(為替レート等):資料に具体的前提は記載無し(–)。
- 予想の信頼性:会社は通期見通しを維持。過去の予想達成傾向に関する記載は資料に無し(–)。
- リスク要因:
- 為替変動(為替差損が増加)
- 原材料・部品価格の上昇・供給問題
- DCI事業の需要回復遅延(DSOの動向)
- 金利上昇に伴う支払利息増加(長期借入金の増加が観測される)
- 過年度税務調査に関する追加負担(今回で一定計上されたが今後の不確定要因)
重要な注記
- 会計方針:2022年改正会計基準(法人税等に関する基準)を適用。四半期財務諸表への影響はないと記載。
- 特記事項:
- 過年度法人税等 1,185,484千円を計上(2021–2023課税年度に関する税務調査結果)。
- 添付の四半期連結財務諸表は任意の期中レビューを受けており、監査法人の結論に係る否定的事項は無し。
- 四半期連結キャッシュ・フロー計算書は今回作成されていない(注記あり)。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 7716 |
| 企業名 | ナカニシ |
| URL | http://www.nsk-nakanishi.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 電機・精密 – 精密機器 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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